Cheng-en Cheng
北陸新幹線は2015年の3月14日に、高崎-金沢までの運行を開始しました。これにより、東京~北陸方面への移動時間が大幅に短縮されつつあります。手薄だった上信越地方へのアクセスが整備されれば、国内の移動がよりスピーディーになることは間違いありません。しかし少しでも移動費用を抑えたい方にとって問題になってくるのが運賃です。基本的に営業キロによって定められており、他の路線に比べると料金が若干高い印象を受けてしまいます。気軽に活用したい人にとって思いとどまってしまいますよね。リーズナブルに旅行したい方は乗車券の購入方法を工夫する必要があるでしょう。そこで今回、名古屋・東海からも満喫できるお得な往復切符の情報や上手に乗りこなすための豆知識をご紹介しましょう!■どこまでつながる?
http://www.h-shinkansen.gr.jp/route0.html
北陸新幹線は、富山や石川等の北陸地方を経由して東京~大阪間をつなぐことを最終的な目標としています。1997年の開業当時は高崎~長野までしか路線がありませんでしたが、2015年3月時点で金沢まで開通しています。2022年までに金沢~敦賀間も完成する予定であり、将来的には敦賀~大阪を結ぶ路線工事も決定されるとみられています。
北陸・上信越経由で東京~大阪をつなぐ路線が完成すれば、万一災害が発生して東海方面の交通網が遮断された場合でも代替ルートを確保することが出来ます。全国的に大地震が頻発している昨今、北陸新幹線の重要性に大きな関心が集まっています。
まだまだ東京から大阪へ開通することは遠いかもしれませんが、開通することで旅行もしやすくさらに東京と大阪が身近になり嬉しいですよね。ただ便利なことから切符が高くなることがあるので気軽に乗って出かけられるとなるのはさらに先の話になってしまうかもしれませんね。
■走っているのはE7系車両
http://kourin1.exblog.jp/24059340
北陸新幹線の路線では、「E7系」と呼ばれる専用新型車両が使用されています。E7系はJR東日本・西日本が共同開発した機種で、走行時のノイズを軽減して乗客に最高の乗り心地を提供する快適性能が実装されています。ブレーキ性能を高めた安全対策も抜群。近未来を予感させる高貴なエクステリア・インテリアデザインも印象的です。煩わしく感じる遠方への移動時間も、北陸新幹線なら楽しく過ごすことが出来ます。
遠い距離で長時間新幹線の中にいると疲れてしまうことはありますよね。しかし、E7系なら乗り心地もよく快適に旅をすることができるので子供からお年寄りまでみんなに嬉しいことではないでしょうか。静かな落ち着いた空間で旅を楽しめるといいですね。
■列車のタイプと停車駅
北陸新幹線では4種類の列車が運行しています。東京~金沢間を往復する「かがやき」は、東京、上野、大宮、長野、富山、金沢駅で停車します。
東京・長野~金沢間を往復する「はくたか」は、東京、上野、大宮、高崎、安中榛名、軽井沢、佐久平、上田、長野、飯山、上越妙高、糸魚川、黒部宇奈月温泉、富山、新高岡、金沢駅で停車します。
富山~金沢間を往復する「つるぎ」は、富山、新高岡、金沢駅で停車します。
東京~長野間を往復する「あさま」は、東京、上野、大宮、熊谷、本庄早稲田、高崎、安中榛名、軽井沢、佐久平、上田、長野駅で停車します。
東京から富山駅までは最短で2時間8分、金沢駅まで2時間28分で行くことがきます。「かがやき」は1日に10往復しており、「はくたか」は1日に15往復、「つるぎ」は1日に18往復しています。
■通常運賃と特急料金
http://www.h-shinkansen.gr.jp/eki-yotei01.html
北陸新幹線の運賃は、基本的に営業キロによって定められています。主な区間の運賃を挙げると、東京~金沢駅間が7340円、東京~富山駅間が6480円、長野~金沢駅間が4000円、金沢~富山駅間が970円となっています。一方、特急料金を挙げると、東京~金沢駅間が6780円、東京~富山駅間が6250円、長野~金沢駅間が4960円、金沢~富山駅間が2360円となっています。(大人・普通車指定席・通常期)
他の路線に比べると若干高い印象を受けるため、少しでも移動費用を抑えたい方は乗車券の購入方法を工夫する必要があります。
東京から長野、金沢までと最短で行けるので便利ですが、やはりその分料金も高いのが痛いところ。しかし、快適な新幹線の旅、そして時間の短縮なら利用したいという人も多いでしょう。乗車券の購入方法で工夫することができるようなのでチェックしてみましょう!
