Takanori Nakanowatari
隅田川を渡ってすぐの駅、大相撲の興行場所でもある両国国技館の最寄駅となっている「両国駅」についてご紹介いたします。両国駅とは?
両国と言えば相撲の街として海外でも有名ですね。両国駅構内の装飾や、国技館にある相撲博物館では場所中ではなくても、大相撲の雰囲気が楽しめるので多くの人が両国駅で足を止めるのではないでしょうか。
江戸の歴史や文化が色濃く残っているので、あの鼠小僧のお墓や隅田川花火大会のルーツを両国花火資料館で楽しむ事ができます。駅からあちこちを散策するだけでも、江戸文化が手に取るように感じられるのは両国駅ならではの魅力なのです。
最近では多くの外国人の姿を両国駅で見かけることも多くなり人気の観光スポットの1つと言えるのではないでしょうか。知名度も高くなっており「相撲レスリング」と「両国」の言葉を知っている外国人も多くなっているようです。日本の伝統が世界にも知れ渡り好きになってくれる人たちが増えるのは日本人にとって嬉しいことですよね。
乗り入れ路線
JR東日本の総武本線支線、東京都交通局の都営地下鉄大江戸線が乗り入れています。しかし、JRと都営地下鉄の駅は、一番近い出口でも500m以上離れており、乗り換えには時間を要します。JR総武線での所要時間は東京駅から約10分、市川駅からは約15分です。大江戸線での所要時間は、六本木駅から約25分です。
両国駅の構内には、大相撲の雰囲気を感じられる装飾があちらこちらに見られます。乗り換えに時間が掛かるのですが、時間があれば構内もゆっくりと見て回りたいですね。床は土俵を模したパネルが埋め込まれているので、下を見ながら歩くのも楽しい!!駅にいながら、国技館にいるような気分にさせてくれるので急がば回れ!!大きな優勝額の下には歴代横綱の手形とサインが展示されていて、相撲ファンでなくてもつい見入ってしまいます。あまり見入って、乗り換えを忘れないようにしてくださいね。
駅構内も観光客に見応えがある場所ですよね。あまり駅でこうした工夫がされているところは多くないので観光客だけではなく地元の人たちにとっても楽しいのではないでしょうか。ここの駅で相撲に興味を持った人ももしかしたら少なくないのでは?相撲に興味がないという人はちょっと立ち寄ってみてはどうでしょうか。
1日の駅利用者数
JR両国駅の1日の利用者数は37,996人(2013年)です。都営大江戸線両国駅の1日の利用者数は28,702人(2013年)です。開業当初より、開業前の予想をはるかに上回る利用者数となっているそうです。
「相撲博物館」やドラマに登場した甘味処「両国国技堂」など、両国周辺には魅力あるスポットが満載です。その為に、通勤や通学の利用者だけでなく寄り道もしたくなるもの。両国国技館の屋根の向こうにはスカイツリーが見えるなど、東京を感じながらぶらっと楽しめるのも利用者が多い理由かも知れませんね。場所中には、国技館の前で中の様子を想像したり甘味を楽しむ為にやってくる人もいるとか。江戸を肌で感じられる両国だからこそ、多くの人に愛されているのでしょう。
駅の利用者が増えたということはそれだけ相撲に興味を持っている人が増えたってことにもなるのでしょうか。日本でもそうですが世界にも相撲ファンは増え観光客の数も多くなっていることで駅の利用者数も増えたのでしょう。また乗り換えとして利用する人も多いようですし、東京駅からも約10分と近いのでアクセスも良好です。
時刻表
■JR 時刻表 → リンクはこちら※JRの時刻表は毎月更新されるので、リンクは両国駅時刻表のトップに飛びます。
■都営地下鉄 時刻表 → 大江戸線リンクはこちら
全体的に毎時間、多くの電車が走っています。乗り換え駅としても利用されていることや、国技館に訪れる人の為に常に電車の乗り入れが便利になっているということでしょう。江戸と東京の架け橋でもある両国は、その雰囲気を楽しむだけでも価値がありますし「ちゃんこ」が美味しい事でも両国に勝るものはないでしょう。美味しいちゃんこ料理を、両国まで食べにやって飲んでも終電もかなり遅くまであるので、安心して帰れるのも助かります。
両国駅は電車が多いので乗り降りが便利ですね。相撲を見にくる人にもちょっと甘味やちゃんこ鍋を食べに来る人にも来やすい駅ではないでしょうか。乗り換えもスムーズにできるので利用する人も多く、ついでに両国でランチなんてする人もいるのでは?
