新選組にゆかりの深い壬生寺は、平安時代前期から続く由緒あるお寺です。かつて新選組の兵法調練場として使われた境内、隊士たちを祀る墓所など見どころが満載。節分会や壬生狂言などの伝統が残された、京都観光に欠かすことの出来ないお寺です。今回は新選組の史料や貴重な文化財など、たくさんの魅力をお伝えしたいと思います。歴史ファンは一度は訪れてみたいお寺ですね。
壬生寺は三井寺の僧快賢が正暦2年にお母さんの供養のために建てたお寺です。ご本尊は重要文化財の厄除け延命地蔵菩薩像です。お寺を再興した円覚上人が悪疫駆除のため壬生狂言を始めたことから重要文化財で壬生狂言の舞台である「大念仏堂」があり、その他にも千体の石仏を安置した「千体仏塔」などの8棟のお堂があります。また境内にはご本尊の他に水掛地蔵や夜泣き地蔵などたくさんのお地蔵さんがあり、お地蔵さんのお寺としても有名です。また新選組ともゆかりが深く、近藤勇の像や新選組隊士のお墓があります。
1962年には旧本尊・地蔵菩薩半蹟像や四天王立像、正嘉元年銘の金鼓などを火災で焼失しています。これはいずれも当時重要文化財になっていたものです。現在の本尊・地蔵菩薩立像は火災後、本山の唐招提寺から移されたものです。
また、明治時代の区画整理によって祀れなくなった石仏を引き取った場所でもあります。この引き取られた石仏は出開帳の形式で希望する地域に貸し出すこともあります。
最近では新選組ファンの聖地として有名になっていますが、壬生寺の魅力はそれだけにとどまりません。壬生寺は地蔵菩薩を本尊とする寺です。地蔵盆には地蔵の石仏を貸し出すことも行っています。
これは「レンタル地蔵」と呼ばれるものです。新興住宅地では地域に地蔵がないことも多く、地蔵盆ができないこともしばしば。そんなときにこの「レンタル地蔵」で地蔵盆を行う地域もあるそうです。
壬生寺、といえば新選組を思い出す方も多いと思いますがその歴史は古く、平安時代前記から続いている由緒あるお寺なんですよ。新選組関連の資料だけでなく、貴重な文化財も数多くあります。
歴史が好きならば訪れたい史跡の一つですね。阿弥陀堂からの中庭には綺麗な朱塗りの橋や池の中には龍もいます。新選組関連のものだけでなく、壬生寺にはたくさんの見どころがありますよ。
名前だけ見るとお地蔵さんが夜啼きをするのでは、と勘違いしてしまいそうです。もともとは壬生寺の塔頭中院に祀られていたものです。
夜啼きにご利益があるだけでなく、「おせき地蔵」とも呼ばれ、小児喘息や気管支炎を和らげてくれるご利益もあります。夜啼きや小児喘息で悩んでいるのであれば一度訪れてみるのもいいかもしれませんね。
正式名称を「壬生大念佛狂言」といい京都三大狂言の一つで重要無形民俗文化財に指定されています。約700年前に円覚上人が始めたとされ拡声器などがなかったため、多くの人に説法をするために鐘や太鼓、笛などのお囃子(カンデン)に合わせて身振り手振りで行う劇を考案したといわれ、現在は30もの演目があります。壬生狂言は4月21~29日の春の大念仏会と10月の連休の3日間の秋の当別公開に行われます。また2月2日、3日の節分会では演目の中の「節分」のみ無料で公開しているようです。
壬生狂言は「壬生さんのカンデンデン」とも呼ばれています。これはお囃子(カンデン)からきているそうです。セリフのない場面でも鐘や太鼓の拍子を変えて劇的心理を表しています。
声を出して笑うような場面はありませんが、全体を通してユーモアあるものとなっています。セリフを用いない身振り手振りの壬生狂言は日本古来からのパントマイムなのです。
厄除け節分会は3日間にわたり行われます。前日は貫主が開白式を修し、3日間の法要が始まることを告げています。そして壬生狂言三十番のうち厄除け鬼祓いの狂言「節分」が上映されます。
当日は本堂内で終日厄除け護摩祈祷が厳修されています。境内参道で行われる素焼きの炮烙で奉納されたものを壬生狂言の「炮烙割」で割られていきます。最終日には先着一千人に本堂前に供えてあった鏡餅を使用したぜんざいが配られます。
新選組のファンの間では聖地として有名な壬生寺。隊士たちと深い関わりがあるこの地は新選組が好きな方は絶対に訪れたい場所です。敷地内には局長・近藤勇の銅像や「あゝ新選組」の歌碑もあります。
