阪神甲子園球場行くなら知っておきたい20個のこと

関西を代表する観光スポットの一つである「阪神甲子園球場」。プロ野球だけでなく高校野球の試合会場としても使用されているこの球場は、全国の野球ファンにとって特別な場所です。日本国民を魅了してやまない甲子園の見所をご紹介しましょう！

高校野球の聖地 甲子園球場

毎夏(8月)各県の予選を勝ち抜いた代表校による野球の全国大会

日本人にとって野球は、戦前から親しまれてきた国民的スポーツです。野球を通じた心身の育成は学校教育の一環としても広く取り入れられており、毎年夏場になると地方大会を勝ち上がってきた全国49校により盛大な高等学校野球選手権大会が甲子園で開催されます。

毎年たくさんのスター選手が甲子園の大舞台で活躍し、テレビなどのメディアで大々的に取り上げられます。プロの世界を目指す選手にとって甲子園は登竜門のような存在。将来有望な若き野球選手たちの激闘に多くの観客が胸を熱くしています。

会期は約15日間、入場者数80万人にも及ぶビッグイベント

甲子園の全国高等学校野球選手権大会は、8月8日を起点におよそ2週間の期間に渡って開催されます。（昔は10日前後で行われていましたが、現在では選手の体調管理のために準々決勝翌日に休養日が設けられています。）

真夏の炎天にもかかわらず、入場者数は例年80万人前後を記録。スポーツファンにとって甲子園の高校野球大会がいかに特別な存在であるかがよく分かります。

春(3～4月)にも選抜大会がある

甲子園の高校野球と言えば夏の大会を連想する方が多いですが、春にも選抜高等学校野球大会が開催されます。

秋季大会で優勝または準優勝した学校から選出される「一般選考枠」、諸事情で大会出場が難しいと判断された学校を選出する「21世紀枠」、明治神宮の秋季大会で好成績をあげた学校を選出する「明治神宮大会枠」などがあり、夏の大会とは一味違うドラマが展開されます。

外野席は無料。人気試合は6:30には売り切れ？チケットの種類など

入場券を購入すれば、一般の方でも甲子園で現地観戦することが出来ます。

当日券は、中央特別自由席が2000円、1塁・3塁特別自由席が1500円、1塁・3塁アルプス席が600円、外野席は無料となっています。（コンビニやチケットぴあで販売されている前売り券は1塁・3塁特別自由席。）

また、三宮阪神プレイガイドやエスポートミズノ4F 野球売り場などでは、期間中自由に入場できる「通し券」というフリーパスチケットが販売されています。注目度の高い試合になると当日券を購入できないこともあるので、確実に意中の試合を現地観戦したい場合は通し券がお勧めです。

阪神タイガースのホーム球場

チケットはどこで買う？

甲子園は、NPBで読売ジャイアンツに次ぐ歴史を誇るプロ野球球団「阪神タイガース」のホーム球場です。ペナントシーズンになると、観戦席は連日多くの熱狂的なファンで埋め尽くされます。

阪神戦のチケットは、甲子園のチケット売り場の他、コンビニやチケットぴあ等でお買い求めいただけます。また、甲子園球場チケット直販サイトやヤフオク等のオークションサイトを経由してオンライン購入することも可能です。

座席の種類や値段

甲子園のチケットは座席によって値段が異なります。

平日の場合、ライト・レフト外野席、レフトビジター専用応援席は大人1900円・子供600円（一般）、1塁・3塁アルプス席は大人2500円・子供1000円、アイビーシート・ブリーズシート（内野上段指定席）は4500円となっています。その他、もっと眺めの良い特別席の中には1万円以上の価格が付いている物もあります。

阪神名物の応援 ジェット風船、六甲おろしで盛り上がる！

阪神タイガースファンの熱狂ぶりは、しばしば野球ファンの間でネタにされているほど凄まじいものがあります。球場の周辺では、奇抜な縞模様の衣装をまとって虎に扮している風変わりな人々も大勢見受けられます。

試合中の応援スタイルも独特。応援団が一丸となって応援歌の六甲おろしを歌ったり、黄色いジェット風船を打ち上げたりして選手たちを鼓舞します。プロ野球球団の中でもトップクラスのバイタリティを誇る阪神ファンの応援は、野球ファンならずとも一見の価値ありです。

人気の応援グッズはどれ？女性にはピンクの縦縞も！

野球観戦と言うと男性の趣味と思われがちですが、最近では男性だけでなく女性の野球ファンも増えています。ピンクの縦じまユニフォームなど華やかな応援グッズも多く販売されており、初心者の方でも気軽にタイガース女子になることが出来ます。

