岩船寺は奈良県との県境に位置し、関西の『あじさい寺』とも呼ばれる京都府木津川市加茂町の当尾(とうの)の里にある寺院です。自然が多くあり、季節によって咲く花の種類も変わり、1年中楽しめる場所となっています。さらに、長い歴史の詰まった様々な仏像などもあり、社会見学としても素晴らしい所です。その中でも特に魅力が感じられる、緑深い山にひっそりとたたずむ、趣のあるここならではという部分を選び紹介していきます。
岩船寺は、石仏の里として知られている当尾にあり、当尾の石仏めぐりのスタート地点にもなり、四季折々の花が美しいお寺となっています。花や石仏を楽しみに、天気の良い日に散策へと出向いてみませんか♫
岩船寺は、聖武天皇の勅願により、行基が天平元年(729年)に阿弥陀堂を建立したのに始まりとされ、平安時代には弘法大師の甥、智泉大徳が鳳凰院を建立したと伝えられています。平安時代を代表する寺院で、現在の本堂は江戸時代に修復されましたが、老朽化により、1988年4月2日に再建され落慶しました。 歴史ある重要文化財を見ながら四季の自然も感じることの出来るスポットです。
日本でも供養の目的で建立されたものなのでしょうか、いにしえに思いを馳せてしまう、佇まいです。
国の重要文化財に指定されています。右手に利剣、左手に羂索を持つ、像高約1.5mの不動明王立像で、眼病に霊験あらたかな不動明王として今でも多くの参拝があります。 奥壁の一枚石に薄肉彫された不動明王立像が祀られています。
参道脇にある舟の形をした石風呂(鎌倉時代)は修行僧が身を清めるための風呂と伝えられており、岩船寺の名の由来になったとか。
阿字池の横にあるのが十三重石塔。方形で切石で造られた基壇から相輪まで完全に残っている貴重なもの。鎌倉時代の造立と伝えられています。
御本尊は本堂中央に安置され、欅の一本造で彫られた像高284cmもの大きさがあり、その表情や姿から10世紀、平安時代を代表する仏像とされています。
御本尊のまわりを囲むように、像高160cm余、鎌倉時代の作とされる檜の寄木造の四天王立像が、東西南北の位置にそれぞれ配されています。
普賢菩薩騎象像は、南北朝時代に作られた宝形造りの厨子に入れられており、厨子の後壁には法華曼荼羅絵が描かれています。穏やかなお顔の菩薩様と、笑顔がとても印象的な象との組み合わせが、後世に補われて一つの像になったとは言え、小さな像ながらも魅せられるものが大いにあります。
夏は、キショウブにはじまり、あじさいが6月上旬から7月上旬、睡蓮が6月上旬から8月上旬にかけて楽しめます。夏の終わりにはサルスベリの花が彩りを添えます。
秋の盛りに咲く優雅なシュウメイギクや、格調高い花を長く楽しませてくれ、開花の長さにちなみ『永遠にあなたのもの』、『秘めた意志』という花言葉のホトトギスが、秋の花を代表しています。
加茂の山里の長い冬の間にも、春に向かう息吹は少しずつ感じられるもので、雪に覆われた冬枯れの季節も、見る者にとっては住職の話のとおり、全ての季節にまさる素晴らしい時候となります。
春の盛りとなれば、桜が境内で春を咲き誇り、桜に続いてツツジの花が、緑の囲まれた境内の中で鮮やかな彩りを魅せます。ツツジに続いてシャクナゲの花が咲き、清楚な印象のミヤコワスレが、夏にかけて姿を見せます。
JR加茂駅からのコースは、加茂駅からバスに乗り「岩船寺前」で下車し、岩船寺の参拝から石仏の里めぐりの散策が始まります。三体地蔵、わらい仏などを経て、浄瑠璃寺に向かい、やぶの中三尊、大門石像群などを経て加茂山の家に至り、加茂山の家バス停からJR加茂駅に戻ります。
鎌倉時代後期の永仁7年(1299)に、岩船寺僧の発願により、伊派石大工の伊末行の手で花崗岩に彫像されました。磨崖仏三尊のうち中尊像は、像高76cmの阿弥陀如来坐像、左に勢至菩薩坐像、右に観音菩薩坐像が彫されています。
