高松は黄門様水戸光圀公の兄、松平頼重が祖となる高松松平家の開いた城下町で、さらに宇高連絡船などが着く港町、四国の玄関口として発展して来た都市です。うどん県・香川県の県都・高松に出かける前に知っておくと良いことを、20個ご紹介します。
Ⅰ.高松ってどんなところ?
高松はうどん県香川の県都
Lewis Wake
高松の町は高松城と高松港とを中心にして内陸に向かって広がっています。高松城の南側には日本一の長さを誇り、8つの商店街が広がる高松中央商店街があります。また、ミシュラン・グリーン・ガイド・ジャポンで三つ星となった栗林公園など、観光・ショッピング・グルメを楽しめるスポットが数多くあります。Ⅱ.高松の歴史
高松は高松松平家の城下町・港町として発展しました
M Murakami
高松の地名は平安時代からありましたが、高松市の東部にあった高松郷が、高松の名の元になったとされています。現在の高松市街が出来る元になったのは、戦国大名だった生駒氏が居城を構えたことによるもので、その城を高松城と呼ぶようになったことから、城下町が高松として知られるようになりました。生駒氏の後に、高松松平氏が入国して、江戸時代を通して城下町・港町として栄えました。高松が四国の玄関口として一層発展するようになったのは、明治43年(1910年)の宇高連絡船就航が大きな役割を果たしました。
宇高連絡船は、昭和63年(1988年)の瀬戸大橋が開通し廃止となり、高松は四国の玄関口としての役割を終えることになりました。
Ⅲ.高松のアクセス方法は?
Zengame
高松に行くなら瀬戸大橋で美しい瀬戸内海を眺めたい
Takuma Kimura
宇高連絡船で瀬戸内海の美しい多島海の景色を眺めがらの船旅は出来なくなりましたが、瀬戸大橋が出来たことで、鉄道や自動車で瀬戸内海の景色を、引き続き眺めることが出来ます。高松へのアプローチは、航空機、鉄道、高速バスなどを利用することが出来ます。航空機は高松空港と羽田・成田・那覇との間に国内線が就航しています。鉄道は岡山駅と高松駅の間に、快速マリンライナーが30分~1時間に1本の頻度で走っており、四国島内各地とは特急列車で結ばれています。
高速バスは高松と四国島外では大阪・京都・神戸などへ昼行便が、東京・横浜・名古屋・福岡などへ夜行便が走っています。四国島内では松山・高知・徳島への便があり、鉄道よりも早くて安い、そして便利な移動手段となっています。
Ⅳ.うどん県高松にいくならやっぱり食べたいうどん
さぬき手打ちうどん 味庄
高松駅から目と鼻の先にあるのが、40年近く続く讃岐うどんの名店として知られている「さぬき手打ちうどん 味庄」です。自家製手打ち感一杯の本場讃岐うどんに、かけ出汁と好みの具材をトッピングして讃岐流に仕上げれば美味しいうどんが出来上がりとなります。うどんに付きもののネギは、博多流のうどんとは違って、上品に乗せるのが讃岐流となっています。
■ 基本情報
- ・名称: さぬき手打ちうどん 味庄
- ・住所: 香川県高松市西の丸町5-15
- ・アクセス: 高松駅から徒歩2分
- ・営業時間: 5:00~15:00
- ・定休日: 土曜・祝日
- ・電話番号: 087-851-6387
- ・備考:ネギはスプーン2杯まで
- ・参考サイト:http://syncer.jp/takamatsu-station-ajisho
手打十段 うどんバカ一代
琴電長尾線の花園駅から徒歩4分のところにある「手打十段 うどんバカ一代」です。食べ方は、もちろん讃岐流のセルフ&トッピング方式ですが、このお店には「いただきます」と「ごちそうさま」とは別に10ステップのルールがあります。お店の人気メニューは、ぶっかけうどん、ざるうどん、釜バターうどんがベストスリーとなっています。お店オリジナルの釜バターうどんは、お店に出向いてのお楽しみです。
■ 基本情報
- ・名称: 手打十段 うどんバカ一代
- ・住所: 香川県高松市多賀町1-6-7
- ・アクセス: 瓦町駅から徒歩7分
- ・営業時間: 6:00~18:00
- ・定休日: 年中無休(1月1日のみ休み)
- ・電話番号: 087-862-4705
- ・公式サイトURL: http://www.udonbakaichidai.co.jp
松下製麺所
松下製麺所はお店の名前の通り、昭和41年(1966年)からうどんやそばの製造卸・小売りをはじめて、昭和50年(1975年)に製麺所と同じ場所にセルフサービス手打ちうどんのお店を開店しました。40年間もの間、手打ちうどんの製法を変えることなく続けており、美味しい手打ちうどんの噂は、高松はもとより、県外にまで知られています。完全セルフサービスのお店では、注文はうどんの玉の数で行い、製麺所ならではの『中華麺をうどん出汁で食べる』といったバリエーションも楽しめます。
