Hiroyuki Takeda
北海道 道央にあり日本で2番目に深い湖で、一番深い湖底の水深が363mで海面よりも115mも下になるという日本最北の不凍湖 支笏湖をご紹介します。支笏湖は札幌からも近く、北海道観光で最も訪れやすい秘境ともいえます。非常に美しい景観と大自然に囲まれており、本州では中々見ることのできない風景が広がっています。今回はこの支笏湖に関する情報をまとめました。皆様が支笏湖を訪れる際の参考になれば幸いです!
それではご覧ください♪
Ⅰ.支笏湖 とは?
http://snowman.hokkaicamp.com/mitimaga/no_19.html
支笏湖は、支笏火山が約4万年前に噴火して出来たカルデラ湖です。支笏湖は、海抜240mにあって、水深は田沢湖に次いで二番目に深く、一番深い湖底の水深は363m、平均水深も約265mとなっています。支笏湖を取り囲む外輪山には、恵庭岳、樽前山、風不死岳、紋別岳などがあり、外輪山からは美しい支笏湖の姿や太平洋を望むことが出来ます。なんとこの湖は自然によって4万年という大昔にできた湖だったのですね!4万年なんて、私たち人間にとっては想像もつきません。そう考えてみると、火山噴火という自然によってつくられたということもあり、なんだか神秘的ではありませんか?
日本で2番目に深い湖
しこつこ(支笏湖)と読みます。名称の由来は、アイヌ語でこの湖の近辺を「大きな窪地」を意味する「シ・コッ」と呼んでいたことから来ています。支笏湖は札幌市の中心部から直線距離で約30kmのほぼ真南に位置し、千歳市に含まれます。千歳市内を流れる千歳川も支笏湖から流れ出ているんですよ。支笏湖は日本で2番目に深い水深を持つ湖です。とは言っても湖の底は見えないので支笏湖がどれほど深い湖なのかはイメージしにくいですよね。琵琶湖との比較で例えると分かり易いと思います。支笏湖の面積は琵琶湖の1/9ほどであるのに対して、貯水量は3/4にも達するそうです。どれほど深い湖なのかイメージできましたか?ちなみに支笏湖は貯水量も琵琶湖に次いで国内2位を誇るそうです。
元々は「シ・コッ」という名前から、今の表記になったのですね。アイヌ人がいたという歴史を持つだけに納得です。また琵琶湖よりも明らかに小さな面積なのに対して、貯水量が多いというところにも驚きです。なんだか不思議ですね。
冬でも凍らない不凍湖です
その答えは支笏湖の水深にあります。支笏湖は前述したとおり日本で2番目に深い水深を持ちます。故に貯水量も非常に多く、常に湖底の温かい水が循環し湖面を温めているため、冬季でも凍結しないそうです。それでも、非常に寒い年は凍ることもあるそうですよ。最近では1978年と2001年に全面結氷しました。
たしかに北海道の湖ならば、冬は日本でも特に寒いというイメージが強いですから凍るのではないかと思いますが、そうではないのですね。湖の深さがそれを防いでいるというところが、自然の凄さを感じさせてくれますね。
Ⅱ.支笏湖 魅力
http://www.welcome-to-chitose.jp/index.php
支笏湖は日本で二番目に大きいカルデラ湖で、湖を取り巻く外輪山が湖畔まで迫っていることから、自然が手つかずになっているために、今でも神秘的な魅力を持つ美しい湖と外輪山の姿などを、四季折々に楽しむことが出来ます。自然豊かな場所でも多くの場所が少しは人の手が加えられてしまっているところが最近では多いですよね。しかしこの場所はまったく人の手が加わっていない、完全な自然なのです!そのため、とても美しい景色を見ることができるのです。
支笏湖の春
