天祖神社の魅力は？文京区で行きたいおすすめ観光スポット

文京区の六義園のそばにある「天祖神社」をご存知ですか？　かつて駒込村(今の豊島区）の総鎮守さまとしてお祀りされていた神社です。東京にありながら、伊勢神宮や、源頼朝にも関係する神社なんですよ。歴史を知って、ぜひ足を運んで見て下さい。

天祖神社とは?

江戸時代には駒込神明宮と呼ばれ、駒込村(今の豊島区）の総鎮守さまとして信仰を集めた社です。鎌倉時代末のに、領主の豊島氏が伊勢の皇大神宮の神さまをお迎えしてお祭りしたのが最初だと言われております。1189年に源頼朝が、奥州藤原泰衡追討の途中この当りに寄った折、夢で松の枝に幣がかかっているという神託があり、家臣に探させたところ、松の枝に大麻が見つかり、神明を祀ったといわれています。明治6年に天祖神社と名前が変わりました。

天祖神社の魅力

天祖神社のご祭神は、伊勢の皇大神宮と同じ天照大御神です。天照大御神は、皇室のご先祖にあたり、われわれ日本人の総氏神さまでもあり、最も貴い神さまです。昭和20年空襲により焼失しましたが、戦後再建し、参道敷石の整備や大鳥居の建設、植樹などに心がけ、緑濃く落ち着いた雰囲気を持つ境内です。境内の樹齢六百年、高さ二十五メートルの一対の大イチョウが歴史を感じさせます。

見どころ

六義園

天祖神社から徒歩で行ける距離にある、文京区にある庭園です。五代将軍綱吉に重用された柳沢吉保の下屋敷として築造された本邦屈指の築山泉水庭園。明治の頃には岩崎家の別邸でしたが、昭和13年東京市に寄贈されました。和歌趣味を基調とし、あまり技巧に走らない明朗でのびやか、かつ繊細な江戸大遊園としての特色が見る人の心をなごませます。特に紅葉の季節はおすすめです。

湯島天満宮

梅の名所として江戸時代から知られています。文京区の春日通りの切通坂上り口にあり、泉鏡花の『婦系図[おんなけいず]』にも登場します。境内の梅園には加賀梅など約20品種300本の梅が植栽されている「湯島の白梅」は見事で、2月中旬～3月上旬にかけての時期がおすすめです。菅原道真公を祀っていることから学問の神様として知られ、毎年春には多くの合格祈願者や観梅者が訪れています。宝物殿も併設されています。

お茶の水　おりがみ会館

安政5年(1858)創業の染紙と江戸千代紙の店です。現在は、おりがみをはじめとした和紙文化を気軽に親しめるようにと開館しています。2階のギャラリーや、手染めの和紙を制作する染め場が見学できます。1階ではおりがみ等の教室作品が、3階の売場では、さまざまなおりがみや千代紙などが見られ、子供から大人まで楽しめます。