■安く乗る方法はコレ!ネットでチケットを購入する
http://blog.livedoor.jp/crazyfingers/archives/51960811.html
えきねっとトクだ値
JR東日本が運営している乗車券申込サービスサイト・えきねっとに会員登録すれば、インターネット予約限定の特別価格で北陸新幹線に乗ることが出来ます。「かがやき」の場合10%割引きが適用され、東京~金沢間が12700円、東京~富山間が11450円になります。(大人・通常期)乗車券と指定席特急券がセットになっており、非常にお得です。なお、えきねっとトクだ値の座数には制限があるので、早めに予約申し込みを行いましょう。
えきねっとは無料なので誰でも気軽に登録することができます。登録すればねっとで乗車券を買うこともできますし、特別価格で乗ることができるので迷わず登録してはいかがでしょうか。お得なサービスも登録しているだけでいろいろあります。
e5489:JRおでかけネット
東京~金沢間が12700円、東京~富山間が11450円になり、区間によっては1500円以上もの割引が適用されます。
出張でよく新幹線を使う人には便利なサービスではないでしょうか。スマートフォンから簡単に乗車券を購入し尚、値段も安くなるとなれば利用しない手はありません。結構割引がきくこともあるので是非チェックしてみましょう。
■安く乗る方法はコレ!有料会員になる
http://www.videodownload.cc/youtube/%E3%83%A2%E3%83%90%E3%82%A4%E3%83%ABsuica%E7…
モバイルSuica
JR東日本は、携帯電話やスマートフォンで乗車の手続きを行える「モバイルSuica」というサービスを提供しています。モバイルSuicaを利用すればチケットを持たずに新幹線に乗れる上に、特別割引が適用されて経済的にも大変お得です。東京~金沢間が13380円、東京~富山間が11990円、通常よりおよそ1000円安くなります。モバイルSuica特急券(モバトク)を購入できるのは、乗車日の1か月前の10:00から発車時刻の6分前まで。ただし、クレジットカードの事前登録が必要であり、その際に1030円の年会費がかかります。余分な費用を払いたくない場合、JR東日本が発行している「ビューカード」を登録すれば年会費無料で利用できます。
発車時間の6分前まで購入ができるなんて急に出張になった人やできるだけ早く目的地に向かいたい人にとって便利なサービスです。その上割引サービスもあるのなら使うほかありませんよね。携帯で簡単に買えちゃうのも嬉しいサービスです。
スーパーモバイルSuica
モバイルSuicaの一環として、モバイルSuica特急券(モバトク)よりさらに割引率の高い「スーパーモバイルSuica特急券(スーパーモバトク)」というサービスもあります。スーパーモバトクを利用すると、東京~金沢間が12030円、東京~富山間が10780円となり、通常より2000円近くお得になります。スーパーモバトクを購入できるのは、乗車日の1か月前の10:00から前日の23:40まで。利用当日の購入が出来ない点に注意してください。
2000円近くの割引は大きいと思います。これさえ知っていればお得に利用できるのだから知っていて損はないはず。購入も前日までできるのだから急に思い立っても安心です。
J-WESTカード:JRおでかけネット
JR西日本が発行している「J-WESTカード」の会員になれば、JRおでかけネットで有料会員特別割引サービスを利用することが出来ます。北陸新幹線の指定席を特別価格で購入できる「eきっぷ」を活用すれば、東京~金沢間が13480円になります。年中いつでも購入できますし、指定席の変更も無料で行えます。
乗車日の前日(23時)までに予約すれば特別価格になる「e早特1」という切符もあります。予約後の変更はできませんが、東京~金沢間が12130円、東京~富山間が10880円と大幅に安くなるメリットがあります。
J-WESTカードの会員になればいろいろな特典がいっぱい!乗車券が安くなるだけではなくJR西日本グループのホテルやレンタカーを割引することもできるんです。またカードのポイントを貯めればさらにポイントを商品や商品券、Suicaのチャージもできるなんて便利!!
