2016年2月までの期間限定！「ステキすぎる」と今話題の雪と氷だけでできた「アイスヒルズホテル」に行ってきました

スウェーデンやカナダなど、冬の寒さが厳しい国には、極寒の季節にだけ出現する雪や氷で造られたアイスホテルがあります。日本にも北欧さながらの「アイスヒルズホテル」が札幌近郊の当別町にあり、今、新たな観光スポットとして大注目されているんです。実際に足を運んでみました！！

1. アイスヒルズホテルとは？

札幌市の北側に位置する当別町にある「スウェーデンヒルズ」に冬の期間だけオープンする氷と雪で作られたホテル。「スウェーデンヒルズ」は、町内の小高い丘にあり、この丘すべての建物がスウェーデンスタイルのハウスメーカー「スウェーデンハウス」で建築された家や別荘ばかり。いわば「スウェーデン村」のよう。

スウェーデンの文化を取り入れてきた当別町のスウェーデンヒルズだからこそ実現したアイスホテルは、スウェーデンヒルズゴルフ倶楽部の敷地を利用して、毎年1月の中旬頃から2月いっぱいまで期間限定で営業しています。

2014年から営業が始まり、宿泊のみならず観光客の無料一般開放も行なわれています。昨年（2015年）には外国人観光客も含め約1万2千人が訪れたとか。今や大注目＆大人気の北海道の冬の観光スポットと化しています。

2. アイスヒルズホテルに到着！

筆者りさじんは、札幌方面から車を運転、当別町のスウェーデンヒルズに到着、アイスヒルズホテルに向かいました。まず真っ先に目に付いたのがこの氷でできた看板。この日は天気が良かったためか、氷がキラキラとブルーに輝き多くの観光客が訪れていました。

このアイスホテルは、本場スウェーデンで「アイスビルダー」と呼ばれる9人の氷の職人が1か月半かけ建設、町職員なども手伝ったそうです。そして、2月末に営業を終えると雪と氷の客室は全て取り壊されてしまいます。

3. レセプション棟

アイスヒルズホテルは主に4つのエリアに分かれています。その中のメインとなるのがホテルのセレモニーやイベントが行なわれる「レセプション棟」。見ての通りアイスバーが設置され、ホットドリンクや氷のグラスでいただくカクテルなどが楽しめます。天井からのシャンデリアも、カウンターも全て氷でできています！

夜はライトアップされ、かなり幻想的になるのだとか。「映画上映やイベントなどもやるので、夜の雰囲気は全然違いますよ。」と、バーテンダーのスタッフの方にお声を掛けていただきました。

二輪駆動自転車「W/DOUBLE 雪上試乗体験」もレセプション棟で受付が行なわれています。北海道の雪道もバリバリ走れるカッコいい自転車が置いてありました。日没まで体験試乗ができます。

4. 滞在体験棟

氷と雪だけでできたいわゆるホテルの客室です。全部で3つの棟があり、それぞれがクリエイティビティあふれるアーティストのデザイン。1日3組限定と言う事で、今シーズンは週末は満室とのこと。21:00以降は宿泊者のみですが、20:00までは一般無料開放していますので見学できます。

可愛らしい色彩のポップな客室

光と色彩をモチーフにした美術家の澁谷俊彦氏によるデザイン。夜になるとキューブの色が際立ってさらに可愛くきれいになるようです。氷のベッドに上にはムートンがのっていますが、実際には宿泊者はこの上に寝袋を使用して寝るのだそうです。

氷のオブジェが床一面に広がる優しいデザイン

かまくらのような感じかと思っていましたが、客室は案外広く、約24平方メートルあるのだそう。これは一般的なビジネスホテルよりも広め。風が入らないせいか、外気温よりも少し温度も高めなので居心地がよさそうです。五十嵐ユースケ氏デザインの客室は氷のオブジェがステキ！夜見るときっともっと幻想的でしょうね・・・。

氷の階段の上にベッドがある客室も

客室は密閉されていて、ドアを閉めると静寂の世界が広がります。テレビや電化製品もない静寂の一夜を過ごせるとのこと。静まり返った部屋のてっぺんで眠りにつく・・・贅沢なひとときですね。

5. クラブハウス

隣接しているクラブハウスでは、キャンドル製作のワークショップを行なったり、スーベニアショップで記念品を購入したりすることができます。カジュアルアウトドアブランド「CHUMS」のサテライトショップも登場していますよ。

屋外にあるレセプション棟や滞在体験棟でどうしても寒さに耐えられなくなったときも、ここに「緊急避難」できます（笑）

北海道ダイニング

北海道の食材を使用し、アイスヒルズホテルオリジナルのメニューを提供している「北海道ダイニング」はおススメ。写真は「カチョカヴァロチーズと厚切りベーコンのピリ辛フォンデュバーガー」で、スタッフイチオシメニュー。良質な食材を使用した手作りの味でした！

6. スノーモービルランド

クラブハウスの入り口すぐそばには、スノーモービルが並んでいて、スノーモービル乗車体験や、スノーモービルに引っ張られるアトラクション「スノーチューブ」など、広々とした雪原で雪国ならではのアクティビティを楽しめます。初めての人もレクチャー付きプランがあるので安心です。申し込みはクラブハウス内で。

7.　アイスヒルズホテルに行くには？

タクシーパック1泊がお得

宿泊は予約が必要で午後9時から。クロスホテル札幌発、タクシーで60分、アイスヒルズホテル1泊滞在、朝食付きで1泊19,000円からというタクシーパックがお得です。ただし、今シーズンは既に予約が込み合っているとのことで、残りは僅かだそうです。連泊プランもあります。

日帰りで訪れるのは自由

平日は11:00から20:00まで、土日祝日は10:00から20:00の間であれば、ホテル営業期間中無料で訪れ、ホテルを見学することができます。クロスホテル札幌に宿泊すれば札幌市内からのバスツアーもあり、便利。クロスホテル札幌発のシャトルバスも1日2便あります。

8. 地図・基本情報・アクセスについて

アクセスについて　－実際に訪れてみて

郊外の当別町の中でも市街地から離れた丘の上にあるため、札幌中心部からだと車で60分ほどかかります。筆者りさじんは車を運転して到着しましたが、北海道の厳寒期ということで、本格的な冬道運転を余儀なくされます。特に当別町周辺は田畑が多く、比較的天気の良い日中でも風が強いため地吹雪が起きていました。

アイスヒルズホテルがロマンチックなのは日没以降ですが、車を運転して訪れるなら安全のため日中がおすすめです。そしてくれぐれも天候には気をつけて。札幌市内とは天候が違うことも多いので、運転に自信が無ければバスツアーやJR、タクシーを利用しましょう。