道路近くの拝所から、大門仏谷の深い谷をはさんだ向こう側を拝すると、巨石に彫された姿を木々の間から垣間見ることが出来て、近くまで行かなくともそのスケールの大きさがうかがえます。
極楽浄土を再現したとされる、四季折々の草木が美しくも静寂に包まれた浄土式庭園には、東に薬師如来の在る三重の塔、西に阿弥陀如来の在る本堂が配されています。本堂には、『一度は見たい、日本の秘仏5選』に選ばれた吉祥天女立像があり、年に3回、正月と春、秋の3期間だけご開帳となります。
本堂でご本尊の大きな阿弥陀如来座像の前でしずかにすわり、手を合わせてから境内を歩いてみると、小さな石仏たちの表情もとてもやさしく、愛らしく思えてきます。多くの花もまた、日頃の疲れを癒してくれる、そんな、いつまでも大事に残してほしい素敵なお寺です。
岩船寺の魅力、お分かりいただけましたか?自然豊かなこの寺院では、たくさんのあじさいが梅雨の時期には咲き、とても美しい光景が広がります。その他にも季節ごとの花や新緑、冬になると雪景色も楽しめ、素晴らしい観光スポットになっています。多くの緑に取り囲まれ、歴史とともに心を入れ替えることが出来るのも、ここならではではないでしょうか。長い年月の中で作られた仏像などを見て、様々なことを学ぶ事もでき、癒しの場としても人気ですので、一度行ってみてはいかがでしょう?
岩船寺は、美しい自然に囲まれた山里にあり、アクセスは少しだけ大変なものの、四季折々に出かける度に、その素晴らしさを感じることが出来るスポットです。
素材提供:トリップアドバイザー
岩船寺は、石仏の里として知られている当尾にあり、当尾の石仏めぐりのスタート地点にもなり、四季折々の花が美しいお寺となっています。花や石仏を楽しみに、天気の良い日に散策へと出向いてみませんか♫
岩船寺とは
岩船寺の魅力
朱色と白の三重塔に自然の色が映えて、昔話の絵に溶け込んでしまったかのような気分に浸れます。6月中旬ごろからは多種のあじさいが境内を彩ります。その数5000株以上。その他、紅葉も秋はもちろん新緑の季節にも楽しめます。 岩船寺から近くに位置する浄瑠璃寺までの下り坂をのんびりと散策しながら、磨崖仏などの石仏や地場の野菜や漬物が並んだ吊り店を楽しむのもありです♪岩船寺の見どころ
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五輪塔
地蔵堂の北側に隣接されていて、当尾では最大のものです。五輪塔は仏塔の一種で主に供養塔・墓塔として使われました。古代インドで発祥したものでそれぞれの形は古代インドの五大思想を現しています。下から方形は「地」、円形は「水」、三角形は「火」、半月形は「風」、宝珠形は「空」を現し、古代インドにおいて宇宙の構成要素・元素と 考えられた五大を具現化しています。日本でも供養の目的で建立されたものなのでしょうか、いにしえに思いを馳せてしまう、佇まいです。
石室不動明王立像
参道脇にある舟の形をした石風呂(鎌倉時代)は修行僧が身を清めるための風呂と伝えられており、岩船寺の名の由来になったとか。
三重塔・十三重石塔(重要文化財)
山門を入って正面に見える阿字池の奥に見えるのが三重塔。2003年に解体修理され、鮮やかな朱色に蘇りました。塔の四隅の垂木をささえる木彫の天邪鬼もとても可愛らしいので是非見てみてください。阿字池の横にあるのが十三重石塔。方形で切石で造られた基壇から相輪まで完全に残っている貴重なもの。鎌倉時代の造立と伝えられています。
阿弥陀如来坐像
岩船寺の御本尊とされる阿弥陀如来坐像は、国の重要文化財に指定されており、天慶9年(946)に岩船寺開基の行基が造ったと伝えられています。御本尊は本堂中央に安置され、欅の一本造で彫られた像高284cmもの大きさがあり、その表情や姿から10世紀、平安時代を代表する仏像とされています。
