京都祇園祭は、八坂神社で7月に開催されます。一か月間に渡って色々な行事が行われるのですが、やっぱり見るなら山鉾巡行が一番です。市内で行われる三大祭のひとつと言われていて、5月に下鴨、上賀茂神社で行われる葵祭、10月に平安神宮で行われる時代祭と共に大人気の行事です。有名だけど、実際にどんなことをしているからない・・・というかた必見!今回は京都のお祭りのポイントをまとめてみました。是非チェックしてからお出かけください!
1.京都祇園祭とは
https://www.youtube.com/watch?v=c8tGjKukd6s
京都八坂神社の祭事で、平安時代から1000年以上の長きに渡って続けられてきた祇園祭。元々は都に流行った疫病を封じ込めるために始まったとされており、毎年7月1日から7月31日までの一か月間をかけて祭の行事が行われます。現在では「祇園祭」と言われているものは、貞観年間(9世紀)より続く歴史ある祭事でもあります。明治期には「祇園御霊会」と呼ばれていました。祭行事は八坂神社が主催するものと山鉾町が主催するものがあります。一般的に「祇園祭」と言われるものは山鉾町が主催するほうが認識が高くなっています。
2.一番の見どころはやっぱり山鉾巡行!
http://shiirro22213s.blog.fc2.com/blog-entry-24.html
一か月という長期間に渡って行われる祇園祭の中でも、有名なイベントがこちらの山鉾巡行。京都市内を巡る大きな山鉾は祇園祭の中でも最も見どころのあるイベントです!祇園祭の見どころとも言える山鉾巡行。これは神幸祭で街中の御旅所に神輿でお出ましになったあと、還幸祭で神社にお帰りになる神体が通行する前に民衆が町や通りを清めるために始められたものです。元々は付け祭でしたが町単位で山鉾が出されたために各町が競いあうような大規模なものになったのです。
山鉾って何?
http://kyotomoyou.jp/blog-entry-369.html
元々は平安時代にあった国の数を表す66個の鉾だったという山鉾。これが現在のような豪華絢爛なものになったのは、室町時代の頃だと言われています。応仁の乱で祭ができなくなったときにも「山鉾巡行だけはやりたい」という町人の意向があったというほど、山鉾巡行は京都の人々から愛されてきました。http://utsugitaeko.aspota.jp/2012/07/post_533.html
室町時代から第二次世界大戦中を除いて耐えることなく行われてきた山鉾巡行。今では地域住民によって結成されている山鉾保存委員会の手によって山鉾が作られ、33基が京都市内を練り歩いています。山鉾とは神社の祭礼の際に引かれる屋台の飾り物の一つです。車の上に作り物の家や山などをつけ、さらに鉾やなぎなたなどを飾ったものを山鉾と言います。「山鉾」、これの読み方は「やまほこ」ですが、実は「やまぼこ」でも言いそうです。読み方は人や時代によって変化するとのこと。保存会などでも表記は「やまほこ」、口頭では「やまぼこ」だそうですよ。
先頭を飾る長刀鉾
その中でも代表的なのが先頭を走る長刀鉾。屋根についた長い刀と、小さな子どもたちの舞が特徴的な山鉾です。
疫病や邪悪なものを払うものとして取り付けられた長刀は当初三条小鍛冶宗近の作が用いられていましたが、現在は大栄2年(1522年)三条長吉作の長刀を保存して複製品を鉾頭としています。生稚児さんが乗っているのもこの長刀鉾だけ!
他にも色々な種類の個性的な山鉾がもりだくさん!
http://tabiwood.blog.fc2.com/blog-entry-1380.html
長刀鉾を先頭に次々と京都市内を周る33基の山鉾たち。それぞれに個性が豊かで、見どころも違ってきます。くじ順が早ければお産が軽くなると言われる「占出山」や聖徳太子の故事にちなんで作られた「太子山」、からくり仕掛けのついた「蟷螂山」など由来や個性も色々。パンフレットを見ながら山鉾を見学するのがおすすめです。
四条通から河原町通を巡行する山鉾はさまざま!見た目にも華やかで見ているだけでも楽しめます。鉾は最大のものでは12トンに達するものもあり、組み立てや巡行、解体に関わる人数は延べ180人にもなるそうですよ!山鉾にはそれぞれ独自の歴史やいわれがあり、それらに基づいた行事や風習もあるんです。また、それぞれの御朱印もありますよ☆
山鉾巡業のコースはこれ!
http://www.keizcube.com/chouannai.html
山鉾巡行を見るのに把握しておきたいのが山鉾巡行のルート。上の地図で示された通り、四条烏丸を出発して河原町四条で左折、そこからは河原町御池まで進んだあと西へと進路をとって新町御池がゴールとなります。山鉾巡行はこのルートをおよそ2時間半かけて練り歩きます。おおよその目安として、河原町四条がスタートから40分後、河原町御池が1時間半後と考えておけば良いでしょう。
山鉾巡行の前祭のコースは午前9時に四条烏丸を出発し、河原町四条(9時40分頃)、河原町御池通(10時35分頃)、午前11時25分頃には新町御池に到着します。そして後祭は午前9時30分頃に烏丸御池を出発、その後河原町御池(10時05分頃)、四条河原町(10時40分頃)、四条烏丸に11時22分頃到着となっています。時間はおおよその目安になるので当日のチェックも必要です。
3.山鉾巡行を見るならこの場所から!
