からくり時計…名前は聞いたことあるけど見たこと無いって人、実は多いんじゃないでしょうか。私たちに時を知らせてくれるこの機械の歴史はとても長く、紀元前2000年前には1時間=60分という単位が考えられていたのだそうです。現代では様々な種類がありますが、今回ご紹介するのは、世界に数多ある精巧な作りとその芸術性の高さに目を奪われる仕掛けが盛り込まれている物です。決まったタイミングで動き出す人形劇は必見の価値あり!ですよ。
1.ミュンヘン新市庁舎のグロッケンシュピール(ドイツ)
http://saint-maria.air-nifty.com/blog/2011/10/munichgermany-3.html
ネオゴシック様式のミュンヘン新市庁舎にある、からくり時計「グロッケンシュピール」は結婚式の模様をあらわしたもの。1568年に行われたバイエルン大公ヴィルヘルム5世とロートリンゲン公女・レナーテとの結婚式を再現しています。また、驚くことに動いている32体の人形は等身大なんだそう。からくり時計が動き出す時間には多くの観光客が集まるので、15分前には到着しておくのがおすすめ!
http://26708550.at.webry.info/201110/article_14.html
また、ミュンヘン市街にはあまり高い建物はないため、高い所からミュンヘンを一望したい方は新市庁舎に上ってみてもいいかもしれません。中からだと、からくり時計の内部も見れるそうですよ!このからくり時計は、時期によって見られる時間が変わってきますのでご注意ください。5月から10月までの間は「11時」「12時」「17時」「21時」、それ以外の月は「11時のみ」に見られます。グロッケンシュピール(Glockenspiel)メロディーも美しいですのでそちらにも注目!昼間と夜では、同じ動きでも光の当たり方でガラリと印象が変わります。時間が許すなら是非どちらもご覧になってみてくださいね!
■ 基本情報
- ・名称: ミュンヘン新市庁舎のグロッケンシュピール(Glockenspiel)
- ・住所: Marienplatz 8, 80331 Munich, Bavaria,Germany
- ・アクセス: Marienplatz駅で下車
- ・稼動:11時・12時(3~10月は17時も)
- ・参考サイトURL: http://tabisuke.arukikata.co.jp/os/r/104/r/10276/r/MUC/9/OverseaCitySpot/575/p/1/
2.プラハの天文時計(チェコ)
http://snnantn.blog115.fc2.com/blog-entry-4268.html
ゴシック様式の旧市庁舎には二つの時計が取り付けられており、上が天文時計・下がからくり時計になっています。プラハのからくり時計では、キリストの十二使徒の像が小さな窓から現れてくるくる回りだします♪http://www.umviajante.com.br/republica-tcheca/2216-descobrindo-praga-com-o-free-…
からくり時計が終わった後には、時計台の頂上でトランペット奏者がトランペットを吹くので、見逃さないようにしてくださいね!http://kaigaigo.com/czech_republic-1828/
からくり時計の上にあるプラハの天文時計は、非常に仕組みが複雑。こちらもじっくり見学して、中世の学者たちの思いを感じるのも面白いかもしれません。毎正時に観覧することが可能です。しかし各国の観光客も注目していることからいつでもすごい人だかり!なんとその数は何百人という驚きの多さです。近くで見たいあまりに塔に近づき過ぎないように気をつけてください。立ち位置によっては何も見えないことも。時計塔の真下周辺はほとんど見ることが出来ません。そしてあまり遠すぎると今度はせっかくのからくりの動きが見えずらくなってしまいます。人が多くても正面が見える位置にスタンバイしておきましょう。
■ 基本情報
- ・名称: プラハの天文時計 Prague Astronomical Clock
- ・住所: Staroměstské nám. 1, 110 00 Praha 1, チェコ共和国
- ・アクセス:staromestska駅から徒歩5分
- ・電話番号: +420 236 002 629
- ・時計が動く時間:9時~21時の正時毎
- ・公式サイトURL: http://www.staromestskaradnicepraha.cz/
3.ウィーンのアンカー時計(オーストリア)
http://marimemo.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/post-bd68.html