支笏湖に本格的な春が訪れるのはゴールデンウィーク前後です。5月に入ると春の花が咲き始めます。5月初旬にエゾエンゴサク、中旬にはオオバナノエンレイソウやシラネアオイが咲き、湖畔を彩り豊かに染め上げ始めます。小鳥たちのさえずりが最盛期を迎えるのもこの時期、小鳥たちは皆思い思いの鳴き声で春の訪れを楽しげに祝い歌いあげます。5月中旬から下旬にかけて、支笏湖周辺の山々は芽吹きによって淡い萌木色に色付きます。「春紅葉」といわれる山々の色付きは北の大地ならではの自然美で、山の木々や草花は盛夏に向け枝を伸ばし葉をつけ太陽の光を存分に享受します。
春ならではの美しい花々を見ることができるのはもちろん、小鳥の美しいさえずりも聞くことができるだなんて、さすが自然豊かな湖という感じがしませんか?こんなに自然に恵まれているのであれば、都会の喧騒を忘れることができそうです。
支笏湖の夏
夏が訪れると周辺0の山々の緑と水草によって支笏湖はエメラルドグリーンに色付きます。8月中旬時は水温も20度まで達し、湖畔で水遊びをする人たちの姿も見られるようになります。毎年6月の下旬には支笏湖湖水まつりも開催されます。支笏湖温泉小学校の児童の鼓笛隊パレードを皮切りに日替わりの様々なライブステージや催物、千歳産の旬野菜の特設販売などもされ、多くの人が訪れ賑わいをみせます。夜には湖上花火大会も開催され、訪れた人たちの目を楽しませます。夏の想い出づくりに訪れてみてはいかがでしょうか。
なんと夏になると湖自体がエメラルドグリーンという青々とした美しい湖に変化するのですね!もちろん夏以外のシーズンでも美しいですが、特に湖自体を美しく見ることができるのがこの季節のようですね。花火大会も開催されるということなので、この時期に合わせて行ってみては?
支笏湖の秋
http://plaza.rakuten.co.jp/kobepearl/diary/201108180000/
9月に入ると支笏湖は秋の気配に包まれます。9月の中旬には樽前山の山頂付近が色ずき始め、紅葉は徐々に標高を下げ、10月に入る頃には山々を朱色に染め上げます。この時期は秋の夕日も素晴らしく、是非ご覧いただきたい風景です。湖面に映る赤いグラデーションの揺らめきはまるで神話の世界のような美しい情景で、感動できますよ。10月の上旬に「支笏湖紅葉まつり」も開催され、近郊で採れる秋の味覚を楽しみながら山々の色付きを楽しむことができます。10月の下旬にはカラマツも黄葉し、支笏湖の紅葉は終わります。そして、訪れる冬の気配が日に日に色濃くなり始めます。
やはり秋と言えば紅葉ですよね!もちろんこの湖にも秋は訪れ、美しい紅葉の風景を見せてくれます。青々とした美しい湖を取り囲むようにして、赤や黄色のグラデーションがより一層際立って見えますよね!写真の撮影スポットとしても抜群です!
支笏湖の冬
11月に入ると外輪山に初雪が降り、霜も降りはじめます。支笏湖遊覧船も冬季休業に入り、長くて厳しい冬が始まります。初雪が降るのは毎年11月の中旬頃で、湖に吹きつける風も強くなりいよいよ冬の様相を呈し始めます。北の大地でしか見ることのできない冬の風景、ぜひ訪れてその幽玄な景色をご覧になってください。日本にもこんなに美しい場所があるんです。年が明け、日中の気温もマイナスになる一番冷え込む1月の下旬から2月の下旬に「千歳・支笏湖 氷濤まつり」が開催されます。氷濤まつりは、毎年国内外から多くの観光客が訪れる冬の北海道を代表する祭典です。支笏湖の湖水をスプリンクラーで吹き付け凍らせた様々な氷のオブジェが立ち並び、とても幻想的な氷の世界観に浸ることができますよ。花火大会等の催物も開催されます。
北海道は冬になると、他の都府県とは比べものにならないくらいの寒さになります。そのため「冬は避けて行こう」と考える人も多いでしょう。しかし冬だからこそ見ることのできる美しい銀世界も楽しんでみてはいかがでしょう。いつもよりも幻想的な雰囲気にのまれてしまうこと間違いなしです!
