愛知県のほぼ中央に位置する岡崎市は、豊田市と並んで西三河の代表都市。徳川家康公誕生の地としても知られていますね。今回は岡崎市内の神社の中から厄除けをはじめ、合格祈願や安産祈願などにご利益がある神社を紹介します。
岡崎城から約2.5キロほど北へ向かったところに伊賀八幡宮はあります。文明2年(1470年)に徳川家の祖先 松平親忠(ちかただ)が、松平家の子孫繁栄や武運長久を祈り氏神として創建しました。戦国の乱世を統一した徳川家康が誕生したのは、伊賀八幡宮が創建されてから73年後のことです。
権現造りで流造りの本殿は、征夷大将軍となった徳川家康が慶長16年(1611年)に造営したものです。また3代将軍 徳川家光が、ご祭神の1柱に東照大権現(徳川家康)を加え社殿を拡張。境内には朱と金が煌びやかな建物が多くあります。随神様が安置されている随神門は、愛知県内では伊賀八幡宮だけなんですよ。
戦国の覇者・徳川家の祖先と徳川家康が祀られていることから、「開運の勝ち神さま」として信仰されている伊賀八幡宮。必勝祈願や合格祈願をはじめ、商売繁盛や仕事始めなど様々な祈願ができると人気です。
ご祭神は東照大権現 徳川家康のほか、徳川四天王の1人 本多忠勝と天神地祇(てんじんちぎ)や護国英霊がお祀りされています。参拝すると勝者のパワーが感じ取れるかもしれませんね。
2016年は岡崎市制が施行されて100周年。この奉祝記念事業として7月3日(日)に稚児行列が行われるそうです。子どもの無病息災を願う稚児行列。機会があれば、ぜひご覧くださいね。
極彩色で華麗な社殿は国の重要文化財に指定されています。
この六所神社では、母子ともに無事の出産をお祈りする安産祈願を受けることができます。犬はお産が軽いと言われ、安産祈願は昔から妊娠5ヶ月目の戌の日に行われています。無事に出産した後は初宮詣でを、さらに七五三詣で、そして厄除けと人生の節目節目に六所神社へ参拝される方が多いようですよ。
境内では春の桜並木、秋は紅葉狩り、冬には時折雪景色も楽しめます。名鉄線の東岡崎駅から近いので、岡崎観光の際に、気軽に立ち寄れそうですね。
岩津天満宮は岡崎市の北部にある丘陵地帯の端にあります。ご祭神は「学問の神様」として知られる菅原道真公で、「岩津天神」とも呼ばれています。境内には鳥居脇の神橋梅園と東山梅園があり、全山で約400本の梅が、開花時には甘い香りで参拝客を迎えてくれます。
学問の神様をお祀りしている岩津天満宮では、受験シーズンともなると受験生やその家族たちで賑わいます。受験合格祈祷や学業上達祈祷に霊験あらたかと言われ、境内に何ヶ所かある願掛け撫で牛も大人気。お守りとして授与もされていますよ。なお、毎月25日には合格祈願の特別祈祷をしています。
境内で密かに人気なのが厄割り石です。これは「かわらけ」と呼ばれる素焼きの小さなお皿に願いを込めて、厄割り石めがけて思いっきり投げつけ、かわらけを割って厄を払うという風習です。嫌なことがあった時などに、思いっきり物を割ると気分がすっきりするもの。断ち切りたい事柄がある時におススメです。
武運の神様として崇敬を集めている八幡様をお祀りしていることから、上地八幡宮は勝運にご利益があると言われています。
参道をJR東海道線が横切って走っているので、一の鳥居をくぐり踏切を渡ってから拝殿へ。この珍しい光景に思わず撮影する方もいるようです。
珍しいと言えば、拝殿前に植えられている鬱金桜(うこんさくら)の花の色も珍しいことで評判です。この桜は薄黄緑色の花をつける品種で、毎年、4月上旬から中旬にかけて咲きます。開花期間中は桜まつりが行われ夜間ライトアップもされるので、機会があればぜひどうぞ♪ 間接照明のもと、幽玄で幻想的な夜桜をお楽しみくださいね。
