戦艦大和の街として有名な広島県呉市。古くは三大鎮守府として知られ、現在は海上自衛隊の基地があります。
そんな呉市内では2015年4月~2016年3月末まで海自カレーで盛り上がっているんですよ。
選ばれたレシピを忠実に再現した市内の飲食店22店舗(現在は21店舗)が、各艦長による味の認定を受けて艦艇のカレーを提供しています。
海上自衛隊でカレーを食べる習慣は、明治の大日本帝国海軍に遡ります。当時の海軍が困っていたのが、ビタミン欠乏症の一つである脚気。これにかかる人間が多かったのです。そこで、イギリス海軍を参考として食事改善を図った際、お肉と野菜、そしてお米が一緒に食べられて、調理が手軽なカレーライスを採用したのがきっかけです。毎週金曜日にカレーを食べるのは、長い海上勤務で時間の感覚を維持する為ですね。かつては土曜日に出していましたが、週休二日になったので、金曜日に出すようになりました。
海自カレーは、本来、それぞれの艦艇や部署によってオリジナルメニューを作るのが普通です。それぞれの部署などで先任者の秘伝の味が継承されているので、どうしても一般人はもちろん、同じ海上自衛隊であっても他の部署の海自カレーを食べる機会は少ないのです。どれも味にコクがあり、一般の洋食屋より美味しいという評判もあります。各艦艇でオリジナルな隠し味があるとか。チョコ、赤ワイン、コーヒーなどは定番ですが、変わったところだと、ゆであずき、コーラ、ブルーベリーのジャム、ミロまで、さまざまです。
カレーを食べるとシールをもらいます。これはそれぞれの艦艇のエンブレムが描かれています。これを見て興奮するのは相当なミリタリー好きだと思いますが(笑)、けっこうカッコいいのでたくさん集めたくなります。
このカレーシールラリーは期間限定で、近いところでは平成27年の4月3日から平成28年3月31日まで開催されていました。参加する方法は、シールを集めるだけなら、呉の海自カレーを提供してくれる店舗に直接行って、カレーを食してからオリジナル艦艇シールをもらいます。集めるだけではなく、集めた枚数に応じてプレゼントがもらえますが、これは専用のガイドブックがあるので、これにある確認印を押してもらって、引き換えに景品を貰いましょう。
2枚=缶バッチ 5枚=ピンバッチ 10枚=クリアファイル 15枚=刻印入りカレースプーン
コンプリート22枚(現在は21枚)=てっぱん
てっぱんって・・・?
缶バッジやピンバッジは、シンプルではありますが、凝ったデザインなので、海自、海軍好きな人には嬉しいかもしれませんね。10枚でもらえるクリアファイルには、それぞれの艦艇のエムブレムが一挙にのっています。裏には、各艦艇がデザインされています。シールの枚数が増えていく毎に、どんどん実用的になっていきますが、特にテッパンは実際に海自で使われているカレーを食べる際の鉄板トレイになります。真ん中にカレーとご飯、それを囲むように副菜や牛乳パックが配置されるのが普通ですね。
ルーには牛肉や豚肉、鶏肉といった様々なお肉が使われており、味に深みを出しています。さらに隠し味として、コーヒーが入っています。これが独特なコクを生み出し、さらにナンとの相性がとても良いのです。護衛艦さみだれにおける海上自衛隊が監修して作られたものなので、じっくりと味わってみてください。ちなみに、シーサイドカフェビーコンでは士官の海軍カレー、というメニューもあります。士官たちはタンシチューを好んでいたということで、このカレー名になりました。6時間煮込んだトロトロの牛タンが美味しいです。
てっぱんには、正面真ん中の一番大きいスペースに、カレーとご飯が盛りつけられます。その左右には、ゆで卵とポテトサラダのエリア、そして福神漬けとラッキョウのエリアがあります。そしてグラスに牛乳が継がれます。メークインが丸ごと入った肉じゃがエリア、そして鯨カツ&キャベツサラダと続きます。味わいは甘いほうで、辛口カレーが苦手という人もいいですね。海自でも多くの人が勤務するので、辛さはマイルドになるのかもしれませんね。
ルーは野菜と鶏ガラエキスが加えられており、コクがしっかり感じられる一皿です。ジャガイモ以外にも、舞茸やしめじがソテーされており、それがカレーと一緒になると絶妙な味わいになりますね。甘口のカレーもたくさんある海自の中において、辛口カレーなのが特徴かもしれません。「いなづま」に乗っていた人には辛口好きが多いのかなあ、などと想像しながら食べるのも楽しいです。ライスがまるで島、ルーが海のように思えて、眺めているのも楽しいカレーです。
特製キーマカレーは、レギュラーで750円、ハーフで500円です。お店の中もレトロでありつつも、艦艇好きな人なら、きっと気に入る雰囲気を醸し出していますね。護衛艦とねの詳しい説明書きもあります。キーマカレーは、海の中に浮かぶ島のように、ライスがど真ん中に配置されており、そこには旗が刺さっています。具材に味がちゃんとついていて、大変美味しいカレーですね。甘めの味付けなので、辛いカレーが苦手な人でも大丈夫です。ご飯の炊き具合なども、できるだけ護衛艦とねのものと合わせているそうで、よりリアルに海自カレーを堪能できます。
その他のカレーについて→呉地方隊 イベント情報 海自カレー
広島に旅行に来たついでに、大和ミュージアムに来たついでに参加してみてくださいね。
そんな呉市内では2015年4月~2016年3月末まで海自カレーで盛り上がっているんですよ。
海自カレーとは?
