岐阜県の桜の名所を巡ろう！絶景スポット満載！

春と言えば桜の季節ですね。今年はどこに見に行こうかなぁと、悩んでいる方におすすめなのが岐阜県です！実は岐阜県には様々な桜の名所があるんですよ♪

岐阜県には名桜がいくつも存在しています。薄墨、臥龍、荘川などのビッグネームから、ひっそりとした佇まいのものまで様々。日本で古くから愛され続けているこの花は、待ちに待った春の訪れを知らせてくれるものでもありますね。膨らみ始めた蕾の愛らしさ、満開時の華やかさ、そしてはらはらと散ってゆく儚げな美しさと、少しずつその姿を変えながら見る人の目を楽しませています。今回は10選としましたが、このほかにも紹介しきれないほどたくさんの名所があるので、厳選して紹介します。

1.淡墨公園

薄墨桜は樹齢1,500余年。桜の花弁が咲きはじめたころは濃いめのピンク色、満開は真白、散りぎわは墨色に変化します。左右対称に広がったバランスのよさもみごとです。

これまでにも、大正初期の大雪や伊勢湾台風で枯死の危機にさらされましたが、そのたびに樹木医と村の人々の手厚い保護で乗り越えてきました。日本五大桜で、三大巨桜としても有名。

毎年シーズンになると国の天然記念物に指定されている薄墨桜の姿を見に、全国各地から観光客が足を運ぶという県下屈指の花見スポットです。ちなみに「日本さくら名所100選」にも選定されていますよ。

2.新境川堤

各務原市内を流れる、新境川の両岸に植えられたソメイヨシノです。各務原出身の歌舞伎役者「市川百十郎」が桜の苗木１２００本を寄贈したのが始まり。今では枝を大きくはり、川面に届くあたりは見ごたえがあります。

今では「百十郎桜」とよばれ、「日本桜の名所百選」に選ばれています。

 たびたび洪水を起こしていた境川に放水路を設け、昭和初期に新たに誕生したのがこの新境川です。その完成祝いにソメイヨシノが贈られたのだそう。第二次世界大戦の際にほとんどが伐採されてしまいましたが、戦後に再び植樹され現在に至ります。

3.船町公園・奥の細道むすびの地(大垣市)

大垣は水の都です。「大垣船町川湊」は国名勝指定を受けた観光地。石垣の川辺には燈台がともり、風情ある景色です。桜のシーズンは、川の両岸にこぼれる花弁を船の上から眺める「水の都おおがき舟下り」が大人気。夜などはまるで時代劇の世界です。

大垣市は松尾芭蕉が紀行作品「おくのほそ道」の旅を終えた場所なんですよ。JR大垣駅の東側に位置する愛宕神社から船町にある奥の細道むすびの地までの道のりは「水門川遊歩道四季の路」として遊歩道が設置されていますので、桜と共に楽しんでみてください。

4.大幢寺　臥龍桜

大幢寺(だいどうじ)のそばにある「臥龍桜」は、エドヒガンザクラの大樹です。樹齢は1,100年を超えると推定されます。淡墨桜、荘川桜と並んで、岐阜の三大巨桜です。

開花時期はちょっと遅めの、4月中旬から下旬。花弁は咲、き始めから満開まで濃いめのピンク色。そこから次第に色が薄まり、散りぎわはほとんど白になります。

こちらもまた国の天然記念物に指定されています。「臥龍桜」という名は龍が地に臥しているように見えることが由来だそう。もともとはもっと多くの木が並んでいたそうですが、台風被害により現在は２本のみとなっています。

5.日中友好庭園　岐阜公園内

岐阜市の金崋山のふもと、岐阜公園の中にある日中友好公園。ここは桜がおおくて、シーズンにはあたりが一面ピンクになります。

岐阜市と杭州市の友好都市10周年を記念して作られた庭園なので、桜のあいだに中国風の門や、杭州市の名所・西湖を模して作られた池などがあり、ちょっと変わった雰囲気の桜を楽しむことができます。

この公園から御手洗に鎮座する岐阜護國神社への道のりが桜に彩られてとても綺麗なんです。桜のみならず新緑や紅葉も非常に美しいと口コミでも評判のスポットで、1年を通して中国ならではの情緒を堪能することができますよ。 

6.相川水辺の桜(垂井町)

