一心寺は、大阪の天王寺区にある有名な四天王寺からほど近い場所にあります。緑の多い境内を有し、門にある仁王像は武器を持っていないという新しい特徴が、訪れた人々を惹きつけます。宗派に関係なく参詣や納骨を受け入れ、全国から集まった納骨で造られた、大きな阿弥陀仏(骨仏)が有名です。また、断酒祈願のお参りができるところとしても知られています。古くから人々に寄り添う心は現在、落語からライブまで様々な公演が行われたりと独自の特色を持った活動にもあらわれ、地元の人から観光客まで楽しめるものとなっています。
一心寺とは
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一心寺は大阪府の天王寺区にあります。一心寺の発祥は1185年に法然上人がこの地に庵を設けたことに始まります。当時この土地からは西に海が見え、まるで極楽のようだったと伝えられています。法然上人の没後、庵があったこの跡地に1596年に法然の旧跡であるこの地で一千日の念仏修法を行い、寺を再興しました。彼の一心称名をもって寺ができたため、一心寺という名になったそうです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%B3%E5%B7%9D%E5%AE%B6%E5%BA%B7
その後時代は流れ、戦国時代には徳川家康からも手厚い庇護を受けました。時の為政者にも愛された一心寺。現在も多くの参拝客が足を運ぶ一心寺の魅力はどこにあるのでしょうか。
各天王寺駅から徒歩15分、地下鉄谷町線四天王寺前夕陽丘駅から徒歩12分、地下鉄堺筋線恵比寿駅から徒歩8分と便利なところにあります。ただし、駐車場がないので、お気をつけください。周辺には天王寺動物園、超高層ビル・ハルカスなど、一心寺の行きや帰りに立ち寄れるスポットがたくさんあります。いつの時代も、地元の人だけでなく、日本各地・海外からの訪問者で賑わっているお寺です。
浄土宗のお寺
浄土宗の開祖とされる法然上人が、四天王寺別当の慈鎮和尚の請により、文治元年(1185)に結んだ草庵が始まりで、後に源空庵、さらに一心寺となりました。一心寺の山号は坂松山、院号は高岳院となっている浄土宗の寺院で、本山は京都にある浄土宗の総本山知恩院であります。一心寺は、法然上人ゆかりの二十五の寺院のひとつ、法然上人二十五霊場の第7番となっています。
常施餓鬼法要のお寺
おせがきとは、お施餓鬼と記され、仏教にある六道のうち餓鬼道に堕ちて苦しむ餓鬼や、無縁仏に施しをし、先祖代々の諸霊、新亡の霊を供養して、法要を営む者の福徳延寿を願うものです。一心寺では、宗派を問わず365日、毎日お施餓鬼を営んでいます。
一心寺の魅力
一心寺の歴史は、地域の人々に愛されてきた歴史でもあります。落語の題材にも登場するほか、納骨とおせがきの寺として毎日欠かさず法要を行っています。様々な事情で奉ることができなくなった遺骨を受け入れてくれる一心寺。
色々な事情で集まって来た骨で仏が作られ、その仏が新たに集まってくる骨や参拝客を優しく見守ってくれています。宗派や宗教に囚われず、頼って来た人を優しく受け入れてくれる一心寺の姿勢こそが、一番の魅力なのかもしれません。
http://mtrokkowalker.at.webry.info/theme/117bb64f09.html
明治20年から10年ごとに納められた遺骨をまとめてお骨佛(遺骨で造られる阿弥陀如来像)の造立をしています。戦災で消失してしまったものもあるため、納骨堂には現在7体のお骨佛様がお祀りされています。次回は平成29年を予定されています。仏様への崇拝が同時に先祖供養にもつながると考えられ、厳かな気持ちにさせられます。大阪市の無形民俗文化財にも指定されており、大阪で有名なお寺の一つです。骨で仏が造られるなんて一石二鳥!?見逃せないポイントはこちら
モダンな仁王像

http://kentaro-faab.at.webry.info/201409/article_19.html