■ 基本情報
- ・名称: 松下製麺所
- ・住所: 香川県高松市中野町2-2
- ・アクセス: 栗林公園北口駅から徒歩10分
- ・営業時間: 7:30~17:30
- ・定休日: 日曜日
- ・電話番号: 087-831-6279
- ・公式サイトURL: http://www.matsushita-seimen.jp
手打ちうどん 鶴丸
手打ちうどん 鶴丸 フェリー通り本店は、朝から営業しているお店が多い高松のうどん店の中では珍しく夜から深夜にかけて営業しているお店です。鶴丸には、本店から徒歩5分のところに「つるまるGee丸亀町グリーン店」があり、こちらは午前11:00から午後11:00までの営業となっています。讃岐ではうどんと一緒におでんを食べる習慣があり、セルフのおでんがサイドメニューにあります。
■ 基本情報
- ・名称: 鶴丸 フェリー通り本店
- ・住所: 香川県高松市古馬場町9-34
- ・アクセス: ことでん『瓦町駅』から徒歩5分
- ・営業時間: 20:00~翌3:00(麺が切れ次第終了)
- ・定休日: 日曜日・祝日
- ・電話番号: 087-821-3780
- ・公式サイトURL: http://www.turumaru.co.jp/pc/
手打ちうどん さか枝
うどんをゆであげるところからセルフで行い、およそ50種類もの手作り天ぷらやネギ、生姜などをトッピングして、本場の讃岐うどんを楽しめるのが「手打ちうどん さか枝」です。さか枝で楽しめる究極の讃岐うどんと言われているのが、定番のかけうどんに、細長い讃岐名物のねり天をトッピングしたものです。早朝からお店を開いているので、うどん県の観光のスタートは、朝一番にこちらのお店からというのも楽しいでしょう。
■ 基本情報
- ・名称: 手打ちうどん さか枝
- ・住所: 香川県高松市番町5-2-23
- ・アクセス: 栗林公園北口駅から徒歩6分
- ・営業時間: 6:00~15:00(麺がなくなり次第終了)
- ・定休日: 日曜日・祝日
- ・電話番号: 087-834-6291
- ・公式サイトURL: http://www.sakaedaudon.jp ※工事中
- ・参考サイト:http://www.my-kagawa.jp/udon/detail.php?id=12
Ⅴ.電車で来ても楽しめる高松駅周辺の見どころ
栗林公園
栗林公園は江戸時代の歴代高松松平家当主によって、100年を超えるの歳月を掛けて作庭され、下屋敷として使われていた大名庭園です。すばらしい景観を見せる公園は、回遊式庭園の南庭と、明治時代に完成した北庭に大きく分かれています。
歴代当主が池に船を浮かべて船遊びをして、四季折々の庭の風情を楽しんだと伝えられており、南湖では南湖周遊和船で船遊びが出来るので、歴代当主と同じように、湖上からの素晴らしい庭園の景観を味わうことが出来ます。
■ 基本情報
- ・名称: 栗林公園
- ・住所: 香川県高松市栗林町1-20-16
- ・アクセス: 栗林公園北口駅から徒歩3分
- ・営業時間: 7:00~17:00 月によって前後します。入園案内を確認してください
- ・定休日: 年中無休
- ・料金: 大人410円、小中学生170円、未就学児無料
- ・電話番号: 087-833-7411
- ・公式サイトURL: http://ritsuringarden.jp/jp/
玉藻公園
讃岐の枕詞『玉藻』をその名につけた玉藻公園は、高松城跡を公園にしたものです。高松城は日本三大水城として知られており、瀬戸内海の海水をなみなみと湛える堀は、お城跡の櫓や石垣などを美しく映しています。
瀬戸内海の海水を引き込んでいる高松城の内濠に泳いでいるのは、鯉ならぬ真鯛が泳いでいます。玉藻公園では『鯛願成就』を願って、鯛のエサやり体験を楽しむことが出来ます。
■ 基本情報
- ・名称:玉藻公園
- ・住所: 香川県高松市玉藻町2番1号
- ・アクセス: 高松駅から徒歩3分
- ・営業時間: 07:00~18:00 時期によって前後します。開園時間を確認してください
- ・料金: 16歳以上200円、6歳以上100円、6歳未満無料
- ・電話番号: 087-851-1521
- ・公式サイトURL: http://www.takamatsujyo.com
北浜alley
21世紀となった2001年に、古めかしい倉庫街からトレンディなウォーターフロントに変身し、ショッピングやグルメ、イベントが楽しめる街となったのが北浜alleyです。
