国立競技場の座席はどうなっている？イベント毎に七変化する観客席まとめ。

国立競技場の座席はシーンごとにガラリと変化してました！新国立競技場（仮称）への改修のため、2014年5月に惜しまれつつ閉鎖されましたが、かつてはサッカーの聖地であり、スターミュージシャン達が盛り上げたライブステージであり、各種様々なイベントが開催され、たくさんの人々で賑わっていました。広い会場だからこそ、用途によって観客席の構成も違っていたようです。今回はコンサートの演出までわかっちゃうかもしれない、こちらについて細かく見ていきましょう。

１．国立競技場とは?

国立競技場とはどのような施設なのでしょうか。

東京オリンピック会場としてきっかけ

みなさんご存知のとおり、国立競技場は1964年の東京オリンピックの競技会場として建設されました。メインスタジアムである国立霞ヶ丘陸上競技場では、陸上やサッカー、馬術、代々木会場（国立代々木競技場）では、水泳、バスケットボールの熱戦がそれぞれ繰り広げられました。

各種競技大会の決勝戦の場として使用されることも数多く、競技者にとっては”聖地”として憧れの場となっています。

厳しい基準をクリアしたアーティストに限りコンサートで使用可能

実はここ、アーティストや音楽ファンにとっても憧れの場なんです。サッカーだけでなく、コンサート会場としても使用可能。ただ、天然芝の保護、近隣住人への配慮など、厳しい基準があることから毎年2～3組だけなら行ってもいいよという条件付き。始めの頃は年間1組のみだったそうです。

初めて単独公演したのが2005年の国民的アイドルグループSMAP。他、DREAMS COME TRUE、嵐、L’Arc〜en〜Ciel、ももいろクローバーZ、AKB48、ポールマッカートニー(全公演中止）。そして、2014年、国立競技場最後の音楽イベントとして、「SAYONARA 国立競技場 FINAL WEEK JAPAN NIGHT」を2日間開催。ゆず、いきものがかり、スキマスイッチなど13組のアーティストが出演しました。

サッカーの聖地

毎年１月１日に開催される「天皇杯全日本サッカー選手権」の決勝、高校サッカーの最高峰「全国高等学校サッカー選手権大会」では開幕戦と準決勝、決勝の舞台として使用されたサッカーの聖地・国立競技場。数々の名勝負を生み出してきました。

2．会場の座席はどうなっているの？

コンサートがほとんど行われないため、他のスタジアム級の会場のように、ステージの場所についてデフォルト配置を推定するほど多くの事例がありません。過去の例を見ると、2005年から2012年までの８年分の公演のうち、会場を縦長に使用したのは２回（SMAP）、横長に使用したのは６回（ドリカム1回・嵐4回・ラルク1回）です。過去の会場座席図を見ていきましょう。

国立競技場の座席を簡単にまとめてみると
・特に決まった席指定はありません。
・過去の例を参考にします。
・横長での使用のほうが一般的　縦長使用⇒SMAP　横長使用⇒ドリカム・嵐・ラルク

◎アリーナ席とスタンド席
ところで、各アーティストの座席図を見ていく前に、コンサートの座席でよく聞くアリーナ席、スタンド席についてご説明をしたいと思います。

【アリーナ席】
段差がないため、後方ではステージは全く見えないことも考えられます。そしてあくまでも席の下は、芝の上にシートや板を敷いて座席を作っているので、芝の保護のために水以外の飲食は厳禁である場合が多いです。マナーが悪い人たちによってライヴで使えなくなることがないよう気をつけましょう。

【スタンド席】
その名の通り、座席のあるスタンドにある席。会場を横に使う場合、ステージはメインスタンド側に作られるのが一般的です。北、南といった方角や、千駄ヶ谷門、青山門、代々木門といった門の名前で表します。

嵐のコンサートの座席詳細

横長使用の嵐。例年、嵐コンサートのメインステージはメインスタンドの前辺り（3通路～6通路）になります。バックステージはバックスタンドの前辺り（18通路～21通路）になります。座席や花道の配置については、毎年変更されるようですが、例年、アリーナ席のAブロックがメインステージ前の座席というかたちになります。

「ARASHI 10-11 TOUR “Scene”君と僕の見ている風景」の座席表このようなステージ構成になっています。Aブロックがメインステージ前の座席になっています。メインステージから花道が3本。一部のブロックを囲むような感じが特徴的。

 DREAMS COME TRUE「地上最強の移動遊園地　DREAMS COME TRUE　WONDERLAND 2007」

DREAMS COME TRUEの公演も横長使用。メインスタンド側にステージが設置され、会場は横長に使われていました。

ポールマッカートニーの来日公演2014 座席表 国立競技場

体調不良により、幻の国立競技場公演となったポールマッカートニーの座席表。

ももいろクローバーZ ももクロ春の一大事2014 国立競技場

横長使用。メインステージから伸びる花道。Aブロックがメインステージ前の座席になっています。中央にサブステージがあります。

AKB48初の単独国立競技場2014

AKB48も横長ですね。ももクロと同じく中央にサブステージ。そこから花道が四方に伸びています。

キリンチャレンジカップ2009 ～ALL FOR 2010！

サッカーの試合にはもちろん、アリーナ席はありませんよね！ホームが北側、アウェイが南側になります。座席はカテゴリー1～４まで。カテゴリー４は自由席。プレミアムシート、ファミリーシートあり。

3．国立競技場についてのアクセス及び詳細

国立競技場についてのアクセス及び詳細情報です。

公共交通機関の場合

最寄り駅は都営大江戸線国立競技場前駅。国立競技場前駅から出ると千駄ヶ谷門の目の前なので、迷うことはないと思われます。JR千駄ヶ谷駅からでも、アクセスは可能。通常時なら徒歩3分程度ですが、イベント時は歩道を何万人もの人が通行することになるので、覚悟が必要。

車の場合

会場内には駐車場はありません。近隣の有料駐車場を利用してください。最寄りのICは首都高速４号線「外苑出口」の利用が便利です。

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国立競技場の座席表を色々見てきましたが、いかがでしたでしょうか？最近のコンサートでは、横長に使われていることが多いようでした。アーティストをより近くに感じられるように、花道が縦横断していることからかもしれませんね。構成によって観客動員数が変化したり、見え方やステージ装飾の独自性が違ってくるかと思います。今では入ることはかないませんが、表を見比べながら「このミュージシャンとアイドルは同じタイプだ！」と妄想してみるのも楽しいかもしれません。過去の栄光を懐かしみつつ、オリンピックに向けて新しく改築されるスポーツの聖地に、期待しましょう！