一心寺の特徴の一つが、仁王像です。私達が想像する仁王像とは違い、モダンな山門と仁王像は一心寺の新たな特徴の一つとして多くの人から注目を集めています。以前、一心寺の山門は大阪城三の丸玉造門を移設し「黒門」と呼ばれ、有名でした。しかし、昭和20年の空襲で消失してしまいました。そして、黒門を現代的にし、平成9年に建立されました。そして、その左右に立ち並んでいるのは武器を持たず、素手で戦うという勇敢で強靭な仁王像。5メートル程もあり、青銅で造られています。その存在感は抜群です。お寺には珍しい山門と仁王像は一度見たら、忘れられないですね。
三千佛堂
http://blogs.yahoo.co.jp/sanjyou_kappa/25335455.html
平成14年に開かれたこの仏堂。回廊には多くの仏様が見守って下さっています。少しずつ仏様を増やしていって、やがて千体の仏様を集めていきたいという思いを込めて、少しずつ仏様が増えてきています。境内の東側にあるモダンでシンプルな建物が三千佛堂。午前9時から午後4時まで自由に参詣できます。中に入ると、金色に輝く仏様が数多く並んでおり、圧巻!自然と京都三十三間堂を思いださせます。ここ一心寺では写真撮影ができるので、観光スポットとして訪れてもいいかもしれません。これらの仏像は皆様からの寄進によって造立されています。一口2000円から特別寄進は20万円。毎年、4月下旬に開眼、奉安されています。
酒封じの神
一心寺は戦国時代、徳川家康の手厚い庇護を受けてきました。大阪冬の陣・夏の陣では家康が本陣を敷いた場所でもあります。この時の武将の一人である本多忠朝の墓が境内にはあります。実はこの本多氏は、戦の前の晩に深酒をし、戦場で討ち死にする間際に「戒むべきは酒なり」と言い残したといわれることから「酒封じの神」とされるようになったそうです。今では禁酒を誓いに訪れる方も多いそうですよ!そのお墓の周りにはたくさんのシャモジが。これは断酒祈願で、山門下のお茶所にて1本300円で販売されています。お酒なのに、なぜシャモジなのかは不明です・・・。お酒は飲みすぎると自分の健康を害するだけでなく、自己コントロールができなくなってしまい、家族をも不幸にしてしまう可能性が大いにあります。人間とは本当に弱い者ですね。お酒はほどほどにと言いますが、危険・問題回避のために断酒はとても大切ですね。
境内に眠る有名人の墓とエピソードを記す一心寺墓碑銘々伝
一心寺には、酒封じの神として尊崇されている本多出雲忠朝や、歌舞伎の八代目市川團十郎、四代目市川小団次、義太夫の初代竹本大隅太夫などの有名人の墓が数多くあります。有名人の墓だけでなく、鳥羽伏見の役東軍戦死者の墓、戊辰戦役會津藩士墓地などがあります。一心寺墓碑銘々伝は、境内にある有名人などの墓とそのエピソードについて33件記されていて、受付等で入手することが出来ます。
長老が設計した一心寺喫茶・緑州
一心寺の長老となっている高口恭行は、ユニークな姿をしている一心寺仁王門や、一心寺庫裏望無亭、百万遍知恩寺宝物館、小栗栖西方寺などの作品がある建築家でもありました。一心寺喫茶・緑州も、長老が手がけた作品のひとつとなっています。一心寺にお参りしたら、一心寺の理念が顕現されたような雰囲気がする緑州に出かけて、ゆず茶やかやくごはん、ぜんざいなどを楽しんで見てはいかがでしょうか♫
三千佛堂の地下にある一心寺シアター倶楽
これもまた一心寺の長老となっている高口恭行が設計した三千佛堂の地下には、多目的劇場の一心寺シアター倶楽があります。お寺の建物の地下に劇場があるなど、普通では考えられませんが、これもまた一心寺の理念が顕現されたひとつでもあります。一心寺シアター倶楽は、落語寄席から演芸、音楽ライブ、ミュージカル、ダンス公演など、様々な公演が行われています。
口コミ大集合
http://blogs.yahoo.co.jp/hasehide5/10877385.html