隊士たちの合祀墓左には非業の死を遂げた芹沢鴨の名が刻まれています。また、新選組に関する史跡のある中庭の地下には歴史資料室があります。もちろんここにも新選組の貴重な資料があるんでしょう。
壬生狂言の御朱印は2月2、3日、4月29日~5月5日、10月体育の日といった壬生狂言が公開されている時限定で頂けるようです。御朱印の版木は壬生寺で100年以上保管されてきたものだとか。
壬生寺オリジナルの御朱印帳も購入可能なので、これを機に御朱印集めを初めてみても良いのではないでしょうか。
新選組発祥の地として知られる八木家の邸宅です。八木源之烝氏の代であった文久3年3月16日、八木家右門柱に「松平肥後守御領新選組宿」という表札が掲げられ、新選組が誕生しました。奥座敷は芹沢鴨暗殺の現場としても有名です。何でもその時の刀傷がまだ残っているというから驚き。
現在、八木家は「京都鶴屋 鶴寿庵」さんという和菓子店を経営されているため、ガイド付き1000円でお抹茶とお菓子(駐屯餅)をいただくことが出来ます。ただし、邸宅内は原則撮影禁止なので注意してくださいね。
元文4年(1739年)に創建された、臨済宗永源寺派の寺院です。大智寺の末寺の寺号を譲り受け、摂津の瑞岩山、当地の北隣の万年寺など4つの寺を併合し、「鳳翔山新徳寺」として建立されたのが始まりとされています。
本堂では新選組の前身とされる「浪士組」のリーダー・清河八郎が上洛した浪士たちを集めて大演説を行ったとされ、新徳寺はしばしば新選組最初の大舞台の場として取り上げられます。演説の結果議論は物別れに終わって、清河に反発した近藤勇らが新たに新選組を立ち上げるきっかけとなりました。
現在内部の拝観は出来ませんが、新選組ファンの方にはおすすめのスポットです。
文久3年(1863年)から約2年間、新選組の屯所として使われていたことで有名な旧前川家は、新徳寺の隣に位置しています。同じく屯所であった八木家とは道を挟んで斜めはす向かいという立地。山南敬助が切腹した場所としても知られています。
現在は個人所有のお宅になっているため見学は出来ませんが、土日祝日(10:00~17:00)のみ旧前川邸オリジナルグッズや新選組に関するグッズを買うことが出来ます。壬生寺観光の流れでお土産の購入を考えている方はぜひ!
浄土宗の総本山・知恩院の末寺にあたるお寺です。創建は慶長16(1613)年頃といわれています。本尊は阿弥陀如来。かつて門前近くには新選組の馬小屋があり、当時は毎日隊士たちがその前を往来していたんだとか。
山南敬助ら新選組隊士たち およびその縁者の墓があり、供養料として100円を納めることでお墓参りが可能です。光縁寺の紋と山南家の家紋が同じだったことから縁ができ、こちらで隊士たちの供養が行われるようになったそうですよ。
花屋町通にある島原大門は日本最古の幕府公認遊郭「島原」の正門で、現在は京都市指定建造物となっています。島原は京都唯一の幕府公認の花街だったそうで、新選組の隊士たちも息抜きのためによく通ったとか。
今でも島原には、太夫や芸子に芸を教えた「置屋」や、江戸時代の大型宴会場とも高級遊郭とも言われる「揚屋」と呼ばれる建物が残されています。
大門の外側には遊郭を訪れた人が顔を隠すための編み笠を貸した「編み笠茶屋」が、大門口を入った所には「出口の茶屋」という、お客さんを待たせて揚屋の門口まで送っていくための施設もあったそうです。
角屋もてなしの文化美術館は、角屋の建物と所蔵美術品の展示・公開を行う目的で平成十年に開館されました。新選組の芹沢鴨はこの角屋で大宴会を行った後に八木家に帰宅し、その夜暗殺されたといいます。
公開期間が決まっているので、訪問しようとしている日時が休館期間ではないかどうか事前に確認しておくと安心です。2階の見学には予約も必要なので注意してください。
さて、壬生寺の見どころやおすすめポイントについてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?新選組ファンの方はもちろん、今まで興味が無かったという方にもその魅力が伝わっていれば幸いです。京都観光の際は、ぜひ今回ご紹介した見どころに注目してみてくださいね。
素材提供:トリップアドバイザー
壬生寺とは?
