栃木市で自然や歴史を楽しむ。おすすめ観光スポット23選

栃木県の栃木市は昔ながらの石畳の道や石造りの倉庫があることでも知られており、ちょっとした観光スポットとしてもおすすめです。ラーメンが美味しいことでも有名で、散策しながら観光するのにぴったりです。今回はそんな栃木市の魅力をまとめてみました。

栃木市とは？

栃木市は蔵の街とも言われており、水運が栄えていた場所の一つで、昔船を使って荷物の運搬をした地域です。今でも石造りの道や水路が残っており、学生の通学路としても利用されています。栃木市民の生活に溶け込んでいる伝統文化はとても歴史あるものです。

栃木駅から伸びる水路や石畳の道を散策しながら珍しい土蔵などを見てみるのも魅力的です。嘉右衛門町通りはちょっとした公園もあるのでのんびり写真を撮りながら楽しむのも良いでしょう。

栃木市は栃木県南部にある人口約16万人の市で、県内では３番目に人口が多い市となっています。蔵造りの家屋が保存されていて、「小江戸」「小京都」などとも呼ばれることが多く、風情のある街並みが観光客に人気です。「美しいまちなみ大賞」も受賞しています。

栃木市のみどころ

栃木市はその町並みそのものが見どころとなっています。美術館などもありますが、蔵造りが基本となって町が発展したこともあり、少し歩くだけで様々な蔵を発見できるでしょう。まずは栃木市内をのんびりと散策してみてください。

栃木市は、江戸時代には宿場町として栄えた場所で、蔵や商家、寺院など歴史的価値のある建物が多く残っています。市の南部には渡良瀬遊泳地があり、ヨットやウィンドサーフィンなどをする人で賑わっています。また、市の西部にある太平山からの眺めはすばらしく、観光名所となっています。

 蔵造りの街並み

余計な看板や電柱などもできるだけ気をつけて街づくりされており、蔵造り観光をするにはぴったりです。カメラを構えながら町並みを楽しみつつ、ちょっとしたカフェなどで軽食を楽しむのも良いでしょう。土蔵はほかの場所ではなかなか見られない独特の魅力があります。

シンプルな蔵が多く、装飾はほとんどないと言ってよいでしょう。その分、蔵の街として実際に活躍していた様子もしっかり残されており、散策に最適です。

栃木市は、市の中心を流れる巴波川（うずまがわ）を利用した交易によって、栄えてきました。そのため、川沿いには多くの蔵が残されています。この巴波川には遊覧船があり、船頭さんの歌う唄を聞きながら、蔵屋敷を見るおとができます。20分ほどの舟旅ですが、風情ある街並みをお楽しみください。

とちぎ蔵の街美術館

市民の困窮から人々をすくったと言われている蔵をそのまま美術館にしており、栃木市の歴史も学べるスポットです。約200年前に建てられた蔵で、シンプルな蔵だけでも見どころがあります。栃木市に縁のある作家の作品が多数展示されています。

蔵の内部の様子と合わせて作品を鑑賞しましょう。蔵の外から眺めるだけでもなかなか魅力的です。価格も大人300円とお手頃な価格なので散策にぴったりです。企画展があるときは多少高くなるようですが、基本的には大きな負担にはなりません。

「おたすけ蔵」とも呼ばれるこの蔵は、善野家という商家のものでした。江戸時代末期に、貧しい人々に米や銭をこの蔵から放出したことから、その呼び名が付きました。栃木市に現存する蔵の中では最古のものになり、当時の土蔵の典型的な様式を示すものとして歴史的にも貴重な存在位です。

渡良瀬川遊水地

足尾銅山の鉱毒を緩和し、無毒化するために作られた遊水地でラムサール条約にも登録されています。周囲には豊かな自然がそのまま残されており、鉱毒事件のことなど思い出せないようなきれいなスポットです。カヌーなどを楽しんだり、野鳥を観察することも出来ます。

動植物も各種アクティビティもたくさんあり、ちょっとした遊び場としておすすめ。親子で訪れる市民も多く、人々にとっては憩いの場ともなっています。日本最大の遊水地のようで、意外な発見もたくさんあるでしょう。

渡良瀬遊水地には３つの遊水地があり、その総面積は3,300ha。外周は30㎞にもなります。第１調整池の谷中湖だけでも、外周は9.2kmにもなります。この広大な遊泳地を回るにはサイクリングがお勧め。レンタサイクルもあり、道路は整備されているので乗りやすいですよ。展望台や遺跡などを巡って下さいね。

皆川城址公園

栃木市の自然を感じられる公園で、市指定史跡にもなっています。散策するのにはちょうどよいスポットで、軽登山感覚で訪れても良さそうです。かなりの軽装備でも訪れられるのでピクニックで訪れるのも良いでしょう。サイクリングを楽しみながら訪問するのも魅力的。

栃木の基盤を築いたと言われている皆川氏の居住跡ということで史跡に指定されています。栃木の発展の礎を直接見ることも出来そうですね。

標高147ｍの山城で、その山の形から「ほらがい城」とも呼ばれています。山道を登ったところにある本丸からの眺望は必見。途中にある縦堀や横堀、土塁なども見事です。広場にはアスレチックなどの遊具があるので、お子様たちと遊ぶおとができますよ。