周辺観光スポット
両国国技館
皆さんご存知の通り、大相撲の工業施設である両国国技館は、両国駅を出てすぐにあります。工業が行われている時には、多くの人々で賑わっています。大相撲だけでなく、プロレスやボクシングの試合などにも使用されることがあるそうです。相撲を楽しむだけでなく、中の展示を楽しめるも魅力の一つです。メインの展示は年に6回替えられているそうです。場所中と場所以外では展示物も異なるので、こまめに見に行きたくなりますね。歴代横綱の写真は常時展示となり、亡くなった北の湖の雄姿もここで見る事ができますよ。貴乃花や千代の富士、朝青龍、大鵬の大きな姿は写真でもかなりの迫力があります。威風堂々とした姿に、当時の雄姿を思い出してみるのも良いのではありませんか?
日本人にも外国人にもオススメの観光スポットです。日本の伝統的であるスポーツの場所ですから神聖な雰囲気を感じられますし、歴史を知れたりと相撲ファンでなくても楽しめる場所ではないでしょうか。まだ行ったことがないという人は一度見に行ってみては?もしかした生で見る大相撲にハマるかもしれませんよ。
旧安田庭園
スカイツリーも楽しめるなかなかのスポットで、下野足利藩主「本庄氏」の下屋敷ととして作られたものだそうです。小大名の本庄氏ですが、将軍家からは信頼もあり松平姓を賜ったほど。安政年間には、隅田川の水を引いた「汐入回遊庭園」として整備された大名庭園でもあります。庭園は両国国技館の北側に接しており、国技館側と横網公園側からは無料で入園ができるようになっています。近所の人達の憩いの場でもあり、ゆっくり散策ができる自然豊かな庭園です。
両国駅から約5分のところにあるのでアクセスも便利です。天気がいい日に散歩すると気持ちがいいですし、自然が多い公園なので疲れた身体なんかを癒してくれるのではないでしょうか。近くには両国テラスカフェがあるのでちょっと喉が渇いた、お腹が空いたなんて時には休憩に寄るのもいいですね。
相撲観戦の前にここでパワーをチャージしては?
東京都慰霊堂
東京都慰霊堂は、1930年(昭和5年)の関東大震災の際の身元不明の遺骨を納めて祀られている「震災記念堂」として創建されました。1948年(昭和23年)からは東京大空襲の身元不明の遺骨を納め、1951年(昭和26年)に現在の姿となりました。本堂の中には、関東大震災や東京大空襲の際の絵画や写真などが飾られています。こちらは、大江戸線両国駅からの方が近いです。こちらは元々、「陸軍被服廠跡」で陸軍の軍服を作製する工場の跡地だったそうです。関東大震災の際に沢山の人々が逃げ込んだのですが、残念な事に火事や爆発による熱風がここを襲いました。逃げ込んだ人々がのほとんどが身元が判明せずに、個別に供養する事が出来ない為跡地に、被災者の御遺骨を納める霊堂として建てられたそうです。京駅や築地本願寺などを設計した「伊東忠太」がデザインしただけあり、建物としても素晴らしいもので、震災・戦災の犠牲者を供養する趣旨のものとして仏教式の建物になっているのも見逃せません。現在も都内の大寺院6カ寺の輪番で供養が行われているそうです。
現在震災が多い日本にとっは関東大震災などただの過去ではなくまた起こりうることでもあるので他人事ではないですよね。悲しい出来事でもこうした過去を知れる場所があるということは私たちにとってもこれから生まれてくる子たちにとっても大切な場所です。
■ 基本情報
- ・名称:両国駅
- ・住所:JR 東京都墨田区横網1丁目
- 都営地下鉄東京都墨田区横網1−4−29
- ・営業時間:JR 7:00〜21:00(みどりの窓口)
- ・電話番号:JR 050−2016−1600(JR東日本お問い合わせセンター)
- 都営地下鉄 03−3624−4070
- ・公式サイトURL
- JR http://www.jreast.co.jp/estation/station/info.aspx?StationCd=1691
- 都営地下鉄 http://www.kotsu.metro.tokyo.jp/subway/stations/ryogoku/e12.html
地図はこちら
JR両国駅西口近くの「割烹吉葉」は、宮城野部屋という相撲部屋だったそうで両国駅周辺は相撲一色で染められています。国技館だけでなく、魅力あふれる両国の旅を両国駅から始めてみましょう。