1962年には旧本尊・地蔵菩薩半蹟像や四天王立像、正嘉元年銘の金鼓などを火災で焼失しています。これはいずれも当時重要文化財になっていたものです。現在の本尊・地蔵菩薩立像は火災後、本山の唐招提寺から移されたものです。
また、明治時代の区画整理によって祀れなくなった石仏を引き取った場所でもあります。この引き取られた石仏は出開帳の形式で希望する地域に貸し出すこともあります。
壬生寺の魅力、御利益
壬生寺にはたくさんの歴史ある文化財が残されています。新選組隊士の墓。壬生塚の横にある阿弥陀堂の地下には壬生寺歴史資料室があり、仏像の他、壬生狂言で使われるお面や新選組の資料など、約30点が展示されていて、壬生寺の歴史が分かります。また8月には「六斎念仏」という念仏踊りが行われます。最近では新選組ファンの聖地として有名になっていますが、壬生寺の魅力はそれだけにとどまりません。壬生寺は地蔵菩薩を本尊とする寺です。地蔵盆には地蔵の石仏を貸し出すことも行っています。
これは「レンタル地蔵」と呼ばれるものです。新興住宅地では地域に地蔵がないことも多く、地蔵盆ができないこともしばしば。そんなときにこの「レンタル地蔵」で地蔵盆を行う地域もあるそうです。
壬生寺の見どころ・おすすめポイント
壬生寺、といえば新選組を思い出す方も多いと思いますがその歴史は古く、平安時代前記から続いている由緒あるお寺なんですよ。新選組関連の資料だけでなく、貴重な文化財も数多くあります。
歴史が好きならば訪れたい史跡の一つですね。阿弥陀堂からの中庭には綺麗な朱塗りの橋や池の中には龍もいます。新選組関連のものだけでなく、壬生寺にはたくさんの見どころがありますよ。
「夜啼き地蔵」
境内にあるお地蔵さんのひとつでもとは壬生寺の塔頭、中院に祀られていたようです。病気平癒や幼児の夜泣きに御利益があるということで信仰を集めています。名前だけ見るとお地蔵さんが夜啼きをするのでは、と勘違いしてしまいそうです。もともとは壬生寺の塔頭中院に祀られていたものです。
夜啼きにご利益があるだけでなく、「おせき地蔵」とも呼ばれ、小児喘息や気管支炎を和らげてくれるご利益もあります。夜啼きや小児喘息で悩んでいるのであれば一度訪れてみるのもいいかもしれませんね。
壬生狂言
壬生狂言は「壬生さんのカンデンデン」とも呼ばれています。これはお囃子(カンデン)からきているそうです。セリフのない場面でも鐘や太鼓の拍子を変えて劇的心理を表しています。
声を出して笑うような場面はありませんが、全体を通してユーモアあるものとなっています。セリフを用いない身振り手振りの壬生狂言は日本古来からのパントマイムなのです。
壬生寺の厄除け節分会
壬生寺が京都の裏鬼門にあたるため、約900年前の平安時代に白河天皇が始めたと言われています。表鬼門の吉田神社の節分祭と並んで有名な行事です。ご本尊が厄除けで有名な延命地蔵菩薩なので厄除けを祈願する人たちが「大念仏厄除」と書かれた奉納のための素焼きの炮烙や厄除けだるまを求めて全国からたくさん壬生寺に訪れます。この時に「節分」の壬生狂言を無料で鑑賞できます。厄除け節分会は3日間にわたり行われます。前日は貫主が開白式を修し、3日間の法要が始まることを告げています。そして壬生狂言三十番のうち厄除け鬼祓いの狂言「節分」が上映されます。
当日は本堂内で終日厄除け護摩祈祷が厳修されています。境内参道で行われる素焼きの炮烙で奉納されたものを壬生狂言の「炮烙割」で割られていきます。最終日には先着一千人に本堂前に供えてあった鏡餅を使用したぜんざいが配られます。
新選組/壬生塚
新撰組は文久3年に壬生で結成されました。壬生寺の境内には兵法の練習場や武芸などの訓練が行われていた、沖田総司が子どもを集めて遊んでいた、近藤勇など新選組隊士が壬生狂言を鑑賞したなどの記録があるため壬生寺は新選組のゆかりの寺としても有名で、壬生塚には新選組隊士のお墓が残されています。毎年、池田屋騒動があった7月16日は、「新選組隊士等慰霊供養祭」を新選組隊士の霊を慰めるために行われています。供養祭では京都新選組同好会の人たちが新選組に扮して壬生寺から八坂神社まで行進するので新選組ファンの方は必見ですね。新選組のファンの間では聖地として有名な壬生寺。隊士たちと深い関わりがあるこの地は新選組が好きな方は絶対に訪れたい場所です。敷地内には局長・近藤勇の銅像や「あゝ新選組」の歌碑もあります。
