地域密着。風情のある盛岡市鉈屋町の町家の魅力を紹介する発信拠点、「もりおか町家物語館」が2014年7月末に一部オープンしました。江戸末期以降に建てられた、かつての株式会社岩手川の「母屋」「文庫蔵」「大正蔵」「浜藤の酒蔵」が立ち並んでいます。
もりおか町家物語館の一部で、今後は舞台を設置したホールとして利用されて行くことになるようです。
盛岡の町家は、柱立ての下屋付で、道路と並行に屋根の棟を持つ平入り(ひらいり)がほとんどです。この下屋は、青森県、秋田県境北部にみられる「こみせ」(木造アーケード)が変化し、それぞれの家事用の内土間に変わったものです。藩政時代の古絵図に描かれた仙北町の街並みは明らかに「こみせ」を示しています。 町家は隣家と空地が殆んどありませんが、それぞれ戸建て独立して建築されています。明治以降の近代化、身分の自由化を背景にだんだん背が高くなり、贅をつくす町家もつくられます。江戸時代に近い古いタイプは背が低く、表2階のみという特徴があります。屋根の重なり具合で、高いほうが新しい建築と見て良いようです。
「もりおか町家物語館」は、今後、歴史的建造物の保存とともに、地域の案内所や市民の交流の場にもなるそうです。グランドオープンは9月6日予定。楽しみですね。
http://mitomphoto.exblog.jp/22648021
旧岩手川鉈屋町工場の建造物群を活用しているんです。もりおか町家物語館「母屋」
http://mitomphoto.exblog.jp/22653687/
かつては銘酒『岩手川』を送り出した、株式会社岩手川の事務所兼従業員住居として利用されていました。明治期から134年間続いた、酒蔵も平成18年(2006年)には自己破産により廃業しました。もりおか町家物語館 「浜藤の酒蔵」
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幕末から明治期にかけて盛業した、「近江屋藤兵衛」通称「近藤」(きんとう)の酒蔵を、北上川向かいの仙北町で造り酒屋を始めた三代目「浜藤」(はまとう)こと「浜田屋」、後の「株式会社岩手川」が明治29年に買取り酒蔵として平成18年(2006年)廃業まで利用していました。もりおか町家物語館の一部で、今後は舞台を設置したホールとして利用されて行くことになるようです。
盛岡の町家は他の地域と違うの?
http://machijuku.org/machiya/
行ってきた人の声
もりおか町家物語館、あの建物がよくここまで改修できたなぁ? pic.twitter.com/koWj23KaS1
— aki (@akihiko79) 2014, 8月 10
もりおか町家物語館の場所
「もりおか町家物語館」は、今後、歴史的建造物の保存とともに、地域の案内所や市民の交流の場にもなるそうです。グランドオープンは9月6日予定。楽しみですね。
■ 基本情報
- ・名称: もりおか町家物語館
- ・住所: 岩手県盛岡市鉈屋町10-8
- ・アクセス: 盛岡駅前から【岩手県交通】「本宮線」,「川久保線」,「日赤経由川久保線」 各路線とも,所要時間約15分で「南大通二丁目」下車,徒歩約5分
- ・営業時間: 9時から19時(入館は18時半まで)
- ・定休日: 第4火曜日、12月29日~1月3日
- ・電話番号: 019-654-2911
- ・料金: 無料
- ・駐車場:16台