Toshihiro Gamo
皇居東御苑は、今も昔も東京の観光名所。大手門を入ってすぐに広がる整備された庭園は、緑が多く都心のオアシスとしても親しまれています。旧江戸城の跡地にあり、本丸や二の丸、三の丸の跡地を整備して造った公園です。戦前は一般市民の見学機会は限られていたそうですが、戦後は一般公開され、外国人観光客にも大人気。皇室関連の施設や貴重な史跡も残り、散策にはちょうど良い感じです。市街地の喧騒を忘れ、心安らぐひとときを過ごしてみては!
皇居東御苑とは?
東御苑は、本丸・二の丸・三の丸の跡地を整備して作られた公園です。
戦前までは宮内庁や皇室関連の施設があり、一般市民が中を見られる機会は限られていました。
戦後、一般公開されることになり、特別史跡に指定されました。
外国人観光客もよく訪れていますが、日本人の観光客は案外少なく、充実感のある穴場スポットです。
皇居東御苑は、月曜と金曜を除いて一般公開されていて、誰でも無料で見学することができます。出入りは,大手門・平川門・北桔橋門となっています。約64,000坪の公園で、皇居全体の3分の1のスペースを占めています。昔の江戸城の名残をあちらこちらに見ることができ、おすすめの公園です。ランチタイムにはミニコンサートも開かれることがあります。お弁当を食べながら聴けるとあって、人気ですよ!
皇居東御苑の魅力
緑豊かな雑木林や、美しい日本庭園など、四季折々の自然が楽しめる公園です。皇室関連の施設や江戸城の在りし日を偲ばせる貴重な史跡も各所にあります。
花々を眺めてゆっくりと散策するもよし、日本家屋のたたずまいの良さを感じる史跡を回って、
古式ゆかしい気分に浸るのも味わい深いものがあります。
市街地の喧騒を忘れ、心安らぐひとときを過ごしたい人にぴったりです。
全国47都道府県の木が植えられたエリア、江戸時代に建てられた諏訪の茶屋を復元したもの、代将軍徳川家重の時代に作られた庭園を復元したもの、明治時代から建っている飾電灯など、貴重な史跡があちらこちらにありますよ。江戸城松の廊下の跡、江戸城の秘密の抜け穴とも言われる石穴、富士見櫓など、どれもとても興味深いものですね。江戸城の名残をじっくりとご覧ください。また緑豊かな庭園もお楽しみ下さいね。
皇居東御苑の見どころ
四季の花々
早春の梅、春の桜、初夏のつつじ、梅雨の頃の菖蒲や紫陽花、夏のムクゲやフヨウ、秋の菊や曼珠沙華、冬の山茶花・・・・
公園内の至る所に様々な花が植えられ、四季折々の趣を楽しむことができます。
公式サイトでは、園内の植物地図の案内や、季節の花だよりがこまめに案内されています。
それらを見ながら、花々の名前をひとつひとつ覚えるように見て歩くのも楽しそうです。
園内にはバラ園があり、多くのバラが咲いています。「二の丸雑木林」には、ノイバラ、ガマズミ、カキツバタなど多くの植物を見ることができますよ。「二の丸池」周辺ではフジやヤマボウシなどが栽培されています。また、東西に分かれた果樹古品種園がありかんきつ類が育てられているほか、「野草の島」周辺では珍しい野草を見ることができます。深緑の季節には、のんびりと散策してみるのも楽しいと思います。
江戸城の名残
登ることもでき、上は展望台になっています。
展望台から見下ろす広い芝生が、大広間や大奥があった本丸の跡です。
忠臣蔵の「殿中でござる」で有名な「松の廊下」があった所には、石碑がたっています。
同心が夜警していた拠点の「百人番所」や、非常時に大奥用の調度を納めたと思われる「石室」、
倉庫や防御の役割を持った櫓[やぐら]のひとつ「富士見櫓」など、
現存している設備もいろいろ見られます。
江戸城は、扇谷上杉氏の家臣太田道灌が築いた平山城です。後に徳川家が改修を重ね、日本最大の規模の城となりました。明暦3年(1657年) 明暦の大火で、天守を含め城の多くの部分が焼失しましたが、経済的な理由から再建されなかったそうです。そして、慶応4年(1868年)4月4日、江戸城は明治新政府軍に明け渡され、10月13日に東京城(とうけいじょう)と改められました。昭和23年(1948年)に 皇居と改称されています。