御本尊のまわりを囲むように、像高160cm余、鎌倉時代の作とされる檜の寄木造の四天王立像が、東西南北の位置にそれぞれ配されています。
普賢菩薩騎象像
国の重要文化財に指定されている普賢菩薩騎象像は、平安時代後期の作とされる樟の一木造、像高39.5cmで、菩薩様が乗っている象高25cmの象は、後世に補われたとされています。普賢菩薩騎象像は、南北朝時代に作られた宝形造りの厨子に入れられており、厨子の後壁には法華曼荼羅絵が描かれています。穏やかなお顔の菩薩様と、笑顔がとても印象的な象との組み合わせが、後世に補われて一つの像になったとは言え、小さな像ながらも魅せられるものが大いにあります。
岩船寺の花暦・夏
『関西のあじさい寺』と呼ばれている岩船寺のあじさいは、先代住職が昭和12年ころより植えはじめ、現在の住職が育て上げ、花の盛りには35品種、5,000株が咲くといいます。緑に囲まれた境内の中で、そこかしこに彩りを添えるように咲き並びます。夏は、キショウブにはじまり、あじさいが6月上旬から7月上旬、睡蓮が6月上旬から8月上旬にかけて楽しめます。夏の終わりにはサルスベリの花が彩りを添えます。
岩船寺の花暦・秋
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四季折々の花が素晴らしい岩船寺のオススメの季節は、住職によれば『自然というのは一年中が見頃です。芽吹きの時も、花盛りも、枯れ果てた時も。自分がいいなと思った時が一番』とのこと。それでも秋は、11月中旬から下旬にかけての紅葉の季節が、秋一番の頃となることは間違いないでしょう。 秋の盛りに咲く優雅なシュウメイギクや、格調高い花を長く楽しませてくれ、開花の長さにちなみ『永遠にあなたのもの』、『秘めた意志』という花言葉のホトトギスが、秋の花を代表しています。
岩船寺の花暦・冬
三重塔とのコントラストが素晴らしい雪景色の中では、サザンカが三重塔と同じように彩りを添えて、年が明ければ春を待ちわびるようにロウバイが花を咲かせます。さらに、春に向かえば椿やみつまたが咲くようになります。加茂の山里の長い冬の間にも、春に向かう息吹は少しずつ感じられるもので、雪に覆われた冬枯れの季節も、見る者にとっては住職の話のとおり、全ての季節にまさる素晴らしい時候となります。
岩船寺の花暦・春
春になれば、青い空と若々しい緑が光るようになり、草花が一斉に春を歓ぶように咲き競うようになります。早春の可憐な花と香りのウメや、サンシュ、コブシやアセビの花が春の訪れを教えてくれます。春の盛りとなれば、桜が境内で春を咲き誇り、桜に続いてツツジの花が、緑の囲まれた境内の中で鮮やかな彩りを魅せます。ツツジに続いてシャクナゲの花が咲き、清楚な印象のミヤコワスレが、夏にかけて姿を見せます。
当尾石仏の里めぐり
岩船寺のある当尾の里では、美しい山村の風景の中を散策しながら、様々な石仏めぐりを楽しむことが出来ます。石仏めぐりにはJR加茂駅から入るコースや、近鉄奈良駅から入るコースなどがあります。JR加茂駅からのコースは、加茂駅からバスに乗り「岩船寺前」で下車し、岩船寺の参拝から石仏の里めぐりの散策が始まります。三体地蔵、わらい仏などを経て、浄瑠璃寺に向かい、やぶの中三尊、大門石像群などを経て加茂山の家に至り、加茂山の家バス停からJR加茂駅に戻ります。
阿弥陀三尊磨崖仏
当尾の石仏の中で最も知られているのが、笑い仏と呼ばれている、優しい笑みを浮かべるお顔の阿弥陀三尊磨崖仏です。鎌倉時代後期の永仁7年(1299)に、岩船寺僧の発願により、伊派石大工の伊末行の手で花崗岩に彫像されました。磨崖仏三尊のうち中尊像は、像高76cmの阿弥陀如来坐像、左に勢至菩薩坐像、右に観音菩薩坐像が彫されています。
■ 基本情報
- ・名称: 阿弥陀三尊磨崖仏
- ・住所: 木津川市加茂町岩船三大