垂井町の桜の名所は、相川水辺公園です。ここでは桜から５月までの期間、相川水辺公園の空を鯉のぼりが泳ぎます。桜も見事ですが、伊吹山を背景にして、約350匹の鯉のぼりがはためく様子は、圧巻ですよ。

広い公園なので、お弁当を持ってのんびりお散歩したいですね。

川沿いに整然と並ぶ200本ものソメイヨシノが咲き乱れます。桜のトンネルがとっても綺麗で、穏やかに流れる相川とその上を悠々と泳ぐ鯉の姿はまさに日本らしい春の景色。眺めているだけで心が癒やされます。

7.霞間ケ渓公園

花と渓谷の調和が美しいことから、天然記念物に指定されている霞間ヶ渓の桜です。渓谷に桜がさくと、山に薄桃色の霞がかかったように見えるところから「霞間ヶ渓」と呼ばれています。

東海3県有数のサクラの名所で、「日本さくら名所100選」にも選定されています。どこから見ても、１００点満点の桜です。

天然記念物のみならず名勝にも指定されています。もともとこの辺りにはヤマザクラやエドヒガンザクラなどが自生していたそうですが、藩政時代から明治時代に植樹が盛んに行われ、現在では約2000本もの桜が並びます。 

8.曽根堤の桜並木(大垣市)

曽根堤は、しょうぶの花で有名な曽根城公園のすぐ隣にあります。堤防の両側に植えられた桜は１段ではなく、重ねて植えてるあるので、桜並木に厚みがあります。

時期によっては菜の花も咲きます。日本の春という感じですね。桜の開花時は、車両の通行止めがありますので、桜のトンネルをゆっくりあるけます。

頭上には桜のトンネル、足元には散った桜の花びらの絨毯と、辺り一体が淡い桜に彩られ幻想的な景色が 広がります。道の脇には黄色い菜の花も咲いており、ひっそりと佇む姿がとっても可愛らしいんですよ。

9.荘川桜（高山市）

岐阜県民にとっては、しんみりしてしまう「荘川桜」です。樹齢450年を超える(推定)アズマヒガンザクラで、満々と水をたたえる巨大なダム湖「御母衣湖(みぼろこ)」のほとりに並ぶ2本の老桜。もとはダムに沈んだ荘川村にありました。

昭和３５年に一大プロジェクトとして移植したところ、５０年たった今でも元気に花をつけています。

高さ約20m、幹囲約6mの立派な桜の古木で、岐阜県の天然記念物に指定されています。もともと、光輪寺という寺院の庭にあったそうですが、ダム建設により寺院が水没してしまうため、現在の場所に移植されたそう。

10.林陽寺（岐阜市）

岐阜市の曹洞宗　林陽寺境内にあるしだれ桜です。樹齢は約150年。岐阜市の保存樹にも指定されています。しだれ桜はそれだけで、なよやかな桜ですが、ライトアップされるとより一層妖艶な夜桜になります。

毎年3月第4日曜日には「しだれ桜コンサート」もありますよ。

 ちなみにこちらの寺院のは由緒は平安時代に遡ります。全国行脚中であった弘法大師が伊波乃西神社の南側に宇堂を建立したのがはじまりなのだそう。ピンク色のしだれ桜と真っ白なハクモクレンのコントラストは必見です。

11.水道山の桜

水道山は、金華山の南に位置する山です。山全体に桜の木があるため、春になると山がピンク色に染まります。その美しい光景は、市内の中心街からも見えるんだとか♪

金華山ドライブウェイ沿い一帯が桜で彩られるので、ドライブがてら桜を楽しむことができます。桜は約1万3千本ほどはえていると言われていますが、その本数から山の美しい光景が想像できますね。

12.岐阜公園長良川堤 

岐阜公園の長良川堤一帯には、１ｋｍに渡り様々な桜があります。その種類は、定番のソメイヨシノから山桜、エドヒガンなど約４００本ほどの数になります。

岐阜護国神社の境内にある鵜飼桜は、樹齢100年といわれるエドヒガンで、幹周り約2.5ｍ・樹高約8mもの立派な木になっています。長い歴史を感じさせるこの桜は、思わず息をのむほどのインパクトがありますよ！