年間を通じて例大祭も多く執り行われている上地八幡宮。 勝運のほかに防火や交通安全などにもご利益があるようです。
日本三大東照宮の1つに数えられることもある滝山東照宮は、東名高速道路と新東名高速道路に挟まれた岡崎市北部の山中にあります。江戸時代の初期に3代将軍 家光が岡崎城の近くに東照宮を分霊したいと考え、この地にある滝山寺を選びました。その後、明治維新後の神仏分離の際に滝山寺から独立しました。
昭和28年(1953年)11月には本殿などが国の重要文化財の指定を受け、昭和44年(1969年)から社殿の復元・大修理が行われました。拝殿の軒瓦や賽銭箱などに三つ葉葵の紋が入っているのを確認できるでしょう。
滝山東照宮の隣には奈良時代に創建されたと伝えられている瀧山寺があります。寺宝の運慶・湛慶作の三尊像(梵天・帝釈天・聖観音)は国の重要文化財に指定されています。滝山東照宮参拝の折には、こちらへもどうぞ。
土呂八幡宮は神社ですが境内に大仏殿があります。安置されているのは鎌倉時代に造られた言われる、木造の阿弥陀如来坐像。高さが約1.44メートルの小振りな大仏様ですが「土呂の大仏さん」として親しまれています。優しい姿をした大仏様ですよ。
上地八幡宮からはほぼ真西へ約300メートルほどのところにあるので、散歩しながら両方の八幡宮に参拝できそうですね。
岡崎市内にはほかにも多くの神社があり、中には徳川家康ゆかりの神社も。平成28年(2016年)に市制施行100周年を迎える岡崎市で、関連イベントの見学とともに神社への参拝はいかがでしょうか。
素材提供:トリップアドバイザー
1 . 伊賀八幡宮
権現造りで流造りの本殿は、征夷大将軍となった徳川家康が慶長16年(1611年)に造営したものです。また3代将軍 徳川家光が、ご祭神の1柱に東照大権現(徳川家康)を加え社殿を拡張。境内には朱と金が煌びやかな建物が多くあります。随神様が安置されている随神門は、愛知県内では伊賀八幡宮だけなんですよ。
戦国の覇者・徳川家の祖先と徳川家康が祀られていることから、「開運の勝ち神さま」として信仰されている伊賀八幡宮。必勝祈願や合格祈願をはじめ、商売繁盛や仕事始めなど様々な祈願ができると人気です。
■ 基本情報
- ・名称:伊賀八幡宮
- ・住所:愛知県岡崎市伊賀町字東郷中86
- ・アクセス:【電車・バス】名鉄 東岡崎駅より幹線バス乗車、7つ目の「八幡社前」バス停下車、徒歩すぐ
- 【自動車】東名高速道路 岡崎I.Cから約15分
- ・開門時間:9:00 ~ 16:30
- ・定休日:年中無休
- ・電話番号:0564-26-2789
- ・駐車場 : あり
- ・料金:境内自由
- ・公式サイトURL:http://www.igahachimanguu.com/
2 . 龍城(たつき)神社
「東照宮」の1つ龍城神社は、岡崎城天守閣のすぐ隣に鎮座しています。岡崎城築城の際に龍神が現れ、城内の井戸から水を噴出し昇天したと伝えられ、それ以降、龍神を天守に祀り城の名前を「龍ヶ城」、井戸の名前は「龍の井」と称したことから、この名前がつけられたようです。ご祭神は東照大権現 徳川家康のほか、徳川四天王の1人 本多忠勝と天神地祇(てんじんちぎ)や護国英霊がお祀りされています。参拝すると勝者のパワーが感じ取れるかもしれませんね。
2016年は岡崎市制が施行されて100周年。この奉祝記念事業として7月3日(日)に稚児行列が行われるそうです。子どもの無病息災を願う稚児行列。機会があれば、ぜひご覧くださいね。
■ 基本情報
- ・名称:龍城神社
- ・住所:愛知県岡崎市康生町561 岡崎公園内
- ・アクセス:【電車】名鉄 東岡崎駅から徒歩約15分
- 【自動車】東名高速道路 岡崎I.Cより約10分
- ・ご祈祷受付時間:9:00 ~ 16:30
- ・定休日:年中無休