やはり、仁王像は印象に強く残るようですね。大阪の新たな観光スポットとして注目を集め始めているかも。外国人にとってはお寺はとても興味があるので、普通のお寺とは少し趣きが違う一心寺は人気があるでしょうね。ただし、あくまでもお寺なので、あまり騒々しくしないように気をつけたいものです。超高層ビルのハルカスに登って一心寺を見下ろすこともできます。上からでもこの山門が目立っているので、すぐ見つけることができるはずです。
一心寺に出かけたら
最寄り駅は堺筋線の恵美須町駅、JR・地下鉄各線の天王寺駅、阿部野橋駅などで、一心寺まではちょっと歩くことになります。各駅から一心寺に向かうまでに、天王寺公園や新天地などのスポットがあり、一心寺に出かけたあとに寄り道するのも良いでしょう。天王寺公園
天王寺駅、阿部野橋駅の北西側に広がっているのが天王寺公園で、一心寺に谷町筋を歩いて向かわなくても、公園がオープンしている時間なら、のんびりと散策しながら向かうことも出来ます。天王寺公園の中には天王寺動物園、大阪市立美術館などがあり、2015年10月には芝生広場が中心となっているエントランスエリアが、「てんしば」と名付けられてリニューアルオープンしています。てんしばではイベントが行われたり、カフェ・レストラン、ペットショップといったお店が並んでいます。
■ 基本情報
- ・名称: 天王寺公園
- ・住所: 大阪市天王寺区茶臼山町1−108
- ・アクセス: 一心寺から徒歩1分
- ・営業時間: 9:30~17:00(5・9月土・日・祝日|9:30~18:00)
- ・定休日: なし
- ・電話番号: 06-6771-8401(大阪市天王寺動物公園事務所)
- ・料金: 入園無料
- ・所要時間: 1~3時間
- ・公式サイトURL: http://www.tennoji-park.jp
天王寺動物園
天王寺公園のほぼ西半分を占めているのが、日本で3番目に歴史のある、1915年に開園した天王寺動物園です。11ヘクタールという広い園内では、約200種、1,000点の動物を飼育しています。動物園では、動物の棲み暮らしている場所の景観を再現している生態的展示が、アフリカサバンナゾーン、熱帯雨林ゾーンなどで行われています。毎日行われているごはんタイム・おやつタイムでは、ゾウやコアラ、ホッキョクグマなどが、食事をする様子を見ることが出来ます。
2016年7月29日~8月20日までの金・土曜日と、8月14・15日には、天王寺動物園ナイトZOOが開催されます。開催時間は21:00までとなっていて、夕涼みをしながら普段は見ることが出来ない、動物たちの夜の姿を楽しめます。
■ 基本情報
- ・名称: 天王寺動物園
- ・住所: 天王寺区茶臼山町1-108
- ・アクセス: 一心寺駅から徒歩7分
- ・営業時間: 9:30~17:00(5・9月土・日・祝日|9:30~18:00)
- ・定休日: 月曜日(休日にあたる場合は翌平日)、12月29日~1月1日
- ・電話番号: 06-6771-8401(大阪市天王寺動物公園事務所)
- ・料金: 大人500円、小中学生200円
- ・所要時間: 1~3時間
- ・公式サイトURL: http://www.jazga.or.jp/tennoji/
大阪市立美術館
住友家の元本邸があった地に、大阪市立美術館が建設されて開館したのは、昭和11年(1936)のことで、天王寺公園の中心とも言える場所に、現在も開館当時と変わらぬ姿を見せています。美術館には80年の歴史を持つ地上3階地下1階建ての本館と、本館正面地下に建設された地下展覧会室があります。本館では、美術館に収蔵されてる作品の展示や、特別展覧会などが行われ、地下展覧会室では、様々な美術団体が主催する展覧会が開催されています。
■ 基本情報
- ・名称: 大阪市立美術館
- ・住所: 大阪市天王寺区茶臼山町1-82
- ・アクセス: 一心寺駅から徒歩6分
- ・営業時間: 9:30~17:00