甲子園名物

夏の高校野球ではかちわり

炎天下の球場では気温がうなぎ上り。グラウンドでプレイしている選手たちはもちろんのこと、観戦しているお客さんも熱中症で倒れてしまう恐れがあります。

そんな時に重宝するのが、甲子園名物の「かち割り」です。ただの氷と侮るなかれ！不純物を除去して生成された氷なので、一般的な氷より溶けにくいのが特徴的。長時間体に当てたりジュースと一緒に飲んだりして体温を冷やすことが出来ます。

甲子園 ジャンボ焼鳥

アルプススタンドや内・外野席の焼き鳥店では、「ジャンボ焼き鳥」と呼ばれる甲子園の名物料理が販売されています。

鶏皮ともも肉を串焼きにし、秘伝の特製ダレで焼き上げた逸品。美味しくてボリュームも抜群！酒のつまみに最適なので、ビールを飲みながら観戦したい時にとても重宝します。

甲子園カレー

甲子園カレーは、大正時代の甲子園開設当初から球場で販売され続けてきた伝統的な名物料理です。

ちょいピリ辛のカレーにロースカツやチーズなどを自由にトッピングすることが出来るため、グルメ通の間でも評判の商品です。球場で食べられるタイプの他、お土産用の商品も用意されており、記念品としても大変重宝します。

甲子園球場に行ったら、野球以外にこんなところも注目！

甲子園歴史館でかつての栄光の写真や体験コーナーで楽しめる！

甲子園の外野スタンド内には、甲子園の輝かしい歴史を収蔵している「甲子園歴史館」があります。もともとは阪神タイガース史料館でしたが、全面改修後に高校野球を含めた幅広い資料が展示されることになりました。

昭和～平成の高校野球史をひもとく名シーンを収めた貴重な映像が勢揃い！阪神タイガースの球団年表や名選手が使用してきたユニフォーム・バットなども展示されており、初心者の方でも存分に楽しめる内容になっています。

外周にも記念碑などフォトスポットがいっぱい！

甲子園の外周には、阪神タイガース球団創立５０周年記念碑などたくさんの記念碑が建てられており、写真撮影時に活用されています。

ベーブ・ルース来場記念碑、永久欠番選手を飾ったメモリアルウォール、金本選手の連続試合フルイニング出場世界記録達成記念碑などのモニュメントを見ていると、野球ファンとしては非常に感慨深いものがあります。

球場にからまるつたは、リニューアル時に伐採されたが株分けから再生している！

甲子園の外壁に絡まる大量のツタは大正時代の開設当時から生え続けている甲子園のシンボルでしたが、外壁の耐震補強工事のために2006年にやむを得ず伐採されることになってしまいました。

しかし、その後種子から育てた苗を再植樹。10年経過した現在、見事にツタが甲子園の外壁に里帰りしています。日に日に生長して行くツタを見ていると、不思議な安心感を覚えずにはいられません。

甲子園周辺宿泊情報

ノボテル甲子園

フランスを拠点に世界90か国以上の国々にホテルを構えるアコーホテルズのホテル。甲子園まで徒歩1分の場所にあり、観光旅行の拠点に大変重宝します。

連泊プランや小学生以下の子供の宿泊料金が無料になるキッズプランなど多彩なコースが用意されていて、リーズナブルな料金で快適な宿泊を楽しむことが出来ます。和食・洋食・中華料理まで提供されているレストランのグルメも大好評です。

都ホテルニューアルカイック

尼崎駅から徒歩数分の場所にあるホテル。甲子園やUSJなどの観光スポットが徒歩圏内にあり、アクセス性に長けています。高い利便性が評価されているため、海外からの観光旅行者も多く利用しています。

早割やレディースプランなどお得な割引コースが充実。和室からロイヤルスイートまで多彩な客室も完備されており、高層階から大阪の夜景を眺めているとロマンティックな雰囲気に浸ることが出来ます。

甲子園と一緒に立ち寄りたいスポット

子供に大人気キッザニア甲子園

ららぽーと甲子園の敷地内にある体験型商業施設。およそ3分の2スケールの街を舞台に、子供たちが現実社会の仕事を疑似体験することが出来ます。

お菓子工場のスタッフやバスガイドなどユニークな仕事が勢揃い。しかも働いた分「キッゾ」という仮想通貨がもらえるシステムになっており、自分の給料で施設のサービスを楽しむことが出来ます。いい社会勉強になるため、家族連れの旅行者だけでなく学校関係者も活用しているほどの人気を誇っています。

ショッピングなどもできるららぽーと

阪神甲子園球場の南東にある大型ショッピングセンター。ユニクロやマツモトキヨシ、スターバックスなど多彩なテナントが入居しており、グルメやファッショングッズの購入を楽しむことが出来ます。

安売りセールや宝探しなどユニークなイベントも定期的に開催されていますが、駐車場が混雑するのを防ぐために試合開催日に長時間駐車すると特別料金を徴収されてしまうことに注意が必要です。できれば電車やバスなどの公共交通機関を活用しましょう。