新しもの気質な大阪人の足「大阪市バス」には「日本初」がいっぱい！

大阪の足として欠かせない存在のが「大阪市バス」です。新しもの気質な大阪という土地柄からか、大阪市バスにはいろいろな「日本初」が存在するようです。

1.大阪市バスとは？ 

大阪市バスとは、通称「市バス」の愛称で親しまれているバス路線で、大阪市の運輸部門である大阪市交通局が運営しています。
市バスの路線は大阪市内だけに留まらず、守口市や門真市、堺市や松原市などにも路線が通り、停留所があります。総路線長500km、90を超える路線数（系統数）により、市民の大切な足となっています。

2.ワンマンバスの運行開始が日本初！ 

今でこそ、日本全国で当たり前となった「ワンマンバス」ですが、日本で初めて導入したのは、実は大阪市バスです。

夜間帯の運転時刻の繰り下げで車掌が不足したことがきっかけで、 昭和26年6月からワンマンバスが走り始めたのだそうで、 ワンマンバスの路線は拡大の一途をたどり、昭和45年8月に大阪市バスは 全車がワンマンバスとなりました。 

3.バスの全車両冷房化が日本初！

鉄道車両に冷房車が増えたことで、バスにも冷房をつけてほしいという乗客のニーズが高まったことから、昭和51年に大阪市バスは、「涼風バス」を導入しました。路線バスは、観光バスのように長時間ドアを締め切ることができないため、冷房の効きを良くするために、客室内にファンを取り付けた車両です。

その後、大阪市バスは冷房化改造を実施したり、冷房付の新車を導入するなどして、1986年6月に日本のバス路線としては初となる、全車冷房化を達成しました。

4.リフト付路線バスの運行開始が日本初！

大阪市バスでは、車いす利用の乗客が安心してバスに乗れるようにと、車いす昇降リフトを前ドアに取り付けたバスを、大阪・神戸・京都の交通局や バスメーカーと共同で開発し、平成3年から導入。日本初の取り組みとして 大いに脚光を浴びました。 
その後、床を地面の近くまで下げた「ノンステップバス」（超低床バス）の登場へとつながり、体の不自由な人々の行動範囲を広げるという、行政のあるべき姿を具現化した好例と言えるでしょう。 

5.大阪市バスに乗るには？  

路線を調べよう 

バスに乗りたい場所と、行きたい場所の近くにバス路線が走っているか調べましょう。大阪市バスの路線図は、大阪市交通局のホームページから路線図がダウンロードできます。
ダウンロード：路線図（pdf）..

時刻表を調べよう

バス停の時刻表は、下記のURLにて調べることができます。 http://kensaku.kotsu.city.osaka.lg.jp/jikokuhyo.html

運賃はおいくら？ 

大阪市バスの運賃は、大人210円、小人110円となっています。現金でもカード乗車券でも乗ることができます。カード乗車券は、「OSAKA PITAPA」「ICOCA」「SUICA」などのICカードのほか、「スルッとKANSAI」などの磁気カードにも対応しています。ケータイの「モバイルSUICA」もOKです。 

１日乗車券が便利！ 

もし、大阪市バスや地下鉄およびニュートラム（新交通システム）に同じ日に複数回にわたって乗車するような場合には、１日乗車券「エンジョイエコカード」を購入したほうがお得な場合があります。地下鉄・ニュートラム・バスが丸一日、 全線乗り放題になりますし、大阪市内の観光スポットや博物館などの入場料が割引になる特典もついています。 

1日乗車券「エンジョイエコカード」は、大人800円（土日祝は600円）、小人300円となっています。