京都旅行といえば、どんな観光地を想像しますか。神社?お寺?それとも四季折々の自然?それも京都の楽しみ方としてとても良いものなのですが、京都の「道」を「歩く」ということに焦点を当ててみるのはいかがでしょう。
石塀小路で日本の心「和」を感じよう
その素敵なウォーキングスポット「石塀小路(いしべこうじ)」の場所は少しわかりづらいのですが、路地の入口に掲げられている行燈に「石塀小路」と書かれているのが目印です。路地の両側には町屋の石垣が並び、路面には石畳が敷き詰められています。
京都にはたくさんの小道が残っているんです
京都に小道が多いのは、街の造りに理由があります。少し歴史を紐解いてみると、その理由がわかります!道を碁盤の目のように作っており、その通りに沿ってお店や住居が建てられました。
大路・小路で囲まれた区画内にできた空き地へ入るため、「路地」と呼ばれる小道をたくさん作って、便利に行き来ができるようにしてあるのです。古都ならではの理由があったのですね〜!
「石塀小路」は京都を代表する小道!
京都に数ある小道の中でも「石塀小路」は京都を代表する美しい道。その景観の美しさから、雑誌に取り上げられることも。しかしながら、寺社仏閣に囲まれたような観光地ではないので、たくさんの人で込み合うことの少ない穴場スポット。落ち着いた雰囲気で京都の街並みを楽しみたい人にお勧めです。
木塀に囲まれた小道は和の風情がたっぷり
石塀小路
石塀ではなく、木塀に囲まれた区画もあります。石の硬質で真面目な雰囲気も良かったですけど、木の柔らかな感じも良いですね。なんだか江戸時代にタイムスリップしたような気持ちになります。通りの向こう側から、ちょんまげを結ったお侍さんが歩いてきそうではないですか?小道には赤レンガ造りの塀も
石塀小路
石塀小路の塀は、石垣と木塀だけではありません。唐突に赤レンガが鮮やかに目に映る一角があります。この赤レンガの塀の向こう側は、高台寺の塔頭である圓徳院。明治以後、財政的な理由から高台寺が道を作ったときにできたのだとか。大正ロマンを感じることができる
石塀小路の赤レンガは、外国から輸入したもの。石塀小路が作られた大正初期、レンガはとても珍しく、京都らしからぬモダンな景観を生み出しました。情緒あふれる夜の小道もおすすめ
日が沈んでから暗くなった夜の石塀小路を散策するのもおすすめです。暗くなると、なんだか石塀小路が作られた当時の世界に迷い込んだようにも感じられますね。祇園の料亭で食事をした後、ほろ酔い気分で歩いても良いのではないでしょうか。
優しい光で幻想的な雰囲気に
夜の石塀小路にゃう☆ pic.twitter.com/lCHKMOhuPL
— ともぽん@地霊紅魔祭一般 (@tomoponponpon) 2016年4月17日
[京都観光]
— SURFDISCO (@SURFDISCO_KYOTO) 2016年4月2日
八坂神社から少し歩いたところにある石塀小路。昼はしっとりした風情を、そして夜は艶やかさも加わり、京・祇園らしさを感じさせます。石畳の小路の一部は廃止された市電の敷石を利用して作られているらしいです!#kyoto pic.twitter.com/gDWeqQVNIp
日本の情緒を体感しに行きましょう
京都の持つ風情や、和のわびさびが感じられるスポットですね!祇園や八坂神社を訪れた際には、ちょっと脇道に入って石塀小路を散策してみてください。普通の京都観光とは一味違った思い出つくりができるかも!
■ 基本情報
- ・名称:石塀小路
- ・住所:京都市東山区八坂神社南門下ル石塀小路
- ・アクセス:四条駅より徒歩約15分
- ・参考サイトURL:https://kyoto-design.jp/spot/9896
石塀小路は古都から大正まで様々な時代の日本ならではのノスタルジックを感じることができるスポットです。人通りも比較的少ないのでフォトジェニックな場所でもありますよ〜!