https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%83%B3%E3%83%88
フランスにあるナントを知っていますか?ワインで世界的にも有名なボルドー地方、荘厳な雰囲気が漂うモンサンミッシェル、そして花の都パリなどこちらの国にはメジャーな観光スポットはたくさんありますが、今回ご紹介するのは知る人ぞ知る港町です。かつてはアメリカ・アフリカ・ヨーロッパの3つの大陸で行われていた三角貿易の船が寄っていく場所であった為、その利益で栄えていました。しかし今では住みたい街上位に選ばれるほど、便利で楽しめるところになっています。そんな地方都市の魅力をお伝えします。
ナントってどこにあるの?
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%83%B3%E3%83%88#/media/File:Nantes_-_l…
ナントはフランス北西部、ロワール地方に分類されている都市で、かつてはブルターニュ公国の中心地でした、パリからはTGVと呼ばれる新幹線のような電車で、およそ2時間20分ほど。 日本からナントへ飛行機で行く場合、乗り換えアリの便が出ていますが、フランスの中心都市・パリから電車で行けば、ナントの市街地に近いナント駅に着くのでその方が移動がラクかもしれません。
ナントってどんな街?
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%83%B3%E3%83%88
ナントは、かつてアメリカ大陸・アフリカ大陸・ヨーロッパで行われていた、三角貿易の船が寄っていた港があり、その利益で栄えた街です。博物館などでは、奴隷貿易について展示されていたり、その歴史が垣間見れる場所でもあります。しかし、現在ではもちろん三角貿易は行われておらず、代わりに街が目指しているのは「文化の街」。近年、「フランス人が住みたい街」上位に選ばれたほど、便利で楽しめる場所になっています。観光客にも親切で、歩道上にセルフウォーキングツアーのための線もひいてあるので驚き!
ナントをお得に楽しむには?
ヨーロッパでは、「シティ・パス」と呼ばれる、旅行者にとって大変お得なチケットを販売している街が多くあります。ナントもその一つで、「ナント・パス」と言われる物を販売しており、バスやトラムが乗り放題だったり、博物館や美術館に無料で入れたりとサービスも充実しています。
色々な観光ポイントを周ろうと思っている人は必須のチケットです。観光案内所で購入可能なので、旅行に行く前に観光案内所の場所をチェック!ちなみに観光案内所は、とっても目立つブルターニュ大公城のすぐ近くにあるので、観光の出発地点にピッタリです。
■ 基本情報
- ・名称:ナント観光案内所(Office de Tourisme Nantes Metropole)
・所在地:9 Rue des États 44000 Nantes - ・アクセス:ナント駅よりトラム1号線”Bouffay”下車 徒歩5分
- ・営業時間:10:00~18:00(日曜日は17:00まで)
- ・定休日:なし
- ・電話番号:+33 892 46 40 44
- ・公式サイトURL:http://www.nantes-tourisme.com/
1.簡単便利なトラムで楽しむ
http://unitjiji.exblog.jp/11605547/
トラムとは、地上を走る、路面電車のこと。ナントはトラムが発達しており、うまく利用することで楽に移動することができます。ナントの駅から中心地までも、駅前のトラム乗り場からラクラク行けて、しかも景色まで楽しむことができる優れもの。チケットはトラム乗り場の券売機で購入します。2.フランス語?英語?必要なし!バスガイドツアー
路歌
ますは街を知る、有名どころを楽に周りたい、という人にオススメなのがシティ・ツアー。何か所かある停留所から乗り降り可能なオープンバスで要所を周れて、オーディオガイドもついています。 しかもオーディオガイドは日本語も対応しているので、英語もフランス語もわからないからと敬遠する必要もありません。パス・ナントを使えば乗り放題。観光に非常に便利です。
3.要塞としての城 ブルターニュ大公城
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%8…
観光案内所に最も近いランドマークがこちらのお城。お城というとゴージャスな建物を想像しがちですが、こちらは要塞としても機能していたもので、頑強なイメージが顕著です。内部は博物館になっており、歴史が展示物や映像で楽しめるようになっています。 ちなみにナントでは、博物館・美術館でチケットを買うときにどこの国から来たか訊かれることが多いです。英語のジャパン、フランス語のジャポン、お好きなほうをどうぞ。
■ 基本情報
- ・名称:ブルターニュ大公城(Château des ducs de Bretagne)
・所在地:4 Place Marc Elder, 44000 Nantes - ・アクセス:トラム1号線 デュシェス アンヌ(DUCHESSE ANNE)停留所から、徒歩 1分。
- ・営業時間:7月1日~8月31日 10~19時、9月1日~6月30日 10~18時
- ・定休日:(7、8月を除く)月曜
- ・電話番号:+33 811 46 46 44
- ・料金:5€(18歳以下無料)
- ・公式サイトURL:http://www.chateau-nantes.fr
4.地方もすごい サン・ピエール大聖堂
http://nantes-guide.com/
ヨーロッパの都市を訪れる際、目を引くのが大聖堂。ひんやりとした神聖な空気とキラキラ光るステンドガラスを、ここナントでも楽しめます。大聖堂の前は広い空間になっており、観光向けのシティー・ツアーに乗り入れるバス停もここ。広場周りにはお土産屋もあるので覗いてみては。 ■ 基本情報
- ・名称:サン・ピエール・サン・ポール大聖堂(CATHEDRALE ST-PIERRE-ST-PAUL)
・所在地:Place Saint-Pierre 44000 Nantes - ・アクセス:トラム1号線 “DUCHESSE ANNE”下車 徒歩 3分
