残したい日本の原風景がここにある！長崎県が選定しただんだん畑を見に行こう！

長崎県は平成20年９月に、地域活性化の活動が期待される中山間地域の畑作地区を「長崎県だんだん畑十選」として認定しました。認定基準のひとつには「美しい景観」というのがあり、その風景に癒されること間違いなし！今回は認定された１２のだんだん畑をご紹介します。

1.宮摺（みやずり）

「宮摺」では、長崎が日本一を誇ると言われているびわが育てられています。その風景は橘湾の遠景も相まって美しいものとなっています。また、びわは都市住民に向けた観光農園ツアーや、地元の小学生や修学旅行生の収穫体験にも一役買っています。

2.勝負越（しょうぶごえ）

「勝負越」ではみかんが育てられています。その風景は、大村湾とみかん畑という自然の風景だけではなく、昭和の歴史を刻んできた針尾無線塔があることも特長です。近くには九州自然歩道の長崎県ルートが通っており、今後の活性化にも期待できます。

3.飯盛南部（いいもりなんぶ）

「飯盛南部」では、馬鈴薯やにんじんが育てられています。その風景は、東には雲仙岳、南東には橘湾という自然に囲まれたものです。加えて整備された田畑、農園の造形美も特徴的です。

土地改良区を中心に、グラウンドカバープランツとしてイワダレソウが植栽されており、春から夏にかけて咲かせる、白や黄色の花が美しさを倍増させます。

4.野川内（のごうち）

「野川内」ではみかんが育てられています。大村湾とみかん畑が織りなす風景が特徴的です。この地区でつくられているみかんは「伊木力みかん」と呼ばれています。日当たりのよい山の斜面で栽培されているので、旨みが凝縮されています。

5.青海（おうみ）

「青海」では、そば、甘藷、馬鈴薯、長ねぎが育てられています。その美しい風景の特徴は、なんといっても対馬海流ではないでしょうか。澄んだ空と対照的な対馬海流の迫力は、自然の壮大さを感じられること間違いなしです。

6.上崎山（かみさきやま）

「上崎山」では、飼料作物、葉たばこ、馬鈴薯、そらまめが育てられています。「鬼岳」の山頂からは様々な大きさの丸畑と五島灘の美しい風景が望めます。またハイキングや凧揚げ、サイクリングなどのイベントが多数行われており、市民にとっても憩いの場となっています。

7.辺木・小竹木（へぎ・こたけぎ）

「辺木・小竹木」では、馬鈴薯、レタス、玉ねぎ、かぼちゃが育てられています。農地は山頂まで続く急斜面に作られており、その雄大さが特徴的です。JA青年部によってゆうパックの産地直送が行われており、今後の活性化にも期待できます。

8.椎木川（しいのきがわ）

「椎木川」では、馬鈴薯、レタス、玉ねぎ、かぼちゃが育てられています。橘湾と共に雄大な農地が立ち並ぶのが特徴的です。この地域は認定農業者やエコファーマーと言った農業の担い手が多く、農業の活性化や風景の伝承が期待できます。

9.津波見（つばみ）

「津波見」では、馬鈴薯やレタスが育てられています。天草灘の海原と緑の山肌、そしてだんだん畑という美しい風景が一望できます。地域活性化に向けた取り組みとして、地区内の小学生や修学旅行生に向けた農作業体験の受け入れや、民泊が中心のグリーンツーリズムの計画が行われています。

10.木場（こば）

「木場」では、みかんが育てられています。みかん畑は、長与ダムを中心として琴の尾岳に囲まれています。地域活性化に向けた取り組みとして、平成１９年度には農用地利用改善団体「夢の郷長与木場」が立ち上げられました。

11.岡北（おかきた）

「岡北」では、みかんが育てられています。そのみかん畑を囲むのは、琴の尾岳と大村湾です。地域住民の交流活動の一環として、ホタルの観察会が行われています。

12.坂本（さかもと）

「坂本」では、お茶が育てられています。その風景は、お茶の新緑と石積のコントラストが美しさを作り出しています。大村藩の御用浮立が伝承されているという歴史ある地区ですが、近年では長崎街道の復元や松並木作り、ホタルの観察会も行われています。
いかがでしたでしょうか。長崎には他では見られないようなだんだん畑がたくさんありますよ。どこか懐かしさを覚えるような風景、興味を持ったらぜひ足を運んでみてくださいね！