北浜alleyは、倉庫の外観を活かしたまま、若者だけでなく高松を訪れた多くの人達が、懐かしさと新しさを感じながら楽しめるスポットとなっています。
■ 基本情報
- ・名称: 北浜alley
- ・住所: 香川県高松市北浜町4-14
- ・アクセス: 高松駅から徒歩7分
- ・電話番号: 087-811-5212
- ・公式サイトURL: http://www.kitahama-alley.jp
サンポート高松
サンポート高松は、高松城に変わる新しい高松のランドマーク「高松シンボルタワー」が中心となっている、高松のウォーターフロントのメインエリアです。高松シンボルタワーのほかに、JR高松駅や高松港旅客ターミナルなどの交通機関のターミナルがあります。
サンポート高松は、高松の玄関口としての役割だけでなく、瀬戸内海の島々へ向かう観光拠点にもなっています。
■ 基本情報
- ・名称: サンポート高松
- ・住所: 香川県高松市サンポート2-1
- ・アクセス: 高松駅から徒歩3分
- ・営業時間・定休日など:施設によって異なります。フロアガイドを確認してください
- ・電話番号: 087-822-1707(シンボルタワー開発株式会社)
- ・公式サイトURL: http://www.sunport.or.jp
Ⅵ.うどん以外もある高松グルメ
天勝 本店
瀬戸内の名物アナゴの中でも、体長50cm以上の大きな獲物を『べえすけ』と呼び、その穴子の一本揚げが人気なお店が天勝 本店です。お店の1階には大型の生け簀があり、瀬戸内の魚たちが泳いでいる姿を見ながら食事を楽しめます。メニューには、瀬戸内の魚『べえすけ』を使った名物料理をはじめとして、瀬戸内の素材をふんだんに使った鍋、寿司、刺身などがあり、瀬戸内の味覚を堪能することが出来ます。
■ 基本情報
- ・名称: 天勝 本店
- ・住所: 香川県高松市兵庫町7-5
- ・アクセス: 高松駅から徒歩9分
- ・営業時間: 11:00~14:00、16:00~22:00
- 【土日祝】11:00~21:00
- ・定休日: なし
- ・電話番号: 087-821-5380
- ・関連サイト:http://www.hotpepper.jp/strJ000112136/
せんもん餃子 寺岡
丸亀市で生まれた「せんもん餃子 寺岡」は、『餃子は酢醤油』で食べるという餃子の食べ方に革命を起こした、スダチ胡椒で食べる餃子専門店です。せんもん餃子 寺岡は、丸亀本店のほかに、高松には琴電瓦町すぐのところにある瓦町駅前店と、琴電片原町近くの高松片原町店があります。新しいスダチ胡椒を食べる餃子スタイルは、日本だけでなく世界にも広がり、タイ・バンコクにサイアムパラゴン店があります。
■ 基本情報
- ・名称: せんもん餃子 寺岡 瓦町駅前店
- ・住所: 香川県高松市常盤町1-2-22
- ・アクセス: 琴電 瓦町駅すぐ
- ・営業時間: 17:00~22:00
- ・定休日: 不定休
- ・電話番号: 087-837-0680
- ・公式サイトURL: http://www.teraokagyo-za.com
三びきの子ぶた
瓦町駅前のトキワ街入口にあるのが、フルーツを高松で思う存分食べるならと評判のお店が、果物店直営の「三びきの子ぶた」です。季節のフルーツをふんだんに使った手作りのケーキ、サンドイッチ、フレッシュジュース、クレープなどが楽しめるお店です。サンドイッチは、ショーケースを見ながらパンや具材を自由に選んで、オリジナルサンドイッチを作ることも出来ます。
■ 基本情報
- ・名称: 三びきの子ぶた
- ・住所: 香川県高松市常磐町1-4-9
- ・アクセス: 瓦町駅からすぐ
- ・営業時間: 10:00~19:00
- ・定休日: 水曜日
- ・電話番号: 087-861-5353
- ・公式サイトURL: http://sanbuta.net
寄鳥味鳥
新鮮な朝びき鶏足肉だけを絶妙な火加減で焼き上げた、香川名物の骨付鳥が美味しく味わえるのが「寄鳥味鳥」です。お店のメニューには、歯ごたえしっかりの『骨付鳥 親どり』、柔らかくて食べやすい『骨付鳥 若どり』などの鶏料理があります。美味しい骨付鳥が焼き上がるまで、カウンターにある大皿料理に舌鼓を打ちながら待つ楽しみも味わえます。
■ 基本情報
- ・名称: 寄鳥味鳥
- ・住所:香川県高松市兵庫町1-24
- ・アクセス: 高松駅から徒歩10分
- ・営業時間: 【平日】17:00~23:00(ラストオーダー22:20)
- 【日祝】17:00~22:30(ラストオーダー21:50)
