茨城県神栖市にある息栖神社(いきすじんじゃ)をご存知でしょうか?大変歴史が長く、御神体が”井戸”という全国的にも珍しい神社です。今回は「東国三社」のお話も絡めて、息栖神社の魅力をご紹介します!
茨城県神栖市息栖にある神社です。茨城県鹿嶋市の鹿島神宮、千葉県香取市の香取神宮とともに東国三社の一社に数えられています。東国三社はいずれも関東地方東部の利根川下流域に鎮座する神社で、古代、この付近には「香取海(かとりのうみ)」という内海が広がっていました。
また、息栖神社では”井戸”が御神体とされています。何だか控えめで珍しいですよね。
常陸利根川沿いの大鳥居の両脇に2つの四角い井戸があります。それぞれの井戸の中にも小さな鳥居が建てられ、水底を覗くと二つの瓶がうっすらと見えます。これらは「男瓶(おがめ)」と「女瓶(めがめ)」と呼ばれ、1000年以上も清水を湧き出し続けてきたとされています。この湧き出る水が忍潮井と呼ばれ、伊勢の明星井、京都山城の直井と並んで日本三霊泉の一つに数えられています。海水と淡水が混ざるエリアにも関わらず、海水を押し返し、清水のみが湧きだしているそうです。
いかがでしたか?息栖神社は車でないとアクセスしづらい場所ではありますが、東国三社のトライアングルのエリアには神聖なパワーがあるとされ、パワースポットとしても人気です。ぜひ一度、訪れてみてくださいね!
素材提供:トリップアドバイザー
息栖神社とは?
息栖神社の魅力
社殿によると創建は第15代応神天皇年間で、その後大同2年(807年)、藤原内麻呂によって現在地に移転したと伝えられています。非常に歴史の長い神社なのですね。また、東国三社の鎮座位置は直角二等辺三角形を描くことが知られていますが、息栖神社がその直角の頂点に位置しています。江戸時代には「下三宮参り」として、関東以北の人々が伊勢神宮参拝後に東国三社を巡拝する慣習があったそうです。息栖の河岸は参拝客が利用する利根川水運の拠点として、江戸時代から大正時代まで栄えていたそうです。見どころ・関連情報など
御神体と御祭神について
三社の中でも特に静かで神聖な雰囲気のある息栖神社。御祭神は岐神(くなどのかみ)・天鳥船神(あめのとりふねかみ) そして住吉三神(底筒男命・中筒男命・表筒男命)です。岐神は陸上の交通を守り、天鳥船神は空と海の交通を守る神様で、息栖神社は交通安全のご利益をいただけます。また、息栖神社では”井戸”が御神体とされています。何だか控えめで珍しいですよね。
日本三霊水「忍潮井(おしおい)」
精神を鍛える「力石」なども
境内には祭りの際に男たちが力比べをしたと言われる「力石」や、樹齢1000年以上とも言われる御神木の「夫婦杉」などの見どころもあります。そして、力石の隣には松尾芭蕉の句碑が。貞享4年(1687年)、親友・鹿島根元寺の仏頂和尚の招きで鹿島の月を眺めるために旅をした芭蕉は、根元寺・鹿島神宮・潮来長勝寺と水郷地方を訪ね、息栖地方にも足をのばしたのだそうです。訪れた人の声・写真
鹿島、香取両社とならび、関東三社とされる、息栖神社。素敵な神社でした。 pic.twitter.com/yG5RqqX2S7
— ちあき (@999chiaki) 2015, 8月 11
先程の息栖神社の鳥居。常陸利根川沿いに建つ形です pic.twitter.com/tE4T8JOAma
— こばしゅ@1日目ヌ59b売り子 (@kbyashu) 2015, 7月 25
息栖神社の宮司さんはお話好き。楽しかったです!海の近くなのに、ほんとに湧き水が綺麗~ pic.twitter.com/6Fmk5duC9C
— さち (@sachi2014sochi) 2015, 4月 25
東国三社の中で息栖神社は交通の便が一番悪い場所です。 鹿島、香取は行くけれど息栖は行かない人が多いと聞きます。 たしかに車がないと不便。でも行くべきです。 息栖神社周辺にはお土産屋も食事出来るところもありません。 だから良いんです。 pic.twitter.com/OhzoZIU8R4
— 月星庵 (@getsuseian) 2015, 5月 5
基本情報・地図
■ 基本情報
- ・名称: 息栖神社
- ・住所: 茨城県神栖市息栖2882
- ・アクセス:JR成田線小見川駅から車で約15分
- ・電話番号: (息栖神社社務所)0299‐92‐2300
- ・公式サイトURL: http://www.city.kamisu.ibaraki.jp/1884.htm(神栖市HP内)
いかがでしたか?息栖神社は車でないとアクセスしづらい場所ではありますが、東国三社のトライアングルのエリアには神聖なパワーがあるとされ、パワースポットとしても人気です。ぜひ一度、訪れてみてくださいね!
素材提供:トリップアドバイザー