- ・定休日: 月曜日(祝日の場合は翌日)、12月28日~1月4日
- ・電話番号: 06-6771-4874
- ・料金: 一般300円、高大200円
- ・所要時間: 1~2時間
- ・公式サイトURL: http://www.osaka-art-museum.jp
慶沢園
大阪市立美術館の東側にある慶沢園は、住友家が大阪市へ本邸と共に、大阪市に寄贈した純日本風の林泉回遊式庭園です。慶沢園は、山形有朋の無隣庵、西園寺公望邸、平安神宮、円山公園などの造園を手がけた、「植治」こと小川治兵衛によって造られました。大都市の真ん中にあるとは思えないような緑深いお庭は、中島を浮かべた大池が中心となっていて、三方に築山が配されていて、変化のある景観を生み出しています。
■ 基本情報
- ・名称: 慶沢園
- ・住所: 大阪市天王寺区茶臼山町1-108(天王寺公園内)
- ・アクセス: 一心寺駅から徒歩8分
- ・営業時間: 9:30~17:00(5・9月土・日・祝日|9:30~18:00)
- ・定休日: 月曜日(祝日の場合は翌日)、12月29日~1月1日
- ・電話番号: 06-6771-8401(大阪市天王寺動物公園事務所)
- ・料金: 大人150円、小中学生80円
- ・所要時間: 1~3時間
- ・公式サイトURL: http://www.city.osaka.lg.jp/kyoiku/page/0000008995.html
通天閣
新世界のランドマークだけでなく、大阪のランドマークのひとつとして、大阪だけでなく全国でも知られているのが通天閣です。現在の通天閣は昭和31年(1956)に完成した2代目で、初代はエッフェル塔と凱旋門とをモデルにして、明治45年(1912)に完成した東洋一の高さを誇る塔でした。通天閣は高さ103.3m展望塔で、5階展望台には、通天閣のマスコットとも言える「ビリケン」さんが鎮座しています。通天閣の最頂部にある特別展望台「展望パラダイス」では、高さ94.5mの場所から、遮るもののない大阪の景色が眺められます。
■ 基本情報
- ・名称: 通天閣
- ・住所: 大阪市浪速区恵美須東1-18-6
- ・アクセス: 一心寺駅から徒歩6分
- ・営業時間: 9:00~21:00
- ※ 展望パラダイス|平日10:00~18:30、土・日・祝|10:00~20:30
- ・定休日: 年中無休
- ・電話番号: 06-6641-9555
- ・料金: 大人700円、大学生500円、中高生400円、小学生300円、幼児(満5歳以上)300円
- ※ 展望パラダイス追加入場料金+500円(5歳未満入場不可)
- ・所要時間: 1~2時間
- ・公式サイトURL: http://www.tsutenkaku.co.jp
基本情報
地図はこちら
■ 基本情報
- ・名称: 一心寺
- ・住所: 〒543-0062 大阪府大阪市天王寺区逢阪2−8−69
- ・アクセス: 地下鉄御堂筋線・谷町線天王寺駅より6番出口 徒歩15分
- JR天王寺駅北口より徒歩15分 近鉄阿倍野橋駅西改札出て北側入り口まで徒歩15分
- ・開門時間: 午前5時~午後6時
- ・定休日: 無休
- ・電話番号: 06-6771-0444
- ・料金: 無料
- ・公式サイトURL: http://www.isshinji.or.jp/index.html
一心寺は、古くから宗派に関わらず、多くの人の参拝や弔いを受け入れてきたのですね。前代未聞の「集められたお骨で1つの大きな仏さまを作る」というのは、どんな事情があれ亡くなった方々を丁寧に祀りたいという最上級の気持ちが込められています。10年ごとに造られるその仏様の次回のご開眼は平成29年とのことですので、是非機会を設けてお参りに行ってみるのはいかがでしょうか。また、禁酒祈願が行われたり、お寺としては一風変わったシアターなども魅力的です。観光途中にほっと心を静める時間を得ることができると思います。