愛知県名古屋市に、緑色の大仏様がいらっしゃることをご存知でしたか?なんだかユニークなこのお寺、変わった見どころがいくつかあることでも有名です。今回はそんなお寺、桃厳寺についてご紹介します。
桃厳寺は、愛知県名古屋市千種区にある曹洞宗の寺院です。1549年(天文18)、織田信長の父・織田信秀の菩提を弔うために、末森城主であった三男信行が城の南に位置する末森村二本松(現在の千種区穂波町付近)に建立したのが始まりとされています。
もともと桃厳寺の名前そのものが、信秀の法名である「桃厳寺見大禅定門」よりとったものです。桃厳寺は1714年(正徳4年)に、現在の場所に移されています。その当時、信秀の墓石および五輪塔は、桃巖寺領であった城山八幡宮の西南に建てられました。この墓石は信秀250回忌となる1801年(寛政13年)に再建されています。その際、墓石に刻まれている名前には信秀と信行以外に、かの織田家の重臣、柴田勝家の名前もありました。その墓石を、信秀が没後400年という節目の1951年(昭和26年)に桃巌寺境内に移設したということです。長い時代に変化を繰り返し、それでも続いてきたお寺ですね。
本尊は恵心僧都(源信)が作ったという聖観世音菩薩です。お寺は地下鉄本山駅より歩いていける、閑静な住宅街にあります。とても緑に溢れていて広い境内ですね。車は駐車場が近くにあります。車で乗り入れるのは禁止です。「山門内が狭く樹木も痛むし」とのこと。中に進むと、すでにエキゾチックな雰囲気を持つ「不老門」をくぐることになります。さらに木々を縫って歩いていくと、本堂に辿りつきます。ここの本堂には、奥の方に様々な寺宝が置かれています。拝観料は1000円ほどかかりますが、なかなかの体験ができるので是非とも見てみてください。
大仏は、割とスリムな体形をしておられて、静かに瞑想をされております。近くで見るとその大きさに驚きます。耳や口、目のところに金箔が施されています。こちらは見物の対象というわけではなく、仏教徒の信者が参詣するための像です。寂静を主旨としているために、16歳未満の人たちの団体(10名以上)は遠慮してほしいとのことです。「佛様と無言の対話をしてほしい」という旨が看板に書かれています。大仏の座っている台座の下にも、お坊さんたちの小さな像(大仏と比較すれば)がたくさん作られています。中には象の像も何体かあります。
こちらの大仏の台座には象や僧などの姿もあり、大陸の仏教の様な雰囲気も感じさせてくれますね。建立当初は彩色されていなかったそうですが2006年の改修に伴い緑色に彩色されたそうなんですよ。色鮮やかな大仏様は青空にとてもよく映え、尊さをより引き立ててくれますよね。
黄金色の目で閑静な住宅街を優しく見守る大仏様、とても見応えありますよ。
この木魚は本堂の中に設置されています。樹齢100年余にもなる楠の大木でつくられたものだそうです。何しろ大きく、日本でも最大級のものだと言います。さらに特筆すべきはそのご利益かもしれません。片手で触れるだけでも過去の悪業が消滅するというものです。人間生きていれば何かしら罪を犯すものであるとは思いますが、そんな悪業が消えるというのですから、これは触ってみたくなりますね。もっとも心がけがあってこそだと思いますけれども。木魚があるところは、まさしく本堂で、様々な道具も置かれており、天井絵などもありますので時間があったら見てみてください。拝観料が1000円かかるのはここから奥に入る場合のみです。
木魚が鎮座している部屋は絵天井になっており、こちらも中々見応えがありますよ!
