アートの世界は難しくてよくわからない。そんな人にこそ見てほしい、衝撃的なアート作品を集めたイベントが、お台場で開催されます。コンテンポラリーアート(現代美術)の枠さえも軽々とこえた作品をまとめて見られる、貴重な展示会です。
アートに興味がない人も、とりあえずのぞいて見てくださいね!
期間限定、アート界のテロリストがお台場に!
今回お台場のギャラリー21で行われるのは、ストリートアートやグラフィティアート作品を集めた展示会です。ロンドンのストリートアート界を席巻する「BANKSY(バンクシー)」は、作品の衝撃性から「アート界のテロリスト」とも呼ばれます。
異色のアーティストBANKSYの作品を、期間限定とはいえ間近に見られる貴重な機会です。
BANKSYって一体どんな人!?
実は、BANKSYの正体は不明です。ロンドンに住んでいる1974年生まれのイギリス人といわれますが、素性は公表されていません。というのも、彼のアート活動がややグレーゾーンにあるからです。作品は街中の壁に勝手に描くグラフィティアートが主なもの。これだけでも器物損壊です。
他にも、自分が描いた作品をこっそり美術館においてくるなど、ややグレーな活動が目立つアーティスト。一方で作品のクオリティがすばらしく、美術館側でも放置された作品に気がつかず、そのまま展示していたということもあるんです。
センスが度を越えている!
その超越したセンスをご紹介しましょう。ここまでくると、もはやセンスがいい・悪いというレベルではありません。建物の壁に描かれた少女。傘をさしても、かえって濡れてしまう。納得できない少女の表情が、なんともキュートです。
こちらは、おそらく白いレンガ壁に描かれたもの。人物の動きが的確で、下からのぞく茶色のレンガの方が、本物かと思ってしまうほどリアルです。
じわるメッセージ性
メッセージ性が強いのも、BANKSY作品の特徴です。バーコードの檻から抜け出したヒョウ。行き過ぎた管理社会への痛烈な批判を感じますね。
何かに抗議をする時、人は火炎瓶などを投げます。しかし、色あざやかな花束を投げ入れることで解決する問題もあるんです。声高に「暴力反対!」と叫ぶよりコミカルさに包んでしまうほうが、もっと人の気持ちに強く訴えるというメッセージが伝わります。
世界中から集めたシルクスクリーンが無料で見られる!
BANKSYの作品はストリートの壁に描かれているものがほとんど。実物を見たいと思ったら現地に行くしかありません。しかし、今回のイベントでは作品の中でもとても珍しいシルクスクリーン作品をロンドン、ニューヨーク、ロサンゼルスから集めました。これを無料で見られるとは嬉しい限りです。
クールな世界に魅了されにいこう!
■ 基本情報
- ・名称:2016 ワールド・グラフィティ・アート フューチャリング バンクシー
- ・開催場所:GALLERY21
- ・住所:東京都港区台場2-6-1 ホテルグランパシフィック LE DAIBA 3F
- ・アクセス: 新交通ゆりかもめ「台場」駅から徒歩すぐ(直結)
- ・開催期間:2016年6月18日(土)~7月18日(月)
- ・営業時間:11:00~18:00
- ・休催日:祝祭日を除く月曜日
- ・料金: 無料(展示販売)
- ・電話番号: 03-5500-6711
- ・公式サイトURL: http://www.gallery21-daiba.com/ワールド・グラフィティ・アート展 featuring banksy
コンテンポラリーアートの世界でも飛び抜けているBANKSY。ネット上で作品を見ることはできますが、やはり実物の存在感にはかないません。今回のイベントでは、展示とともに販売がされているので見ると欲しくなっちゃうかもしれません。