Quinn Dombrowski
国内のワインというと長野や山梨が有名ですが、最近では北海道ワインも生産量を増やしているんですよ。北海道は「ブドウ栽培に適した気候ではない」とか、「醸造技術が未熟だ」など、長く言われていましたが、先人たちの半世紀にわたる雪国でのブドウ栽培の苦労と挑戦の結果、現在では世界に誇る上質なワインが生産されています。さらに最近の技術改良によって美味しいワインが楽しめるようになってきているんです。北海道ワインのおすすめとワインにまつわる楽しいお出かけ情報をまとめました。
1. 八剣山ワイン 【札幌】
http://blog.livedoor.jp/belgrave/archives/40837933.html
札幌市内にワイナリーがあり、「さっぽろ地ワイン」と銘打っている八剣山ワイナリーのワイン。おすすめは「メルロー2014ヴィンテージ」。柔らかなタンニンと程よい酸で飽きの来ないミディアムボディーです。さっぽろ地ワイン「カノンズ・セイベル13053」はミディアム赤ワイン。和食にもお勧め♪ 「メルロー2013」は本格赤ワインで、適度の酸味とフルーティな香り、渋みがあります。「カノンズ・リースリング2013」は透明感のある香りと、さわやかな酸味がある本格白ワインです。スパークリングも各種あります。
八剣山ワイナリー
http://takarajima-travel.com/program/5659/
まるで恐竜の背中のようなごつごつした岩肌の八剣山のふもとに建つワイナリー。数種類のワインの試飲や手作りジャムの試食を楽しめるほか、20種類にもおよぶブドウ畑を見学することができます。もちろん、直売ワインもあります!
八剣山ワイナリーにはビオトーブやぶとう畑を巡る遊歩道が整備されています。また、ぶどうの品質や地質を説明した資料館もあります。ワイナリー広場では貸コンロを使ってバーベキューもできますよ! 予約をすればワインを飲みながらのランチもできます♪ また、自転車を借りて周辺の見どころを回るのもお勧めです。
■ 基本情報
- ・名称: 八剣山ワイナリー
- ・住所: 北海道札幌市南区砥山194-1
- ・アクセス: 「札幌」駅発じょうてつバス7・8系統、地下鉄「真駒内」駅発じょうてつバス12系統乗車、「豊滝小学校」下車後徒歩30分程度。
- ・営業時間: 10:00-17:00
- ・定休日: 月曜日・不定休もあり
- ・電話番号: 011-596-3981
- ・公式サイトURL: http://www.hakkenzanwinery.com/
2. 奥尻ワイン 【奥尻町】
http://syoogun.blog115.fc2.com/blog-entry-50.html
島を襲った大地震・津波被害からの復興として始められたワイン作り。ミネラル分豊富な土壌がはぐくむ、海の香りがするワインです。初めての植栽から8年越しで、2009年、島育ちの葡萄100%の「奥尻ワイン」が誕生しました。日本で唯一の離島にあるワイナリーなんです。奥尻島周辺の海は透明度25mを超す、大変美しいところです。また、ブナの原生林が島の6割を占め、綺麗な水が豊富な場所です。この美しい大自然を背景に育まれたワインは、ミネラルが多く味わい深いものとなっています。日本海の潮風を受けて育ったブドウで作られたワインには、テロワールが十分に溶け込んでいます。
奥尻ワイナリー
http://takarajima-travel.com/program/5665/
奥尻島にある奥尻ワイナリー工場では、スタッフの説明を聞きながら、樽熟成室や発酵タンク室を見学することができます。 見学コースの最後には、2種類のタイプの違う奥尻ワインを試飲も可能。 併設のショップに行けば、気に入ったワインをすぐ購入可能!ワイナリーでしか手に入らないワインもあります。ワイナリーの見学は、電話予約制となります。奥尻島へのアクセスは対岸の江差町、せたな町からの2航路のフェリーが出ています。江差町からは約2時間10分、せたな町からは約1時間40分となります。また、函館から飛行機もあります。所要時間は30分です。
■ 基本情報
- ・名称: 奥尻ワイナリー
- ・住所: 北海道奥尻郡奥尻町字湯浜300番地
- ・アクセス: 奥尻港フェリーターミナルより車で約40分
- ・営業時間: 9:30-17:00 ※工場見学は前日までの予約
- ・定休日: オンシーズン(4月下旬~10月下旬):不定休、オフシーズン(11月上旬~4月中旬):日曜定休
- ・電話番号: 01397-3-1414
- ・公式サイトURL: http://okushiri-winery.com/index.php
3. OcciGabi(オチガビ)ワイン【余市町】
http://www.souta-shoten.com/blog/blog-new/blog-wine/1259