本堂に入ったら、渡り廊下を渡っていき、もっと奥の方に進んでいきます。奥へと続く廊下も、まわりの緑を眺めながら向かうことができるので、大変風情がありますね。案内は特にないので、静かなお寺でのんびりと参ることができます。廊下を進んでいった先に、ねむり辨天が横になっています。東南アジアの寺院などにあるようなデザインで、周囲の祭壇も色とりどりのデザインをしています。パンフレットには、信仰すれば安眠できる。また、美しい夢と願いを現実の世に与えると親しまれている、と書かれています。さらに進んでいくと、このお寺ならでは寺宝がたくさん見られますよ。
美しい夢と願いを現実の世にもたらしてくれるというありがたい辨天様、是非拝んでくださいね。
本来原始宗教ではこういったことはタブー視せずに、神聖な生の一部として表現し崇拝してきました。あまりイロモノ的な好奇心の視線ではなく、人間の営みとして自然に受け入れる姿勢も大切かもしれませんね♪
是非参拝してみたいと思った皆様、アクセス情報をご案内します!
四谷通りは自然も美しく名古屋でも屈指の美しい雰囲気の通りです。四谷通り散策も兼ねて立ち寄れるのでとってもオススメですよ。
「名古屋高速2号東山線」をご利用の方は「四谷」出口を出て2つ目の信号交差点「四谷通り3」を左折すると右手に見えます。寺院には無料駐車場もありますのでご利用くださいね。
いずれの駅からも約10分も歩けば到着することができますよ。裏手には広大な名古屋大学の敷地や閑静な住宅街が広がっており、晴れた日のお散歩コースにはちょうどいいエリアです。近くのカッフェで一休みもできますので、ぜひ訪れてくださいね。
というわけで名古屋市千種区にある「桃巌寺」のご紹介でした。
ちょっと変わったユニークな寺院、ぜひ訪れてください!大きな大仏様は迫力満点ですよ!
桃巌寺(とうがんじ)とは?
もともと桃厳寺の名前そのものが、信秀の法名である「桃厳寺見大禅定門」よりとったものです。桃厳寺は1714年(正徳4年)に、現在の場所に移されています。その当時、信秀の墓石および五輪塔は、桃巖寺領であった城山八幡宮の西南に建てられました。この墓石は信秀250回忌となる1801年(寛政13年)に再建されています。その際、墓石に刻まれている名前には信秀と信行以外に、かの織田家の重臣、柴田勝家の名前もありました。その墓石を、信秀が没後400年という節目の1951年(昭和26年)に桃巌寺境内に移設したということです。長い時代に変化を繰り返し、それでも続いてきたお寺ですね。
開基は信長の弟です
開基は織田信長の同母弟である「織田信秀」で、開山は龍泉寺輪住二十世、慈眼寺三世住職などを務めた「快翁玄俊」といわれています。現在の場所に移ったのは正徳2年(1712年)または正徳4年(1714年)で、桃巌寺の寺号は信秀の法名「桃巌道見大禅定門」から取られており、恵心僧都作とされる聖観世音菩薩像を本尊とし、信秀が所有していたと伝わる辯天画像や竹生島から勧請した十五童子像が守護神として祀られてます。桃巌寺の魅力
桃厳寺には性に関する寺宝が所蔵されていることで有名です。少し変わった見どころがあるこのお寺は、今では名古屋の人気観光地となっています。また、弁天様の寺として芸能人などの参拝者も多いそうです。具体的な見どころについて下記でご紹介します。本尊は恵心僧都(源信)が作ったという聖観世音菩薩です。お寺は地下鉄本山駅より歩いていける、閑静な住宅街にあります。とても緑に溢れていて広い境内ですね。車は駐車場が近くにあります。車で乗り入れるのは禁止です。「山門内が狭く樹木も痛むし」とのこと。中に進むと、すでにエキゾチックな雰囲気を持つ「不老門」をくぐることになります。さらに木々を縫って歩いていくと、本堂に辿りつきます。ここの本堂には、奥の方に様々な寺宝が置かれています。拝観料は1000円ほどかかりますが、なかなかの体験ができるので是非とも見てみてください。
見どころ
