福岡県の基本の基本教えます！～初級編～

福岡は九州最大の都市にして、数々の優秀な政治家・芸術家・タレントさんを輩出してきた才能あふれるエリアです。都市開発と自然保護が見事に融合しており、お笑い芸人・松本人志さんに「日本で最も住みたい街」と言わしめたほどの魅力があります。九州観光に興味のある方のために、福岡の特徴をご紹介しましょう！

■福岡県、博多の魅力

国際交流都市として栄えてきた歴史

九州最北部に位置する福岡県は、古来から国際交流の玄関口の機能を果たしてきました。特に中国・朝鮮半島との交流の歴史は長く、稲作技術の伝来は日本の文化を大きく変化させるきっかけとなりました。

日宋貿易の拠点となった博多の町は、西日本屈指の商業都市として目覚ましい発展を遂げていきます。諸外国の文化を積極的に取り入れるバイタリティの高さは、アジアの国際交流都市として活動を続ける現代の福岡にもしっかり受け継がれています。

海の中道、志賀島など自然豊かなリゾートとしての魅力

福岡は多くの高層ビルを擁する都会というイメージが根強いですが、玄海灘や脊振山地など豊富な自然の残るエリアでもあります。志賀島や能古島、海の中道海浜公園など魅力的な景観を誇る観光スポットがたくさんあるため、リゾート地としても非常に人気を博しています。

桜の名所や夕陽スポットには定期的に幅広い年代の旅行者が足を運んでいます。休暇を利用したドライブやデートの際に立ち寄ってみるのも一興です。

新鮮な魚介類や屋台文化など食の魅力

福岡は「食の都」とも評されるほど食文化が発達しているエリアです。玄海灘直送の新鮮な魚介類を活かした海鮮料理は絶品揃い！スケトウダラを加工した辛子明太子は福岡を代表する特産品として知られています。

また、とんこつラーメンや博多うどん等の麺料理も大人気。夜になると路肩にたくさんの屋台が立ち並び、仕事帰りのサラリーマンや観光旅行者などの客層で連日大賑わいです。見知らぬ人同士でも一つ屋根の下ですぐに仲良くなれるのが福岡の魅力的な県民性と言えるでしょう。

■福岡を支える交通事情

2011年春に九州新幹線が全線開通

2011年の3月12日に、JR九州の運営している九州新幹線が全線開通しました。九州を縦断する博多～鹿児島間の路線が利用可能になったことで、福岡県内だけでなく遠方までの九州観光の利便性が格段に向上しました。

約250kmの区間内には12の駅が設けられていますが、そのうち博多駅・久留米駅・筑後船小屋駅・新大牟田駅の四つは福岡県内にあります。まさに福岡は、九州の鉄道交通の拠点と言っても過言ではありません。

陸・海・空の玄関口が半径５キロ以内！

福岡は非常に交通網が発達しているエリアです。博多駅、高速自動車道、博多港、福岡空港と陸・海・空の全ての交通拠点が市内中心部の半径5km以内に存在しています。

とりわけ、地下鉄で乗り入れできる福岡空港の利便性の高さは国内トップクラス。行きたい場所にすぐに移動できるため、多くの福岡県民が暮らしやすさを実感しています。出張の多い個人客はもちろんのこと、物流サービスを扱う法人にとっても福岡は非常に魅力的な町です。

■博多に来たら訪れたい場所

福岡ヤフオク！ドーム

プロ野球球団・福岡ソフトバンクホークスの本拠地にして、日本一の広さを誇るドーム球場。建築面積はおよそ69000平方メートル。前身のダイエーホークス時代は「福岡ドーム」という名称でしたが、親会社がソフトバンクになってから「福岡 Yahoo! JAPANドーム」→「福岡 ヤフオク!ドーム」と改名されました。

7回裏の攻撃前には、球団歌の「いざゆけ若鷹軍団」を流した後に黄色のジェット風船を打ち上げるのが恒例になっています。ホークスが勝利した場合、試合後に花火があがる壮観なイベントが実施され、まるで夢の世界にいるような素敵な時間をファン同士で共有することが出来ます。

百道浜(福岡タワー)

早良区百道浜～中央区地行浜一帯の沿岸部には「シーサイドももち」と呼ばれる埋め立て開発地があります。美しい砂浜が広がっている他、ホテル・図書館・テレビ局など多数の施設があり、話題の観光エリアになっています。