■安く乗る方法はコレ!フリーパスを使う
https://www.youtube.com/watch?v=EC8HHLAst54
三連休乗車券
土日月と三日間連続で休みが重なる時期があると、一か月前から「三連休乗車券」が販売されます。大人・13390円、子供・4110円の料金で乗車することが出来るため、三連休を利用して旅行に出かける際に大変重宝します。三連休乗車券は、JR東日本の駅の指定席券売機・みどりの窓口・びゅうプラザ・旅行会社などで取り扱われています。なお、特急列車に乗りたい場合は別途特急券が必要です。
家族小旅行を考えている人にとってお得なサービス。家族となると全員分の乗車券だけでかなりの出費になりますよね。そこでこのサービスを利用すれば割引になります。得した分は旅行で使っちゃいましょう。
週末パス
土日の二日間限定で利用できる「週末パス」を利用すれば、週末の移動費用を安く抑えることが出来ます。料金は、大人・8730円、子供・2560円。発売期間は2016年3月25日までの予定です。利用期間は2016年3月27日までですが、4月27 日~5月6日、8月11 日~20 日、12 月28 日~1月6日の間は利用できません。また、特急列車に乗りたい場合は別途特急券が必要です。
北陸乗り放題きっぷ
特急サンダーバード号の往復普通車指定席と、北陸フリーエリア内のJR線普通車自由席3日間乗り放題がセットになったお得な切符です。京都市内発の料金は14280円、大阪市内発の料金は15560円となっています。(普通車・大人一枚。子供は一律3000円。)黒部宇奈月温泉まで乗車できるので、北陸方面への両行の際に大変重宝します。発売期間は2016年3月31日まで。また、2名以上でのグループでなければ購入できない決まりになっていることにも注意してください。
北陸指定席特急回数券
京都・大阪~北陸間の特急列車の普通車指定席が6枚セットになったお得な回数券です。高岡、富山、黒部宇奈月温泉発着の場合、金沢まで北陸新幹線普通車自由席を利用できます。京都~金沢間の料金は38220円、大阪~金沢間の料金は42420円となっています。発売期間は通年ですが、4月27日~5月6日、8月11日~8月20日、 12月28日~1月6日の期間は利用することが出来ません。
北陸往復割引きっぷ
名古屋~北陸間を移動できる「北陸往復割引きっぷ」を利用すれば、北陸新幹線運転区間で「はくたか」、「つるぎ」の普通車自由席に乗車することができます。名古屋~金沢間の往復料金は12960円、名古屋~富山間の料金は15320円となっています。通年発売の切符ですが、各区間によって有効期間が異なることに注意が必要です。
北陸観光フリーきっぷ
名古屋・東海~北陸のフリーエリアまでの往復券がセットになったお得な切符です。フリー区間では北陸新幹線の普通車自由席に何度でも乗り降りできるため、北陸地方の観光旅行の際に非常に重宝します。名古屋発の料金は15930円、浜松発の料金は17990円となっています。(往復・大人。)通年発売ですが、有効期間は4日間限定です。また、4月27日~5月6日、8月11日~8月20日、12月28日~1月6日の期間は利用することが出来ません。
北陸新幹線を使って旅行に行きたくなりましたか!?今回の記事でお届けしたように観光にビジネスにと大活躍中のこの路線ですが、ちょっとした工夫で、さらに便利に利用できることが分かって頂けたのではないかと思います。特に運賃の面では通常なら金沢~富山駅間だけでも料金が2360円かかり、名古屋~金沢まで一番早くて楽な経路で行こうとすると7240円かかりますが、それに比べると往復割引はびっくりするぐらいコストパフォーマンスが高い切符なのです!なるべく費用を抑えたい方、長旅を快適に楽しみたい方、とても重宝するはずです!!さらに何度でも乗り降りできて存分に満喫したいといった、さまざまなニーズに応えたうれしいサービスもありますので、お出かけの前にはぜひチェックしてお得に旅行をお楽しみください。