http://www.mod.go.jp/msdf/kure/info/curry/
呉にはたくさんの艦艇が停泊します。海自では海軍の頃から、金曜日にカレーを食べる習慣を持ち、それぞれが独自のカレーレシピを持っています。せっかくだからそれを食べられるチャンスを作ろうじゃないか、というコンセプトで始まったのがこのイベントです。選ばれたレシピを忠実に再現した市内の飲食店22店舗(現在は21店舗)が、各艦長による味の認定を受けて艦艇のカレーを提供しています。
海上自衛隊でカレーを食べる習慣は、明治の大日本帝国海軍に遡ります。当時の海軍が困っていたのが、ビタミン欠乏症の一つである脚気。これにかかる人間が多かったのです。そこで、イギリス海軍を参考として食事改善を図った際、お肉と野菜、そしてお米が一緒に食べられて、調理が手軽なカレーライスを採用したのがきっかけです。毎週金曜日にカレーを食べるのは、長い海上勤務で時間の感覚を維持する為ですね。かつては土曜日に出していましたが、週休二日になったので、金曜日に出すようになりました。
海自カレーでできること
海上自衛隊の貴重なカレーを食べられる
普段なかなか食べることができない、本格的海自カレーを食べられるのは貴重です。以前横須賀でもイベントがありましたが、すぐに売り切れてしまいまいた。が、ここでは(数量限定はあるけど)1日に数皿食することも可能です。海自カレーは、本来、それぞれの艦艇や部署によってオリジナルメニューを作るのが普通です。それぞれの部署などで先任者の秘伝の味が継承されているので、どうしても一般人はもちろん、同じ海上自衛隊であっても他の部署の海自カレーを食べる機会は少ないのです。どれも味にコクがあり、一般の洋食屋より美味しいという評判もあります。各艦艇でオリジナルな隠し味があるとか。チョコ、赤ワイン、コーヒーなどは定番ですが、変わったところだと、ゆであずき、コーラ、ブルーベリーのジャム、ミロまで、さまざまです。
カレーを食べると、それぞれのエンブレムシールをもらえる
このカレーシールラリーは期間限定で、近いところでは平成27年の4月3日から平成28年3月31日まで開催されていました。参加する方法は、シールを集めるだけなら、呉の海自カレーを提供してくれる店舗に直接行って、カレーを食してからオリジナル艦艇シールをもらいます。集めるだけではなく、集めた枚数に応じてプレゼントがもらえますが、これは専用のガイドブックがあるので、これにある確認印を押してもらって、引き換えに景品を貰いましょう。
シールの枚数ごとにグッズがもらえる
シールはただ集めるだけじゃく、グッズをもらえます。2枚=缶バッチ 5枚=ピンバッチ 10枚=クリアファイル 15枚=刻印入りカレースプーン
コンプリート22枚(現在は21枚)=てっぱん
てっぱんって・・・?
