奈良県明日香村は飛鳥時代の遺跡が多く残る、歴史ある土地。そんな明日香村には何のために作られたか未だに分かっていない古代の石造物が数多くあります。今回は明日香村のミステリアスな石造物を巡る旅をしてみましょう♪
奈良県は歴史のある土地として有名ですが、県内にある遺跡にはまだまだ謎がいっぱいです。明日香村は奈良公園などとはまた雰囲気が異なり、のどかな田園地帯の中をウォーキングしながら遺跡を見学できるのが魅力!レンタサイクルのお店もあちこちにあります。
季節折々の風景とミステリアスな石造物をゆったりとお楽しみください♪
猿石
http://tomomi3110.cocolog-nifty.com/blog/cat22393829/index.html
猿石は梅山古墳に隣接する「吉備姫皇女王墓」にある不思議な石像4体の総称です。「サル」という名前ではありますが、モデルとなっているのは大陸から渡ってきた渡来人なんだとか。それぞれに「女」「蔵王権現」「僧」「男」という愛称が付けられており、ユーモラスな表情が特徴的です。 http://tomomi3110.cocolog-nifty.com/blog/cat22393829/index.html
この4体は柵の中に置かれているため裏面まで見ることはできませんが、「僧」以外には裏面にも顔が彫られているのだとか。ミステリアスながらも癒し系な表情が可愛らしいですね。■ 基本情報
- ・名称: 猿石
- ・住所: 奈良県高市郡明日香村平田
- ・アクセス: 近鉄飛鳥駅より徒歩10分
- ・営業時間: 終日開放
- ・定休日: なし
- ・電話番号: 0744-54-2362(飛鳥京観光協会)
- ・料金: 無料
- ・公式サイトURL: http://www.asukanet.gr.jp/ASUKA2/ASUKAISI/saruisi.html
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二面石
http://nonbirisanpo.at.webry.info/201403/article_4.html
聖徳太子が作ったと言われる橘寺。その境内に二面積があります。「二面」という名前の通り左右に「善相」と「悪相」が彫られており、人間の心の中の二面性を表した石像だと言われています。この石像は元から橘寺にあったわけではなく、近世になってからこの場所に運ばれてきたようです。 http://sarutobi88.blog69.fc2.com/blog-entry-827.html
良い表情も悪い表情もなんだかユーモラスで親しみが湧いてくるような二面石。飛鳥時代から人々の心の有り方はずっと同じなのかもしれません。■ 基本情報
- ・名称: 橘寺 二面石
- ・住所: 奈良県高市郡明日香村橘532
- ・アクセス: 近鉄吉野線飛鳥駅から徒歩30分
- ・営業時間: 9:00~17:00
- ・定休日: なし
- ・電話番号: 0744-54-2026
- ・料金: 大人350円、中高生300円、小学生150円
- ・公式サイトURL: http://www.asukanet.gr.jp/ASUKA2/ASUKAISI/nimenisi.html
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亀型石造物
http://commons.wikimedia.org/wiki/File:%E9%85%92%E8%88%B9%E7%9F%B3%E9%81%BA%E8%B…
1999年に発見され話題を呼んだ亀型石造物は、奈良県立万葉文化館のすぐ近くに発掘した当時の姿のままで展示されています。未だにはっきりとした用途などは分かっていませんが、飛鳥時代の女帝・斉明天皇の館の庭園設備であったのではないかという説が有力です。 http://atamatote.blog119.fc2.com/blog-entry-772.html?sp
次にご紹介する酒船石と水道管のようなもので連結されていたらしく、山の上から水を流してこの亀型石造物へと流し込むような構造になっているようです。なんともミステリアスな表情の亀ですね…■ 基本情報
- ・名称: 酒船石遺跡 亀型石造物
- ・住所: 奈良県高市郡明日香村島庄
- ・アクセス: JR桜井線「桜井駅」から奈良交通バスに乗り換え「万葉文化館」下車すぐ
- ・営業時間: 9:00~17:00
- ・定休日: なし
- ・電話番号: 0744-54-5600(明日香村文化財課)
- ・料金: 300円
- ・公式サイトURL: http://www.city.kashihara.nara.jp/ataka/keniki/kankou/asuka/kamegata.html
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酒船石
http://sunset-runnner.way-nifty.com/blog/2012/11/post-b571.html
先ほどご紹介した亀型石造物と連結していたと言われる酒船石。この酒船石はかなり昔に発見されており、亀型石造物が見つかるまでは何に使われていたのか全く謎に包まれていました。小高い丘の上の竹林の中に突如現れる巨石はなんとも言えない独特の雰囲気を醸し出しています。 http://bon3.com/blog/2014/05/03/%E9%85%92%E8%88%B9%E7%9F%B3%E9%81%BA%E8%B7%A1/
酒船石のうれしいところは、実際に触ったりすることができること。柵なども設置されておらず、間近で石を見たり触ったりすることができます。古代の人の息吹を感じられるひっそりとした佇まいの遺跡です。■ 基本情報
- ・名称: 酒船石遺跡 酒船石
- ・住所: 奈良県高市郡明日香村岡
- ・アクセス: JR桜井線「桜井駅」から奈良交通バスに乗り換え「万葉文化館」下車すぐ
- ・営業時間: 終日開放
- ・定休日: なし
- ・電話番号: 0744-54-2362(飛鳥京観光協会)
- ・料金: 無料
- ・公式サイトURL: http://www.asukanet.gr.jp/ASUKA2/ASUKAISI/sakafuneisi.html