果樹園が多く、のどかな田園地帯である余市は、ブドウ畑が北海道で一番多い場所でもあります。街には大小のワイン醸造所も点在しています。そんな中で、今注目度が高いのは、落希一郎さんが手がける新しいワイナリー「オチガビ」。ドイツでワイン作りを学んだ後、北海道、長野、新潟と各地でワイナリーを手がけ、落ち着いたのがこの余市だったといいます。
2014年9月に自家ワイナリー産ぶどうで初醸造、2015年3月に完全自家醸造ワイン第1号が完成した、新しいワイナリー。ワインの木オーナーも募集中です。ワイナリーでは「新酒のワイン会」「コンサート」「ワインの試飲とお食事会」などいろいろなイベントが催されています。
Occi Gabi Winery & Restaurant
http://ehokkaido.net/archives/6386
オチガビが経営するレストラン。フレンチはお料理に合わせてワインを選びますが、このお店は自社ワインに合わせて季節ごとにメニューを開発しているそうです。地元の野菜とイベリコ豚やフランス産のフォアグラなどフランスと余市のコラボレーションメニューが多く、ブドウ畑を見渡しながら贅沢な時間を過ごせます。Aコース(2500円)、Bコース(3500円)、Cコース(5000円)、和牛サーロインステーキコース(6000円)があります。お食事は11時~15時までとなっています。ワインの試飲とお食事会も催されていますので、機会がありましたら是非ご参加下さい。
■ 基本情報
- ・名称: Occi Gabi Winery & Restaurant
- ・住所: 北海道余市郡余市町山田町635
- ・アクセス: JR「余市」駅より車で約10分
- ・営業時間:ショップ・お茶: 11:00〜17:00、食事:11:00〜17:00、ディナーは予約制
- ・定休日:12月31日
- ・電話番号: 0135-48-6163
- ・公式サイトURL: http://www.occigabi.net/
4.北海道ワイン 【小樽市】
http://www.izutsuya.co.jp/storelist/kokura/staffblog/12572/
浦臼町に「鶴沼ワイナリー」を所有している北海道ワインは、生食用のブドウが原料の甘口ワイン。「おたる特撰ナイヤガラ」は、日本ワインコンクール2015銀賞&部門最高賞を受賞した逸品です。北海道の気候はヨーロッパ系のブドウの栽培に最適だそうです。「鶴沼ワイナリー」は日本最大の規模を誇るぶどう農園で、安定したブドウを供給しています。季節限定の「おたる生ワイン」は甘口ワイン、「おたる初しぼり」はやや辛口ワインとして人気があります。
北海道・ワインセンター
http://catalina.sakura.ne.jp/blog/2015/06/post_1625.html
NPO法人ワインクラスター北海道の情報発信の中心地となっている場所。解説付きの北海道産ワインの試飲企画を常時開催しているほか、予約制の「ワイン・テイスティング・アドベンチャー」は4種類の飲み比べで、有料企画ですが人気。予約不要のプログラムなども時期に応じて行なわれています。■ 基本情報
- ・名称: 北海道・ワインセンター
- ・住所: 北海道小樽市色内1丁目1-12 小樽運河ターミナル1F
- ・アクセス: JR「小樽」駅より徒歩10分
- ・営業時間: 10:00-18:00
- ・定休日: 無休
- ・電話番号: 0134-64-5581
- ・公式サイトURL: http://winecluster.org/
「おたるワインギャラリー」はメーブル街道3937沿い、キロロリゾートへ行く途中にあります。ここでは80種類以上のおたるワインが販売されていて、試飲も可能。限定ワインもありますよ。夏期にはワインソフトクリームも販売されています。また、スタッフが説明してくれるギャラリーツアーも開催されれています。
5. はこだてわいん 【七飯町】
http://blog.livedoor.jp/mommom22/archives/1035959698.html
西洋リンゴを明治期に初めて育てた七飯町で醸造する「はこだてわいん」。おすすめは、深みのある葡萄の果実身を堪能できる「年輪」の赤。そのほか、「ナイヤガラしばれづくり」や、「北海道100」シリーズ、リンゴのジュースなども人気です。「はこだでわいん」は、日本人の味覚に合うワインを目指しています。無添加ワインは20年以上の歴史を持ち、高度な醸造設備を誇っています。国産ワインコンクールにおいて「金賞」「部門最高賞」を各2度も受賞するなど、その高品質が評価されています。
はこだてわいん葡萄館
