子供の間で大流行が続いている「妖怪ウォッチ」。それに触発されて妖怪ブームが来ています。日本の妖怪って、怖いんだけど、どこか愛らしいですね。全国には、妖怪にフューチャーした観光スポットがあります。ちょっと、異世界を体感してみますか!
妖怪といえば、水木しげる。鳥取県の境港市は、水木しげるさんのふるさとです。「水木しげるロード」は、妖怪たちがブロンズ像になってあちこちに顔を出している、しげるマニアでなくてもワクワクするスポットです。
境港駅前から本町アーケードにいたる約800メートルに、ブロンズ像が153体も並んでいます。鬼太郎やねずみ男・猫むすめくらいならわかりますが、かなり難易度が高い妖怪もいて、ひとつひとつ見ていくのが楽しいですね。
夜になればライトアップされる像もあります。
のんびり歩いていると、妖怪と人間の境目なんて消えていってしまいそうです。
ここで買った下駄なら、夜にひとりで歩きだしても不思議じゃないかも?
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勝手な想像ですが、遠野の「カッパ淵」にいくと、なんというのか「ああ、ここならいても不思議じゃないかも」と思ってしまうんです。べつに、どうということのない水田に、小川が流れている風景。でも実際に見た人だけが共感できる「いるかも」感の強さはものすごいです。
カッパ淵をぬけたところにある常堅寺には、カッパ狛犬がいます(下の写真)。頭にお皿があり、ちゃんと水がたまっていますよ。お供えは、やはりキュウリ。カッパですもんね。
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あんまり大勢が入ると身動きもできないかも。そのせいか、いつもわりと空いています(笑)。目玉はジャッカロープやチュパカブラ(アメリカのUMA)のミイラ。ジャッカロープは角が生えたうさぎです。未確認生物で、悪さもせずただかわいい。そのほか、カッパのミイラが展示されている時もあるらしいです。
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片足ピンザとは、後ろの片足のないヤギのことです。死後、どういう理由か妖怪になった後ろ足が一本しかヤギが、毎晩四つ角に立ち、人をおどすのです。ちなみに片足ピンザの大きさは子牛ほど。ガングリガングリと不気味な足音を立てながらやってきて、四つ角にいる人をハイジャンプで飛び越えるのです。
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そこで、子供に「危ない場所にはいくな」という意味を込めて、たくさんの妖怪話が作られてきました。今でも、地元の妖怪話に登場するほこらや墓、妖怪スポットが多数残っています。一つ目入道や子なき爺などの石像を見てまわる散策コースもありますよ。
道の駅 大歩危では、妖怪グッズも販売。「ドロメキ淵のエンコ」や「クモトリ淵の一つ目入道」など、ココでしか手に入らないものがたくさんあります。個人的にはこのエンコ人形、お腹の丸みが非常にいい感じですね。
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ここはあまりに形がキレイなので目印になり、昔から「峠山」とよばれていました。人工的に作られたものじゃないかと、まことしやかにささやかれている怪しい場所です。
宇宙人といわれればそうですが、妖怪とみえないことも。参道には宇宙人の石碑もあり、公園全体があやしい雰囲気(笑)。ついには、看板までさげられています。
これはもう、宇宙人というより完全に妖怪ですな。
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もともとは町おこしのために、妖怪をモチーフにしたのですが、今では各店先にこのような妖怪オブジェを並べて、雰囲気を盛り上げています。
どのオブジェも、なんとも言えない愛嬌がありますね。これが妖怪の魅力かも。
メイン会場は、大将軍八神社の境内で、妖怪芸術団体「百妖箱」による運営です。グッズ販売のほか、これまで怪談会や茶会などのイベントも企画されました。当然このように、たくさんの妖怪がお買い物に出没するわけです。お客さんを見ているだけでも楽しいですね。
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素材提供 トリップアドバイザー
1.水木しげるロード【鳥取県】
境港駅前から本町アーケードにいたる約800メートルに、ブロンズ像が153体も並んでいます。鬼太郎やねずみ男・猫むすめくらいならわかりますが、かなり難易度が高い妖怪もいて、ひとつひとつ見ていくのが楽しいですね。
夜になればライトアップされる像もあります。
のんびり歩いていると、妖怪と人間の境目なんて消えていってしまいそうです。
鬼太郎グッズも、そうでないショップも♪
水木しげるロードぞいは、各店舗も妖怪づくしです。鬼太郎グッズのお店もありますが、ごく普通の商店も、水木しげるデコレーションで仕上がっています。一反木綿や砂かけ婆などのパンも販売され、ここでしか買えないグッズもあるので、ファンは要チェックですよ。ここで買った下駄なら、夜にひとりで歩きだしても不思議じゃないかも?