隊士たちの合祀墓左には非業の死を遂げた芹沢鴨の名が刻まれています。また、新選組に関する史跡のある中庭の地下には歴史資料室があります。もちろんここにも新選組の貴重な資料があるんでしょう。
壬生で寺に訪れたの人声
『壬生寺』 新撰組の訓練場になった場所。 pic.twitter.com/jPEZQZKSAR
— 新選組血風録 (@miburo_bot) 2015, 7月 29
壬生寺の鳩も酷暑でぐったり….. pic.twitter.com/1lmUHbCu4i
— まるよこ@趣味アカ (@maruyokoaki) 2015, 7月 26
壬生寺は新撰組ゆかりの場所です pic.twitter.com/Nevllji5Q2
— KUJACK@ボロブドゥール (@nabemachi5) 2015, 7月 25
壬生寺の詳細
■ 基本情報
- ・名称:壬生寺
- ・住所:中京区坊城通仏光寺上る
- ・アクセス:阪急電車・大宮、嵐電・四条大宮下車
市バス 壬生寺道下車 - ・営業時間:8:00~17:00(壬生塚及び資料室は8:30~16:30)
- ・定休日:無休
- ・電話番号:075-841-3381
- ・料金:境内は無料 壬生塚拝観料 100円 資料室 大人200円 小・中・高生 100円
- ・公式サイトURL:http://www.mibudera.com/
地図はこちら
御朱印
本尊 延命地蔵尊、洛陽三十三観音霊場 第二十八番札所、京都十二薬師霊場 第四番札所 歯薬師、壬生狂言と複数の御朱印があります。壬生狂言の御朱印は2月2、3日、4月29日~5月5日、10月体育の日といった壬生狂言が公開されている時限定で頂けるようです。御朱印の版木は壬生寺で100年以上保管されてきたものだとか。
壬生寺オリジナルの御朱印帳も購入可能なので、これを機に御朱印集めを初めてみても良いのではないでしょうか。
壬生寺周辺の観光スポット
壬生屯所旧跡(八木家)
新選組発祥の地として知られる八木家の邸宅です。八木源之烝氏の代であった文久3年3月16日、八木家右門柱に「松平肥後守御領新選組宿」という表札が掲げられ、新選組が誕生しました。奥座敷は芹沢鴨暗殺の現場としても有名です。何でもその時の刀傷がまだ残っているというから驚き。
現在、八木家は「京都鶴屋 鶴寿庵」さんという和菓子店を経営されているため、ガイド付き1000円でお抹茶とお菓子(駐屯餅)をいただくことが出来ます。ただし、邸宅内は原則撮影禁止なので注意してくださいね。
■ 基本情報
- ・名称: 壬生屯所旧跡(八木家)
- ・住所: 京都市中京区壬生梛ノ宮町24
- ・アクセス: 阪急京都線「大宮駅」、京福電鉄嵐山線「四条大宮駅」より徒歩10分、京都市バス「壬生寺道」より徒歩1分
- ・営業時間: 9:00~17:00(ガイドがあるので16:30位までに訪問すること)
- ・電話番号: 075-841-0751
- ・料金: 中学生以上:1,000円(抹茶、屯所餅付き) 、 中・高生:600円(見学のみ)
- ・公式サイトURL: http://www.mibu-yagike.jp/
新徳寺
元文4年(1739年)に創建された、臨済宗永源寺派の寺院です。大智寺の末寺の寺号を譲り受け、摂津の瑞岩山、当地の北隣の万年寺など4つの寺を併合し、「鳳翔山新徳寺」として建立されたのが始まりとされています。
本堂では新選組の前身とされる「浪士組」のリーダー・清河八郎が上洛した浪士たちを集めて大演説を行ったとされ、新徳寺はしばしば新選組最初の大舞台の場として取り上げられます。演説の結果議論は物別れに終わって、清河に反発した近藤勇らが新たに新選組を立ち上げるきっかけとなりました。
現在内部の拝観は出来ませんが、新選組ファンの方にはおすすめのスポットです。
■ 基本情報
- ・名称: 新徳寺
- ・住所: 京都市中京区壬生賀陽御所町48
- ・アクセス:阪急京都線「大宮駅」より徒歩15分
- ・営業時間:通常非公開
旧前川邸
文久3年(1863年)から約2年間、新選組の屯所として使われていたことで有名な旧前川家は、新徳寺の隣に位置しています。同じく屯所であった八木家とは道を挟んで斜めはす向かいという立地。山南敬助が切腹した場所としても知られています。
現在は個人所有のお宅になっているため見学は出来ませんが、土日祝日(10:00~17:00)のみ旧前川邸オリジナルグッズや新選組に関するグッズを買うことが出来ます。壬生寺観光の流れでお土産の購入を考えている方はぜひ!