- ・アクセス: 岩船寺から徒歩3分
- ・所要時間: 30分~1時間
大門仏谷 阿弥陀磨崖仏
5mを超える花崗岩に彫像された大門仏谷 阿弥陀磨崖仏は、当尾の石仏の中では最大となる、2.6mもの大きさがある磨崖仏です。造立された時期については、奈良時代、平安時代、鎌倉時代各説があり、定かではありません。道路近くの拝所から、大門仏谷の深い谷をはさんだ向こう側を拝すると、巨石に彫された姿を木々の間から垣間見ることが出来て、近くまで行かなくともそのスケールの大きさがうかがえます。
■ 基本情報
- ・名称: 大門ホトケ谷 阿弥陀磨崖仏
- ・住所: 木津川市加茂町北大門仏谷
- ・アクセス: 岩船寺から徒歩37分
- ・所要時間: 30分~1時間
浄瑠璃寺
永承2年(1047)に創建された西小田原寺が前身となる浄瑠璃寺は、国宝となっている9体の阿弥陀如来坐像が本尊とされていることから、九体寺とも呼ばれている真言律宗の寺院です。極楽浄土を再現したとされる、四季折々の草木が美しくも静寂に包まれた浄土式庭園には、東に薬師如来の在る三重の塔、西に阿弥陀如来の在る本堂が配されています。本堂には、『一度は見たい、日本の秘仏5選』に選ばれた吉祥天女立像があり、年に3回、正月と春、秋の3期間だけご開帳となります。
■ 基本情報
- ・名称: 浄瑠璃寺
- ・住所: 木津川市加茂町西小札場40
- ・アクセス: 駅からバスで「」下車 徒歩分
- ・営業時間: 3~11月|9:00~17:00、12~2月|10:00~16:00
- ・電話番号: 0774-76-2390
- ・料金: 大人300円、小学生150円
- ・所要時間: 1~2時間
参拝者の声
http://blogs.yahoo.co.jp/cocoro_kyoto/9485631.html
基本情報
■ 基本情報
- ・名称: 岩船寺
- ・住所: 京都府木津川市加茂町岩船上ノ門43
- ・アクセス:[電車・バス]
●JR関西本線(大和路線)「加茂駅」から徒歩約1時間30分。またはコミュニティーバス当尾線で約16分、「岩船寺」下車すぐ (コミュニティバスは毎日運行) ●JR・近鉄「奈良駅」からは「急行バス浄瑠璃寺前」下車徒歩約40分、またはコミュニティーバス当尾線乗り換え「岩船寺」下車すぐ ●奈良交通バス(浄瑠璃寺行き)で約26分、「浄瑠璃寺前」下車。 [自動車]駐車場あり(普通車50台(300円)、大型バス10台(1500円)) ●京奈和自動車道「木津」ICまたは、国道24号線から加茂方面で高田・浄瑠璃寺経由 ●梅谷口から加茂方面で高田・浄瑠璃寺経由 ●奈良坂(般若寺)から笠置方面へ(大型バス不可) - ・拝観時間: 8:30~17:00(休日なし)
※12月~2月は9:00~16:00 - ・電話番号: 0774-76-3390
- ・拝観料金: 大人400円・中高生300円・小学生200円 (団体料金30名以上) 中高生200円・小学生100円
- ・公式サイトURL: http://hana25.com/?page_id=229
岩船寺の魅力、お分かりいただけましたか?自然豊かなこの寺院では、たくさんのあじさいが梅雨の時期には咲き、とても美しい光景が広がります。その他にも季節ごとの花や新緑、冬になると雪景色も楽しめ、素晴らしい観光スポットになっています。多くの緑に取り囲まれ、歴史とともに心を入れ替えることが出来るのも、ここならではではないでしょうか。長い年月の中で作られた仏像などを見て、様々なことを学ぶ事もでき、癒しの場としても人気ですので、一度行ってみてはいかがでしょう?
岩船寺は、美しい自然に囲まれた山里にあり、アクセスは少しだけ大変なものの、四季折々に出かける度に、その素晴らしさを感じることが出来るスポットです。
素材提供:トリップアドバイザー