円山公園の南側、京都随一といわれる石畳の参道の先にある桧皮葺の門をくぐると、真宗大谷派の本山、真宗本廟(東本願寺)の飛地境内地である大谷祖廟(東大谷)があります。浄土真宗を開かれた宗祖・親鸞聖人の墓所であり、命日には御命日法要がおこなわれています。
今回はこの「大谷祖廟」についてご紹介したいと思います!
大谷祖廟とは?
Kentaro Ohno
大谷祖廟は、京都府京都市東山区にある真宗大谷派(本山:東本願寺)の宗祖である親鸞の墓所です。真宗本廟(東本願寺)の飛び地境内である大谷祖廟には、親鸞聖人をはじめ、本願寺の歴代、全国各地の寺院・ご門徒の方々の遺骨が納められています。 大谷祖廟の歴史
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弘長2年(1262)11月28日、親鸞聖人は、本願念仏の仏道に捧げつくした90年の生涯を閉じ、東山麓、鳥部野北、大谷の地に埋葬されました。その10年後、門弟たちによって、それまでの墳墓が廟堂に改められ、その中心に聖人の御影像が安置されたのが、大谷祖廟の起源であり、本願寺の始まりとされます。 江戸時代初期に東本願寺が創建された際には、一時境内に廟地が移されたが、寛文10年(1670)8月、今の場所に移転され現在に至っています。
大谷祖廟の魅力
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大谷祖廟では、親鸞聖人・蓮如上人の御命日法要、春秋の彼岸会報恩講などの法要が勤められ、また8月の盂蘭盆会では隣接する東大谷墓地で、「万灯会」が催され、1万個の提灯に火がともされ、京都の夏の風物詩となっています。 大谷祖廟の見どころスポット
石畳の参道
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円山公園からすぐのところに、広く一直線に続く石畳の坂道は感動的です。 親鸞聖人の御廟
http://www.higashihonganji.or.jp/%E6%9C%AA%E5%88%86%E9%A1%9E/12161/
親鸞聖人の御廟は本堂の脇の階段を登った先に荘厳な御廟があります。そこまでエレベーターで上ることもできます。 大谷祖廟のイベント
東大谷万灯会
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東大谷万灯会は、夏の暑い時期、涼しい夜間にもお盆参りができるよう、境内に参拝者の足元を照らす提灯を灯したことから始まりました。 毎年8月14日から16日までの3日間、大小の提灯、大谷保育協会京都支部に加盟の幼稚園・保育園の園児が作画したこども提灯など約1万個の提灯が吊るされ、午後6時頃から灯りがともります(消灯・閉門は午後9時)。
たくさんの提灯の灯りは神秘的で時間がたつのを忘れます。墓地の途中ももちろん神秘的ですが、一番高い所まで上ると提灯でいっぱいになった墓地と京都市街地の夜景を楽しむ事ができます。普段は普通の墓地ですが、この時だけは大勢の人でにぎわいます。
定例法話
定例法話は、毎月13日と28日の午後1時50分から2時20分まで、参拝された方々が浄土真宗のみ教えに出遇っていただくことを願いとして、太鼓堂を会場に開催しています。大谷祖廟を訪れた方の声
盆の燈籠といえば、京都の東大谷さんの万灯会。私も学生時代、三脚担いで撮りに行った事が。夜の墓地でもこの期間だけは不思議と怖さが全くないのよね。 pic.twitter.com/zv6mhYW9Uh
— Мегуми (@arh_nrt) 2015, 7月 28
親鸞上人の墓所も始めてきた。大谷祖廟という。 前を通ったことはあったはずだけど。 キリスト、ブッダ、マホメットには及ばないけれど、モーツァルトくらいの心酔者はいたのかもしれない。 pic.twitter.com/nfsx04XKTR
— ori (@olive884) 2015, 7月 5
http://gigazine.net/news/20110814_mantoue_higashihonganji/
大谷祖廟の基本情報
■ 基本情報
- ・名称:大谷祖廟
- ・住所:京都府京都市東山区八坂鳥居前東入円山町477
- ・アクセス:祇園四条駅より徒歩約15分 市バス[祇園バス停]より徒歩約10分
- ・開門時間:5:00~17:00
- ・電話番号:075-561-0777
- ・拝観料:参拝自由
- ・公式サイトURL:http://www.higashihonganji.or.jp/worship/otani/