超過酷！城主を賭けた雪上障害物レース「のっとれ！松代城」に参加して豪華賞品をゲットしよう！

なんだなんだ、この異様な光景は？ウェディングドレス姿の女性が走る後ろから、青いヘルメットの男性がおっています。さらにその後ろには、ヘンなネットにしがみついてよじ登る一群が．．．？

これは新潟の一大イベント「越後まつだい冬の陣　のっとれ！松代城」のワンシーンです。なにがなんだかわかりませんが、とにかくおもしろそうです！

１．「越後まつだい冬の陣　のっとれ！松代城」ってどんなイベント？

新潟の冬の風物詩「越後まつだい冬の陣」は、雪イベントの華ですね。今年は２０１５年の３月１４日、１５日の２日にわたっておこなわれます。なかでも「のっとれ！松代城」は、雪道に設けられた約１０か所の障害物をクリアしながら、約３キロの雪上を走るというものです。

雪の山頂には松代城がつくられて、先着順で超豪華な景品がいただけるというステキなイベント。ただし、３キロの距離＋標高差が約２００メートルもあり、それぞれの障害物もハンパでない難関。例年大勢が泣きながらゴールを目指すという、過酷な雪上レースなのです。下の写真は、勇壮な出陣式。いざいざ！

２．過酷？楽勝？「越後まつだい冬の陣　のっとれ！松代城」のコースはこんな感じ！

グネグネ曲がるコースを見ていただくと、あちこちにさりげなく「第一チェックポイント」だの、「騎馬止め破り」だのという剣呑な文字が見えますね。しかも「給水所」？。雪上とはいえ、たかだか３キロのコースに給水所が必要なの？と思われそうですが、まあ、いりますねえ。それくらい、過酷なコースなんです。

イメージとしては、テレビ番組で人気の「サスケ」が深い雪＆雪道に移動したと思っていただければまちがいありません。スタッフによれば「毎年ケガ人が出てるので注意して」とのこと。なにしろ、大人の身長ほどもある雪の壁を乗り越えるのに、防備はヘルメットのみ。そのへんのRPGよりも厳しいです！

過酷さ　その１.　全長3.5キロには、山あり、障害物あり、そして山あり

「のっとれ！松代城」は速さを競うシンプルな雪上レース。まず参加者の動きをはばむのは、深い雪です。足をとられ、たいていの人は走るどころではなくなります。そして、障害物と障害物のあいだはけっこうな距離があり、参加者の疲れは倍増。つらく、冷たく、長い山道がゴールまで延々と続くのです。

参加者にはヘルメットとゼッケンが渡されます。青いヘルメットは男性、オレンジのヘルメットが女性です。最初のスタートから飛ばせる人は飛ばしていきますが、最後まで走りきれる人はこの１年間そうとうな練習を積んできた猛者でしょう。素人はけがをしないように完走をめざすのがいちばんです。

仮装目的で参加している人も多いのですが（下の写真には、「殿」がいますね！）、イロモノで笑いが取れるのは最初のうちだけ。途中からは全員がそれどころじゃなくなります。

過酷さ　その2.　障害物がハンパない

レースが始まって最初にぶつかるのが雪の壁ごえ。これは大人の背丈ほどもあり、１人では上がりきれません。上にいる人に助けてもらうことになります。「のっとれ！松代城」ではこのように、見ず知らずの参加者同士がごく自然に助け合う光景がよく見られます。そうでもしなきゃ、ゴールまで行けない！

それから「騎馬止め破り」です。雪上にはられたネットをよじ登っていきます。誰もいない状態で見るとそれほどの高さがないようですが、体感的にはかなりの高さがあります。登り切った後、わずか３０センチくらいの幅を乗り越えます。これがもう、ハンパなく怖い。大勢がネットに張り付いているので揺れますよ。

過酷さその3.　雪国育ち以外にはハンデをくれ！（笑）

障害物の中には「お堀越え」のように女性に優しいものもあります。そりを舟にみたてて、そりを手で掻いて進む。このへんは、得意なひとはスピードアップをねらえそうですね。ところで「のっとれ！松代城」レースでびっくりするのは、地元のおじいちゃん・おばあちゃんの驚異的な速さです。

地元婦人会の団体さんや、７０歳を超えていると思われる人たちがすいすいと進んでいきます。さすがだ、雪国育ちは強いですね。そして「トリデ登り」。ここは、おうちの２階くらいの高さがあります。レースが終わると、下の写真右側がながーいスロープになり、こどもの滑り台に大変身です。

過酷さ　その4.　まだ終わりじゃない、心臓破りの坂が待っています

城取り橋をわたり、2つめの給水所が終わったあたりには、雪上レースと全然関係ない障害物もあります。タイヤすべりですね。ここまできたら、距離はあとわずかなのですが、気が抜けないのが「のっとれ！松代城」の恐ろしいところ。この後に「石垣登り」と名付けられた心臓破りの坂が待ちかまえています。

この雪上レースには、体力勝負の若手、大学トライアスロン部なども参加しています。が、もうこのあたりまでくると「走る」というよりは、よろよろ歩き続けるという感じです。もう、ゴールの松代城が見えているんですけどね。「のっとる」どころではありません。なんとか最後まで行きたい一心です。


  ちなみに「のっとれ！松代城」のレースは、その年の積雪状況などで変更があります。雪が少ない年は障害物が減るようですが、今年はすで十分すぎるほど降っていますので、何の心配もいりません！すべての障害物がお待ちしているはずですよ。よかったですね！（笑）。

