独特のデザインと雰囲気が美しい。日本にある「モダンな庭園」まとめ

日本の美しい景色として、日本庭園というものがありますよね。近年では、海外からの観光客も急増していて、日本庭園を見て感動したという外国の方も少なくないのだとか。そんな中、なんと「モダンな庭園」という独特の庭園が日本にはあるようです。

モダンな庭園ってどんな？

まず、モダンな庭園とは一体どのような庭園を指すのかご紹介いたします。モダンな庭園とは、日本独特の四季折々を感じることのできる和風庭園に、新しい時代のテイストを加えた古き良き和と新しい時代の和を取り入れた、新しい日本庭園のことを言います。そんなモダンな庭園があるスポットをご紹介します！

岸和田城　八陣の庭（大阪）

この庭園は諸葛孔明の八陣法からとったものだそうで、平和で穏やかな海の波のような柄が描かれています。また庭は三段に分かれて各段20ｃｍの高さに設定されているのですが、これは古城の縄張りを美術的に表したものだそうです。

東福寺　本坊庭園（京都）

こちらの庭園は2014年に国の指定名勝になりました！当時の鎌倉時代の庭園の風格をベースに作られた庭園で、さらにそこに現代的な模様を取り入れた庭園となっています。上記写真は「皐月の庭園」で、他にも3つのモダンな庭園があります。

漢陽寺　曲水庭（山口）

こちらの庭園は、古い日本の庭園をモチーフにして作られたもので、6つの石を円に並べられて、その下をさらに円を描くように模様があります。これは水の波紋を表しているように見えます。静かな時を庭園で表しているようにも思えますよね。

松尾大社　松風苑（京都）

こちらの庭園は、製作者が長年つけてきた力を最大限に生かして手掛けた最高傑作とも言われています。この庭園を造るのに約1億円もかけたという、とても素晴らしい庭園です。一見古き良き日本の庭園という感じもしますが、石畳の部分からモダンさを感じます。

光明禅寺　庭園（福岡）

こちらの庭園は、苔が美しいということで有名な庭園です。そのため、このお寺自体も苔寺と呼ばれるほどです。この庭園では奥にある緑の苔によって陸を表しており、手前の白い砂によって海を表している、地球上の海陸を表した壮大な作品となっています。

実はすべて「重森三玲」が手がけた芸術作品！

今回ご紹介したこれらの素晴らしいモダンな庭園は、すべて重森三玲さんという方が手掛けた芸術作品なのです！では、一体重森三玲さんとはどのような方なのでしょうか？

重森三玲って？

今回ご紹介した素晴らしい庭園を手掛けた重森三玲さんは、昭和を代表する庭園家の1人です。庭園に関しては独学で学んだということですが、自身で手掛けた庭園での交流は様々な方と行っていたと言われています。庭園以外にも茶道やいけばなの研究者としての業績を残しています。

重森三玲庭園美術館もおすすめ（京都）

こちらは重森三玲さんの実際使われていたお家を公開している場所です。この建物の東側にある書院庭園の部分が公開されており、この美術館は重森さんのご遺族が管理されているとのことです。またこちらは完全予約制なので、行く前に予約をしてから行きましょう。

どの庭園も古き良き日本を残しながらも、新しい時代のテイストを取り入れた素敵なものばかりでしたよね！ぜひそれぞれの地方へ旅行へ行った際には、訪れてみてはいかがでしょうか。

素材提供：トリップアドバイザー