http://yo-hu.xsrv.jp/955.html
祇園祭といえば、見学に来た人々の数の多さも印象的なもの。人ごみがすごすぎて山鉾巡行があまり楽しめなかった、なんてことのないようにするための場所をご紹介します!京都の夏の風物詩でもある祇園祭。もちろんその人出は凄まじいもの!すべての山鉾巡行を見るのはちょっと難しいかもしれません。でも、ポイントさえ抑えておけば山鉾巡行を楽しむことはじゅうぶん可能ですよ♪おすすめは各山鉾町からの出発地点!すべての山鉾を見ることはできませんが、比較的人が少なく辻回しも見られます。
京都市観光協会の有料観覧席を利用する
http://blog.goo.ne.jp/q_sbar73/c/ac1473c249c3c7698f407f72bc8e5793/30
御池通の寺町通から新町通(24日は河原町通)の間に設置された有料観覧席。ここでは巨大な山鉾を人ごみに押されることなくゆったりと眺めることができます。全席指定なのでぎゅうぎゅう詰めになる心配もなし!パンフレットがついてくるのもうれしいですね。人混みが苦手、のんびりと見たいという方はぜひ有料観覧席を!座席券は6月頃から発売されますので早めに購入することもできます。インターネット上やコンビニ、京都市観光協会や京都総合観光案内所でも発売されています。観覧席には通過予定時刻の30分前には入場してくださいね。
山鉾の辻回しを見学しよう!
http://blog.kyyyo.jp/2009/07/post-851.html
山鉾巡行の一番の見どころは辻回し!辻回しとは、直進しかできない山鉾の方向転換を行う作業のこと。四条河原町交差点、河原町御池交差点、新町御池交差点の3つは全ての山鉾の辻回しが見られるポイント。この中だと新町御池が一番混み合わなくて済む場所です。祇園祭のメインイベントとも言える辻回し。方向転換と簡単に言ってしまえばそれまでですが、最も大きな鉾で重量12トン、鉾頭までの高さ25メートル、車輪の直径2メートル、囃子方台の広さはなんと6畳というとんでもない大きさ!そんな大きな鉾を優雅に回転させる様はとても京都らしいです。
4.京都祇園祭の詳細情報
http://blog.livedoor.jp/tamanegirunners/archives/51895079.html
祇園祭に行くときは公共交通機関を利用するのがおすすめです。当日は交通規制も多く、周辺の駐車場も混み合うため車で来るのはやめておきましょう。阪急電鉄烏丸駅が山鉾巡行のスタート地点最寄駅となります。他にも河原町駅、祇園四条駅、三条駅や地下鉄の烏丸御池駅、京都市役所前駅、三条京阪駅が山鉾ルートに近く便利ですよ!
たとえ車で訪れたとしても駐車する場所にも困ります。京都市内には数々のコインパーキングがありますが、もちろんこんな一大イベントの時は混みあうこと必須!駐車場所を探してる間に良い場所がなくなってしまいます。さまざまことを考慮しても公共交通機関の方がおすすめです。
■ 基本情報
- ・名称: 京都市観光協会
- ・住所: 京都府京都市下京区長刀鉾町
- ・アクセス: 烏丸駅下車すぐが山鉾巡行スタート地点
- ・開催日程:前祭7月17日、後祭7月24日
- ・開催時間: 7月17日9:00~、7月24日9:30~
- ・電話番号: 075-752-7070
- ・料金: 有料観覧席3,180円(全席指定・パンフレット付)
- ・公式サイトURL: https://www.kyokanko.or.jp/gion/
地図はこちら
京都の観光の中心地でもある四条烏丸周辺には多くの魅力的な観光スポットがあります。京都市下京区の四条通と烏丸通が交わるところを四条烏丸と言い、この交差点の周辺は京都市内の中でも特に賑わいを見せています。もちろん京都祇園祭の際も重要なポイントになるんですよ。特に四条烏丸から四条河原町にかけてはたくさんの商店街が並んでいるので、祇園祭を見れなくても、京都に来たらぜひ周辺に足を運んでみてくださいね♪京都祇園際の迫力と魅力は伝わりましたか?間近で見る山鉾の迫力を是非お楽しみください♪1000年以上歴史がある自慢の京都のお祭りです!近くにお住まいの方はもちろん、遠方から見に来る方も少なくありません。行きたいけど、混雑しているって聞いたから・・・と毎年断念している人はいませんでしたか?コースを事前にチェックしておくことで見所を押さえたり、有料観覧席を利用したり、楽しむためのポイントはたくさんあります。せっかくだったら、くまなく楽しめるよう、しっかりと事前にプランを立てていきましょう。熱中症対策もしてお出かけください~