■千歳・支笏湖 氷濤まつり
Ⅲ.支笏湖 見どころ&おすすめポイント
圧倒的な透明度、コバルトブルーの湖
支笏湖は世界でも有数の透明度を誇ります。澄んだ湖は思わず息を飲むほどの圧倒的な美しさで、その色は「支笏湖ブルー」とも呼ばれます。透き通った水は水質も高く、環境庁の水質調査では何度も日本一に認定されるほど。水深10mでも湖底が見え、ボートで湖に浮かんでいると、まるで空中を浮遊しているかのような錯覚をおぼえてしまうほどです。岩場で泳ぐ魚や断崖絶壁の湖底もくっきりと見え、神秘的な絶景を楽しませてくれますよ。是非、観光船で湖面に出て、その美しさを実感してくださいね。船底から湖の中をのぞける「水中遊覧船」や「高速艇」、足こぎの「ペダルボート」などがあり様々なスタイルで湖面遊覧を楽しむことができますよ。
先ほどからこの湖は青々としたエメラルドグリーン色をしているなどと美しいというところを紹介してきましたが、透明度も抜群だなんて、言うことありませんよね!世界から見ても珍しいくらい透明な湖ということなので、日本人としても誇りに思いますよね!
■支笏湖観光船
i . 露天風呂からの支笏湖の眺め
http://iiyu-iiyado.com/search/?s=12
支笏湖は景観と自然だけじゃあありません。温泉にて大自然の恵みを享受することができますよ。美しい景観の中で入浴するのはとっても気持ちがいいですよね。支笏湖に訪れたら温かいお湯で心と体を解きほぐしましょう!支笏湖の温泉宿は日帰り入浴が可能な宿もありますので、是非訪れてください。ランチも楽しめる日帰り滞在プランを用意している宿もありますよ。
なんとこの湖の周辺には温泉宿もいくつかあるようです。美しい湖とその周りを取り囲む自然を満喫しながら、ゆっくりと温泉に浸かることができるなんて、とても贅沢じゃありませんか!ぜひこの極楽気分を味わってくださいね!
■支笏湖温泉組合協会
支笏湖の温泉は、東岸に支笏湖温泉、北西岸に丸駒温泉、支笏湖いとう温泉があり、いずれも湖畔に位置しています。3ヶ所の温泉のうち北西岸の丸駒温泉と支笏湖いとう温泉は一軒宿となっています。
丸駒温泉は、大正4年(1915年)創業の老舗で、露天風呂と支笏湖とがつながっている秘湯があり、「日本秘湯の会」の会員施設となっています。
ii . 支笏湖水中遊覧船
http://yasuyasuyasuyasu.cocolog-nifty.com/hitorigoto/2008/04/post_8ddf.html
支笏湖の水上からの美しい眺めだけでなく、コバルトブルーの色をした湖水や切り立った断崖のような柱状節理など、神秘的な支笏湖の水中の素晴らしい姿も楽しむ事が出来ます。窓からの眺め|支笏湖の魚たち
http://blog.livedoor.jp/rt5705/archives/2013-09.html
窓からの眺め|柱状節理
http://blog.goo.ne.jp/numachan0622/e/043b1fdca1430057b19f85697426dc64
iii . 山線鉄橋
http://hokkaido-holic.net/photo/200507/
山線鉄橋は、明治32年(1899年)に北海道官設鉄道上川線「第一空知川橋梁」として架橋されたもので、大正12年(1923年)に王子製紙の専用鉄道の橋梁として現在の千歳川の上に移設された、北海道で一番古い現役橋梁です。この橋梁の上を走っていた王子製紙の専用鉄道は昭和26年(1951年)に廃線となり、この鉄橋は昭和42年(1967年)に千歳市に支笏湖のシンボルとして寄贈されました。
支笏湖から見た山線鉄橋
