ウィリアム・メレル・ヴォーリズは多彩な顔を持つ人物です。アメリカ合衆国の生まれで、日本で数多くの西洋建築を手懸けた建築家にして、近江兄弟社を創立させ、メンソレータムを広く普及させた実業家でもあり、同時にキリスト教徒伝道者でもありました(プロの牧師ではありませんでした)。
http://gejideji.exblog.jp/10829614/
滋賀県近江八幡市にあるものを中心に、ウィリアム・メレル・ヴォーリズが設計した近代建築を紹介します。
1.豊郷小学校(とよさとしょうがっこう)旧校舎群
豊郷町立豊郷小学校(とよさとちょうりつ とよさとしょうがっこう)は、滋賀県犬上郡豊郷町大字石畑にある公立小学校です。歴史的建造物として認知されているのは、この学校の旧校舎です。
有名なアニメ「けいおん!」に登場する校舎がこの校舎に似ているためか、現在でもこのアニメのファンが訪れるそうです。一時期旧校舎の存続が危ぶまれましたが、現在は総合施設して再出発を遂げています。
http://gejideji.exblog.jp/16977462/
http://gejideji.exblog.jp/16977462/
■ 基本情報
- ・名称:豊郷小学校旧校舎群(とよさとちょうりつ とよさとしょうがっこう)
- ・住所:豊郷町石畑518
- ・アクセス:最寄駅:豊郷駅(0.6km)
- ・定休日:年中無休
- ・電話番号:豊郷町観光協会 0749-35-8114
- ・料金:無料
- ・公式サイトURL:http://www.toyosato-elschool.net/toyosato/index.html
2.旧八幡郵便局(きゅうはちまんゆうびんきょく)
http://gipsymania.exblog.jp/5113862
旧八幡郵便局(きゅうはちまんゆうびんきょく)は滋賀県近江八幡市にある歴史的建造物です。1921年に竣工して以来、1960年まで郵便局の局舎として使用されていました。スパニッシュと和風の町屋造りを折衷した不思議な味わいのある建物です。
現在はギャラリーやイベント会場などの多目的スペースとして活用されており、「特定非営利活動法人ヴォーリズ建築保存再生運動一粒の会」の事務所としても使用されています。
http://gipsymania.exblog.jp/5113862
■ 基本情報
- ・名称:旧八幡郵便局(きゅうはちまんゆうびんきょく)
- ・住所:〒523-0862 滋賀県近江八幡市仲屋町中8 旧八幡郵便局
- ・営業時間:13:00~16:30*土日祝は繰上開館・延長開館あり
- ・定休日:火曜日
- ・電話番号:ヴォーリズ建築保存再生「一粒の会」0748-33-6521
- ・料金:無料
- ・参考サイトURL:http://www.biwako-visitors.jp/spot/detail/15499
3.旧伊庭家住宅(きゅういばけじゅうたく)
旧伊庭家住宅(きゅういばけじゅうたく)は、旧住友財閥の二代目総理事伊庭貞剛(いばていごう)の四男伊庭慎吉の邸宅として建設された和洋式木造住宅です。安土町文化財建造物第1号として指定を受けた歴史的建造物でもあります。1978年、土地邸宅が安土町のものになったとき、老朽化から一度は壊される予定でしたが、1979年に町指定文化財として残されることになりました。現在は安土町郷土館として活用、一般公開されています。
大正2年に、住友財閥の総理事だった伊庭貞剛が、四男である慎吉の邸宅として建てたもの。建築家ヴォーリズの設計による和洋折衷住宅である。1階は和の座敷、洋風の台所、食堂など、2階は画家でもあった慎吉のアトリエ。見事な襖絵や凝った引き手、暖炉、サンルーム、階段、照明器具など、見どころ満載。あまり堅苦しくない、洒落た雰囲気の建物である。案内の方の説明もわかりやすくてよい。 昭和53年に安土町が買い取り、解体の危機に瀕するも、文化財的価値を認められ、篤志家数名の寄付により、昭和54年に修復保存。平成25年からは市民の有志により常時公開が実現。近江八幡のヴォーリズ建築群からは少し離れているが、奇跡的に残ったヴォーリズ初期の名作をお見逃しなく。すぐ近くの沙沙貴神社の駐車場を利用できる。
■ 基本情報
- ・名称:旧伊庭家住宅(きゅういばけじゅうたく)
- ・住所:近江八幡市安土町小中191
- ・アクセス:
- 公共交通機関:JR琵琶湖線 「安土駅」 下車 徒歩 6分
- 車 :名神高速竜王ICから国道8号線経由20分 名神高速彦根ICから国道8号線経由40分