- ・電話番号:0564-21-5517
- ・駐車場 : あり(有料)
- ・料金:境内自由
- ・公式サイトURL:http://home1.catvmics.ne.jp/~tatuki/
3 . 六所神社
岡崎市内で安産・子育てにご利益がある神社といえば、ここ六所神社を思い浮かべる方が多いでしょう。六所神社は徳川家康の産土神(うぶすながみ)。以来、江戸時代には幕府の篤い保護を受け、3代将軍 家光の時代には、本殿・幣殿・拝殿を連結した権現造りの社殿が造営されました。極彩色で華麗な社殿は国の重要文化財に指定されています。
この六所神社では、母子ともに無事の出産をお祈りする安産祈願を受けることができます。犬はお産が軽いと言われ、安産祈願は昔から妊娠5ヶ月目の戌の日に行われています。無事に出産した後は初宮詣でを、さらに七五三詣で、そして厄除けと人生の節目節目に六所神社へ参拝される方が多いようですよ。
境内では春の桜並木、秋は紅葉狩り、冬には時折雪景色も楽しめます。名鉄線の東岡崎駅から近いので、岡崎観光の際に、気軽に立ち寄れそうですね。
■ 基本情報
- ・名称:六所神社
- ・住所:愛知県岡崎市明大町字耳取44
- ・アクセス:【電車】名鉄 東岡崎駅下車後、徒歩約2分
- 【自動車】東名高速道路 岡崎I.Cから約10分
- ・営業時間:9:00 ~ 17:00
- ・定休日:年中無休
- ・電話番号:0564-51-2930
- ・駐車場 : あり
- ・料金:境内自由
- ・公式サイトURL:http://rokushojinja.com/
4 . 岩津(いわづ)天満宮
岩津天満宮は岡崎市の北部にある丘陵地帯の端にあります。ご祭神は「学問の神様」として知られる菅原道真公で、「岩津天神」とも呼ばれています。境内には鳥居脇の神橋梅園と東山梅園があり、全山で約400本の梅が、開花時には甘い香りで参拝客を迎えてくれます。
学問の神様をお祀りしている岩津天満宮では、受験シーズンともなると受験生やその家族たちで賑わいます。受験合格祈祷や学業上達祈祷に霊験あらたかと言われ、境内に何ヶ所かある願掛け撫で牛も大人気。お守りとして授与もされていますよ。なお、毎月25日には合格祈願の特別祈祷をしています。
境内で密かに人気なのが厄割り石です。これは「かわらけ」と呼ばれる素焼きの小さなお皿に願いを込めて、厄割り石めがけて思いっきり投げつけ、かわらけを割って厄を払うという風習です。嫌なことがあった時などに、思いっきり物を割ると気分がすっきりするもの。断ち切りたい事柄がある時におススメです。
■ 基本情報
- ・名称:岩津天満宮
- ・住所:愛知県岡崎市岩津町字東山53
- ・アクセス:【電車・バス】名鉄 東岡崎駅から名鉄バスに乗換え「岩津天神口」バス停下車後、徒歩約10分
- ・受付時間:お守り…8:00 ~ 17:30 / ご祈祷…9:00 ~ 17:00
- ・定休日:年中無休
- ・電話番号:0564-45-2525
- ・料金:境内自由
- ・公式サイトURL:http://www.iwazutenjin.or.jp/
5 . 上地(うえじ)八幡宮
上地八幡宮は鎌倉時代初期に創建された由緒ある神社です。元々は八幡様をお祀りしている小さな祠でしたが、源頼朝の弟 範頼が平家討伐に向かう途中に勝利祈願をし、見事打倒平家を成し遂げたために社殿を造営したのが始まりです。武運の神様として崇敬を集めている八幡様をお祀りしていることから、上地八幡宮は勝運にご利益があると言われています。
参道をJR東海道線が横切って走っているので、一の鳥居をくぐり踏切を渡ってから拝殿へ。この珍しい光景に思わず撮影する方もいるようです。