■ 基本情報
- ・名称: 旧前川邸
- ・住所: 京都市中京区壬生賀陽御所町49
- ・アクセス:阪急京都線「大宮駅」、京福電鉄嵐山線「四条大宮駅」より徒歩8分。京都市バス「壬生寺道」より徒歩1分
- ・営業時間:10:00~17:00(土日祝日のみ)
- ・料金: 隊士家紋・誠チャーム1850円など
- ・公式サイトURL: http://kyu-maekawatei.com/
光縁寺
浄土宗の総本山・知恩院の末寺にあたるお寺です。創建は慶長16(1613)年頃といわれています。本尊は阿弥陀如来。かつて門前近くには新選組の馬小屋があり、当時は毎日隊士たちがその前を往来していたんだとか。
山南敬助ら新選組隊士たち およびその縁者の墓があり、供養料として100円を納めることでお墓参りが可能です。光縁寺の紋と山南家の家紋が同じだったことから縁ができ、こちらで隊士たちの供養が行われるようになったそうですよ。
■ 基本情報
- ・名称: 光縁寺
- ・住所: 京都市下京区綾小路通大宮西入四条大宮町37
- ・アクセス: 市バス・京都バス「四条大宮」で下車後、徒歩3分
- ・営業時間:9:00~17:00
- ・電話番号:075-811-0883
- ・料金: 100円(供養料)
島原大門
花屋町通にある島原大門は日本最古の幕府公認遊郭「島原」の正門で、現在は京都市指定建造物となっています。島原は京都唯一の幕府公認の花街だったそうで、新選組の隊士たちも息抜きのためによく通ったとか。
今でも島原には、太夫や芸子に芸を教えた「置屋」や、江戸時代の大型宴会場とも高級遊郭とも言われる「揚屋」と呼ばれる建物が残されています。
大門の外側には遊郭を訪れた人が顔を隠すための編み笠を貸した「編み笠茶屋」が、大門口を入った所には「出口の茶屋」という、お客さんを待たせて揚屋の門口まで送っていくための施設もあったそうです。
角屋もてなしの文化美術館
揚屋建築の唯一の遺構として、国の重要指定文化財に指定されている「角屋」。揚屋としては明治5(1872)年まで営業し、それ以降はお茶屋業に編入されて昭和60年まで営業していたそうです。角屋もてなしの文化美術館は、角屋の建物と所蔵美術品の展示・公開を行う目的で平成十年に開館されました。新選組の芹沢鴨はこの角屋で大宴会を行った後に八木家に帰宅し、その夜暗殺されたといいます。
公開期間が決まっているので、訪問しようとしている日時が休館期間ではないかどうか事前に確認しておくと安心です。2階の見学には予約も必要なので注意してください。
■ 基本情報
- ・名称: 角屋もてなしの文化美術館
- ・住所: 京都市下京区西新屋敷揚屋町32
- ・アクセス: 阪急電車「四条大宮駅」から徒歩10分、JR「丹波口駅」から徒歩7分
- ・営業時間: 10:00~16:00(開館期間:3月15日~7月18日、9月15日~12月15日)
- ・定休日: 月曜日(祝日の場合翌日)
- ・電話番号: 075-351-0024
- ・料金:一般1000円、中高生800円、小学生500円(2階の特別公開料金を除く)
- ・公式サイトURL: http://sumiyaho.sakura.ne.jp/index.html
さて、壬生寺の見どころやおすすめポイントについてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?新選組ファンの方はもちろん、今まで興味が無かったという方にもその魅力が伝わっていれば幸いです。京都観光の際は、ぜひ今回ご紹介した見どころに注目してみてくださいね。
素材提供:トリップアドバイザー