四谷の閑静な住宅街の中にありながら静けさに囲まれた境内は雰囲気もあり、とっても落ち着きますよ。桃巌寺は日本にありながらどことなく大陸的な仏教の影響を感じさせてくれる雰囲気の寺院です。それでは具体的に、どんな仏像があるのかご紹介しますね。名古屋大仏
境内には、1987年(昭和62)に建立された坐高10メートル(台座を含めると15メートル)の巨仏「名古屋大仏」があります。全身緑色でとても迫力がある大仏様です。こんなところに大仏があったとは、と驚かれる方も多いようです。大仏は、割とスリムな体形をしておられて、静かに瞑想をされております。近くで見るとその大きさに驚きます。耳や口、目のところに金箔が施されています。こちらは見物の対象というわけではなく、仏教徒の信者が参詣するための像です。寂静を主旨としているために、16歳未満の人たちの団体(10名以上)は遠慮してほしいとのことです。「佛様と無言の対話をしてほしい」という旨が看板に書かれています。大仏の座っている台座の下にも、お坊さんたちの小さな像(大仏と比較すれば)がたくさん作られています。中には象の像も何体かあります。
住宅街の中に佇む大仏像
黄金色の目で閑静な住宅街を優しく見守る大仏様、とても見応えありますよ。
巨大な木魚
日本一巨大ともいわれる木魚でも有名です。直径1メートルおある木魚で、こちらもとっても迫力がありますよ。この木魚は本堂の中に設置されています。樹齢100年余にもなる楠の大木でつくられたものだそうです。何しろ大きく、日本でも最大級のものだと言います。さらに特筆すべきはそのご利益かもしれません。片手で触れるだけでも過去の悪業が消滅するというものです。人間生きていれば何かしら罪を犯すものであるとは思いますが、そんな悪業が消えるというのですから、これは触ってみたくなりますね。もっとも心がけがあってこそだと思いますけれども。木魚があるところは、まさしく本堂で、様々な道具も置かれており、天井絵などもありますので時間があったら見てみてください。拝観料が1000円かかるのはここから奥に入る場合のみです。
巨大木魚にはご利益が…
こちらの巨大木魚は樹齢100年の楠の大木で出来ているそうなんです。細やかで見事な細工も施してあり、なかなか見ものです。この木魚は、片手で触れるだけでも過去の悪行が消滅すともいわれている、とってもありがたい木魚なんです。だれもがみんな一つや二つ心に抱えるものがあるはずです。なにかしら心に思うところのある方は木魚に触れて一度リセットしてみてはいかがでしょうか?え?そんなものないですか?それならいいんです。木魚が鎮座している部屋は絵天井になっており、こちらも中々見応えがありますよ!
ねむり辨天
本堂の奥にあるねむり辨天は、なかなか珍しい変わった弁天様。御開帳が行われる1月1日〜5日と、5月7・8日には間近で見ることができます。有料ですが他のお寺では見られない仏様ですので、ご興味のある方はぜひご覧になってみて下さい。本堂に入ったら、渡り廊下を渡っていき、もっと奥の方に進んでいきます。奥へと続く廊下も、まわりの緑を眺めながら向かうことができるので、大変風情がありますね。案内は特にないので、静かなお寺でのんびりと参ることができます。廊下を進んでいった先に、ねむり辨天が横になっています。東南アジアの寺院などにあるようなデザインで、周囲の祭壇も色とりどりのデザインをしています。パンフレットには、信仰すれば安眠できる。また、美しい夢と願いを現実の世に与えると親しまれている、と書かれています。さらに進んでいくと、このお寺ならでは寺宝がたくさん見られますよ。
拝観は有料
桃巌寺ではこちらの「ねむり辨天」に拝観料がかかります。ねむり辨天はとても色鮮やかに彩色されており日本の観音とはなにやら趣が異なります。どことなく異国情緒も感じられ艶やかに色めき不思議な魅力で訪れた人にやさしい笑みを魅せてくださいますよ。美しい夢と願いを現実の世にもたらしてくれるというありがたい辨天様、是非拝んでくださいね。
無数のリンガ
