Brian Jeffery Beggerly
平成の大改修を終えた、世界文化遺産の「姫路城」。約5年かけて行われた工事によって、かつての白色に輝く姫路城が再び私たちに姿をみせてくれます。そんな姫路城の見所を5つ今日は紹介します。1.大天守
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姫路城といえば「大天守」!
遠くからみてもその綺麗な「白色」が輝いて見える大天守。平成の修理では、白漆喰総塗籠造という工法で白の輝きを再び取り戻しました。
漆喰塗り替えの他にも、屋根の修理、構造補強などが行われました。平成の修理前に姫路城に来られた方はぜひ綺麗になった姫路城にもう一度訪れてみては?
2.長壁(刑部)神社
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大天守の最上階にある神社!
現在の最上階にあたる6階に祭られている神社である「長壁(刑部)神社」。城の中にある神社はおそらくここ「長壁(刑部)神社」くらいしかないほど、珍しい神社です。
なぜ城内にあるのかといえば、これは諸説あるらしく謎が多いようです。
最上階に来た人が必ずといっていいほど、お参りして帰っています。皆さんも上まで登った際には是非立ち寄ってみてください。
3.鯱(しゃちほこ)の変遷
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しゃちほこの変遷がわかる資料
「ぬの門」近くにある展示品でひと際目をひくのが、こちらの3つの大きなしゃちほこ。これらは、各時代に飾られたしゃちほこが並べられています。
どのしゃちほこも迫力があり、普段間近で見ることができないので貴重な体験になること間違い無し。
是非、「ぬの門」近くでは立ち止まってじっくり見てみてください。
4.お菊井戸
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怪談話で有名なスポット!
みなさんは「播州皿屋敷」にまつわる怪談話をご存知でしょうか?どういう怪談内容かといえば、
http://kiteretsu-mystery.com/archives/28841247.html
というものです。怪談話にでてくる井戸が写真にある井戸ということです。怖いもの見たさに井戸の底まで見てみてはいかがでしょうか?
5.化粧櫓
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千姫物語ゆかりの地
上記の4つは、「本丸」と呼ばれる部分でいわば「姫路城」のメインの部分にあるスポット4つでした。この「化粧櫓」は、本丸の西にある「西の丸」にある千姫物語のゆかりあるスポットとなっています。
この千姫物語とは、
千姫はわずか7歳の時、豊臣秀吉の子秀頼と結婚。もちろん千姫の意向などを無視した政略結婚であった。しかし、12年後の元和元年(1615)祖父である家康と父である秀忠によって大坂城は落城。燃え上がる大坂城の中から坂崎出羽守が満身創痍となって千姫を救出した。 坂崎出羽守の千姫への思いも空しく、千姫は江戸への帰参の途中、伊勢桑名の城主本多忠政の嫡男忠刻(ただとき)と初めての恋に落ち入る。将軍の娘として恋愛結婚など許される時代ではなかったが、大坂の陣で秀頼を自刃に追い込んだため千姫に負い目があったので、父の徳川秀忠は結婚を認めた。 桑名に嫁入りした翌年の元和3年(1617)本多忠政が姫路城主となったのに伴い、千姫には10万石の化粧料が与えられ、姫路城西の丸御殿で幸福な日々を過ごす。 しかし、長男の幸千代はわずか3歳で病没、さらに夫の忠刻もその数年後病で世を去り、千姫の二度目の結婚生活もわずか11年にしか過ぎなかった。この時、千姫は30歳。 江戸にもどった千姫は再び嫁ぐことなく、仏門に入って天樹院と称し、夫と子供の菩提を弔いつつ寛文6年(1666)2月、70歳の生涯を終えた。しかし、愛する夫や子供と同じ墓に入ることなく、千姫はあくまで徳川の姫として葬られた。
http://www.takakurashoten.sakura.ne.jp/castle/kinki/himeji/topic.htm
という千姫の怒濤の人生のことを指します。この「化粧櫓」は、千姫が休息所として使われたことからそう呼ばれるようになったということで、ゆかりのあるスポットとなっています。
こういう歴史を知っておくと、ただ見るよりも何倍も味わうことができること間違い無し。
■ 基本情報
- ・名称:姫路城
- ・住所:〒670-0012 兵庫県姫路市本町68
- ・アクセス:JR・山陽電鉄の各姫路駅から北へバスで5分、徒歩で約25分
- ・営業時間:9時~16時(閉門は17時)※夏季(4月27日~8月31日)は9時~17時(閉門は18時)
- ・定休日:12月29日・30日
- ・電話番号:079-285-1146
- ・料金:こちらから確認してください→料金詳細
- ・公式サイトURL:http://www.city.himeji.lg.jp/guide/castle/information.html
いかがでしたか?平成の大改修を終えたことと大河ドラマの「官兵衛」ゆかりの地ということもあり、連日大混雑な状態です。余裕をもって早めに来ることをオススメします!