お茶をたてるとどんどん泡がたつ！沖縄の伝統茶「ぶくぶく茶」はふわっふわの泡を飲むんです♪

沖縄といえば、常夏の島というイメージで、ダイビングのようなマリンスポーツや長寿食といわれる沖縄料理、そして琉球音楽ですが、意外に知られていない伝統的な文化の一つが「ぶくぶく茶」です。これは漢字では「福福茶」と書く縁起物です。今回は少し詳しくご紹介します。

ふわっふわの「ぶくぶく茶」って知ってる？

ぶくぶく茶は、沖縄の風土が作り出した独特のお茶です。本州の水は軟水ですが、沖縄の水はサンゴなどのせいかミネラルの多い硬水で、この水でなければ茶が泡立ちません。材料を鉢に入れて茶せんで混ぜることで泡ができ、それを器に入れたものがぶくぶく茶なのです。

お茶をたてるとどんどん泡がたつ！ 

ぶくぶく茶の泡ですが、さんぴん茶を入れるととても良く泡立つそうです。鉢の内側を茶せんでこするようにかき混ぜればどんどん泡がたっていき、できた泡をつぶさないように上手に泡だてていくとさらに、ラテの泡というよりソフトクリームのような盛り上がる状態に仕上がります。

飲む作法は特になし！ 

ぶくぶく茶にはそれほど厳密な作法がありません。好きなように楽しめるのが沖縄らしいおおらかさですね。だから、チーズケーキをお茶受けにしてもぜんぜんOKなのです。もちろん、沖縄らしくちんすこうやサーターアンダギーなどのお菓子とともにいただくのもいいですね。

幻のお茶と言われる理由

ぶくぶく茶がなぜ幻といわれるようになったかというと、戦争で道具などが消失してしまったという話と、戦後、もち米やお米などが無く、ぶくぶく茶をたてることができなくなったからだと言います。これも一つの戦争の傷跡と言える、悲しい事実ですね。

ぶくぶく茶を飲めるお店はここ

ぶくぶく茶の作り方はYoutubeなどでもアップロードされていますが、できれば本場沖縄で飲みたいという人に、ぶくぶく茶が飲めるお店をご紹介します。沖縄旅行の思い出としても、また、少し観光で疲れた体を休めるのにも、沖縄らしい絶好のロケーションと言えるでしょう。

うちなー茶屋ぶくぶく

1952年、ラジオ局として建てられた瓦屋の建物で営業している沖縄カフェです。「ぶくぶく茶」の他にもいろいろなドリンクがあります。「ぶくぶく泡盛」など、かつてはなかったであろう新感覚のメニューもありますよ。

ぶくぶく茶屋 嘉例山房

沖縄観光の目玉といえば、守礼門がある首里城ですね。「嘉例山房」は、首里城の北側の近くにあるお店です。ここの店では、自分でぶくぶく茶をたてることができます。沖縄の文化を味わうだけではなく実際に自分で体験できるのはうれしいですよね。


ぶくぶく茶の泡の秘密が、沖縄のサンゴ礁に囲まれたことでできた土壌の影響で水質が大きなキーとなっているのが興味深いですね。ミネラルが豊富な硬水はデトックス効果も高く美容にいいと言われているので、ぶくぶく茶も身体に良さそうですね。

素材提供：トリップアドバイザー