Xavier Hsieh
立山の麓にあり、まさに立山黒部アルペンルートの入り口とも言える「立山駅」を紹介します。立山駅からの様々な散策や登山ルートがあり、楽しみ方色々です。そんな立山駅の基礎情報としては、やはり周辺のおススメの観光スポットが気になるところです。一日で周れ切れないほどのたくさん立ち寄りたい場所があると思いますが、その中でも見逃せないスポットをご紹介しましょう!動きやすい服装と靴でお出かけ下さいね。
1.立山駅とは?
山の斜面に作られている駅のため、立山駅の出入口とそれぞれのホームは2階となるが、立山線の改札口は1階、立山ケーブルカーの改札口は2階。
また売店やレストランも2階にある。
立山駅は、富山県東部にある立山連峰の主峰・立山の麓にある駅です。ケーブルカーなどを乗り継いで、立山連峰や黒部ダムを越え長野県側に抜ける立山黒部アルペンルートの入口にあたります。駅として開業したのは1954年(昭和29年)で、同じ年にはケーブルカーの路線も営業を開始しています。駅前には駐車場もあり、ケーブルカーのみ利用する観光客も多い駅です。
2.乗り入れる路線
「立山駅」へは、富山地方鉄道の立山線と立山黒部貫光の立山ケーブルカーのが乗り入れている。- 立山線 「富山・宇奈月温泉方面」
宇奈月温泉まで特急アルペンで約97分
始発 5:28 終発 21:30 (特急アルペンは1日に1本のみ)
立山線の詳しい時刻表はこちら↓
http://www.chitetsu.co.jp/?page_id=1264&mode=3&daycriterion=1&code=3
- 立山ケーブルカー 「美女平行き」
始発 6:00 終発 17:27
立山ケーブルカーの詳しい時刻表はこちら↓
http://www.alpen-route.com/access_new/timetable/timetable.html?pos=2
富山地方鉄道は、富山県東部を中心に鉄道路線やバス路線を運営する私鉄で、富山県では地鉄(ちてつ)の愛称で呼ばれています。立山線の他に富山市の市街地と富山県東部の人気の温泉地・宇奈月温泉とを結ぶ路線を運営しており、富山の市街地と立山駅とを結んでいます。また、立山ケーブルカーも、同じ会社が運営しています。
3.立山駅の「水まんじゅう」
立山駅と美女平でのみ販売の「水まんじゅう」は甘さ控えめのあん玉と、富山の水を利用したやさしい食感で観光客に大人気です。そして、なんと抹茶のあん玉の入った「抹茶水まんじゅう」もあります。
富山の名水を使って作られる「水まんじゅう」は、葛粉に加えて寒天も使われているせいかプルプル感が強く、ちょっとおもしろい食感です。そして、冷たくしてもしっかりしている餡の甘みが、生地に合うおいしいお菓子です。しかも、個包装されており日持ちするのでお土産にぴったりです。
4.1日の駅利用者数
「立山駅」の1日の平均乗降者数は約300人。以前は、立山駅を利用する人はマイカーか観光バスで駅まで来て、ケーブルカーを利用する人がほとんどで、富山地方鉄道の立山線を利用する人はわずかでした。しかし、北陸新幹線の開業により、鉄道を使って立山を訪れる人も増えています。一方ケーブルカーは相変わらず人気で、チケットは出発時刻を指定する予約販売が基本です。チケットを購入する際は注意してください。
5.立山からのアルペンルート
ここの観光といえば「立山黒部アルペンルート」です。立山駅からのおすすめルートを紹介します。
- 立山駅 ⇔ 美女平コース (1時間~3時間)
標高約1,000mにある美女平駅のそばには美女杉と呼ばれる巨木があります。
遊歩道はスギやブナの原生林の中にあり森林浴を楽しみながら歩いてみましょう。
また野鳥の宝庫でもあり、鳥のさえずりを聞きながらにバードウォッチングを楽しめます。
- 立山駅 ⇔ 美女平 ⇔ 弥陀ヶ原 ⇔ 室堂コース (5時間~7時間)
弥陀ヶ原と室堂の間の道路は全線開通の4月~5月頃には有名な「雪の大谷」がみられます。
10~20mにもなる巨大な雪の壁は必見です。
室堂周辺には珍しい高山植物やライチョウなどの素晴らしい自然を体験できます。
- 立山駅 ⇔ 美女平 ⇔ 弥陀ヶ原 ⇔ 室堂 ⇔ 大観峰 ⇔ 黒部平 ⇔ 黒部湖コース
http://www.alpen-route.com/model_course/recd_tateyama/course03.html
迫力ある黒部ダムの観光放水が、毎年6月26日~10月15日におこなわれます。
黒部ダムの展望台からは立山連峰をはじめとする、北アルプスの素晴らしい眺めを望めます。
遊覧船「ガルベ」、電気で走る「関電トンネルトロリーバス」などの乗り物も人気。
「立山黒部アルペンルート」とは、国際的にも大規模と言える山岳観光ルートです。富山県側の立山駅から長野県の扇沢駅までは、直線距離にしてわずか25kmしかありませんが、最大高低差は 1,975mにもなります。途中、ケーブルカーやトンネルトロリーバスなどの乗り継ぎ、また、散策やトレッキングに適したコースもいくつもあります。
周辺観光スポット
6.称名滝
称名滝は壮絶な勢いで落ちる豪快な滝。落差、何と日本一を誇る350mという圧巻の景観は訪れた人の心に響くようです。滝は4段から成っており、下から見上げる滝は言葉が出ないほど。カメラを片手に記念撮影の姿も多く見られます。称名滝の水量は多い時期で毎秒100トン!信じられない量の水が一気に下降してきます。国内で美しい滝を選出する「日本の滝100選」にも選ばれおり、国が指定する名勝・天然記念物にもなっています。由緒ある有名な滝、是非自身の目で確かめたいですよね!
