yoshie4873(写真提供)
雄大な自然を求める観光客が多く訪れる景勝地、長野の上高地。でも、にぎわいを見せるのは夏の間だけ。冬になれば道路が封鎖され、厳しい道のりを重装備で歩かなければたどり着けない秘境と化します。その静かな空間にある冬の 「大正池」は、苦労してでも見たい絶景でした。深い雪と静寂に閉ざされた秘境
11月中旬〜4月下旬まで閉山中の上高地。その気温はなんと-25℃!冷凍庫以上の寒さで、 吐く息も凍ってしまうほどです。冬山はこわいイメージがありますが、上高地はアップダウンもゆるやかなため、雪の積もる季節でも登山者の姿が見受けられます。
晴れた日には湖面が鏡のように周りの雄大な風景を映し出し、幻想的な景色はため息が出る程素敵なんです。枯れ木がここの主にように佇み、朝霧に包まれたこの場所は夏冬問わずその神秘的な姿を魅せ、誰しもが感動を覚えます。そして、大正池の姿は、しばしこの世にいることさえも忘れてしまうほどと言います。この素晴らしく貴重な、まさに自然そのままの風景を死ぬまでに一度は見てみたいと多くの人たちが訪れる神秘スポットなんです。
苦労してでも見たい絶景!
yoshie4873(写真提供)
しかし冬季登山に苦労はつきもの。松本と上高地を結ぶ道路は雪に覆われ、唯一の交通アクセスであるバスも運行していません。タクシーで「釜トンネル」までは行けますが、その先は徒歩のみ。それでも、上高地を代表する風景のひとつ 「大正池」の冬の姿は見逃せないのです!澄み切った池の水と朝霧に潜む樹々の神秘的な風景が在る場所は、長野県の上高地に行かなくてはなりません。ため息が出る程素晴らしい大自然の風景が見られる場所なので当然人間の侵入を拒むようなところにあります。それは北アルプスと言われる「飛騨山脈」の谷間に流れる梓川が、火山の噴火の際に起こった泥流によってせき止められたことで出来た場所なんです。冬の厳しい自然の中に太陽が上り始める頃、光が高穂にあたり、朝霧から徐々に現す大正池は、訪れた人たちに感動を与えてくれます。
http://www.kamikochi.or.jp/spots/taisho-ike/
http://www.kamikochi.or.jp/spots/taisho-ike/
霧に佇む枯れ木の美しさ
http://happydayz.jp/%E6%9C%9D%E3%81%AE%E4%B8%8A%E9%AB%98%E5%9C%B0/
いざ大正池にたどり着くと 「苦労した甲斐があった」と言いたくなる光景が広がっています。もやが立ちこめる中に佇む美しい枯れ木…。これほど枯れ木が美しい場所がほかにあるでしょうか? http://silvak.exblog.jp/13912758
先程までの疲れも忘れて、ずっと立ち止まっていたくなるような神秘的な空間です。夏の上高地も素敵ですが、冬ならではの荘厳ともいえる美しさには思わず息を呑んでしまいますね。 大正池は1915年6月6日に突然あらわれた池。焼岳が大噴火をおこした際に、噴出した泥流により梓川がせき止められてできたものなんです。水没した林は立ち枯れとなって、このような幻想的な姿となって佇んでいるのです。
上高地自体が、特別名勝と特別天然記念物に指定される理由の一つに、『霧に佇む枯れ木』の見せる景観があるようです。自然の偶然で出来たこの池はまさに幻の風景をみせる池となっていますね。大正時代の池が現れた当時は『梓湖』と呼ばれていたそうです。四季を通して様々に魅せる幻想的な風景は、朝霧の早朝以外も、昼間や夕暮れもまた違った色彩いをもって魅せてくれます。昔の文人がこの大正池を『魔の池』とも称し、その静寂な中での壮大な景色に畏怖の念さえ感じていたそうです。
トンネルを抜けると、一面の銀世界
http://mtrackguideservice.blogspot.jp/2015/01/blog-post_75.html
大正池までは、このぽっかり口をあけたトンネルを通っていきます。ちょっとこわい…。釜トンネルは約1000メートル以上にわたり、10度近い傾斜があります。 スピードを出して歩くと汗をかいて体温が下がってしまうので、のんびり歩いてくださいね。入山・下山届もこちらで出しましょう!
