陳 ポーハン
名古屋ボストン美術館は、中区の金山にあります。アメリカの本場ミュージアムの兄弟分として1999年にオープンしました。ここでは自ら資料の収集をしたり、保有をすることはしないで、展示物はすべて米国から借り受けるシステムとなっています。普段のデートやお出かけにマンネリを感じてきたら…数ある著名品を観賞できるこの場所を訪れてみませんか?今回は、世界的な名作と出会うことができるこのスポットについてご紹介します。
1.名古屋ボストン美術館とは?
http://www.panoramio.com/photo/20086614
1999年4月に開館した名古屋ボストン美術館は、アメリカにあるボストン美術館の姉妹館として建てられた日本唯一の施設です。美術品は全てボストン美術館が保有するものを一定期間借り受けて展示されていて、本場の高い美術をそのまま見て感じることができます。
ドガ、ロダン、ピカソ、モネなど色んな美術品が日本で見られる贅沢さ!!一時的とは言っても、すべてが本物なのですから美術好きにはたまらない美術館なんです。特にモネのコレクションが素晴らしく、ため息が出るほどに美しいです。大きな美術館ではありませんが、素晴らしい名作を凝縮してみる事ができるのでしばしロンドン旅行気分を味わってみましょう。
名古屋はグルメだけでなく、美術も素晴らしいのです。
http://kurokawatakao-beauty.sblo.jp/article/101833127.html
2.名古屋ボストン美術館のここがスゴイ!
http://www.nagoya-boston.or.jp/boston-nippon/
名古屋ボストン美術館は何と言っても特別展にピックアップされる作家が国内外を問わずビッグネームばかり!今までに開催された展示会も錚々たる作家陣のオンパレードでした!ちなみにこちらは2012年に開催し尾形光琳の作品も展示された「日本美術の至宝」展ポスターです。過去にはファッションの特別展示で、故ダイアナ妃やオードリーヘップバーンなどのファッションの流れた、ノワール展なども行われています。他の美術館では見られないような豪華なラインナップは国際的な美術館だからこそ出来るもの。もちろん、日本を代表する作家も続々登場しますので常にアンテナを張っておきたいものです。
過去開催の特別展がスゴイ①ボストン美術館ミレー展
http://www.nagoya-boston.or.jp/millet/index.html
2014年4月~8月に開催された「ボストン美術館 ミレー展」は、生誕200年を迎える画家ミレーの貴重な作品が展示されました。ミレーの代表作である「種をまく人」はもちろん、、ドガ、ロダン、ピカソ自身を描いた「自画像」や「馬鈴薯植え」などが公開され多くの人が訪れました。
風景や農民の風俗を描いた画家として有名なミレーは、「種まく人」が有名ですね。岩波書店のシンボルマークとして、昭和8年に採用されたそうです。温かみのあるタッチは、多くの人の心を打ちますし大地を思わせる力強いその絵にはキリストの教えが込められているそうです。
売れない時には、裸婦絵ばかりを描いていたこともあったそうで、今では考えられないのですが苦難を乗り越え現代では多大な評価を受けています。
http://nagoyaywca.exblog.jp/20010070/
過去開催の特別展がスゴイ②世界で愛される日本画・北斎
葛飾北斎は、武蔵国葛飾郡(東京都墨田区)生れだったことから葛飾となったそうで、両国橋や三囲神社、牛嶋神社を描いた作品もたくさん残されています。北斎は、生前からすでに海外でもその名が知られており、シーボルトは自書の中でも北斎の素晴らしい技術をほめたたえています。印象派と呼ばれるものは、この北斎の影響を強く受けているともいわれているそうです。
日本の文化と伝統でもある北斎の素晴らしさをじっくりと堪能できた展示ですね。
http://www.museum-cafe.com/exhibition?event_id=31478
過去開催の特別展がスゴイ③展示物に合わせた講演会などのイベントも!
2012年に開催された「What’s an Icon of Style? 時代を彩るファッション」では、展示されているドレスの一部を対象とした人気ランキングが開催されました。 http://www.nagoya-boston.or.jp/exhibition/past/fashion-201203/outline.html
この展示会では他にもオートクチュール刺繍を体験できるワークショップが開催されるなど、展示品を見るだけでなく実際に参加できる催しが開催されるのも名古屋ボストン美術館の魅力のひとつです。
オートクチュールからプレタポルテまで、世界のファッションの歴史は芸術そのものです。その素晴らしい芸術作品を一堂に集めたこのコレクションは、日本だけでなく海外からのバイヤーが集まった一代イベントでもありました。参加型の展示だっただけに、多くの女性が訪れたそうですよ!!ファッションの歴史がこんなところで見られるなんて素敵すぎます!!
http://www.nagoya-boston.or.jp/exhibition/past/fashion-201203/point.html
展示作品をより深く知る!レクチャールーム
名古屋ボストン美術館では、展示されている作品への理解や魅力をさらに深めることができる講演会やビデオ鑑賞会などをレクチャールームで見ることができます。 http://www.nagoya-boston.or.jp/event/report/talk/
専門家たちの話を聞くことができるミニレクチャーでは、作品に関する基礎的な話はもちろん、作品の意外な見方や見どころも教えてもらえるのが魅力!初心者の方でもシッカリと美術品の素晴らしさや奥深さを感じることができるので、ぜひ参加してみてくださいね。
http://www.nagoya-boston.or.jp/event/report/talk/113.html
色使いや筆の運び方など、専門家が詳しく説明してくれます。絵を趣味にしている人や美大生が多く、真剣な顔で聞き入っている姿を見る事ができます。あまり固く考えずに、作品の素晴らしさをもっと感じる為に参加してみませんか?細かいタッチについて説明を聞いたりするだけでも、作品の楽しみ方が変わりますよ。子どもも楽しめる美術館イベントも満載!
