これぞ本物の図書館！外壁がぜ～んぶ本の背表紙でできたライブラリーが主張強すぎ！

読書大好き、図書館大好きな人にぜひ行ってみてほしいのが、アメリカのミズーリ州カンザスシティにある図書館です。ビジュアル的に圧倒されちゃうビッグサイズの本がどーんと見える、カッコいい図書館なのです。まるで本に囲まれちゃったみたい～。

主張強すぎ！外壁がぜ～んぶ背表紙の図書館駐車場

道沿いに大きな本が並んでいますね。こちらはアメリカのカンザスシティ公共図書館の駐車場です。本に挟まるようにして、駐車場の入口があります。中央棟に隣接していて、外壁が大きな本棚。どこからみてもすぐに「図書館だよ～」とわかりますね。

1873年は普通の図書館だった

ここは1873年に設立された、アメリカでも歴史が古い図書館です。1873年と言えば世界恐慌があった年ですから、それ以降のアメリカの繁栄も伸び悩みも見てきた図書館ですね。建物は何度も修繕されていますが、2004年に駐車場に本棚の壁がつくられました。

市民によって選ばれた実在する22冊

この巨大本棚に並べる本は、地域住民から「カンザスシティを代表する本」を公募して決めたそうです。カンザスシティ公共図書館委員会が選んだ本は全部で22冊。レイチェル・カーソンの「沈黙の春」やレイ・ブラッドベリの「華氏451度」などがあります。



他にもJ・R・R・トールキンの「指輪物語」、シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」などなじみのある題名が並んでいます。

そのデザイン会社の動画がこちら

このハイセンス図書館の設計をしたのが、Dimensional Innovationsというデザイン会社です。もはや公共の建築物と言うよりアートのような図書館駐車場は、建築界の数々の賞を受賞しました。ちなみにこの会社は、オマハにあるアラモドラフトハウスという映画館の近未来的デザインも担当しました。

図書館の内側に本は…ありませんでした

駐車場に本はありませんが、図書館内にはもちろんあります。館内は、天井が高くて静かな空間。所蔵書籍も多くて、オーディオやCD、ビデオなどもたくさん揃っています。図書館として以外にも、試写会や会議室などにも使われ、結婚式のレセプションが行われることもあるんですよ。

アメリカらしい遊び心ある図書館！

こちらの階段横にも、本が積み上げてあります。とにかくあちこちにアメリカらしいイタズラというか、おおらかな遊び心が満載されている駐車場です。本棚駐車場は「地域の大きな本棚」として住民にも親しまれています。

本好きでもそうでなくても、一度はこの駐車場の外観はみてみたいもの。最近は電子ブックが流通し始めて紙の本は少なくなっているようですが、まだまだパワーは健在です。外壁の22冊くらいは読んでおきたいですね。

素材提供：トリップアドバイザー