驚くことに、豪雨の後や雪解け水が大量に発生した時には、別の滝が現れるそうです。名称は「ハンノキ滝」。称名滝と合流してVの字で落ちてきます。まさに、自然がおりなすミラクルと言えるでしょう。
称名滝は、立山駅から美女平に登る途中にある日本一の滝で、バスの通る道路沿いにある滝見台からもその雄大な景色を眺めることができます。この滝のある周囲は散策に最適な場所で、樹齢200年から300年と言われる立山杉の巨木が繁る自然林の中に遊歩道が作られています。滝の景色に感動しつつ、森林浴を楽しめる場所です。
■ 基本情報
- ・名称: 称名滝
- ・住所: 富山県中新川郡立山町芦峅寺字ブナ坂外11国有林
- ・アクセス: 立山駅からバスで20分
- ・オススメの時期:5月~10月
- ・参考サイトURL: http://www.jalan.net/kankou/spt_16323ab2040005544/?screenId=OUW1701
7.室堂平
室堂平の標高は2450mで、この場所から美しい夕焼けも楽しめます。冬に降り積もった雪が、春の訪れと共に固まり、高さ20mの「雪の壁」ができることも。夏には色とりどりの高山植物が花を咲かせます。そして、秋にはどもよりも早く赤く色づいた紅葉が見られます。
室堂平は季節によって表情を変える不思議な場所。運が良い日には、あの珍しい雷鳥に出会えるかもしれないですよ。野鳥好きにはたまりませんね。
立山黒部アルペンルートでも最も高い所に位置する室堂平は、観光と登山の両方の拠点となる場所です。江戸時代には、ここに修験者が祈祷を行う堂があり、信仰の場所となっていました。そして、ここからは立山連峰の剱岳など3000m級の山々が望める他、みくりが池や地獄谷などの散策にも適したところです。
■ 基本情報
- ・名称: 室堂平
- ・住所: 富山県中新川郡立山町芦峅寺字ブナ坂外11国有林
- ・アクセス: 立山駅/ケ-ブルカー/7分
- ・おススメの時期:5月~10月
- ・参考サイトURL: http://www.jalan.net/kankou/spt_16323ab2020129977/?screenId=OUW1701
8.ほたるいかミュージアム
ほたるいかミュージアムはその名の通り、ほたるいかの生態や特徴、歴史などが学べる楽しいミュージアム。いつもは食べ物として私達の身近にあるほたるいか。ここでは不思議な世界がのぞき見できそうです。ほたるいかは小さくてとってもかわいいですよね。ほたるいかミュージアムはマーケットホール、レストラン、ミュージアムの3つのゾーンで成り立っています。マーケットホールは立山連邦の景観が一望できるように、ガラス張りになっています。もちろん、レストランゾーンでは新鮮なほたるいかが頂けます。
ミュージアムゾーンではほたるいかが発光している瞬間を間近で見ることができるんですよ。波の動きなどの刺激を受けて発光するそうです。発光する姿はとてもイカとは思えないほど。とても綺麗です。
こちらはの施設は、山の中にある立山駅とは反対に海のすぐ近くの富山地方鉄道本線・滑川駅の近くにある施設です。富山湾に面する滑川から魚津の沖合は、世界的にも有名なホタルイカの生息地。4月から5月にかけての夜明け前、産卵のために深海から海上に上がってくる青白い光を放つ群れは、波間に幻想的な光景を作り出します。
■ 基本情報
- ・名称: ほたるいかミュージアム
- ・住所: 富山県滑川市中川原410番地
- ・アクセス: 滑川駅から徒歩で8分
- ・営業時間: 9:00~17:00
- ・定休日: 公開:9:00~17:00
休業:・6月1日~3月19日の毎週火曜日(祝日の場合は翌日) - ・年末年始 ・1月 最終月曜日から3日間
- ・電話番号: 076-476-9300
- ・料金: 大人:(3月20日~5月31日) 800円/(6月1日~3月19日) 600円
- 子供:(3月20日~5月31日) 400円/(6月1日~3月19日) 300円
