空から見ると湖に浮かぶ円形模様がぶつぶつと…神秘の湖「ロクタク湖」に世界中が唖然

インド北東部の淡水湖「ロクタク湖」は、かなり特異な光景が広がっています。それは湖面に無数の円形模様！これは浮島なんですが、その形と数、スケールが凄いんです！さすがインド。ちょっと作り過ぎなのではないか…？そんな常識を超えたインドの湖をご紹介します。

なんじゃこりゃ？湖に多数浮かぶ円形模様

空から湖面を見ると、緑色のリング状のものが無数に浮いているように見えるロクタク湖。規則正しい円形模様がぶつぶつして、なんだか気持ち悪くもあります。そう、これがロクタク湖ならではの風景。この不気味な模様はGoogle Mapsのサテライト画像でも見ることができますよ。

正体は、人口の浮島・ファムデス（Phumdis）

この不気味な模様の正体は「ファムディス」と呼ばれるリング状の浮島。地元の住民が漁業のために作った人工の島なんです。島では農業を行なうケースもあり、ファムディスは地元住民にとっては無くてはならないもの。それにしてもすごい数…。

珍しい風景は、観光客に大好評

不思議な円形の浮島が無数に浮かぶこのロクタク湖のファムディスの風景は、世界の珍風景として、メディア等に取り上げられた影響で観光客が多く訪れています。もともとインド北東部マニプール周辺には目だった観光地もなかったということもあり、今ではマニプールを代表する観光地として大人気です。

また、のどかな田園風景の緑に美しい青い淡水湖の色彩のコントラストが美しい！「美しいインドの風景」として紹介されることもあります。

近年、環境破壊が問題に

観光客にとっては独自性があって人気のロクタク湖のファムディスの風景ですが、近年、このファムディスが湖に住む動植物の生態系を破壊しはじめていると問題視されています。湖を細かく区切ってしまっていることから、自然の水の流れが遮られたことによる弊害のようです。

昔からファムディス自体はあったのですが、近年になってその数が急激に増えたことや、水上生活者の営みによって環境問題が起こりつつあるとのこと、昔ながらの独特な営みと自然環境が共存していくことができる新たな道がみつかることを願うばかりです。

ロクタク湖への行き方

地図はこちら

なかなか訪れにくい僻地ではありますが、ツアーもあるようなので、変わった風景を見てみたいという方にはオススメ。

ちなみに2016年2月1日現在、外務省の海外安全ホームページの海外安全情報では、マニプール州含むインド北東部は「レベル２：不要不急の渡航は止めてください」となっていますので、くれぐれも治安情報には注意してください。