美しい姿の桜の名木や樹齢数百年に及ぶ老桜のある南信州。この地域の中でも、飯田市の麻績神社の境内にある「麻績の里 舞台桜」(おみのさと ぶたいざくら)は、最も人気の高い桜のひとつです。その華やかで美しい姿は、「唯一無二の奇跡の桜」として観光客を魅了しています。
御歳350歳!「麻績の里 舞台桜」
http://urara-y.at.webry.info/201404/article_4.html
樹齢約350年という「麻績の里 舞台桜」は、樹高12m、目周り4mの圧巻そのもので堂々とした姿を見せてくれます。その樹齢の長さとは関わり無く、勢い良く濃いピンク色の花を美しく咲かせながら枝を垂れる姿が、多くの観光客の目を奪います。花ごとに花びらの数が違う?
http://blog.livedoor.jp/niinof/archives/6419198.html
舞台桜の特徴は花びらの数が花ごとに違うこと。日本唯一の「半八重枝垂れ紅彼岸桜(ハンヤエシダレベニヒガンザクラ)」です。八重咲きの花は突然変異で雄しべが花びらになりますが、舞台桜は八重のなりかたが不完全で、花により花びらの数が5~10枚と違うため「八重」ではなく「半八重」と呼ばれています。長くなって垂れる枝。これも突然変異からなんですよ!桜としては舞台桜のようなエドヒガンだけに起こり得るとのことで、舞台桜は、「半八重」と「枝垂(しだ)れる」の二重突然変異で出来た貴重な桜なんです!2011年3月22日に飯田市指定天然記念物となっています。
「旧座光寺麻績学校校舎」と一緒に撮ると絵になる!
http://www.koanet.co.jp/manabiya/cn19/cn26/pg225.html
「舞台桜」は、長野県内最古の木造建造物である「旧座光寺麻績学校校舎(舞台校舎)」の前にあります。旧校舎とその前に咲く桜を一緒に撮影すると素晴らしい絵になります。麻績校舎は歌舞伎舞台と学校を兼ねて建てられ、1階が歌舞伎舞台として造られています。昭和59年に移転するまで小学校として使用されました。普段は校舎として使用しますが、必要な時は歌舞伎舞台になるという建物は、全国的にもめずらしい建物なんですよ!
「麻績の里 石塚桜」も見ていくべし
http://minshuku.way-nifty.com/wakamatsu/2012/04/2012415-b8c8.html
もうひとつ見逃せないのが、樹齢約250年の「麻績の里 石塚桜」。この桜は、何と、古墳の上に咲いているんですよ!舞台桜のすぐ下に位置し、円墳「石塚1号古墳」の上に植えられています。舞台桜より白っぽく涼しげな花の色で、古墳を守るように花で覆われた枝を垂らし、大変美しい姿を見せています。ライトアップもお見逃しなく
ライトアップも見逃せません!2016年は、4月9日(土)・10日(日)に「麻績の里 桜まつり」を開催。屋台などが設けられ、開花期間は、「舞台桜」と「石塚桜」のライトアップも実施されます。日程は桜の状況次第で変わるため要注意です!■ 基本情報
- ・名称:麻績の里 舞台桜 (おみのさと ぶたいざくら)
- ・所在地:長野県飯田市座光寺2516
- ・アクセス:飯田ICから車で25分
- ・電話番号:0265-22-4851
- ・参考サイトURL:http://www.city.iida.lg.jp/site/sakurasaku/
唯一無二の花びらが5~10枚の珍しい桜「半八重枝垂れ紅彼岸桜(ハンヤエシダレベニヒガンザクラ)」。今年の春は、圧倒的な美しさで見る人の目を引き付ける奇跡の桜「麻績の里 舞台桜」を見に出掛けませんか!