- ・参考サイトURL: http://www.jalan.net/kankou/spt_16206cc3300033680/
9.みくりが池
この上ない美しさを強調するみくりが池。まるで絵葉書から飛び出したような光景はあまりにも有名です。生い茂った緑に囲まれた青々とした湖と、その周りを北アルプスの山々が壮大に広がります。室堂平から歩いて10分ほどのところにあるので是非足を伸ばしてみて下さいね。みくりが池と名前はついているものの、実は北アルプスで最も有名な美しい火山湖でもあります。湖の周囲およそ630mで水深およそ15m。幻想的なみくりが池は立山観光の代表的な人気スポットにもなっています。
天気の良く風のない日には北アルプスの雄姿が湖面に映し出され、鏡を見ているような不思議な錯覚を覚えるようです。どこからともなく飛来する雷鳥にも心が癒されます。
みくりが池は、室堂平のバスターミナルから約500mくらいの場所にあり、「御厨」(みくり)と書いて「神の厨房」という意味を持っていました。春には完全に氷結しており、夏の登山シーズンでも結氷が見られるくらい冷たい水をたたえた火山湖です。また、この近くには、「みどりが池」、「血の池」といった同様の火山湖もあります。
■ 基本情報
- ・名称: みくりが池
- ・住所: 富山県中新川郡立山町芦峅寺字ブナ坂外11国有林
- ・アクセス: 立山駅/ケ-ブルカー/7分
- ・おススメの時期:7月から10月
- ・参考サイトURL:http://www.jalan.net/kankou/spt_16323ab2030004470/?screenId=OUW1701
10.立山室堂
立山室堂は国の指定文化財に認定されている風情のある山小屋です。それもそのはず。江戸時代にできた日本最古の山小屋で、なおかつ最も高い位置にある由緒ある山小屋でもあるのです。室堂にできる雪の壁「雪の大谷」へのアクセスポイントとして有名です。ここからの眺める北アルプスの山々はまだまだ雪が残っています。自然の緑と残雪の白、そして空の青が美しいコントラストを築き上げています。足と止めてしばらくの間眺めていたい・・・そんな気持ちになります。
立山は見所がたくさんありますが、室堂は見逃せないスポットです。カラフルな高山植物もたくさん咲いています。空気も澄んでいるので気持ちもシャキッっとしてきますよ。
今は江戸時代の建物に隣接して新たな室堂山荘ができており、室堂小屋の建物は大規模な復元修理の後、貴重な歴史的建造物として保存されています。加賀藩の援助で18世紀に建てられたもので、内部は有料で一般公開されています。また、ここには室堂山荘の他にも宿泊施設があり、登山の基地となっています。
■ 基本情報
- ・名称: 立山室堂
- ・住所: 富山県中新川郡立山町芦峅寺字ブナ坂外11国有林
- ・アクセス: 立山駅/ケーブルカー/7分/
- ・電話番号:076-463-1228
- ・オススメの時期: 5月~10月
- ・開館:4月16日~11月24日
- ・参考サイトURL: http://www.jalan.net/kankou/spt_16323ae2180022020/?screenId=OUW1701
立山駅基本情報
■ 基本情報
- ・名称:立山駅
- ・住所:富山県中新川郡立山町
- ・営業時間:7:30~18:30【4/1~11/30】 7:30~17:30【12/1~3/31】
- ・電話番号:076-481-1145
- ・公式サイトURL:http://www.alpen-route.com/facilities/station/station01.html
立山駅は周りを大自然に囲まれた最高のロケーションにある駅です。この駅から日本が誇る美しい渓谷や滝などの絶景ポイントへと向かいます。車を使わない電車の旅は、日頃の忙しさを忘れさせてくれる癒しのひと時になってくれはず。時間を作って、大切な人と一緒に出掛けてみませんか?