- ・定休日: 土曜日
- ・電話番号: 087-822-8247
- ・参考サイト:http://www.my-kagawa.jp/gourmet/detail.php?id=34
Ⅶ.少し足を伸ばしていくならここ
男木島
高松から船に乗ると、鬼ヶ島として知られている女木島に船が寄ってから、その先1kmほどの所にある男木島にたどり着きます。男木島の名は、那須与一が屋島の合戦で射た扇がこの島に流れ着いたことから「おぎ(扇)」の名が付いたと伝えられています。
男木島には、今でも瀬戸内海の海の道しるべとして現役の明治28年(1895年)に造られた珍しい御影石の洋式灯台があります。桃太郎伝説で、鬼の副大将が逃げ込んだ「ジイの穴」という岩窟があり、不老長寿と云われている湧水が涌いています。
■ 基本情報
- ・名称: 男木島
- ・住所: 香川県高松市
- ・アクセス: 高松港から雌雄島海運のフェリー利用
- ・電話番号: 087-873-0517(男木島観光協会)
- ・公式サイトURL: http://www.geocities.jp/simah002/
八栗寺
弘法大師と縁がある八栗寺は、弘法大師が神託によって五本の剣を埋めたとされる、五剣山の8合目にある真言宗の寺院です。八栗寺の名は、弘法大師が中国に渡る時に、八つの焼き栗を埋めたところ、帰国すると焼き栗から芽吹いたことから付けられました。
八栗ケーブルカーが登山口駅から山上駅との間を結んでおり、木々の間から美しい讃岐平野を眺めながら八栗寺へと向かう事が出来ます。境内にある『お迎え大師』からの眺めは、讃岐平野を一望する絶景スポットとなっています。
■ 基本情報
- ・名称:八栗寺
- ・住所: 香川県高松市牟礼町牟礼3416
- ・アクセス:八栗駅から八栗ケーブル登山口駅まで徒歩15分、八栗ケーブル八栗山頂駅へ
- ・電話番号: 087-845-9603
- ・公式サイトURL: http://www.88shikokuhenro.jp/kagawa/85yakuriji/
新屋島水族館
全国でも珍しい、山の上にある水族館が、源平の古戦場と知られている、瀬戸内海国立公園内、屋島の頂上にある「新屋島水族館」です。
新屋島水族館には、日本では数少ない2頭のアメリカマナティが飼育されてるほか、360°の眺望が得られる回遊プールで、カマイルカの泳ぐ姿を眺めることが出来ます。期間限定のイベントで、ドクターフィッシュのお掃除体験や、アメリカマナティ、ウミガメ、コツメカワウソなどのエサやり体験などが楽しめます。
■ 基本情報
- ・名称: 新屋島水族館
- ・住所: 香川県高松市屋島東町1785-1
- ・アクセス: 屋島島駅から屋島山上シャトルバス利用
- ・営業時間: 9:00~17:00
- ・料金: 大人1,200円、中学・高校生700円、3歳以上500円
- ・定休日: 年中無休
- ・電話番号: 087-841-2678
- ・公式サイトURL: http://www.new-yashima-aq.com/newYAQ/home/home.html
四国村
屋島の山頂に向かう屋島ドライブウェイの入口にあるのが、四国各地に残されていた古民家など33棟を、移築復元した野外博物館の「四国村」です。四国村には、讃岐国名産だった砂糖製造のための『砂糖しめ小屋』や、土佐国名産の和紙を作るための「楮蒸し小屋」など、四国の伝統産業を支えた建造物があります。そのほかにも、四国の代表的な観光スポット「祖谷のかずら橋」の2/3ミニチュアや村の共同施設、お遍路さんの休憩所だった建物などがあります。
■ 基本情報
- ・名称: 四国村
- ・住所: 高松市屋島中町91
- ・アクセス: 琴電屋島駅より徒歩5分
- ・営業時間: 8:30~18:00(11~3月は17:30)
- ・定休日: 年中無休
- ・料金: 大人800円、高校生500円、小中学生300円
- ・電話番号: 087-843-3111
- ・公式サイトURL: http://www.shikokumura.or.jp
高松に出かけて讃岐うどんを食べることにして、うどん店に入りましたら、他のお客さんがうどんを待つ間に、おでんをセルフで何品か選んでいました。この時には、うどんにセルフおでんとは、ちょっと意外な組み合わせで、このお店の特別メニューなのかと思いました。
その翌日に、高松空港のうどん店に入ったらまたセルフおでんがありました。高松では、うどんはおでんと組み合わせで楽しむのだということを、二つのお店から納得しました。
素材提供:トリップアドバイザー、香川県観光協会