- ・営業時間: 月曜日・水曜日 10時00分~12時00分, 14時00分~17時00分
- 火曜日・木曜日・金曜日 14時00分~17時00分
- ・定休日:土曜日・日曜日
- ・電話番号:+33 2 40 47 84 64
5.フランスでも唯一、3層のパッサージュ
https://fr.wikipedia.org/wiki/Passage_Pommeraye
パッサージュとは、屋根付きの商店街のようなお買いものポイント。場所によってはカフェが入っていたりと、おしゃれな雰囲気を楽しむのにピッタリの場所です。ナントで有名なパッサージュがこちらの「パッサージュ・ポムレ」。フランスでも唯一の3階建てのパッサージュです。 映画の撮影にも使われた、豪華な造りのパッサージュ、何も買わなくても通るだけでも楽しいですよ。
■ 基本情報
- ・名称:パッサージュ・ポムレ(Passage Pommeraye)
・所在地:Rue de la Fosse 44000 Nantes - ・アクセス:トラム 1番線 ”Commerce”下車 徒歩6分
- ・営業時間:店舗による
- ・定休日:店舗による
- ・公式サイトURL:http://www.passagepommeraye.fr/
6.夜に現れるポップなアート
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7.冒険小説の世界に触れる ジュール・ヴェルヌ博物館
「80日間世界一周」、「海底2万里」などの小説をご存じでしょうか。これらの冒険小説を執筆したジュール・ヴェルヌはナント出身の作家で、ナントには彼の作品や人生に関する展示物がある博物館、ヴェルヌの 子供時代とネモ船長の銅像が建てられています。
路歌
博物館で彼の作品の世界観を味わったら、すぐ近くにあるこの銅像で再び想いを馳せてみましょう。■ 基本情報
- ・名称:ジューヌ・ヴェルヌ博物館(Musée Jules Verne)
・所在地:3, rue de l’Hermitage 44100 Nantes - ・アクセス: バス 1番 ”Lechat”で下車 徒歩10分
- トラム 1番線”Gare Maritime”で下車 徒歩15分
- ・営業時間と定休日
- : 9月~6月 10:00~12:00、14:00~18:00(火曜、日曜午前中、祝日休館)
- 7月・8月 10:00~19:00(休館なし)
- ・電話番号:+33 (0)2 40 69 72 52
- ・料金:3€
- ・公式サイトURL:http://www.julesverne.nantesmetropole.fr/home.html
8.大人も子供も大興奮!マシーン・ド・リル
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写真を見て驚いた人も多いはず。この機械仕掛けのゾウは、ナントの名物マシーン・ド・リルで会える大人気のアトラクションなのです。実際に人を乗せて近場を歩き、時には鼻から水を出し、その姿に大人も釘づけ。 チケットの競争率は高く、バカンスシーズンはゾウに乗るのは至難の技。他にも建物内には虫や鳥を模した仲間達が展示されているので、機械好きの人は必見です。
■ 基本情報
- ・名称:マシーン・ド・リル (les machines de l’ile)
・所在地:Parc des Chantiers Bd Léon Bureau 44200 Nantes - ・アクセス:トラム 1番線 ”Chantiers Navals”駅下車
- ・営業時間:9月1日~10月16日 火曜日~金曜日 10:00~17:00
- 土曜日・日曜日 10:00~18:00
- (9月22日~25日 ゾウの散歩なし)
- 10月17日~11月1日 月曜日~日曜日 10:00~18:00
- 11月3日~12月18日 火曜日~金曜日 14:00~17:00
- 土曜日・日曜日 14:00~18:00
- 12月19日~1月3日 月曜日~日曜日 14:00~18:00
- (12月25日と1月1日は休み) (12月24日と31日は17:00まで)
- 2016年1月4日~2月5日は閉館。
- ・定休日:月曜日(季節で変動あり。カレンダーで要確認)
- ・電話番号:+33 2 51 17 49 89
- ・料金:ギャラリー 8,50€、ゾウの散歩 8,50€等
- ・公式サイトURL:http://www.lesmachines-nantes.fr/
9.なぜ島?フェイドー島の歪んだ建物
路歌
フェイド―島と呼ばれるこの一帯、実際に行くと島ではありません。なぜ「島」と呼ばれているかと言うと、かつてはここがロワール川の中州だったから。埋め立てられたその土地には三角貿易で儲けた人々が住んでいた高級アパートが建っていて、埋め立ての影響か、今ではその建物は歪んでいます。 かつてはこの近くを船が行き交い活気に満ち溢れていたそうですが、今では歪んだ建物が静かに佇むばかり。作家のジュール・ヴェルヌの生家もこちらにあるので立ち寄った際は探してみては。
10.選ぶのも楽しい、おススメのお土産
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ナントでのお土産といえばベルランゴ・ナントという三角錐の形をしたカラフルなアメ。小さいのでお荷物にならないところも旅行者に最適です。また、ブルターニュの名産のサクッとしたガレット、リンゴの発泡酒・シードルもお土産屋で見つけることができます。 お土産屋を見つけたいときは、お城や大聖堂の周辺を見回してみましょう。鉄道駅周辺よりも充実したお土産が見つかるはずです。
フランスはナントについての情報はいかがだったでしょうか。花の都パリ、ワインで有名なボルドー地方、そしてモンサンミッシェルにも負けないぐらいの魅力を備えた場所ではないでしょうか。かつては三角貿易で栄えていましたが、今では文化の街として町民全体で盛り上げているようですね。
バスやトラムが乗り放題になり、博物館や美術館に入り放題となるパスチケットも販売していますので、思う存分楽しめるのではないでしょうか。ぜひヨーロッパ観光に行った時には、足を運んでみてはどうでしょうか。