■ 基本情報
- ・名称: 水木しげるロード
- ・住所: 鳥取県境港市大正町215
- ・アクセス: JR境港駅下車すぐ
- ・電話番号: 0859-47-0121 境港市観光協会
- ・料金: 無料
- ・所要時間: 約1時間
- ・オススメの時期: 通年
- ・公式サイトURL:
- http://www.sakaiminato.net/site2/page/guide/point/miru/mizuki/mizuki/(境港市観光協会)
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2.遠野のカッパ淵【岩手県】
岩手県の遠野は、妖怪の聖地でもあります。民俗学者の柳田邦夫による『遠野物語』を読むと、みちのくのロマンあふれる光景が広がってきます。勝手な想像ですけどね。勝手な想像ですが、遠野の「カッパ淵」にいくと、なんというのか「ああ、ここならいても不思議じゃないかも」と思ってしまうんです。べつに、どうということのない水田に、小川が流れている風景。でも実際に見た人だけが共感できる「いるかも」感の強さはものすごいです。
町中にカッパが!
http://anzubiyori.blog.so-net.ne.jp/2009-09-09
『遠野物語』には、ほかにもいろいろな妖怪話があるのですが、やはり遠野市としてもカッパに力を入れたいようです。JR遠野駅前には、このようにカッパが群れていますし、駅舎の屋根にもカッパがいます。 カッパ淵をぬけたところにある常堅寺には、カッパ狛犬がいます(下の写真)。頭にお皿があり、ちゃんと水がたまっていますよ。お供えは、やはりキュウリ。カッパですもんね。
http://anzubiyori.blog.so-net.ne.jp/2009-09-09
■ 基本情報
- ・名称: カッパ淵
- ・住所: 岩手県遠野市土淵町土淵
- ・アクセス: JR遠野駅→早池峰バス坂の下、または大出行きで15分、
- バス停:足洗川下車、徒歩7分
- ・電話番号: 0198-62-1333 (遠野市観光協会)
- ・料金: 無料
- ・所要時間: 20分
- ・オススメの時期: 通年
- ・公式サイトURL: http://www.tonojikan.jp/kanko/kappabuchi.shtml
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3.山口敏太郎の妖怪博物館【東京都】
東京お台場のデックス東京ビーチにできた「山口敏太郎の妖怪博物館」。作家であり、オカルト研究家でもある山口敏太郎の「いわくつき」コレクションが展示されている博物館です。おどろくのは、その狭さ。もともと広くないところへ、謎の物体が、壁だけでなく床の上にもギッシリと置いてあります。あんまり大勢が入ると身動きもできないかも。そのせいか、いつもわりと空いています(笑)。目玉はジャッカロープやチュパカブラ(アメリカのUMA)のミイラ。ジャッカロープは角が生えたうさぎです。未確認生物で、悪さもせずただかわいい。そのほか、カッパのミイラが展示されている時もあるらしいです。
http://stayitai.blogspot.jp/2014/02/100.html
時には本気の展示も
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou/e/fbb633905bbdb467b7e258e20434314c
しかし時には、本気の展示物もあります。川鍋暁斎の肉筆画などは、ド迫力ですねえ。川鍋暁斎は、最後の浮世絵師と呼ばれた、幕末から明治に活躍した日本画家です。妖怪の絵なども書いていますが、肉筆画というのはあまり見る機会がありませんね。 ■ 基本情報
- ・名称: 山口敏太郎の妖怪博物館
- ・住所: 東京都港区台場1丁目6-1デックス東京ビーチ4F 台場一丁目商店街内
-
- ・アクセス: お台場海浜公園を下車、駅からの連絡通路で徒歩2分
- ・営業時間: 11:00~21:00
- ・定休日: 不定休 施設に準ずる
- ・電話番号: 03-3599-5052
- ・料金: 600円
- ・所要時間: 約30分
- ・オススメの時期: 通年
- ・公式サイトURL: http://odaiba-decks.com/entertainment/post/shop84.php
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4.ガングリユマタの片足ピンザ【沖縄県】
http://miyakojima-kids.net/B-ganguriyumata.html