３．「越後まつだい冬の陣　のっとれ！松代城」は見どころもいっぱい 

２日間にわたっておこなわれる「越後まつだい冬の陣」。雪上レース以外にもたくさんのお楽しみがあります。レース部門も含めてご紹介しましょう。まずは、オープニング（上の写真）から華やかに。どんなに寒くても、にぎやかに「よさこい」で始まります。

1.「のっとれ！松代城」は超豪華賞品！

超過酷な雪上レース「のっとれ！松代城」は、日本全国から４００人の参加者をつのります。参加費がかかる有料レースなのですが（２０１５年は１人￥4000）、毎年大人気で応募者多数のため抽選で人数を絞りこみます。なぜこんなに、人気があるのか？だって、商品が超豪華なんですもの！

雪上レーストップで松代城に入場すると、「松代産魚沼コシヒカリ（一石）」がさずけられます。１石は、だいたい１５０キロ相当です。これだけで、参加費なんて吹っ飛んじゃいますね。トップ走者は１年間、松代城主として任命されます。男子は１０位まで、世田谷賞・八王子賞など豪華賞品があります。

女子１位にはコシヒカリ６０キロが、５位までにそばセットなどの商品があります。運でも勝負ができ、完走者のうち抽選で、ハワイ遠島の刑（5名）、釜茹での刑（芝峠雲海（上の写真　絶景露天風呂の宿です）宿泊券）や酒責の刑、再陣の刑、再城の刑などの特典がありますよ。

2.仮装パフォーマンスにも、商品があります

「のっとれ！松代城」には、仮装をしている参加者が多いですね。これは、仮装参加者のみがレース前の「ステージパフォーマンス」ができるからです。事前申し込み時に、どういう仮装をするかなどを記載してあり、それぞれの一発芸をステージ上で披露します。

おもわず笑ってしまうマヌケな仮装もたくさんあり、過酷な雪上レースに笑いをそえます。レース前のステージパフォーマンスで爆笑され、その後のレース結果にかかわったひとも少なくありません（笑）。

3.ちびっこは、キッズパークで♪

「越後　冬の陣」には、過酷な雪上レース以外にもチビッ子イベントもあります。子供達のために、キッズパークが作られ、ふわふわ人形が登場します。ふわふわの中で飛んだり跳ねたり。今年はこんなふわふわ人形が来るのか、まだ秘密です。

ほかにも甘酒が無料で配られたり、「鉄砲訓練所」（大人も子供も大好きな射的ゲームです）があったりと盛りだくさん。そのうえ今年はＢＳＮラジオの特別公開録音（12：50～14：10）もおこなわれ、ゲストにはなんと、アニソンキング「アニキ」水木一郎さんと、葉月みなみさんが来る予定です。これは見逃せませんね、ゼェェェェェット！（すいません、「アニキ」の持ちネタです（笑））。

4.前夜祭も大盛り上がり

「のっとれ！松代城」レースは、イベントに２日目におこなわれます。１日目の夜がいわば、前夜祭ですね。メインの広場には雪上みこしが出てにぎやかです。こちらは市内在住または勤務する人がチームを作り、それぞれ個性的なみこしを作っています。

ひとつずつが独創的で、アラ還チームがのんびり来るかと思えば、雪の夜にふんどしだけで練りあるくチームがあったりと、すでに異様な盛り上がりっぷりです。祭りの熱気は、夜でも最高潮ですね。

5.即席城下町が、おいしい！

イベントの２日間とも、こんなふうに地元の人による「即席城下町」ができます。寒い時にはこれがなにより！とはいえ、この城下町のなかには売り物が終わり次第、さっさと撤収してしまう店もあるとか（笑　未確認情報です）。なにはともあれ、まつだい城をのっとる前にすばやく利用するのが、得策です。

まつだいと、市内の味が大集合している城下町です。店は全部で約３０店。食べ物だけでなく、おみやげも買えますので、まずはのぞいてみましょう。営業時間は３月１４日（土）が12:00～20:30、３日１５日（日）が9:30～15:00の予定です。

４．参加したいでしょ？今すぐ申し込みを！

さて、この面白すぎる北国のイベントに、ぜひとも参加したくなったでしょう？
ここで大事なことを申し上げますが「のっとれ！松代城」レースは、当日申し込みができません。きまった期間内に、メールか郵送、FAXで事前申し込みをしておかなくてはいけないのです。

参加条件は「出身国を問わず元服年齢（高校生以上）の身体屈強な男女で、申込時に誓約書・本要項の内容に同意できる者」となっています。参加料は、参加者１名につき ４，０００円 。参加料支払後に出場を取り消しても、返還されません。

平成２７年の参加申込期間は「平成２６年１２月１９日～平成２７年２月２０日（必着）です。方法はEメール、郵送、FAXです。ただし申し込みが５００名に達した場合は、その時点で受付終了になりますので、早めに申し込みましょう。

すべての申し込みおよび問い合わせは、越後松代幕府本陣（越後まつだい冬の陣実行委員会事務局）まで。記事最後の基本情報でご確認ください。こんな重機で、気合の入ったコースを作ってお待ちしております！

5．「のっとれ！松代城」レースに参加した、見てきた人はこんな風に言っています♪

事前説明の会場には４００人分のヘルメットとゼッケン、軍手などが用意されています。壮観ですね。

５．超過酷雪上レース「のっとれ！松代城」は、ここでやりますよ♪