美術館といえば大人が楽しむ場所というイメージがありますが、ここは違う!名古屋ボストン美術館は、大人向けのワークショップだけでなく子供たちも一緒に参加できるイベントも数多く開催しています。 http://www.nagoya-boston.or.jp/blog/cat/?limit=5&offset=15
もちろん、そのイベントに関する美術品を学芸員の方たちが丁寧に教えてくれるので、幼い頃から美術品に触れ合うことができるのもパパママたちにとっては嬉しいポイントです♪
http://www.nagoya-boston.or.jp/event/report/nbs.html
親子そろって楽しく芸術に親しむことができて豊かな心で子どもと話ができそうですよね。
http://www.nagoya-boston.or.jp/event/report/nbs.html
子供は絵を描くのが大好きですよね。感性豊かな子供は、大人とは異なる目線からものを見たり感じたりします。その素晴らしい感性をこの素晴らしい美術館で伸ばしてあげたくありませんか?素晴らしい作品に触れたあとには、思わぬものが生まれる事があります。北斎の模写をしたりしながら、自分らしい作品を完成させる姿をごらんください。
3.ミュージアムショップも楽しい!
http://ookuwaaichi.blog.so-net.ne.jp/archive/20140301
芸術作品に心を馳せたあとは、ミュージアムショップでお買い物を楽しんでみてはいかがでしょうか。 美術館内にあるミュージアムショップでは、開催中の展覧会図録はもちろん、ここでしか手に入らないアメリカ・ボストン美術館協力のもとに作られたオリジナルのミュージアム・グッズも販売されています。
フランスに初めてできたキャバレー「シャノワール」という伝統あるお店のポスターがデザインされたノート。レトロなデザインと特徴的なネコちゃんがシックで可愛い♪
http://www.nilab.info/z3/20140201_01_char_noir_steinlen_notebook.html
フランスに初めてできたキャバレー「シャノワール」という伝統あるお店のポスターがデザインされたノート。レトロなデザインと特徴的なネコちゃんがシックで可愛い♪ 開催中の展示品のレプリカやポストカードも!家のインテリアとしても楽しめるのが人気のポイントです。
また、美術館らしいおしゃれな雑貨なども豊富に販売されているので人とちょっと違った雑貨を探したい方にもおすすめですよ。
http://df504.blog110.fc2.com/blog-date-200710.html
最後は、葛飾北斎の代表作のひとつ「富嶽三十六景 凱風快晴」が描かれたルーペ。年配の方のお土産にしても喜ばれそうな一品です。
http://ookuwaaichi.blog.so-net.ne.jp/archive/c2300923636-1
美術館のミュージアムショップといえば、パンフレットや絵葉書が定番ですが、こちらでは色んなものがズラリと揃っています。アメリカらしいデザインから、日本的なものまで非常に豊富です。ちょっとしたお土産にも喜ばれますので、気にいったものは購入してみては?個性的なお土産だらけで迷ってしまうかもしれませんが!!4.名古屋ボストン美術館の詳細情報
http://www.ichinomiya-jc.or.jp/blog/?p=951
名古屋ボストン美術館は、米国のボストン美術館とツーカーともいえる関係なので、巨匠の絵画展が開催されることも珍しくありません。こちらのゴーギャン展も多数の名品をそろえて、かつて華々しく開催された特別展の1つでした。これからもどんな作家の特別展があるか楽しみが尽きない美術館です。基本情報
- ・名称:名古屋ボストン美術館(Nagoya/Boston Museum of Fine Arts)
- ・住所:名古屋市中区金山町一丁目1番1号
- ・アクセス:JR東海道・中央本線、地下鉄名城線、名鉄名古屋本線「金山」駅下車南口まえ
- ・営業時間:火曜~金曜 10:00~19:00、土日祝10:00~17:00 ※最終入館は閉館の30分前まで
- ・定休日:月曜日、展示替え期間(HP参照)、年末年始
- ・電話番号:052-684-0101(公益財団法人 名古屋国際芸術文化交流財団)
- ・料金:大人1300円、高大生900円、中学生以下無料
- ・公式サイトURL:http://www.nagoya-boston.or.jp/
地図はこちら
名古屋ボストン美術館について特集してきましたが、いかがだったでしょう。名作の数々はもちろん、見逃したあの展覧会がここでまたとりあげられるなんて感動モノですよね。愛知県には、ご存じ「金鯱城」を初め観光地が多くあり、また、独特の発展を遂げたご当地グルメもたくさんありますが、たまにはこんな落ち着けるスポットで、芸術に没頭してみるのもいかがでしょうか?公式サイトでは前売りや、割引券などのお得な情報もありますので、お出かけ前には要チェック!ですよ。