「足寄町」なんて読むかわかりますか?お母さん世代なら読める人もいるかもしれません。「あしょろちょう」と読むこの町は歌手・松山千春の出身地でもあります。松山千春に興味のない人も訪れてみたくなるような足寄町の魅力、ご紹介します。
十勝の北東部に位置する人口8000人程の小さな町です。主な産業は、畑作や酪農と言った農業、林業です。広い町域の8割余りを町有林が占め、25,000頭もの牛を飼育しています。これは人口の2倍以上の数です。足寄町もまた、北海道では珍しくない「人よりも牛のほうが多い町」のひとつです。
そして足寄町には二つの日本一があります。それは足寄町の総面積と「ラワンブキ」。足寄町の螺湾川に沿って自生する高さ2~3mにもなる巨大なフキで、この地区でだけ大きく育ちます。
オンネトーから3kmほどの場所にあるこの滝はその名の通り、滝として流れる水が温泉になっています。マンガン酸化物の生成が陸上で見られる場所として世界唯一である為、国の天然記念物に指定されています。温泉が流れているので以前は露天風呂があって入浴できましたが、現在は閉鎖されています。
帯広から北に65kmの場所に位置しています。ルートによっては池田町や上士幌町で寄り道するのも楽しいかもしれません。また、足寄から阿寒湖畔までは55kmと、帯広に行くよりも近いんです。
【車】帯広空港、または帯広駅から国道241、242号線を北上します。
【JR】根室本線・池田駅から足寄行きのバスに乗ります。
【バス】十勝バス・帯広陸別線に乗って約2時間10分。
1.「足寄町」とは?
そして足寄町には二つの日本一があります。それは足寄町の総面積と「ラワンブキ」。足寄町の螺湾川に沿って自生する高さ2~3mにもなる巨大なフキで、この地区でだけ大きく育ちます。
2. 足寄町の魅力
足寄町の総面積は1,408k㎡。これは東京ドームで表すと約30,000個、47都道府県で一番面積の狭い香川県(1,876k㎡)の3分の2です。かつては「日本一広い町」の名をほしいままにしていましたが、市町村合併の波が押し寄せ、合併して大きくなった市や町に総面積を追い抜かれてしまいました。しかし「町」としては依然日本一広い町ですし、何より足寄町は昭和30年の開町以降、他の市町村との合併や分裂を一度も行っていません。最初からこの広さで足寄町としてあり続けてきた町なのです。3.足寄町の歴史
明治2年に「蝦夷」から「北海道」に名称が変わり、それに伴って北海道11国86郡が創設されました。先人が開拓を行い、昭和30年に現在の「足寄町」として開町しました。昭和51年、デスモスチルスの世界最古の化石が発見され、これによって足寄町に専門的な博物館「足寄動物化石博物館」が作られることになります。平成18年に町民の足であったJR「ふるさと銀河線」が廃止されましたが、足寄駅は「道の駅あしょろ銀河ホール21」として利用されています。4.おすすめ観光スポット
阿寒国立公園オンネトー
雌阿寒岳のふもとにある神秘の沼、オンネトー。雌阿寒岳の噴火の影響で出来あがった沼で酸性が強いため、山から流れ込む水と化学反応を起こして不思議な色合いを見せてくれます。見る角度は勿論、季節や天候によって1日に何度もその水面の色を変える為「五色沼」とも呼ばれています。オンネトー 湯の滝
千春の家
松山千春の生家が現在も足寄町に残っています。国道から看板が出ていて簡単にたどり着けますが、家の内部を見られるとかではなく、外観を眺めるのみです。ただガレージの上には松山千春の若いころ(髪の毛がふさふさしている頃)と現在の肖像画が飾ってあって、ファンにはたまらないかもしれません。5.お勧めホテル
芽登温泉ホテル
山奥と言っても過言ではない、足寄の街から30キロ程の場所に位置する源泉かけ流しの宿で、「日本秘湯を守る会」に加盟しています。100年以上の歴史を誇る湯治の湯でもあります。川岸にある露天風呂では運が良ければ水を飲みに来るエゾシカに会えるかもしれません。6.お勧め名産グルメ
らわんぶき
巨大なフキは観光客のみならず地元民にも人気です。6~7月の時期になると竹刀と見間違うほどのフキを抱えた人をよく見かけます。道の駅あしょろ銀河ホール21では「らわんぶきソフト」を食べる事が出来ます。ナチュラルチーズ(エーデルケーゼ館)
道の駅足寄湖に併設されたチーズ工場で足寄湖を一望できる丘の上に建っています。足寄で飼育されている乳牛からとれた牛乳を使って地場産品で作られたチーズは絶品です。ガラス越しに製品の製造過程を見る事も出来ます。ウッディベル
国道沿いのお店で道の駅の近くにあります。ハンバーガーと夏はジェラート、冬はドーナツを楽しめます。地元のパン屋さんで焼いてもらったバンズと、パティに使用する肉も国産のものにこだわったハンバーガーは、普通のサイズの倍以上もあるアメリカンというサイズも。7.お勧めイベント
ウッドキャンドルナイト
足寄町の森林資源のひとつであるカラマツの残材を有効利用しようと始まった冬のイベントです。燃やす前なら腰かけにも使えるという約60cmもある丸太に燃料を染み込ませ、そのまま燃やすという豪快なウッドキャンドル。毎年2月頭に開催され、雪原を明るく、暖かく彩ります。8.アクセス
帯広から北に65kmの場所に位置しています。ルートによっては池田町や上士幌町で寄り道するのも楽しいかもしれません。また、足寄から阿寒湖畔までは55kmと、帯広に行くよりも近いんです。
【車】帯広空港、または帯広駅から国道241、242号線を北上します。
【JR】根室本線・池田駅から足寄行きのバスに乗ります。
【バス】十勝バス・帯広陸別線に乗って約2時間10分。