宮古島の子供ならだれでも知っている妖怪が「ガングリ・ユマタ 片足ピンザ」です。なんだか、呪文のようですが、「ガングリユマタ」という言葉のうち、ユマタ=四つ角のこと。ガングリについては、出所不明のようです。そしてピンザ=やぎの意味。はい、ヤマトンチュにはまったく意味がつかめませんね(笑)。 片足ピンザとは、後ろの片足のないヤギのことです。死後、どういう理由か妖怪になった後ろ足が一本しかヤギが、毎晩四つ角に立ち、人をおどすのです。ちなみに片足ピンザの大きさは子牛ほど。ガングリガングリと不気味な足音を立てながらやってきて、四つ角にいる人をハイジャンプで飛び越えるのです。
http://blogs.yahoo.co.jp/tyaoyama/50796392.html
片足ピンザの出現するガングリユマタは、宮古島では超有名。だからタクシーに乗って「ガングリユマタまで」といえば、すぐに連れて行ってもらえます。ただ、昼間いっても単なる交差点です。町のど真ん中にあり、べつにピンザのお墓も石碑もなく、交通量の多いふつうの交差点です。 気になる気になる
気になると言えば、四つ角にある店「オクマクオ」。どちらから読んでもオクマで、「理容」と「三線 修理・販売」と看板にあります。入口は2か所ありますが、店内はどうなっているのか。こっちのほうがほっぽど気になるガングリユマタでした。■ 基本情報
- ・名称: ガングリユマタ(ガングルユマタとも言うらしいです)
- ・住所: 宮古島市下里732-7
- ・アクセス: 平良港から車で5分 徒歩15分
- ・所要時間: 約5分
- ・オススメの時期: 通年
- ・宮古島キッズネット公式サイト:http://miyakojima-kids.net/B-ganguriyumata.html
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5.大歩危(おおぼけ) 妖怪村【徳島県】
http://blog.livedoor.jp/atu0901/tag/%E5%A6%96%E6%80%AA
四国には山ふかい土地が多いのですが、徳島県三好市山城町もそのひとつ。こちらには妖怪に関する伝説がたくさん残っています。大歩危・小歩危(おおぼけ・こぼけ)という観光地があり、今でも自然が豊かな土地柄。平地はほとんどなく、昔から地すべりも多かったそうです。 そこで、子供に「危ない場所にはいくな」という意味を込めて、たくさんの妖怪話が作られてきました。今でも、地元の妖怪話に登場するほこらや墓、妖怪スポットが多数残っています。一つ目入道や子なき爺などの石像を見てまわる散策コースもありますよ。
http://miyoshicity-kankokyokai.or.jp/archives/9832
妖怪の種類が多い~
http://oboke-rf.com/?page_id=25
妖怪村なので、いろいろなイベントに妖怪が出没します。もちろん写真撮影は許可されていて、どんどんとってもいいのですが、妖怪のあまりの多さに、小さな子供などはガン泣きすることも珍しくありません。おかあさん、ほどほどにしてくださいね(笑)。 道の駅 大歩危では、妖怪グッズも販売。「ドロメキ淵のエンコ」や「クモトリ淵の一つ目入道」など、ココでしか手に入らないものがたくさんあります。個人的にはこのエンコ人形、お腹の丸みが非常にいい感じですね。
http://homepage3.nifty.com/saitamasite/tour/goods.html
■ 基本情報
- ・名称: 妖怪屋敷・石の博物館・道の駅 1階が妖怪屋敷、2階が石の博物館の複合施設です
- ・住所: 三好市山城町上名1553-1
- ・アクセス: JR大歩危駅から歩いて20分
- ・営業時間: 9時~17時
- ・定休日: 3~11月 無休
- 12~2月末日 毎週月曜 (月曜祝祭日の場合は翌日へ振替)
- ・電話番号: 9:00~17:00
- ・料金: 大人500円・小中学生300円
- ・所要時間: 約1時間
- ・オススメの時期: 通年
- ・公式サイトURL:
- http://www.miyoshinavi.jp/02miru/detail.php?genr=101&area=2&uid=SS000064
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6.千貫森公園【福島県】
http://zeromoon0.hatenablog.jp/entry/2014/05/05/231339