岡田記念館

嘉右衛門町という名前の由来にもなった商人に縁ある土地で、歴史を感じる造りの建物もとても魅力的です。こちらもカメラ片手に訪れたいスポットです。岡田家は550年以上の歴史があり、その広大な敷地内に家宝などが展示されています。

歴史的にも価値ある場所で、畠山家なども陣屋にしていたそうです。白塗りの壁も目立ち、かなり大きなスポットなのでじっくり時間をかけて訪れたいですね。2時間もあれば十分見て回れるはずです。

岡田家は栃木の名主で、日光例幣使街道の開通に力を注ぐなど地域の発展に大きく貢献しました。記念館では、当主が使った品々や交流があった文人・墨客が残した美術品などが展示されている代官屋敷、庭園、文化財に指定されている翁島別邸などを一般公開しています。

山本有山ふるさと記念館

路傍の石の作者・山本有山氏の記念館で、その世界観や山本有山が育った生い立ち、作品についての展示も多数あります。こちらも散策で訪れるのにおすすめのスポットです。江戸時代に建てられた見世蔵を改築したもので、建物としての魅力も残ります。

蔵の街美術館や栃木グランドホテルからも徒歩で数分なので気軽に訪問できます。散策コースとしてもちょうどよく、通り沿いにあるので見つけやすいです。

館内には山本有山氏の愛用した机、回転書架、帽子、服、自筆の原稿、映画のポスターなどが展示されています。ビデオ資料や研究者の編纂した資料なども展示されています。記念館は、街並みに溶け込んだ重厚な佇まいを見せています。

栃木城址

子どもたちが遊び回れる公園の一つで、皆川氏のお城があった場所ですが、徳川家によって取り壊されてしまった場所です。石垣や白壁の施設はいくつか残っており、その面影だけは感じることが出来ます。栃木第四小学校の側にあるので小学生も多く立ち寄る場所です。

子どもたちにとっては大切な遊び場として、市民の思い出が集まる場所でもあります。地域散策をする際にはちょっとした風情を感じられる休憩場所としても魅力的です。

栃木城は1591年に皆川広照が築いたものです。広照は家康の六男松平忠輝の補佐役でしたが、忠輝の行状を幕府に訴えたところ、逆に監督不届きとして家康の怒りを買い、栃木城は1609年に廃城にされてしまったそうです。現在は、土塁と水堀が残されています。

太平山県立自然公園

1955年に自然公園に登録され、散策やピクニックなどでも多く利用されます。子どもたちの遊び場や虫取りの場にもなっているようで、夏場は特ににぎやかで活気もあります。栃木の素朴な雰囲気も感じられる公園なので、ぜひ訪れてみてください。

桜のトンネルやあじさいの通路など、非常に美しく出迎えてくれるスポットが魅力で、ここもカメラ無しに訪れてはもったいないです。春も梅雨の時期も楽しめるスポットです。

山頂に近い謙信平からは関東平野が一望でき、霧の間から顔を出す峰々の様子は「陸の松島」とも、称されています。見晴台からは、天気がよければ東京副都心、筑波山、遠く富士山なども見ることができます。広大な太平山は、バスやマイカーで一巡することもできます。

太平山神社

自然公園のあじさいの通路の先にある神社です。公園に訪れた際は散策していると自然とたどり着くような場所です。桜、あじさい、紅葉と四季それぞれの魅力がある場所で、栃木市民にとっては憩いの場としても知られています。ちょっとしたパワースポットです。

交通安全祈願にご利益があると言われており、バイク、車などを新しく購入した際にはここを訪れてみても良いでしょう。ドライブやツーリングで訪れるのも良さそうです。

太平山あじさい坂

大平山の自然公園にある大平山神社に続く道にあるあじさいの道のことをあじさい坂といいます。無数のあじさいが咲き誇る中を歩くのは非常に気持ち良いです。虫が嫌いな方は少し苦手かもしれませんが、かたつむりもかなり巨大なものがいるので、子どもと一緒に訪れても楽しめるかもしれません。

梅雨の時期が一番訪れるのに最適で、6月初めくらいにはちょうどあじさいが満開です。その年の天候によって多少差はあるようなので注意しましょう。自然散策にはピッタリの場所です。

神明宮

1403年に建築されたと言われており非常に歴史ある神明宮で、栃木市を守る総鎮守として市民に愛されている場所です。伊勢神宮に作りが似ており、年末年始に訪れる方も多いです。子どもの命名をするために訪れる方も多く、市民にとっては頼りになる場所です。

春には桜も綺麗に咲き誇るスポットなので、お花見で訪れるのもおすすめです。祈祷や例大祭のタイミングで訪れてみるのも良いかもしれませんね。

近龍寺

文豪山本有三の墓がある場所で、栃木県初の学校が建てられた場所でもあります。その建物もとても古く重要視されており、歴史的にも地域に守られている施設です。山本有三ふるさと記念館から徒歩3分もシないところにあり、記念館と合わせて訪れてほしい場所です。