二の丸庭園
明治時代には荒地になっていた二の丸跡地を昭和43年に整備しました。九代将軍家重の時代に作成された図面を基に造られた、典型的な日本庭園です。
池と松の風景が絶妙な趣となっています。
江戸時代に吹上御苑(現在の御所のある所)に造られ、明治45年に再建された「諏訪の茶屋」が、
東御苑整備に際して移設されています。茶屋の前はつつじ園になっており、花の季節はとても賑わいます。
「二の丸庭園」は、もとは小堀遠州が造り、三代将軍の徳川家光の命で改修されたものですが、度重なる火災などで明治以降は荒れ果てていました。現在は、各都道府県の木など様々な植物が多数植えられていて、訪れる人を楽しませています。二の丸庭園以外は洋式庭園として整備されていて、様々な史跡を見ることができます。興味深い史跡が多くありますので、ガイドブックを片手に是非、探索してみて下さい。
三の丸尚蔵館
昭和天皇崩御に伴い残された美術品の多くが皇室より国に寄贈され、これらの国有財産を保存研究を目的に建設された収蔵庫です。
皇室の意向により、展示室も設けられました。
その後、秩父宮家や高松宮家、三笠宮家からも所蔵品が寄贈され、
2015年現在は1万点弱の美術品類を収蔵しています。
皇室に受け継がれてきた絵画や書、調度品などが、テーマに合わせて
一定期間ごとに入れ替わり展示されています。入場無料で誰でも見学できます。
三の丸尚蔵館には、現在約9,500点の美術品類が収蔵されています。京都御所で儀式の際に用いる屏風や刀剣、歴代天皇の宸筆などの伝来品、海外の賓客などから献納された美術品、御所で用いた調度品など興味深い展示物を見ることができます。絵巻物の『蒙古襲来絵詞』や『春日権現験記絵巻』、狩野永徳の代表作『唐獅子図屏風』、伊藤若冲作『動植綵絵』30幅など、知名度の高い美術品も多く収蔵されています。
訪れた人の声
http://www.tripadvisor.jp/ShowUserReviews-g1066443-d320625-r256437491-The_East_G…
http://www.enjoytokyo.jp/kuchikomi/316604/
http://www.tripadvisor.jp/ShowUserReviews-g1066443-d320625-r265630537-The_East_G…
基本情報
- ・名称:皇居東御苑
- ・住所:〒100-8111 東京都千代田区千代田1-1
- ・アクセス:
- [大手門]
- 東京メトロ線「大手町」駅C13a出口から徒歩5分
- 東京メトロ千代田線「二重橋前」駅6番出口から徒歩10分
- JR山手線ほか「東京」駅丸の内北口から徒歩15分
- [平川門]
- 東京メトロ東西線「竹橋」駅1a出口から徒歩5分
- [北桔橋門]
- 東京メトロ東西線「竹橋」駅1a出口から徒歩5分
- ・開園時間:
- [3/1~4/14、9/1~10/末日]9:00~16:30
- [4/15~8/末日]9:00~17:00
- [11/1~2/末日]9:00~16:00
- ※ それぞれ入園は閉園時刻の30分前までです
- ・定休日:月曜日、金曜日
- ・電話番号:03-3213-1111(宮内庁代表)
- ・料金:無料
- ※ 入園の際、入り口近くの窓口で入園票を受け取り、退園時に返却
- ・公式サイトURL:http://www.kunaicho.go.jp/event/higashigyoen/higashigyoen.html
皇居東御苑の魅力が再発見できたでしょうか?住所は東京都千代田区千代田1-1。まさに大都会のど真ん中ですね。それなのに公園内の至る所には様々な花が植えられ、日本らしい四季折々の花木が楽しむことができます。園内の植物地図の案内もあり、季節の花を覚えながら散策するのも趣がありますよね。江戸城の名残の天守閣後が天守台として残り、展望台になっていたり、有名な「松の廊下」があった場所に石碑が建っていたりと、江戸の歴史に思いをはせることもできます。