http://blogs.yahoo.co.jp/ussyan314/2826109.html
iv . オコタンペ湖
http://www.welcome-to-chitose.jp/category/detail.php?item=2
オコタンペ湖は、阿寒湖近くのオンネトー、然別湖近くの東雲湖と共に、北海道3大秘湖と呼ばれている神秘の湖です。原生林に囲まれる湖水の色は、天候や見る角度・時間によってエメラルドグリーンやコバルトブルーなどに変化します。
v . 美笛の滝
美笛の滝は落差が50m以上もあり、階段状になっている岩肌を白糸のように水が流れ落ちる、美しい姿をした滝です。※平成26年(2014年)夏の大雨の影響で、美笛の滝の見学は出来なくなっています(問い合わせ:0123-24-0366|千歳市観光振興課)。
Ⅳ.支笏湖 訪れた人の声
http://www17.tok2.com/home/kouvfr/touring/120428/tour120428.html
はい支笏湖樽前風不死岳奥には日高山脈 pic.twitter.com/v9XTLxWjX5
— にらん拳 (@btl_nira) 2013, 10月 14
天気が良くてドライブ日和!!支笏湖♪紅葉きれいだった~次はきのこだって~(^w^) pic.twitter.com/Lls64aRPOR
— かおちゃ☆ (@kaocya) 2014, 10月 19
今日はとりけんの活動の後に支笏湖の氷濤まつりに行ってきました。今年もきれいでした! pic.twitter.com/tkGeZGndjO
— 流星の眠 (@saturn3_14) 2015, 2月 8
http://haochi2t.blog.so-net.ne.jp/2011-09-19
Ⅴ.支笏湖 場所
支笏湖へのアクセスをご紹介します。公共交通機関でのアクセス
支笏湖へのアクセスポイントは「JR千歳駅」「JR南千歳駅」になります。「JR千歳駅」「JR南千歳駅」から路線バスが発着していますのでそちらからアクセスください。路線バス乗車時間は、「千歳駅」から約45分、「南千歳駅」からは約50分です。
新千歳空港からも直通バス(1番、28番乗り場)が運行していますので、ご利用ください。
■千歳駅 0123-23-2040
■南千歳駅 0123-24-6150
車でのアクセス
支笏湖湖畔はとてもドライブに最適な場所ですので、レンタカーや自家用車でのアクセスが非常にオススメです。北海道の美しい雄大な自然を楽しみながら、車の運転を楽しみましょう。札幌から至近なので観光客もレンタカーで気軽に訪問しやすいですよ。以下は北海道主要場所からのアクセス時間の目安になります。皆様、くれぐれも安全運転で訪れてくださいね。
- 新千歳空港 ⇒ 道道16号を経由 (約31分/約35km)
- 札幌方面⇒ 国道453号(約1時間10分/約65km)
- JR千歳駅⇒ 県道16号経由 (約30分/約25km)
- 苫小牧方面⇒ 国道276号経由 (約30分/約25km)
■ 基本情報
- ・名称: 支笏湖
- ・住所: 北海道千歳市
- ・アクセス: 新千歳空港・JR南千歳駅からバスで約50分
- ・電話番号: 0123-25-24040(支笏湖ビジターセンター)
- ・所要時間: 2~6時間
- ・公式サイトURL: http://www.welcome-to-chitose.jp(ちとせの観光)
以上、支笏湖の基本情報まとめでした。支笏湖は四季を通して美しい北の大地の大自然と触れ合える場所です。日本にもこんなにも美しい場所があるんだと驚きますよ。北海道に訪れたらぜひ旅行プランに加えてくださいね!それでは皆様。良き旅を。。。♪