珍しいと言えば、拝殿前に植えられている鬱金桜(うこんさくら)の花の色も珍しいことで評判です。この桜は薄黄緑色の花をつける品種で、毎年、4月上旬から中旬にかけて咲きます。開花期間中は桜まつりが行われ夜間ライトアップもされるので、機会があればぜひどうぞ♪ 間接照明のもと、幽玄で幻想的な夜桜をお楽しみくださいね。
年間を通じて例大祭も多く執り行われている上地八幡宮。 勝運のほかに防火や交通安全などにもご利益があるようです。
■ 基本情報
- ・名称:上地八幡宮
- ・住所:愛知県岡崎市上地町字宮脇48
- ・アクセス:【電車・バス】名鉄 東岡崎駅から名鉄バス乗換え「願成寺前」バス停下車後、徒歩すぐ
- ・受付時間:9:00 ~ 16:00
- ・定休日:年中無休
- ・電話番号:0564-51-9127
- ・料金:境内自由
- ・公式サイトURL:http://ueji80000.com/index.html
6 . 滝山(たきさん)東照宮
日本三大東照宮の1つに数えられることもある滝山東照宮は、東名高速道路と新東名高速道路に挟まれた岡崎市北部の山中にあります。江戸時代の初期に3代将軍 家光が岡崎城の近くに東照宮を分霊したいと考え、この地にある滝山寺を選びました。その後、明治維新後の神仏分離の際に滝山寺から独立しました。
昭和28年(1953年)11月には本殿などが国の重要文化財の指定を受け、昭和44年(1969年)から社殿の復元・大修理が行われました。拝殿の軒瓦や賽銭箱などに三つ葉葵の紋が入っているのを確認できるでしょう。
滝山東照宮の隣には奈良時代に創建されたと伝えられている瀧山寺があります。寺宝の運慶・湛慶作の三尊像(梵天・帝釈天・聖観音)は国の重要文化財に指定されています。滝山東照宮参拝の折には、こちらへもどうぞ。
■ 基本情報
- ・名称:滝山東照宮
- ・住所:愛知県岡崎市滝町字山籠117
- ・アクセス:【電車・バス】名鉄 東岡崎駅から名鉄バスに乗換え「滝山寺下」バス停下車後、徒歩約3分
- 【自動車】東名高速道路「岡崎I.C.」下車約10分
- ・営業時間: –
- ・定休日: 年中無休
- ・電話番号:0564-46-2516
- ・料金: 境内無料 / 拝殿内…200円
- ・参考サイトURL: http://www.shibuyam.com/Toshogu/Zenkoku/Tyubu-takizan.html
7 . 土呂八幡宮
岡崎市南部の丘陵地帯の一隅にある土呂八幡宮は、奈良時代末期に創建されました。戦国乱世の三河一向一揆では本拠地の1つとなり焼失。その後、徳川家康が家臣に命じて再建されました。三間社勾欄付流造りの本殿は国の重要文化財に指定されています。土呂八幡宮は神社ですが境内に大仏殿があります。安置されているのは鎌倉時代に造られた言われる、木造の阿弥陀如来坐像。高さが約1.44メートルの小振りな大仏様ですが「土呂の大仏さん」として親しまれています。優しい姿をした大仏様ですよ。
上地八幡宮からはほぼ真西へ約300メートルほどのところにあるので、散歩しながら両方の八幡宮に参拝できそうですね。
■ 基本情報
- ・名称:土呂八幡宮
- ・住所:愛知県岡崎市福岡町南御坊山20
- ・アクセス:【電車・バス】名鉄 東岡崎駅から名鉄バスに乗換え、「福岡町」バス停下車後、徒歩約5分
- ・営業時間: 境内自由
- ・定休日:年中無休
- ・電話番号:0564-51-9607
- ・料金:境内自由
- ・参考サイトURL:http://alay.at.webry.info/200711/article_7.html
岡崎市内にはほかにも多くの神社があり、中には徳川家康ゆかりの神社も。平成28年(2016年)に市制施行100周年を迎える岡崎市で、関連イベントの見学とともに神社への参拝はいかがでしょうか。
素材提供:トリップアドバイザー