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鬼の雪隠
http://cshair.sakura.ne.jp/blog/archives/2011/05/53_2.html
「雪隠」とは昔の言葉でトイレのこと。つまり、この石造物は鬼のトイレ!?ということになりますが、これはあくまでこの地域で昔から呼ばれていたこの石造物の愛称のようです。この鬼の雪隠は古墳の石室の一部だったようで、元々石室があった場所から現在の場所まで転がり落ちてきてしまったのだとか。 https://hitokakera.wordpress.com/2012/05/04/%E5%A5%88%E8%89%AF-%E9%A3%9B%E9%B3%A…
ちなみに「鬼の雪隠」という愛称がついた理由ですが、この鬼の雪隠がある地域は鬼が住むと言われていた場所なんだそうです。次にご紹介する「鬼の俎(まないた)」とセットだったのもこの愛称がついた理由かもしれませんね。■ 基本情報
- ・名称: 鬼の雪隠
- ・住所: 奈良県高市郡明日香村平田
- ・アクセス: 近鉄飛鳥駅より徒歩10分
- ・営業時間: 終日開放
- ・定休日: なし
- ・電話番号: 0744-54-2362(飛鳥京観光協会)
- ・料金: 無料
- ・公式サイトURL: http://www.asukanet.gr.jp/ASUKA2/ASUKAKOFUN/onikawayaK.html
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鬼の俎(まないた)
http://blog.livedoor.jp/marbow_archeo/archives/51793399.html
上でご紹介した鬼の雪隠のすぐ近くにあるのがこちらの鬼の俎。鬼の雪隠と同じく、元々は古墳の石室の一部だったようで、鬼の俎は石室の床の部分にあたるところだったと言われています。 https://hitokakera.wordpress.com/2012/05/04/%E5%A5%88%E8%89%AF-%E9%A3%9B%E9%B3%A…
「鬼は通行人を捕まえて、鬼の俎で料理して食べたあと鬼の雪隠で用を足した」というただならぬ伝説があるこの石造物ですが、周りはとてものどかな田園地帯。昔ながらの里山の自然を楽しみながら、ちょっとしたハイキング気分で訪れるのも楽しいですね。■ 基本情報
- ・名称: 鬼の俎(まないた)
- ・住所: 奈良県高市郡明日香村野口
- ・アクセス: 近鉄飛鳥駅より徒歩10分
- ・営業時間: 終日開放
- ・定休日: なし
- ・電話番号: 0744-54-2362(飛鳥京観光協会)
- ・料金: 無料
- ・公式サイトURL: http://www.asukanet.gr.jp/ASUKA2/ASUKAKOFUN/onikawayaK.html
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亀石
http://community.travel.yahoo.co.jp/mymemo/motozo1/blog/131660.html
のどかな田んぼと住宅街の中に突如どどんと現れるのがこちらの亀石!非常に穏やかでなんとも可愛らしい雰囲気の亀石ですが、作った人はおろか作られた年代すらはっきりと分かっていません。 http://community.travel.yahoo.co.jp/mymemo/motozo1/blog/131660.html
こんなに可愛い亀石ですが、実は恐ろしい伝説が。現在は南西を向いている亀石が西の方向を向くと、なんと奈良盆地が大洪水になってしまうというのです!うーん、恐ろしい話ですね。ちなみに亀石の隣はお土産やさんになっておりベンチも設置されているので、休憩スポットとしても利用できますよ♪■ 基本情報
- ・名称: 亀石
- ・住所: 奈良県明日香村川原
- ・アクセス: 近鉄「橿原神宮前駅」から野口経由岡寺前行バスに乗り換え、「野口」下車徒歩5分
- ・営業時間: 終日開放
- ・定休日: なし
- ・電話番号: 0744-54-2362(飛鳥京観光協会)
- ・料金: 無料
- ・公式サイトURL: http://www.asukanet.gr.jp/ASUKA2/ASUKAISI/kameisi.html
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飛鳥資料館
明日香村にある不思議な石を全部見たいけど歩くのが大変…というワガママを叶えてくれるのがこちらの飛鳥資料館!敷地内の広い庭園の中には明日香村にある石造物のレプリカがあちこちに配置されています。柵で囲われていたりして実際には近づけなかったあの石造物も、レプリカなら接近することができますよ! http://2ninn3kyaku.blog16.fc2.com/blog-entry-386.html
庭園の石造物はもちろんですが、資料館の中も展示が充実しています。この資料館を見ておけば、明日香村の歴史はバッチリ!明日香村の観光をする際には是非とも立ち寄っておきたいスポットですね。■ 基本情報
- ・名称: 飛鳥資料館
- ・住所: 奈良県高市郡明日香村奥山601
- ・アクセス: 近鉄「橿原神宮前駅」「飛鳥駅」から明日香周遊バス(赤かめ)に乗り換え、「飛鳥資料館」下車すぐ
- ・営業時間: 9:00〜16:30
- ・定休日: 毎週月曜日(祝日の場合翌日) 、12月26日〜1月3日
- ・電話番号: 0744-54-3561
- ・料金: 一般270円、大学生130円、18歳未満無料
- ・所要時間: 1時間~
- ・公式サイトURL: http://www.nabunken.go.jp/asuka/
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奈良県は歴史のある土地として有名ですが、県内にある遺跡にはまだまだ謎がいっぱいです。明日香村は奈良公園などとはまた雰囲気が異なり、のどかな田園地帯の中をウォーキングしながら遺跡を見学できるのが魅力!レンタサイクルのお店もあちこちにあります。
季節折々の風景とミステリアスな石造物をゆったりとお楽しみください♪