m-louis
北海道にある「月形町」という町をご存知でしょうか?札幌から車で約70分程の場所に位置する、人口3500人程の小さな町ですが、テレビ番組「鉄腕DASH」で取り上げられた事もある有名なスイカを栽培しているんです。スイカだけにとどまらない月形町の魅力をご紹介します。1.「月形町」とは?
というのも、アイヌ語の地名は「シベツブト(川が合流する地点)」だったのですが、これだと「死別」を連想してしまい、嫌がられた、といういきさつもあるそうです。
夏は涼しく、冬は雪が高く積もる内陸性気候。7月から8月の平均気温は19~21℃、1月から2月の気温は平均零下6℃位となります。4月中旬まで根雪が残り、7~8月は半そでで過ごせる季節となります。この季節はスズメバチが繁殖するので、白い色の服がおすすめだそうです。冬は降雪量が200mmを超し、雪景色一色となります。温泉やキャンプ場があり、メロン、すいか、トマト、銘菓、切花の里としても知られています。
2. 月形町の魅力
北海道で最初の監獄、「樺戸集治監」が設置された月形町は、北海道開拓の歴史を語る上で重要な場所です。また、新撰組の撃剣師範でもあった「永倉新八」が、開庁まもない樺戸集治監の看守たちに剣術を教える為、4年間月形町に住んでいた事もあります。そんな北海道の近代史に触れる事が出来る一方で、国内北限のスギ林の保護・育成など、自然に触れることも出来る町でもあります。
月形は夏になると『つきがた夏まつり』や『月形盆踊り大会』、『樺戸神社秋季例大祭』など、イベントが目白押しですよ! 春には『さけ稚魚放流会』、秋には『友朋祭』、冬にはクリスマス・イベントも催されます。町内には開拓の歴史を偲ばせる建築物も多く、散策も楽しいですよ。皆楽公園ではキャンプやボート遊び、サイクリング、釣りなど様々な屋外の遊びができます。バンガローもあるので、是非夏の北海道をお楽しみ下さいね!
3.月形町の歴史
1881年に樺戸集治監が設置され、空知管内で第一号の村として月形村が誕生しました。監獄開拓の本拠地として作られた町と言っても過言ではない月形町ですが、囚人の減少や全国各地の監獄の整備に伴い、1919年に樺戸集治監は廃監となりました。その後1953年に町制が施行されて現在の月形町が誕生したのです。明治維新後の士族による新政府への反乱、自由民権運動の活発化による国事犯、重罪犯が増加したため、それらの人々を収容する施設として監獄が作られました。時の内務卿・伊藤博文が「未開の地に囚人を隔離し、自給自足の生活をさせよ」と言ったそうです。開庁当時は極舎に500人ほどが収容され、その後常に1200~1500人が収容されていたそうです。過酷な状況で、命を落とした囚人たちも少なかったそうです。
4.おすすめ観光スポット
月形樺戸博物館
旧樺戸集治監本庁舎、月形樺戸博物館本館、農業研修館の3館で構成されています。樺戸集治監の開監から廃監まで、39年にわたる歴史や、有名囚人のエピソードなど、当時の実物の資料等によって展示・解説されています。4~11月までは無休で営業していますが、12~3月の冬季期間は休館していますので、注意が必要です。
その他、月形町の観光スポットとして次のようなものがあります。
‐ 円福寺(樺戸集治監受刑者により建てられた、小さな寺)
‐ 道民の森月形地区(子どもに人気のキャンプ場)
‐ 月形温泉ゆりかご(湯里花郷)
‐ 樺戸監獄死亡者の碑
‐ 北海道開拓歴代典獄記念碑
5.おすすめホテル
月形温泉ホテル
夕食は、和洋を取り入れたフルコースです。北海道の旬の食材がいただけるのが嬉しいですね。皆楽公園に隣接していて、野外でたっぷり一日を過ごすことができます。和室のみ、部屋数は25室となっています。本館はバス・トイレ付で5室、別館はバス・トイレ無で20室です。基本的なアメニティは揃っていますが、必要なものはご持参下さいね。場所は、札幌市街より国道275号線で60分ほどとなっています。
6.おすすめ名産グルメ
ゴジラのたまご(スイカ)
縞模様のない緑色のみの皮で楕円形をしたスイカです。初めて見た時に「恐竜の卵のようだ」と思った事からこの名前がつきました。糖度は11度以上と甘く(通常のスイカは糖度10以上で甘いとされています)、このネーミングで販売しているのは月形町の1軒の農家さんだけなので、生産量が少なく入手困難な貴重なスイカです。まんまるトマト
原材料は月形町産の完熟トマト「桃太郎」、尚且つ糖度は6%以上が最低条件、という果汁100%のトマトジュースです。添加物や合成保存料・着色料は一切使っていないので安心ですし、トマト本来の味を楽しむ事が出来ます。その他の名産は
‐ 月形メロン「北の女王」。6月中旬~9月中旬が旬で、上品な香りと爽やかな甘味で人気!
‐ ダイナマイトスイカ。6月中旬~8月中旬が旬で、爆弾のように丸く、黒々としています。
‐ まくわうり「北海道カンロ」。5月上旬~9月中旬が旬で、スイカと共に夏を代表するフルーツ。
‐ まんまる納豆。月形町の大豆を100%使用。
7.イベント
北海道金魚祭り
2013年から開催されており、20種類以上の金魚が一堂に会するなかなか珍しいお祭りです。金魚の展示・販売はもちろん、金魚すくい北海道チャンピオン(!)が金魚すくいの技を伝授する「金魚すくい講座」「金魚すくい選手権」などが行われます。その他のイベントは、
‐ つきがた夏祭り(2016年は7月30日~31日)
農産物の直売、キャラクターショー、打ち上げ花火など。今年で33回を迎えます。
‐ 行政区対抗ミニバレーボール大会
‐ 盆踊り大会
‐ 樺戸神社秋季例大祭
その他、楽しいイベントが目白押しです!
8.アクセス
公共交通機関を使用する際は、札幌からアクセスする場合はJRを、岩見沢からアクセスする場合は路線バスを利用すると便利です。自動車での移動は国道275号線をひたすら岩見沢方面に進むと、およそ70分程で到着します。
【JR】札沼線(学園都市線)に乗車し「石狩当別駅」で乗り換え、「石狩月形駅」にて下車。
所要時間:90分
【バス】中央バス岩見沢ターミナルより「月形線」に乗車。所要時間:70分。