ミシュランでも三ツ星を獲得した日本三景のひとつ松島。数ある景勝地の中でも、瑞巌寺に隣接する「円通院(えんつういん)」は趣深い枯山水の庭園で知られています。とりわけ空気の澄み渡った秋の宵、燃えるように紅葉した庭園の木々がライトアップされ、まばゆい光に浮き上がる様は格別です。
ライトアップされ静寂の中に優雅な時間が流れる夜
JR松島海岸駅から5分ほど歩くと、伊達政宗の孫・光宗の霊廟(れいびょう)として開かれた円通院があります。静寂に包まれた境内には、松島の海や仏の棲む浄土の山の情景を表現した枯山水の庭園が広がり、その奥には国の重要文化財の「三慧殿(さんけいでん)」がひっそりたたずんでいます。
新緑の春、バラが咲き誇る初夏、四季折々に見応えのある円通院ですが、秋の夜長、冴えた冷気がたちこめる闇の中に、赤や黄色の紅葉がライトアップされた風景は、ことのほか幻想的。
池の水面に映り込む木々や竹林、足元を照らす無数の光に導びかれて散策していると、まるで別世界に迷いこんだよう。期間中は毎日ライブイベントが行われています。日によって出演者が変わるので詳細はホームページで要チェック。
数珠作り体験の寺として人気を集めています
寄棟造、かやぶきの本堂
円通院を訪れるなら、紅葉観賞だけでなくオリジナルの数珠作り体験がおすすめです。 江戸の藩邸から移築されたという歴史ある本堂では、通年で数珠作り(1000円~、天然石は3000円~)が体験できます。
赤や青、白や緑など色とりどりに、光沢や質感も多彩に揃う玉の中から、好みのものを選び出しオリジナルの数珠を作ります。ガラスやプラスチック素材も用意されていますが、天然石で作る場合は石の選び方に表れる、その人の心の状態や煩悩を解説してもらうことができます。
選んだ天然石によって、今の自分の心の状態が分かるのだそう
円通院から足を伸ばして、夜の松島の紅葉スポットを巡ってみよう
ろうそくの明かりが揺らめく円通院の参道、夜間拝観料500円、小・中学生200円
円通院で見逃せないのが「三慧殿」の扉のバラの絵柄。他にもハートやスぺードなどのトランプ柄もあって、とても1647(正保4)年に建てられた寺院とは思えないポップでおしゃれなデザインです。これらは伊達政宗の命をうけてヨーロッパへ渡った支倉常長が持ち帰ったものと伝えられています。眺めていると、ヨーロッパの美にふれた当時の人々のわくわく感がそのまま伝わってくるようです。
山門のすぐ左には、縁結びのご利益がある縁結び観音像が立っています。周囲にずらりと並ぶのは1体500円の縁結びこけし。願い事や名前を書いて奉納し、良縁を祈りましょう。 さまざまな見どころのある円通院。紅葉が美しいこの季節は、できるならば昼間と夜と両方訪れてみたいところです。松島・円通院紅葉ライトアップは、期間中の17:30から21:00まで。円通院を中心に、瑞巌寺(ずいがんじ)の仮参道や観瀾亭(かんらんてい)など、周辺の観光スポットもライトアップされるので、合わせて巡ってみてください。紅葉で赤や黄色に染まる松島の奥深い魅力が堪能できますよ。
■ 基本情報MAP
- ・名称: 円通院「松島紅葉ライトアップ2015」(えんつういんまつしまこうようライトアップ2015)
- ・住所: 宮城県 松島町松島町内67
- ・営業時間: 17:30~21:00(円通院開園時間は4~11月は8:30~17:00、12~3月は9:00~16:00)
- ・定休日: 無休
- ・電話番号: 022-354-3206
- ・開催期間:2015年10月24日 (土) ~ 2015年11月23日 (月)
- ・公式サイトURL: http://www.entuuin.or.jp/
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