宗派は浄土宗で、年末大晦日には除夜の鐘も打たれる場所です。栃木市民にとっては生活の中に当たり前に存在しているお寺です。

出流山満願寺

永代供養や座禅、滝行が出来るスポットとしても知られており、出流山のふれあいの森にも近いので家族旅行やキャンプの合間に訪れてみるのも良さそうです。かなり山奥の方にあるのでできれば自家用車で訪れ他方が便利です。夏場の緑あふれる時期が一番魅力的です。

観音の霊窟という場所は安産、子宝にご利益があるスポットで、カップルで訪れても良さそうです。安産祈願や自然散策を兼ねて気持ちもリフレッシュできるお寺です。

錦着山

永野川緑地公園の側にある小高い山で、高等学校や女子校も近くにあります。一般的な住宅地の中にあるスポットで、やはり散策にはピッタリの場所です。戦死者を祀っているスポットでもあり、どこか神聖で落ち着いた雰囲気もあります。

昭和の時代には護国神社となっており、ここだけ他の空間と違った空気が漂っています。緑や花も多くあり、心落ち着かせられる場所です。

栃木市のイベント

栃木市では季節によってお祭りやバルーンレースなどのイベントが開催されます。観光で訪れる際にはこれらのイベントのタイミングに合わせていけばもっと旅行が充実したものになるでしょう。ここではその中でもおすすめのイベントについてまとめてみました。

とちぎ秋まつり

江戸型人形山車などが街中を巡り歩くお祭りのひとつで、毎年11月の中盤に開催されます。メイン会場は栃木駅前の大通り沿いで、夜間になるとライトアップもされてかなり豪勢です。駅からは15分ほどの距離なので、気軽に訪問できます。

屋台やお囃子などもにぎやかで、秋のお祭りをおもいっきり満喫できるでしょう。栃木市では比較的大きなお祭りの一つで市民が集って踊り歩く様子も見どころの一つです。

渡良瀬バルーンレース

渡良瀬川あたりで行われる気球のレースです。気球がたくさん浮かんでいる様子を見るのも圧巻で、他の地域では見られない体験ができそうです。開催は桜がちょうど満開になる4月の初旬で、気球に乗る方も気球を見る方も楽しめるイベントです。

朝や夕方の風が穏やかな時に開催されるので、タイミングが悪いと既にレースが終わってしまっていることもあります。一度飛行すると風に流されるだけなので、非常にのんびりしたレースです。

蔵の街サマーフェスタ

蔵の街大通り沿いで夏場に行われるお祭りです。スーパーカーパレードやよさこい、蔵踊りと言われる地域の踊りも見られます。8月の最初の土日で開催されるようなので、夏に栃木市に訪れるならばこのタイミングを狙うのも良いでしょう。

夜間は9時頃まで開催されるので、かなり長く開催されています。家族で訪れても楽しめるでしょう。散策ついでにお祭りがあればかなり楽しい観光になるでしょう。

百八灯流し

夏の巴波川では灯流しも開催されます。8月の初旬に行われるもので、神主などが川の上にて、船に108本のろうそくを立てて川をめぐります。船禅頂という修行の一つとも言われており、安産祈願にもなるようです。栃木市では毎年の恒例行事のひとつで、見れたらラッキーですね。

8月の第二日曜日あたりに開催され、夕方から夜間にかけて行われます。観光で見る場合には近場に宿を構えたほうがのんびりとしていられるでしょう。

栃木市の歴史

江戸時代から水運が栄え、巴波川を利用して行われた運搬もよく知られています。明治、大正の頃の建物も残っており、栃木県立栃木高等学校の中にあるような歴史ある校舎をそのまま残しているスポットです。歴史は非常に深く、時代の発展を学べる場所です。

古い時代では古墳時代の名残もあり、下野国として栄えた歴史も忘れられません。江戸の街を支える町としての役目もあったようで歴史を知る上で重要なスポットです。

栃木市へのアクセス

栃木市へは小山市から両毛線を利用するのが便利です。東京からならば新幹線で小山市へ行き、乗り換えて両毛線で30分ほどで到着します。栃木市内は車や自転車で移動しないと不便なので現地ではレンタカーなども頼ると良いでしょう。

車で行く場合には駐車場もそこそこ充実しているので困ることはないでしょう。ツアーなどを利用して訪れても十分楽しめるので、ツアー会社なども探してみると良いでしょう。

今日は栃木市へ日帰り旅行 pic.twitter.com/Yx8BBGtJDr

— 眞 (@katori1965) 2014, 11月 24

すばらしい光景ですね！ 栃木県って日光と那須と宇都宮しか知らなかったけど栃木市も風情があっていい！ 次の旅行は栃木市にしよう！ なお

— SS犬 (@Reborn_Pan2) 2014, 5月 2

研修旅行１日目 移動暇でしたね 栃木県のホテルで暴れてます pic.twitter.com/g0X5PKibMF

— りゅうち (@soccer_tanosimi) 2015, 11月 17

栃木旅行一泊二日❤ 楽しかったじゅきやありがとう

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