いつかのどこかの誰かさんへ…伝えたいけど伝えられないその想い「漂流郵便局」で受け止めます

誰もが一つは持っている、伝えたい・伝えたかった想いを受け止めてくれる「漂流郵便局」が話題です。あなたも漂流郵便局へ、想いを送ってみませんか。

１．「漂流郵便局」とは

「漂流郵便局」は、普通の郵便局とはまったく違います。現代美術家の久保田沙耶さんが2013年に出品したもので、この郵便局すべてがアート作品なんです。

香川県の粟島という小さな島にあり、全国の人が現在・過去・未来の誰か・何かに宛てた「届け先不明」の手紙を展示しています。もし展示されている手紙を自分宛のものだと感じた場合は、持ち帰ることもできます。2014年は毎月第2、第4土曜日に開局され、多くの人が訪れました。またテレビなどでも紹介されており、亡き家族やこれから生まれる子供宛てなど、想いのこもった数々の手紙が感動を呼んでいます。

２．「漂流郵便局」の見どころ

かつての郵便局を再利用した建物

「漂流郵便局」は、かつて本当に「粟島郵便局」として開局していた建物を再利用しているので、郵便局としての本格的な機能を備えており、本当に郵便局の裏側を見ているようです。

漂流私書箱

漂流郵便局のメイン展示がこちらの「漂流私書箱」。全国から送られてきたり、ここを訪れた人が書いた宛先不明の手紙が展示されています。

たくさんの人が色んな想いを込めて書いた手紙は、胸にぐっとこみ上げるものがあります。
自分あての手紙だと感じたら、持ち帰ることが可能です。

局員が実はすごい人たちなんです

「漂流郵便局」を切り盛りする局員のお二人。美しい女性は、実はこの作品を産み出したアーティストの久保田沙耶さん。そして年配の男性は、かつての「粟島郵便局」時代に局員だった中田勝久さん。この作品に縁のあるお二人に出会えるのも大きな魅力です。

局内のあちこちに展示された美しいアート作品

局内には漂流私書箱のほか、久保田さんの手による数々のアート作品が展示されています。こちらはMissing Trace（漂流物シリーズ）と名付けられた作品。フジツボのついた石に美しいストーンがデザインされています。

反射するガラスで作られた惑星儀。漂流私書箱の部屋に展示されています。光を当てると壁に反射光が美しく投影されます。

夜の漂流郵便局

人が去った夜の漂流郵便局にも見どころがあります。館内はライトアップされ、惑星儀から美しい森林の景色が投影され、幻想的な雰囲気になります。

３．「漂流郵便局」への手紙の出し方は？

「漂流郵便局」に手紙を出すには、郵便局のハガキか私製ハガキ、もしくは漂流郵便局で販売するオリジナルハガキを使用して、以下の宛先へ送ることができます。現在開局日は限定されていますが、手紙の受付は年間を通して行っています。

〒769-1108　香川県三豊市詫間町粟島1317-2
漂流郵便局留め
〇〇〇〇様（←自分が出したいどこかの誰か）

4．実際に訪れた・体験した人の声

5．漂流郵便局の基本情報と場所

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