中でも、海浜タワーとしては日本一の高さを誇る「福岡タワー」が抜群の注目度を誇っています。全高234メートル。地上123メートルの高さに設けられた展望室からは福岡市内を一望でき、絶景を満喫できます。レストランや売店も完備されていて、デートスポットとしても大人気です。

■祭り好きで知られる博多っ子！

博多祇園山笠(7月)

770年もの歴史を誇る伝統的な祭り。櫛田神社の奉納行事の一種で、7月1日～15日頃に「山笠」と呼ばれる盛大な飾りのついた神輿を担いだ男衆が市内を回ります。「おっしょい、おっしょい」の掛け声が響き渡ると、福岡の街は熱気に包まれます。

複数の流派があり、子供から大人まで幅広い年代の人々が参加しますが、女人禁制の祭りなので舁き手（担ぎ手）は男だけという決まりがあります。

博多どんたく(5月)

830年もの歴史を誇る伝統的な祭り。5月3日～4日にかけて、「どんたく隊」と呼ばれる参加者達が趣向を凝らした衣装をまとって演舞を披露しながら市内をパレードしていきます。毎年100万人近くの来場者が訪れる国内最大のお祭りとして名を馳せています。

ちなみに「どんたく」はオランダ語のZondag（ゾンターク、休日の意）が語源であると言われています。戦時中に禁止されていた時期がありましたが、現在ではゴールデンウィークの恒例行事として大いに親しまれています。

アジアンパーティ（9～10月)

毎年9月～10月頃に開催される国際交流イベント。映画祭や展覧会などを通じて、アジアの国々の文化に触れることが出来ます。コンセプトは「アジアを知る」から「アジアと創る」にリニューアルされ、よりクリエイティブなコンテンツが提供されています。

会場はイベントによって異なりますが、ビルの壁面を利用したデジタルアートを鑑賞できるコンテストなどもあり、非常に有意義な時間を過ごせます。海外の文化に興味のある方は要チェックです。

■福岡の自然名所

関門海峡

山口県の下関と福岡の北九州との間に広がる海峡。両者の地名の「馬関」と「門司」から一文字ずつ取って「関門海峡」と呼ばれるようになりました。

海峡上に架かる全長約1kmの関門橋は、九州と本州をつなぐ重要な交通路。周辺の景色の美しさもあり、人気の観光スポットになっています。近郊には地元の特産品を提供しているレストランやホテルも多く、グルメスポットとしても大変お勧めです。

太宰府天満宮

太宰府市には、菅原道真公を祀る「太宰府天満宮」という神社があります。道真公は学問の神様として名高く、毎年全国から合格祈願のために700万人もの参拝者が訪れています。

太宰府天満宮は梅の名所としても有名で、春先になると道真公を慕って京から飛んで来たといわれる飛梅が本殿の脇で咲き誇ります。満開の梅の香りが漂う園内で平安時代の宮中行事を再現する「曲水の宴」も注目の神事です。

柳川

柳川市では、どんこ舟に乗って松月乗船場～沖端・御花まで巡る川下りが人気を博しています。掘割下りコースの全長はおよそ4.5km。所要時間は70分。船頭さんの愉快な話を聞きながら、柳川ののどかな風景を鑑賞することが出来ます。

夏場には、夕方から出発する特別船が出ます。情緒漂う日暮れの柳川は、日中とは一味違う趣があって素敵です。予約は不要なので、お時間のある時は是非乗船場に立ち寄ってみてください。

■福岡グルメ

屋台

夕方になると、中洲・天神・春吉の路肩にたくさんの屋台が立ち並びます。ふらりと立ち寄って美味しい食事を楽しめる屋台は、福岡を象徴する偉大なグルメ文化と言えます。

各店舗によってメニューは異なりますが、特に人気を博しているのは「とんこつラーメン」や「おでん」です。出来立てほやほやの濃厚なスープを一口飲めば、寒い日でも体の芯まで温まることが出来ます。また、ステーキやホルモンなどの焼肉料理を提供している屋台も多くのお客さんでにぎわっています。

もつ鍋・水炊き

福岡はラーメンに代表される鍋料理に定評のあるエリアです。とんこつラーメンや長浜ラーメン以外にも「もつ鍋」や「水炊き」等が注目されており、ご当地グルメとして人気を博しています。

老舗の料亭では、美味しくてヘルシーなメニューが豊富に取り揃えられています。高級感あふれる個室で温かい鍋料理を囲めば、博多の食文化を存分に満喫できることでしょう。和食好きな方は是非足を運んでみてください。

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素材提供：トリップアドバイザー