滋賀県にある「慶雲館(けいうんかん)」をご紹介します。明治初期に建てられた建物や庭園が美しい、歴史ある迎賓館です。(※山梨県に同名の旅館がありますが、異なりますのでご注意ください。)
滋賀県長浜市にある市の迎賓館です。1887年(明治20年)、明治天皇行在所(一時的な滞在に使用する施設)として、実業家の浅見又蔵により建設されました。館名は当時の総理大臣・伊藤博文の命名と伝わっています。四季の美しさと歴史的な建築物の風情が感じられる施設です。
浅見又蔵が天皇皇后両陛下のためにとこのように建設し、今も人々に愛されている慶雲館。人の想いが詰まっているからこそ、長年にわたって訪れる人を魅了しているのかもしれません。
明治天皇行幸啓25周年を記念して明治45年(1912年)に造られた庭園があります。前庭、玄関前庭、主庭と3つに分かれており、特に広い主庭の風光明媚な迫力は必見です。それらの庭園にはそれぞれに違った見どころがあり、横綱像や松尾芭蕉の句碑、高さ5メートル・推定重量は20トンという大灯篭なども魅力的です。庭園は平成18年(2006年)に国の名勝に指定されました。
慶雲館とは?
慶雲館の魅力
明治19年(1886年)秋、明治天皇皇后両陛下が翌年の京都行幸啓の帰路の途中で長浜に上陸されるとの情報が入りました。当時長浜には適当な施設が無かったため、長浜の実業家・浅見又蔵氏はこれを受けて私財を投じ、天皇陛下の誕生日である11月3日に建設を着工したのだそうです。工期は約3か月しかない大慌ての工事でしたが無事に完成し、皇皇后両陛下は慶雲館で休憩されました。浅見又蔵が天皇皇后両陛下のためにとこのように建設し、今も人々に愛されている慶雲館。人の想いが詰まっているからこそ、長年にわたって訪れる人を魅了しているのかもしれません。
見どころ
建物について
慶雲館の敷地は約6000平方メートルと広大です。建物は尾張産の総檜造り寄棟造の2階建で、書院風の建築です。その広さは約500平方メートルに及びます。建設費は当時としては破格の1万円でした。2階からは琶湖と伊吹山が一望できます。当時の新聞はその景色を「美麗壮観同地に冠たるものなり」と記したのだそうです。犬養毅元内閣総理大臣の書などが展示されているスペースでは。庭を見ながら一休みできます。ぜひのんびりと過ごしてみてください♪国の名勝!歴史を感じる庭園
日本一の長浜盆梅展とライトアップ!
毎年1月20日から3月10日に慶雲館で開催される盆梅の展示会で、歴史・規模ともに「日本一の盆梅展」と言われています。梅の盆栽を大広間に展示するほか、総計約300鉢の盆梅が見られるイベントです。2月には開館時間が20時まで延長され、盆梅と庭園(国の名勝)が幻想的にライトアップされます。このライトアップが大変美しく、全国から多くの見学者が訪れる人気イベントです。訪れた人の声・写真
伝統と格式ある慶雲館。古い施設の見学が二つ続く。まだ午前中ですが滋賀県も半端なく暑かったね。 pic.twitter.com/loAZAzwSAf
— E.T (@301919aj23) 2015, 7月 29
慶雲館 明治天皇行幸地 お庭がすごい!!!! pic.twitter.com/iDezIqa0QL
— 水也 二十九 (@5th_key) 2015, 6月 21
琵琶湖の夕日を横目に伊吹山を見て、 慶雲館で盆梅を。 pic.twitter.com/OvynmXNKum
— 薫 (@KAORU_glam) 2015, 2月 11
慶雲館の前にある長浜鉄道スクエアも楽しいよ…!前に入ったから今回は入らなかったけど! pic.twitter.com/wnG0BfvgGj
— あお (@todoyusuke) 2015, 6月 14
基本情報・地図
■ 基本情報
- ・名称: 慶雲館
- ・住所: 滋賀県長浜市港町2-5
- ・アクセス:JR西日本琵琶湖線(北陸本線) 長浜駅から徒歩3分。
- ・営業時間:9:30-17:00
- ・定休日: 12月から3月(毎年1月10日-3月10日は長浜盆梅展の会場)
- ・電話番号: 0749-62-0740
- ・料金:大人300円、小中学生150円
- ※盆梅展開催時は料金や開館時間などが異なります。
- 公式サイトをご確認ください。
- ・公式サイトURL: http://www.kitabiwako.jp/keiunkan/