標高1500メートルの上高地は、夏場だけじゃなく、冬の雪が積もったその厳しい自然の中に見せる雄大な景色に魅せられた人たちが多く訪れているようです。その雪山ハイキングコースで必ず通ることになる『釜トンネル』は、入口の海抜が1315メートル、そして出口の標高はなんと!1460メートルもあってその高低差は145メートルにもなるんですね。薄暗い中を傾斜11パーセントの斜面を登る!と、思って行って下さいね。かなりきつい坂になっていますよ。そして抜けたら光り輝く上高地です。
ここでの長居は禁物!
http://blogs.yahoo.co.jp/tmkmyu1496/31769593.html
トンネルと抜けると、眩しいほどの銀世界!トンネルから大正池までの区間は雪崩が起きやすい場所でもあるので、長居は避けて通過しましょう。美しい大正池までは、1時間ほどの道のりです。 苦労して上がってきたトンネルを抜けて待ってるご褒美の上高地の景色は言うまでもなく素晴らしいものですね。その先にある朝霧に煙る大正池は出来た当初は今の倍は湖面が広く豊富な水がたたえられていたそうです。そこに佇む枯れ木もなんと2000本はゆうに超える本数があったと云われていますね。その為一時期は、霞沢発電所の貯水池になり発電量もかなりの物だったとか。今となってはその姿も土砂の流出が続き浅くなり枯れ木も本数が減ってしまっています。
大正池ホテルに泊まろう!
http://travel.yahoo.co.jp/dhotel/shisetsu/HT10016140/information/
池が間近に迫る 大正池ホテルは年末年始営業をしているので、ここで年越しを迎える人も多いんだそう! 2015年の営業は12月26日~1月3日(1月4日チェックアウト)で、要予約。相部屋だと1名で1泊2食付9,500円とリーズナブル。同じ目的の登山者と上高地の素晴しさについて語り合うのも素敵ですよね。上高地バスターミナルから徒歩約30分の「大正池バス停」で降りて直ぐ、そして『釜トンネル』から積雪のない時期の徒歩だとおよそ30分程で着きます。ここのホテルのレストランから大正池を見下ろしていただく食事は、また違った角度からの素晴らしい眺望を楽しめるおすすめスポットでもあるんです。大正池のたまる土砂を、東京電力が冬場に浚渫しなんとか今の形を維持しているそうです。この美しい上高地の大正池をどうにかして次世代に残せたらいいですね。
夏も冬も、一度は行ってみたい!
長野の上高地にある大正池ってところ本当水彩画みたいな美しさだから金貯めて行ってみたい pic.twitter.com/hGHvvI4kpx
— 肆 (@skulk_mis) 2015, 11月 28
午前8時45分ころ田代池に朝日が入る瞬間、川面からは白い靄 キラキラと光り輝く霧氷 湿原の看板がある場所から午前9時15分ころ 映像を確認中、日の出前木々の霧氷 大正池の朝靄 最高の映像が、4Kで収録出来た pic.twitter.com/ERG9vve8FN
— salt channel 寺西定雄 (@saltchannel) 2015, 11月 3
大正池コレクション 季節で全然違う! pic.twitter.com/efrRAHjIlA
— ❄︎週末じゃーたん❄︎ (@bfmjaatam) 2015, 10月 18
■ 基本情報
- ・名称:大正池(たいしょういけ)
- ・住所:長野県南安曇郡安曇村上高地
- ・アクセス:上高地バスターミナルから徒歩約1時間
- ・公式サイトURL:http://www.kamikochi.or.jp/spots/taisho-ike