缶バッジやピンバッジは、シンプルではありますが、凝ったデザインなので、海自、海軍好きな人には嬉しいかもしれませんね。10枚でもらえるクリアファイルには、それぞれの艦艇のエムブレムが一挙にのっています。裏には、各艦艇がデザインされています。シールの枚数が増えていく毎に、どんどん実用的になっていきますが、特にテッパンは実際に海自で使われているカレーを食べる際の鉄板トレイになります。真ん中にカレーとご飯、それを囲むように副菜や牛乳パックが配置されるのが普通ですね。
カレーの一部をご紹介
シーサイドカフェ ビーコン(護衛艦さみだれ)
http://www.mod.go.jp/msdf/kure/info/curry/
護衛艦さみだれのカレーは大和ミュージアムに隣接するカフェで提供されています。え、ナンなの? と思いますが、さみだれは公式もナンだそうです。立地がいいので土日は混みますが、ハシゴをする人には食べやすいボリュームです。ルーには牛肉や豚肉、鶏肉といった様々なお肉が使われており、味に深みを出しています。さらに隠し味として、コーヒーが入っています。これが独特なコクを生み出し、さらにナンとの相性がとても良いのです。護衛艦さみだれにおける海上自衛隊が監修して作られたものなので、じっくりと味わってみてください。ちなみに、シーサイドカフェビーコンでは士官の海軍カレー、というメニューもあります。士官たちはタンシチューを好んでいたということで、このカレー名になりました。6時間煮込んだトロトロの牛タンが美味しいです。
日招きの里「呉ハイカラ食堂」(潜水艦そうりゅう)
http://blogs.yahoo.co.jp/mkiipen/34903718.html
潜水艦そうりゅうは大和ミュージアムのお向かいにある観光ビルの食堂で提供しています。こちらではコンプリート景品のてっぱんに盛り付けてくれます。しかも肉じゃがや鯨カツも。かなりボリューミィ―! 1日30食限定です。てっぱんには、正面真ん中の一番大きいスペースに、カレーとご飯が盛りつけられます。その左右には、ゆで卵とポテトサラダのエリア、そして福神漬けとラッキョウのエリアがあります。そしてグラスに牛乳が継がれます。メークインが丸ごと入った肉じゃがエリア、そして鯨カツ&キャベツサラダと続きます。味わいは甘いほうで、辛口カレーが苦手という人もいいですね。海自でも多くの人が勤務するので、辛さはマイルドになるのかもしれませんね。
グリーンピアせとうち「瀬戸内海」(護衛艦いなづま)
http://www.mod.go.jp/msdf/kure/info/curry/
瀬戸内の島々が見渡せるグリンピアせとうちで食べられるのはいなづまのカレー。地元安芸津のジャガイモと濃厚ルーが特徴的で、ごはんに日の丸が付いているのがなんだかかわいいですね。デザートや牛乳も一緒についてくるのです。ルーは野菜と鶏ガラエキスが加えられており、コクがしっかり感じられる一皿です。ジャガイモ以外にも、舞茸やしめじがソテーされており、それがカレーと一緒になると絶妙な味わいになりますね。甘口のカレーもたくさんある海自の中において、辛口カレーなのが特徴かもしれません。「いなづま」に乗っていた人には辛口好きが多いのかなあ、などと想像しながら食べるのも楽しいです。ライスがまるで島、ルーが海のように思えて、眺めているのも楽しいカレーです。
居酒屋 利根 本店(護衛艦とね)
http://www.mod.go.jp/msdf/kure/info/curry/
居酒屋利根さんはとねキーマカレー。鶏ガラを長時間煮込んで仕上げたスープに細かく刻まれた具がミックスされています。ちょっと甘くて、あとから辛さが追いかけてくる、ちょっと大人なカレーです。特製キーマカレーは、レギュラーで750円、ハーフで500円です。お店の中もレトロでありつつも、艦艇好きな人なら、きっと気に入る雰囲気を醸し出していますね。護衛艦とねの詳しい説明書きもあります。キーマカレーは、海の中に浮かぶ島のように、ライスがど真ん中に配置されており、そこには旗が刺さっています。具材に味がちゃんとついていて、大変美味しいカレーですね。甘めの味付けなので、辛いカレーが苦手な人でも大丈夫です。ご飯の炊き具合なども、できるだけ護衛艦とねのものと合わせているそうで、よりリアルに海自カレーを堪能できます。
その他のカレーについて→呉地方隊 イベント情報 海自カレー
参加者の声
昼ご飯は珍来軒で「呉冷麺」を夜は大和ミュージアムのとなりのビーコンで「さみだれカレー」を頂いてきました。海自カレーは「いせ」と「さみだれ」を食べましたがそんなに量が多くないので呉巡りしながら色々食べられるのが良いですね。 pic.twitter.com/8M0zh7hT8r
— ちぃーちゃん@冬コミ出たいな (@nanbu2252) 2015, 8月 10
今日のお昼は呉で海自カレーをいただきましたよ。今回は前々から食べてみたかった居酒屋利根さんのとねカレーにしました。 サラッとしたキーマカレーに後をひく程よい辛さでとっても美味しいですね。 #呉海自カレー pic.twitter.com/7uCwKDKzFL
— dis-human (@dishuman99) 2015, 8月 9
■ 基本情報
- ・名称:呉海自カレー
- ・住所:呉市内21飲食店(広島市内1店舗)
- ・公式サイトURL:www.kurecci.or.jp/kanko/kaijikare.pdf
広島に旅行に来たついでに、大和ミュージアムに来たついでに参加してみてくださいね。