ねむり辨天の奥には数多くのリンガも祀ってありますので、こちらもあわせて拝観ください。ところでリンガってなんなのでしょうか?ご存知ない方の為に簡単に説明しますと、ズバリ男性器を模った彫像のことです。主にヒンドゥー教などでは、再生や豊穣多産の象徴として男女の生殖器を祀る習慣があり、それに影響を受けた住職が宗教の垣根を越えコレクションし始めたのだとか。本来原始宗教ではこういったことはタブー視せずに、神聖な生の一部として表現し崇拝してきました。あまりイロモノ的な好奇心の視線ではなく、人間の営みとして自然に受け入れる姿勢も大切かもしれませんね♪
拝観料を払うとヒミツのお土産が…
さらにこちらの寺院では拝観料を払うと開運のお守りを頂けるんですが、このお守りは実にこの寺院らしいお守りで、とってもありがたいんですがちょっと反応に困ってしまう代物なんですよ。どういったお守りなのかは詳しくは伏せますので、ご関心がある方は是非訪れて頂いてくださいね。中々お寺でこういったものを頂けるのは貴重な経験かもしれませんよ♪屋上に建つストゥーパー
屋上にはストゥーパが建っています。ストゥーパ内にもこの寺院らしい立派な彫像が祀られており、子孫繁栄や縁結びにご利益がありそうな雰囲気ですよ!見晴らしもよく、高台の丘から名古屋の街を見渡すこともできます。住宅街を背景にした名古屋大仏もちらりと望むことができますよ。訪れた人の声
桃厳寺… 奥に入って行くと、名古屋大仏の案内板が有って、大きいから、すぐ分かりますよ(=゚ω゚)ノ pic.twitter.com/ViOvcafwxm
— ホシノ マサタカ (@sito_mk2) 2014, 4月 29
次は桃厳寺の名古屋大仏!象像がお正月用に着飾ってたo(^▽^)o pic.twitter.com/ZCOJVUgm76
— okb47 (@okb7160) 2014, 12月 30
仕事場の隣「桃厳寺」に寄ってきた。織田信長の兄信行が父信秀の菩提をした墓がある。父の葬儀に香を投げつけた物語 pic.twitter.com/FTcuElss6c
— 山内瞬葉 (@shunyoyamauchi) 2015, 4月 24
場所
名古屋にもこんな面白い寺院があるんですね!是非参拝してみたいと思った皆様、アクセス情報をご案内します!
どこにあるの?
名古屋市千種区の本山の四谷通り沿いにあります。四谷通りは閑静な住宅街と、近郊に名古屋大学もあり、学生や高感度の若者も多く訪れる先鋭的でお洒落なお店が集まるスポットです。そんな四谷通りにこんな寺院があるなんて驚きですよね。四谷通りは自然も美しく名古屋でも屈指の美しい雰囲気の通りです。四谷通り散策も兼ねて立ち寄れるのでとってもオススメですよ。
車でのアクセス
車でのアクセスをご紹介します。名古屋市中心部栄方面からのアクセスは、広小路通り(東山通り)と四谷通りの交差する「本山」交差点を南に曲がり、四谷通りの坂を上った左手にあります。モスバーガーの隣にありますよ。「名古屋高速2号東山線」をご利用の方は「四谷」出口を出て2つ目の信号交差点「四谷通り3」を左折すると右手に見えます。寺院には無料駐車場もありますのでご利用くださいね。
地下鉄でのアクセス
地下鉄最寄りの駅は東山線、名城線の「本山駅」、または名城線の「名古屋大学駅」になります。いずれの駅からも約10分も歩けば到着することができますよ。裏手には広大な名古屋大学の敷地や閑静な住宅街が広がっており、晴れた日のお散歩コースにはちょうどいいエリアです。近くのカッフェで一休みもできますので、ぜひ訪れてくださいね。
■ 基本情報
- ・名称:桃巌寺
- ・住所:愛知県名古屋市千種区四ツ谷通2-16
- ・アクセス:本山(愛知県)駅5出口から徒歩約4分
- ・営業時間:夏季:9:00~18:00、冬季:9:00~17:00
- ・電話番号:052-781-1427
- ・料金:無料(ねむり弁天拝観料 1,000円)
というわけで名古屋市千種区にある「桃巌寺」のご紹介でした。
ちょっと変わったユニークな寺院、ぜひ訪れてください!大きな大仏様は迫力満点ですよ!