13.城山公園

「森林浴の森百選」にも選ばれた城山公園は、市街地を一望できるロケーションにあります。丘陵地一帯には、約１，０００本のソメイヨシノがあります。桜と市街地の景色のコラボレーションが、観光客に人気何ですよ♪

季節に応じて、四季折々の自然が楽しめる公園になっているので、桜だけではなく、他の草花も楽しむことができます。

14.江名子川沿い（高山市）

江名子川沿いでは、川の流れと桜が織りなす光景を楽しむことができます。サラサラと流れる川のせせらぎを聞きながら、散歩をするのがおすすめです！桜と川の組み合わせは本当に美しいですよ。

夜にはライトアップが実施され、幻想的な飛騨高山の姿を鑑賞することができます。

15.奥矢作湖畔桜並木

奥矢作湖は矢作ダムによる人工湖ですが、ダムの下流や湖の周辺に桜があります。約１，０００本以上の桜が、桜並木を作っていて人気スポットになります。

ドライブコース沿いに桜並木があるので、ドライブをしながらお花見を楽しむことができます。桜と湖が絶妙な美しい光景を作り出していて、一部は桜のトンネルになっているそうなので通ってみてくださいね♪

16.中橋周辺（高山市）

中橋は、高山市内の中心部を流れる宮川にかかる橋です。この中橋の周辺には、美しい桜があります。赤色の中橋とピンクの桜が合わさり、 風情ある光景を鑑賞することができます。

特におすすめのスポットは、中橋下流の筏橋で、この場所からのアングルが１番綺麗に見えるんだとか！夜にはライトアップもされるので、幻想的な美しさを楽しむことができますよ。

17.吉田川の桜（関市） 

関市の中心部を流れる吉田川は、その両側に桜があります。約2kmにもわたって桜があり、その数は250本にもなります。この桜は、昭和11年に小島七右エ門が護岸工事完成の記念し、「桜の町」にしようと植えたことが始まりになったそうです。

今では、「飛騨・美濃さくら33選」に選ばれる人気スポットになっています♪桜開花中は夜にライトアップがされるので、合わせて楽しんでくださいね！

18.寺尾ヶ原千本桜公園

寺尾ヶ原千本桜公園の桜は、約2kmに渡り桜並木を作っています。その数は約２，０００本もあり、見事な桜のトンネルになっています。上空から見る桜のトンネルは、圧巻の美しさになっています♪

シーズン中には、並木沿いにぼんぼりが飾られ、屋台で賑わいます。桜を見ながら屋台を楽しめるのがうれしいですね！こちらのスポットも夜間にライトアップがされるので、昼とは違った幻想的な景色も楽しむことができます。

19.苗木さくら公園

苗木さくら公園は、10haの広さの公園に700本ものソメイヨシノが咲きます。この桜は、毎年市民から桜の苗の寄贈を受け、増えているんだそうです♪桜の美しさもさることながら、苗木地域を一望するロケーションなので、眺めも楽しむことができます。

市街地よりも少し遅く桜が開花するので、見そびれた！という方にはお勧めのスポットになります。桜まつりなどのイベントも開催されるのでチェックしてみてくださいね。

20.恵那峡

恵那峡は奇岩が多いことで有名なスポットで、様々な巨大な岩があります。そんなこのスポットは桜の名所としても有名で、渓谷に広がるダム湖に突き出た半島は「恵那峡さざなみ公園」になっていて、公園を含めこの周辺だけで約400本の桜が広がっています。

この湖では遊覧船があるので、遊覧船から桜を鑑賞するのがおすすめです！自然の生み出した奇岩の数々と桜が、美しい光景を作り出していますよ♪

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岐阜の名桜20選はいかがでしたか？枯死の危機にさらされたもの、消えゆく村から移植されたもの、また友好の印として植えられたものなど、物語がある木もたくさん出てきましたね。中には樹齢１５００年を越えるものもあり、奥ゆかしさの中にも生命力の強い植物なのだなと改めて感じました。もしかしたら桜がこれほどまでに愛されるのは、日本人のアイデンティティーにどこか通じるものがあるからかも？寒い冬が終わればまた春がやってきます。美しい花たちに会えるのが今から楽しみですね☆

川沿いの桜、公園の桜、遊覧船からの桜など、様々なスタイルで桜を楽しむことができるスポットが、岐阜県にはたくさんあるので、ぜひ行ってみてください♪