UFOは妖怪じゃないだろと言われれば、まったくそのとおり。ですが、あまりにも面白すぎるスポットなので、あえて妖怪系として紹介させてください。福島県福島市にある「千貫森公園」。 ここはあまりに形がキレイなので目印になり、昔から「峠山」とよばれていました。人工的に作られたものじゃないかと、まことしやかにささやかれている怪しい場所です。
http://zeromoon0.hatenablog.jp/entry/2014/05/05/231339
一帯は千貫森一帯は公園として整備されていて、家族連れも楽しめる場所です。公園内には、UFOに関する資料を展示する「UFOふれあい館」があります。 UFOふれあい館に行く途中に、謎の生き物としか言いようがないオブジェが次々に登場します。 宇宙人といわれればそうですが、妖怪とみえないことも。参道には宇宙人の石碑もあり、公園全体があやしい雰囲気(笑)。ついには、看板までさげられています。
http://ekoen.jp/10863
一度は行ってみるべき
http://zeromoon0.hatenablog.jp/entry/2014/05/05/231339
かんじんのふれあい館まで登ると、中にはこんな資料が展示してあります。いや、他にもっとちゃんとした資料もあるんですが、まあ、インパクト抜群ということで、ご紹介します。 これはもう、宇宙人というより完全に妖怪ですな。
http://zeromoon0.hatenablog.jp/entry/2014/05/05/231339
■ 基本情報
- ・名称: 千貫森公園 UFOふれあい館
- ・住所: 飯野町青木字小手神森1-299
- ・アクセス: JR東北本線「福島」駅より川俣高校行きのJRバス又は福島交通バス
- 「UFOの里」下車
- ・営業時間: 午前9時から午後5時まで
- ・定休日: 毎週月曜日(ただし祝日の場合はその翌日12月29日から翌年1月3日まで)
- ・電話番号: 024-562-2002
- ・料金: 大人400円、こども200円
- ・所要時間: 約2時間
- ・オススメの時期: 通年
- ・公式サイトURL: http://ufonosato.com/
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7.一条妖怪ストリート【京都府】
http://blogs.yahoo.co.jp/takasan38_05/14051866.html
京都市上京区にある「一条 妖怪ストリート」。ここは一条通りの、下の森~西大路の間にある大将軍商店街です。一条通りは、平安時代に「百鬼夜行」があった場所として有名です。百鬼夜行とはいろいろな妖怪が、夜に行進するというもの。その伝説にちなんで妖怪ストリートが出現しました。 もともとは町おこしのために、妖怪をモチーフにしたのですが、今では各店先にこのような妖怪オブジェを並べて、雰囲気を盛り上げています。
http://blogs.yahoo.co.jp/takasan38_05/14051866.html
どのオブジェも、なんとも言えない愛嬌がありますね。これが妖怪の魅力かも。
http://blogs.yahoo.co.jp/takasan38_05/14051866.html
モノノケ市もあるよ
http://blogs.yahoo.co.jp/takasan38_05/14051917.html
さて、妖怪ストリートでは、不定期に「モノノケ市」というイベントが開催されます。全国から集まった妖怪作家や同好会、企業が集まって妖怪のオリジナル雑貨や写真集、衣類、ぬいぐるみなどのグッズを販売する、アート系のフリーマーケットです。 メイン会場は、大将軍八神社の境内で、妖怪芸術団体「百妖箱」による運営です。グッズ販売のほか、これまで怪談会や茶会などのイベントも企画されました。当然このように、たくさんの妖怪がお買い物に出没するわけです。お客さんを見ているだけでも楽しいですね。
http://blogs.yahoo.co.jp/takasan38_05/14051917.html
■ 基本情報
- ・名称: 妖怪ストリート
- ・住所: 京都市上京区一条通 上京区一条通下の森~西大路間
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- ・アクセス: 北野白梅町駅から南東へ歩いて約7分
- ・電話番号: 075-461-2520 大将軍商店街振興組合
- ・所要時間: 約1時間
- ・オススメの時期: 通年
- ・公式サイトURL: http://kyotohyakki.com/web_0317/top.html
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