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どんな歴史の中にも、男性の傍には、必ず女性がいるもの。長岡京を築いた桓武天皇の妻にして、「薬子の変」で有名な平城上皇、同じく「薬子の変」の当事者であり三筆でもある嵯峨天皇の母である女性のお墓が、京都府にあります。桓武天皇皇后陵とは?
そんな皇后を偲ぶ場所、桓武天皇皇后陵は、高畠陵 ( 長岡陵 )とも呼ばれています。長岡京と平安京の間あたり、向日市に位置しており、宮内庁陵になっています。直径約65メートル、高さ約7メートルの円形のお墓です。
桓武天皇皇后陵周辺のおすすめ観光スポット
京都市洛西竹林公園
竹の産地であった大枝・大原野の竹林を保護し、古くから生活に根付き産業・文化・芸術などに深いかかわりを持ってきた「竹」について広く人々に知ってもらうための公園です。
回遊式和風庭園としてデザインされた「生態園」には全国各地の竹を植栽し、竹林浴を楽しみながら竹や笹の生態を観察できるようになっています。
竹に関する貴重な資料を展示する「竹の資料館」は、和風建築をイメージしてデザインされています。館内には京銘竹、エジソン電球、竹の生理・生態を説明するパネル、京都の伝統的竹製品などが展示されています。
喜春禅庵(喜春庵)
応仁2年(1468) 創建と伝えらる、歴史あるお寺です。この場所は、平安京初めの貴族、小野石子(典侍)邸跡であると言われ、弘仁7年(816)2月、桓武天皇皇后の息子である嵯峨天皇が行幸されたと「類聚国史」に記されています。
こちらでは、坐禅と般若心経の会や夜の座禅会、法話・茶礼などの無位の会(初心者対象の会)が行われています。かつてこの地を訪れた嵯峨天皇と、その近くで眠る母たる皇后に思いを馳せながら、禅の作法に触れるのも風雅なひと時ですね。
千代櫻天満宮
桓武天皇の時代よりもしばらく後、京都では、右大臣・菅原道真が大宰府に左遷されることとなりました。道真が平安京を出た春の日、「あそこで、きっぱり都に別れを告げよう」と決めた場所には、100本余りの桜が空をおおい、見事なさまを見せていました。この場所で、道真や伴の者たち、心情を察した村人たちが涙を流したといいます。
道真が去った後、村人たちが、その心を慮り、子どもたちに知恵を授けてもらおうと建てた天満宮が千代桜天満宮です。この地の桜は、散り際には決まって南風に乗り、都の方へ花びらを飛ばすのだそうです。
桓武天皇皇后陵周辺のおすすめグルメスポット
京料理 寿司 仕出し矢尾卯
会席料理やお弁当、折詰料理を楽しめる和風料亭です。桓武天皇皇后陵のある向日市は、「かぐや姫の街づくり」を行っていることから、「かぐや姫伝説と筍の郷『香夜弁当』」というメニューもあるようです。お寿司はにぎりやちらし、盛り合わせの他、京名物「ぐじ」もあります。
レストラン スポンタネ
奥出雲牛のステーキやオマール海老などのお肉・お魚料理をメインとする、フレンチのコースを頂けるお店です。夜はアワビのお料理も♪お酒は各種ワインを取り揃えている他、食前酒・食後酒も。ソフトドリンクは「奥会津で採れる軟水の天然炭酸水」などなどのラインナップ♪前日までに要予約です。
マダムシュークレーム
欧風のおしゃれな店内に見た目もかわいらしい洋菓子が並ぶ、スイーツのお店です。スイーツは、グランドシェフの高島朗氏が7年をかけ、スイス、フランス、カナダに留学して磨いた菓子作りの腕を存分に発揮して作りあげたものだそうです。
■ 基本情報
- ・名称:桓武天皇皇后陵
- ・住所:京都府向日市寺戸町大牧
- ・アクセス:阪急東向日駅から西へ約1.5㎞
- ・電話番号:075-931-1111
桓武天皇皇后は、31歳の若さで亡くなられたといいます。続日本紀にその人柄を偲ばれた、歴史の中の一女性が眠るお墓。その生涯に思いを馳せてみるのはいかがでしょう。