Yumi Kimura
旅行中、旅館で出て来たお味噌汁がすごく美味しかった!!!そんな経験ないでしょうか?!日本の伝統的調味料”味噌”は様々な地域に、様々な種類があります。味噌好きな方、味噌は苦手な方、色んなご当地味噌をぜひ、食べ比べしてみて下さい!味噌の概念が変わるかもしれませんよ♪■味噌の歴史・種類
http://www.marukome.co.jp/knowledge/miso/type/index.html
味噌の原点は、中国・朝鮮半島からの渡来品。中国の醤を根源として日本で改良され今に至ります。味噌が現在の形になったのは室町時代になってから。それまでは、大豆の粒を残したまま、食べる味噌が主流であったようです。現在のように調味料として使用し始めたのは、鎌倉時代でそのルーツは禅寺と言われています。
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味噌は発酵食品です。発酵を助けるのは微生物の役目です!微生物の働きは、環境、水質などの様々な条件によって変わります。また製造している蔵によっても違いが生じます。麹による分類は米味噌・麦味噌・豆味噌の3種類。
色での違いは赤味噌・淡色味噌・白味噌に分類することが出来ます。もう一つ味噌には分け方があり、甘口・辛口というように塩分量と麹のバランスにより味に違いがあります。麹の量が多くなるほど甘みが増します。
■豆味噌代表料理「味噌煮込みうどん・味噌おでん」
http://chuplus.jp/blog/article/detail.php?comment_id=608&comment_sub_id=0&catego…
豆味噌を使用しているのは東海地区だけ!だからこそ、ご当地食材として注目が集まるんですね♪3種類ある味噌はそれぞれ大豆に米麹、大豆に麦麹を混ぜ合わせて作った物。豆味噌は大豆と豆麹で造られていて、主原料は大豆のみになります。そのため、大豆の風味をしっかり味わえるお味噌になっています。
http://chuplus.jp/blog/article/detail.php?comment_id=637&comment_sub_id=0&catego…
赤味噌と聞くと、「濃い」と言ったイメージがあるかもしれませんが、それは全量豆麹で出来ているから。塩分量でみれば、ずば抜けて高いわけでもありません。うどんやおでんと言った淡泊なお料理に合わせることにより、メインディッシュにすることの出来る調味料なのです♪
■米味噌代表料理「味噌ラーメン・とり野菜味噌・西京味噌焼き」
http://www.fujimist.info/ramen-monzaemon-fujimi
北海道味噌の特徴は、赤色中辛味噌。味噌ラーメンにピッタリの味噌と言えるでしょう。北海道は寒く、本州と同じ作り方ではうまくいきませんでした。苦労を重ね独自の味噌造りをし、麹の割合はやや多め、塩分は控えめにすることでスッキリとした芳香の温和な味に仕上がっています。癖のないお味も受け入れやすいところです♪
http://www.kagamiso.or.jp/shopping/index.html
加賀味噌の代表格!”とり野菜味噌”ご存じでしょうか?北陸から中部にかけてはスーパーにもおいてある、人気の味噌鍋の素。昔ながらの田舎味噌の風合いを残し、米麹と水分の割合が多く、塩分が少し高め。とってもコクがあり鍋に良く合うお味噌です♪
http://h-hashitate.jugem.jp/
白味噌と言えば関西ですよね!白味噌=西京味噌なんて呼ばれたりもします。米麹を使ったお味噌は甘みが強い事が特徴。美味しい白味噌を作るのに必要とされる麹蓋。これを使うことにより米麹の質は格段にUPします。ですが、コストと手間をかなり必要とし時間もかかります。スーパーに売られているような白味噌のほとんどは機械で作りますが、本物の西京味噌は手作りで希少性が高く、流通量が少ないのも特徴です。
http://bunraku.me/miso/
西京味噌焼き、甘くてコクがあり、味噌の芳醇な香りで食欲をそそります。味噌に漬けることにより、魚の余分な水分が出て必要なうまみへと変わります。お家でも出来る一品ですのでぜひ、作ってみて下さいね♪
■麦味噌代表料理「もつ鍋」
麦味噌と言えば九州が一番ポピュラーではないでしょうか。関東や信州の一部の地域にも麦味噌を作っている所もありますが、ご当地味噌としての知名度はやはり九州のが上でしょう。九州全域・山口・愛媛で消費されているお味噌です。麹の割合が多いので、香りも甘みも強いのが特徴。麹を多く使っているので発酵する力が強く、時間が経つと黒く変色してきます。それは麹が生きている証拠なんです!
麦味噌を味わうならもつ鍋がオススメ。さらりとした甘みの味噌は、モツの味を邪魔することなくいただけます。もつ鍋というと醤油のイメージが強いですが、九州に訪れた際は味噌のもつ鍋をご賞味下さいね♪
【■まとめ】
味噌と一口に言っても色々ありますよね。ご紹介したのはほんの一部。もし興味がわけば、味噌めぐりの旅なんてマニアックでステキです♥味噌を買うときは無添加の物を選ぶと、その味噌本来の味が楽しめます。味噌は時間も手間暇もかかる調味料。蔵に行って味見をすればスーパーで見かける味噌との違いは歴然です!1度本物の味噌を、手に入れてみてはいかがでしょうか♪