ウィーンのアンカー時計は、ホーアーマルクト広場にある柔らかい曲線が特徴的なからくり時計です。アンカー時計と名付けられたのは、この時計がアンカー保険会社の建物に設置されているから。ここのからくり時計の面白いところは、ウィーンに関係する歴史上の有名人12人がそれぞれの時間に登場するところ!http://natsukih.blogspot.jp/2013/05/vienna-austria-vol2.html
- 1時:マルクス・アウレリウス (ローマ5賢帝の1人)
- 2時:カール大帝
- 3時:レオポルド6世とその妻テオドーラ
- 4時:フォーゲルヴァイデ(中世の叙情詩人)
- 5時:ルドルフ1世(ハプスブルグ家)とその妻アンナ
- 6時:ハンス・プッフスバウム(シュテファン大聖堂でも活躍した建築家)
- 7時:皇帝マクシミリアン1世
- 8時:リーベンベルク(17世紀のウィーン市長)
- 9時:シュタルヘムベルク(17世紀の軍人)
- 10時:プリンツ・オイゲン
- 11時:マリア・テレジアと夫フランツ・シュテファン
- 12時:ハイドン
嬉しいことに正午時には、全員の姿をみることが出来ます!ただ、やはり混むのでじっくり見たい方は早めに到着することをおすすめします。
全ての登場人物が見られる12時はその分演出にも時間がかかります。ざっと15分ほどはかかりますので時間に余裕を持ってご覧ください。そして日本と比べこちらの国内は寒い!4月〜5月でも気温が8度なんてこともあり、待ち時間を含む観覧は30分近くかかる方もおられます。体が冷えないように温かいようなものを準備して観覧に挑みましょう。撮影する場合は正面にある道路を渡ったところからだと綺麗に撮影出来るとのことですので参考にされてくださいね。
■ 基本情報
- ・名称:ウィーンのアンカー時計 Hoher Markt Clock (Ankeruhr)
- ・住所: Hoher Markt 10, Vienna, Austria
- ・アクセス: Stephansplatz駅から徒歩7分
- ・時計が動く時間:正時毎
- ・参考サイトURL: http://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g190454-d2194636-Reviews-Hoher_Markt…
4.マイスタートゥルンクの仕掛け時計(ドイツ)
Puggles
マルクト広場にある市参事会酒宴館(議員宴会館)の建物3階にあるのが、マイスタートゥルンクの仕掛け時計です。時計の横にある左右の窓から市長と将軍の人形が現れ、市長の人形が大きな杯でワインを飲み干す仕草をするからくり時計!これは、ワイン3.25ℓを一気に飲み干して、将軍から町を救ったヌッシュ老市長との伝説的な逸話をあらわしたものなんですよ。
http://takaclog.hatenablog.com/entry/2015/05/03/134723
からくり時計を見られる時間は「午前11時から午後3時」、そして「午後8時から午後10時」の毎正時の間です。市長が命を懸けて救った美しい周りの景色も合わせてお楽しみくださいね。ちなみに市議宴会館の1階には観光案内所が用意されています。この国へ入る前にあらかじめ日本で用意したガイドブック等を持っているかと思いますが、実際の道や建物の名前が微妙にマッチせず分かりにくいスポットも多いはず。現地での地図も用意し、不安がある場合は観光案内所で確認しておきましょう。■ 基本情報
- ・名称: マイスタートゥルンクの仕掛け時計 Meistertrunk At Ratstrinkstube
- ・住所: Marktplatz, 91541 Rothenburg O.D.T
- ・アクセス:ROTHENBURG駅から徒歩15分。
- ・時計が動く時間:11~15、20~22時正時
- ・電話番号:(09861)404800
- ・参考サイトURL: http://tabisuke.arukikata.co.jp/os/r/104/r/10276/r/RTH/9/MouthOverseaCustomSpot/…
からくり時計についてご紹介しました。世界中にこれだけの種類があるなんて驚きですよね。愉快なものから、神秘的なものまで…なんといってもデザインが秀逸ですよね。街にとっても大事な観光スポットになっていますので、人形劇が始まる時間になると、周りに大勢の人たちが集まってくる光景が見られます。こちらで仕掛けが動き出すタイミングをしっかりとチェックして、ぜひ現地でご覧になってみてください。写真だけでは分からない感動のひと時を得られるのではないでしょうか。
素材提供:トリップアドバイザー