- ・営業時間:10:00~16:00(受付は15:30分まで)
- ・定休日:月曜日(祝日の場合は開館)、祝日の翌日、年末年始。
(1月、2月は、土・日・祝日、予約のみ開館) - ・電話番号:0748-46-6324
- ・料金:無料(ボランティア団体オレガノが運営しており、運営協力金を募っています)
- ・参考サイトURL:http://www.biwako-visitors.jp/spot/detail/9766
4.アンドリュース記念館(旧八幡YMCA会館)
近江八幡でヴォーリズが最初に活動の拠点として建てた建物です。現在のYMCA会館は建て替えられた二代目で、こちらの建築物は現在では「ハーバート・アンドリュース記念館」と呼ばれています。建築物の名前の由来は、ヴォーリズの学生時代の友人ハーバート・アンドリュースから取られています。彼は若くして亡くなり、ハーバートの父は息子との友情を記念し、献金をしてくれました。そのお金がこの建物を建てるときの資金の元となっています。
外観しか見れませんでしたが、様々な窓の形、煙突の形などそれなりに楽しめました。普段は非公開で、同じくヴォーリーズ設計のウォーターハウス記念館と併せて秋の土日に特別公開されるようです。もういちど是非公開日におとづれたいと思いました。
■ 基本情報
※内部を見られるのは特別公開日のみです。
- ・名称:アンドリュース記念館
- ・住所:滋賀県近江八幡市為心町中31
- ・交通アクセス:JRおよび近江鉄道 近江八幡駅 徒歩20分
- ・参考サイトURL:http://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/187653
5.ヴォーリズ記念館
「ヴォーリズ記念館」は、滋賀県近江八幡市にある博物館で、正式名称は「一柳記念館(ひとつやなぎきねんかん)」です。かつては清友園幼稚園の教師寄宿舎として設計され、現在はヴォーリズが来日時に持参したピアノなどの遺品や資料が展示されている博物館となっています。
ヴォーリズは日本に帰化し、一柳米来留(ひとつやなぎめれる)と名乗りました。一柳は夫人満喜子(まきこ)の名字です。運営は公益財団法人近江兄弟社で、見学をしたいときには電話予約が必要です。
八幡堀など回ってから訪問したのですが、なんと内部見学には事前に電話連絡が必要で、また閉館も午後4時!ということで時間が過ぎており、内部は見れませんでした。楽しみにしていたのでとても残念。庭の雰囲気や、建物の様々な窓など妄想は膨らむばかり。次回リベンジでまた行きます。
■ 基本情報
※電話予約が必要です
- ・名称:ヴォーリズ記念館
- ・住所:〒523-0841 滋賀県近江八幡市慈恩寺町元11
- ・アクセス:JRおよび近江鉄道 近江八幡駅から近江鉄道バス「長命寺」方面行きで11分、「鍛冶屋町」下車、徒歩3分
- ・営業時間:10 – 16時
- ・定休日:月曜、祝日、年末年始 そのほか不定休
- ・電話番号:0748-32-2456
- ・料金:入館無料(予約制)
- ・公式サイトURL:http://vories.com/zaidan/
6.ハイド記念館・教育会館
http://vories.ac.jp/EducationInstitution/a12/
「ハイド記念館・教育会館」は滋賀県近江八幡市にある歴史的建造物です。1931年、ヴォーリズの夫人、一柳満喜子が園長を務めた淸友園幼稚園の園舎として建設されました。建設費を寄付したメンソレータム創業者のハイド夫人を記念して、ハイド記念館と呼ばれています。
同じく講堂兼体育館として建設されたのが教育会館です。 1937年にはヘレン・ケラーが来校し、教育会館で講演を行いました。 どちらの建物も、後身の近江兄弟社学園が所有する施設で、2000年に国の登録有形文化財となりました。
http://vories.ac.jp/EducationInstitution/a12/
■ 基本情報
- ・名称: ハイド記念館・教育会館
- ・住所: 〒523-0851 滋賀県近江八幡市市井町177
- ・アクセス: 近江八幡駅より徒歩約30分
- ・参考サイトURL: http://vories.ac.jp/EducationInstitution/a12/
滋賀県近江八幡市を中心に、ウィリアム・メレル・ヴォーリズが設計した建物を6つ紹介いたしました。調べれば調べるほど「ヴォーリズさん、地元の人から愛されているなあ」という感慨が深くなりました。彼と彼の設計の建物が魅力的である証拠なのだと思います。
提供:トリップアドバイザー