Izu navi
伊東駅は、伊豆半島の最東端に位置している伊東市の表玄関になります。そして、この辺りは伊豆急行線とJR伊東線が直結して走っているので、それぞれの特急「踊り子」と「スーパービュー踊り子」の両方が停車する、鉄道ファン注目の駅です。また、近くには伊東温泉があるので、旅行や休暇で利用する人が多く、駅前のバス停からは伊豆シャボテン公園などの観光スポットに行くバスの発着所になっています。今回は、この場所の基本情報を紹介します。
1、伊東駅とは?
伊東温泉が近い事から温泉旅行客で賑わいをみせる駅です。東には、相模灘が広がり、「なぎさ公園」や「伊東港」が近く自然にも恵まれている駅でもあります。熱海経由で通勤通学客も利用していますが、温泉への駅としての働きの方が捗ばかしいようです。稲荷寿司で有名な駅弁屋「祇園」が駅弁を提供していて、美味しい駅弁が食べられるのも嬉しいですね。
伊東市は造船の街としても有名です。日本で初めて洋式帆船が製作された、この伊東市では毎年8月10日に「按針祭」が開催されます。歴史あるお祭りで多くの人が、この伊東駅を訪れます。温泉が多い事でも有名なので、鍼灸祭りと勘違いされるようなのですが、ウイリアム・アダムス(三浦按針)が洋式帆船を製作したことにちなんでもお祭りです。
駅の近辺にはグルメもたくさんあるので、こんな機会に利用してみませんか?
2、乗り入れ路線
伊豆急行と伊東線の2線が乗り入れしていますが、最近は観光客も減少していて伊東線の利用が多くなっています。伊豆急行線の伊豆急下田方面は早朝・夜間のみ運行、熱海・横浜・東京・上野方面は夜間のみの運行です。
伊豆急行線の「黒船電車」「ぷらんぽ電車」と話題のある電車も走っていましたが、現在は運行が休止されました。伊東市の魅力をアピールする為に、色んな電車を使ってのアピールがされていましたが温泉客の増加はみられないようです。自然に溢れた伊豆や伊東も魅力はたくさんあるのですが、新幹線が続々開通したことで北陸方面に集客が集まってしまったのかも知れません。
電車も朝晩運行と少し寂しいですね。
3、時刻表
時刻表は以下の通りになります。
伊東線は熱海方面上り・平日、土日祝日
伊豆急行線伊豆急下田方面下り・平日、土日祝日
平均乗客数は約7千人強で、その半数以上は伊豆急行の利用者です。観光で利用されることが多くなる伊東駅では伊東線自体の利用者が少ないといえます。
伊東駅から10分ほどのところにあるのが、松月院です。釈迦牟尼仏を本尊とし弁財天も祀られている由緒ある寺院。こちらは、庭園が境内にあるのでふらりと駅を降りて散策が可能なんです!!「木下杢太郎」は、伊東出身の文学者でよくここにやってきたと言われています。高台にあるので水平線がみられるなど、なかなか素晴らしい場所。
温泉以外の魅力もたくさんある伊東駅から散歩に出かけてみましょう。
5、周辺の観光スポット
音無神社
伊東駅から東海バス川奈口方面行に乗り5分の場所にあります。安産の神様として信仰の深い「豊玉姫」を祀る神社で、音無の森とよばれた一角に建立されています。源頼朝と八重姫が逢瀬を楽しんだ場所と伝えられていて、伊東市の天然記念物であるシイの木とタブに木が繁った静かな神社。摂社には、源頼朝と八重姫、千代丸が祀られています。
頼朝が「日暮れまで待った」という言い伝えが残されていることから、恋愛のパワースポットとしても注目されています。音無神社に祀られている豊玉姫は、お産が軽かった事で「安産のご利益」があるとされています。底の抜けた柄杓を、この神社に出産前に納めて祈願し、出産後には御礼としてそれを納める風習があるのだとか。
しかし、どうして底が抜けた柄杓なんでしょうね。
★尻つみ祭り 11月10日
真っ暗な社殿の中で、お神酒を回すの際に隣の人のお尻をつまんで.合図する奇祭です。
松月院
駅の東すぐに見える曹洞宗のお寺で、手石島や伊東市街地が見渡せる高台にあります。伊東七福神の一つである弁天財が、本堂左手の池の弁天堂に祀られています。蕉風の俳人山本六丁子の句碑があり墨画の内山雨海の筆塚も見応えがあります。庭園にはツツジや桜があり、手入れされた美しい庭園でひと時を過ごすのも楽しみです。
弁天様がおいでることから女性の観光客が多いそうです。女性の神様で、美しさと知性あふれる弁天様にあやかりたいと参拝にくるとか。七福神が祀られている神社や寺が伊東には多いので、7つすべて巡拝すれば、七つの災害と生命、財産が守られると言われる七福神めぐりはぜひともやっておきたいですね。
1月のもバスも運行するそうなので、この機会にすべてを回ってみては?
東海館
木造3階建ての旅館で、古風な日本建築が伊東市で残っている珍しいものです。昭和初期に建築で、当時の匠の技が光る書院の欄間や、客室の飾り窓は必見です。一般公開されているので、駅からぶらりと足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。温泉にも入れるので、立ち寄ったついでに汗を流して帰りたいですね。
東海館は伊東の温泉の歴史がつまった昔ながらの温泉。現在は日帰り温泉として市民の憩い場とのなっています。源泉かけ流しで、湯口の唐獅子から昔と同じようになみなみと湯が張られています。湯上りはさっぱりした感じですが、美肌効果は抜群です。浴場は、男女入替制で時間で変わるので間違えないようにしてください。
館内も温泉で料金を支払うと見学ができるので、のんびり過ごしたいですね。
6、伊東駅詳細
■ 基本情報
- ・名称:伊東駅
- ・住所:静岡県伊東市湯川3丁目
- ・電話番号:050-2016-1600
- ・公式サイトURL:http://www.jreast.co.jp/estation/station/info.aspx?StationCd=143
伊東駅の基本情報の紹介でした。この駅のある伊東市は、観光スポットの多い伊豆でも南側の拠点ともいえる街で、ゆっくりできる温泉旅館があり、また、新鮮な魚介類も味わえます。特急を使えば、東京から直通で2時間かからずに着けることもあって、ここは鉄道を利用する観光客が多いようです。また、新幹線を使えば熱海駅で乗り換えて行くこともできるので、旅の計画に合わせてうまく利用するといいでしょう。また、この駅に来たら、ぜひ有名な「駅弁の祇園」で販売してしる「いなり寿し」を食べてみてください。