http://hanaoka-shungo.cocolog-nifty.com/blog/2015/10/post-d633.html
北海道内の契約農家の果実からワインが完成するまでの楽しい解説がついたワイン工場見学や、試飲で実際のワインを体感できる施設です。試飲できるのは8~10種類のワインで、直売店葡萄館では、人気の「北海道100」シリーズやお得な限定商品も揃っています。七飯名物の「ワインソフトクリーム」は月替わりで2種類、販売されています。是非、ご賞味下さい! また、西部地区の歴史的建造物「はこだて明治館」の1階正面に直営売店2号店があり、常時5種類以上の無料試飲や ワイナリーならではの限定商品が販売されています。
■ 基本情報
- ・名称: はこだてわいん 葡萄館
- ・住所: 北海道亀田郡七飯町上藤城11
- ・アクセス: JR「函館」駅より車で30分
- ・営業時間: 10:00-18:00
- ・定休日: 年末年始、工場メンテナンス日 ※工場見学は事前予約制で平日のみ
- ・電話番号: 0138-65-8115
- ・公式サイトURL: http://www.hakodatewine.co.jp/
6.ふらのワイン(富良野市ぶどう果樹研究所)
「ふらのワイン」はもともと農業振興を目的として1972年に富良野市が「富良野市ぶどう果樹研究所」を設立しワイン用ぶどうの栽培を行ったことが始まりです。品種改良や品質改善を重ねて今では「ふらのワイン」というブランド名で良質のワインを生産しています。ワイン工場は見学可能で醸造の様子や瓶詰め作業(行われない日もあります)などが見学できます。ワインの試飲も可能で気に入ったワインがあれば併設されている売店で買えますよ。工場の周りにはラベンダー畑が広がり、開花の時期にはあたり一面紫にそまる幻想的な光景が見られるんですよ♪
■ 基本情報
- ・名称: 富良野市ぶどう果樹研究所
- ・住所: 北海道富良野市清水山
- ・アクセス: 富良野線学田駅より2km 根室本線島ノ下駅より3km
- ・営業時間: ワイン工場 9:00~16:30(6~8月9:00~18:00)
- ・定休日: 年末年始
- ・電話番号: 0167-22-3242
- ・料金: 見学無料
- ・公式サイトURL: http://www.furanowine.jp/
7.十勝ワイン(池田町ブドウ・ブドウ酒研究所)
1952年の十勝沖地震などで財政破綻状態の町を救うために、ブドウの栽培から20年かけて商品化したワインで、「十勝ワイン」ブランドとして有名となり、その後の全国の町おこしなど地方の農業政策に大きな影響を与えました。まさに北海道を代表するワインといって良いでしょう。
観光施設であるワイン城ではお土産物の販売やブドウ展示園、各種見学コース、試飲コーナーなどがあり十勝ワインについて詳しく知ることができます。ワイン工場の見学も可能で実際にワインが生産されているところも見られますよ。
■ 基本情報
- ・名称: 池田町ブドウ・ブドウ酒研究所
- ・住所: 北海道中川郡池田町清見83番地
- ・アクセス: 根室本線池田駅から徒歩12分
- ・営業時間: 9時00分~17時00分
- ・定休日: 年末年始
- ・電話番号: 015-572-2467
- ・料金: 見学無料
- ・公式サイトURL: http://www.tokachi-wine.com/
8.千歳ワイナリー
千歳ワイナリーは千歳空港ちかくにあり気軽に立ちよりやすいワイナリーです。設立されたのは1992年とそれほど古くはありませんが、建物は昭和36年に建てられた石蔵造りのものでレトロな雰囲気がただっています。一般的なワインの他に北海道ならではのハスカップワインもあつかっています。有料のテイスティングツアーも行われていてワイン醸造やワインの種類などを解説してもらいながら4種類のワインをテイスティングすることもできます。ツアーは行っていない時期もあり予約制ですので、参加する場合は事前に予約・確認しておきましょう。
■ 基本情報
- ・名称: 千歳ワイナリー
- ・住所: 北海道千歳市高台1丁目7番地
- ・アクセス: 千歳線千歳駅から2.2km
- ・営業時間: 9:00~12:00 / 13:00~17:00 ※工場見学は予約制
- ・定休日: 11月~3月 土曜,日曜,祝日,年末年始 4月~10月 無し
- ・電話番号: 0123-27-2460
- ・料金: 工場見学無料 テイスティングツアー2000円
- ・所要時間:工場見学 30~40分
- ・公式サイトURL: http://www.chitose-winery.jp/index.html
9.さっぽろ藤野ワイナリー
「さっぽろ藤野ワイナリー」は札幌の付近のワイナリーでは比較的中心街から近い所にあり、車で30分ほどで行くことができます。ブドウの栽培を始めたのは2000年春から、ワイナリーとしては新しい方です。酸化防止剤を極力使わず、ワイン造りには天然酵母で醸造するというこだわりがあります。ワイナリーは随時試飲が可能。直営ショップでは試飲して気に入ったワインを購入できます。パークゴルフ場エルクの森と同じ敷地にあり、ゴルフを初心者や子供でも遊びやすくしたパークゴルフを楽しんだり、隠れ家的なイタリアンレストランも近くにありますよ♪
■ 基本情報
- ・名称: さっぽろ藤野ワイナリー醸造所
- ・住所: 札幌市南区藤野670番1号
- ・アクセス: 国道235号線(石山通り)からおよそ2km
- ・営業時間: 11:00~17:00
- ・定休日: 火曜日
- ・電話番号: 011-593-8700
- ・公式サイトURL: http://www.vm-net.ne.jp/elk/fujino/
10.余市ワイン(余市ワイナリー)
余市はNHK連続テレビ小説「マッサン」の舞台ともなりましたが、ワインでも有名なんですよ♪「余市ワイン」は北海道の地酒として有名な「千歳鶴」、他に「寿みそ」の製造元でもある日本清酒株式会社のブランドで、生産開始は昭和49年、さらに平成23年に「余市ワイナリー」がオープンしました。ワイナリーにはワイン工場はもちろん、ワインショップ、レストラン、カフェ&バー、ギャラリーなどが併設されて観光施設としてもかなり充実し見所がたくさん。ワイン工場は自由に入ってコースをまわる形式で、仕込み、醸造、瓶詰めなどが見ることができますよ♪
■ 基本情報
- ・名称: 余市ワイナリー
- ・住所: 余市郡余市町黒川町1318番地
- ・アクセス: 函館本線余市駅より2.5km
- ・営業時間: ワイン工場見学 10:00~16:30
- ・定休日: 【11月10日~12月】火曜日 【1月~4月末】火・水曜日(4/27営業)【5月】10日、17日、24日
- ・電話番号: 0135-21-6161
- ・料金: ワイン工場見学 無料
- ・公式サイトURL: http://yoichiwine.jp/
11.宝水ワイナリー
宝水町ではブドウの栽培は1980年代から行っていましたが、ワイナリーができたのは2006年から。まだ新しいワインの醸造元です。自社農園で作られたブドウを使ったワインはフルーティーですっきりした飲みやすい味わい。ワイナリー自体は木造2階建ての暖かみのある建物です。ワイナリーには直売所がありワイン以外にも雑貨や地元の食品もあつかっていて、4月下旬から11月上旬まではソフトクリームも販売しており、自社農園の赤と白のぶどうを使用したフレーバーが人気。2階がアートギャラリーになっていてアーティストの作品を購入することもできますよ。
■ 基本情報
- ・名称: 宝水ワイナリー
- ・住所: 北海道岩見沢市宝水町364番3
- ・アクセス:函館本線岩見沢駅から8km
- ・定休日:1~3月は毎週水曜
- ・営業時間: 10:00〜17:00
- ・電話番号: 0126-20-1810
- ・公式サイトURL: http://housui-winery.co.jp/index.html
12.増毛フルーツワイナリー
こちらでは「フルーツワイナリー」という名前の通り、リンゴを使った増毛シードル、洋なしを使った増毛ポワールなどフルーツを原材料としたフルーツワインを造っています。国内でシードルなどブドウ以外の果実を使った醸造酒を造っている場所は少ないので、ぜひ一度試していただきたい味です。シードルはリンゴを使った発泡酒で海外ではメジャーなお酒。日本でも最近人気が出てきています。こちらのシードルは発酵による炭酸だけを使い、あとからガスを吹き込んだりしない天然にこだわった製法。ワイナリーでは簡易販売コーナーがあり果実酒やグッズなどが購入できますよ。
■ 基本情報
- ・名称: 増毛フルーツワイナリー
- ・住所: 北海道増毛郡増毛町暑寒沢184-2
- ・アクセス: 増毛駅より6.5km
- ・営業時間: 10 :00 ~ 17 :00
- ・定休日: 火・水曜日
- ・電話番号: 0164-53-1668
- ・公式サイトURL: http://www.mashike-winery.jp/index.html
北海道ワインや醸造しているワイナリーをご紹介しましたがいかがでしょうか?「北海道の大自然で育まれた美味しいワインを飲みたい!」と思ったでしょう?ワインはもちろん、工場見学や試飲ができるワイナリーは観光スポットとしても行ってみたくなりますよね! ほとんどのワインは通販に対応しているので、興味のあるワインがあったらお取り寄せしてみてはどうでしょう。
北海道には美味しい食べ物だけじゃない!美味しいおすすめのワインがご紹介した以外にもたくさんあるので、グルメな旅を楽しんでしまいましょう♪